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Chapter2










こんにちは、黒衣です。
第五話、いかがでしたでしょうか。
それでは今回はこの方をお呼び致します。
二章を通じての裏方筆頭、岸本香澄さんです。




香澄 「は、はじめまして、お邪魔します。 …って、裏方筆頭なんですか? 私?」




はい。
構想では序章の優紀さんのような位置付けを考えていたのですが、
ご覧の通り二章は概ね昭乃さん一色に染まってしまった感がありますので。
ここはいっそ、直接スポットライトを浴びるよりは舞台裏にて暗躍する形にしてみようかと。




香澄 「あ、暗躍っ!?」  煤i゚□゚;)




…いえ、その言い方ですと確かに語弊があるのですが。
ただですね、露出の少ない割に物語の縦糸をことごとく引いてきているのは事実でして、
亮子さんを決着へと駆り立てたのも、昭乃さんの決意の基を形作ったのも、
さらに言えば、過去に翔君の気持ちを明確な自覚として炙り出したのもそうでしょうか。
とにもかくにも、何らかの形で物語が動き出す前には必ず香澄さんの存在がそこにある、という構図なのでした。




正輝 「つまりアレか。 最近流行りの工作員って奴だな」
香澄 「はうっ!」




……。
多少不穏当な表現ではありますが。
経緯の大半が当事者同士でも闇の中、という意味ではその通りかも知れません。




正輝 「だろだろ? 昔っからなんか知らねぇうちにやらかしてたもんなぁ、先輩は」
香澄 「何それひどーい! まーくんだっていつもトラブルメーカーのくせしてー!」
正輝 「あぁー? ったく、お子様は家で大人しくしてろっつーの」
香澄 「お、お子様って…!? 私の方が年上なのにー!!」




……。
年上といえば。
今回のお話ではある種の世代格差を描いていたりもするのですが。




香澄 「せだいかくさ?」




はい。
やや硬い話になりますが、時代ごとに多様化する価値観の下では個人の恋愛観もまた変化していきます。
その結果のひとつとして、香澄さんは翔君の気持ちに対しことさらに嫌悪や禁忌の念を抱いてはいないのです。




正輝 「なんつったって、 『よろしくお願いします』、 だもんな…」
香澄 「あれ?  『うまくいくといいな』 とか言ってたの、誰だっけ?」
正輝 「なんで知ってんだよ!?」
香澄 「カワイイまーくんのことだもん♪」
正輝 「てめえっ!」
香澄 「きゃーん♪」




…騒々しくなって参りましたが。
要するに、価値観の多様化とは裏を返せば常識の崩壊でもある訳です。
常識を常識たらしめていたコミュニティーは時代と共に影を潜め、
現在では結婚や家族などかつて常識だったものが次々と独自の判断に委ねられてきています。
これからの世代では、ともすれば異性愛という全くの常識にさえ疑問の目が及ぶようにもなるかも知れませんし、
もしそのようなことになれば……。




奈菜 「あたしみたいになるってワケか♪」




…なっ!?
い、いつのまにっ!?




奈菜 「常識の崩壊? 上等じゃないの。 ロリだのシスだの言ってるけど、これからはバイでしょ♪」




誰がそんなこと言ってるんですか!
大体貴女は日頃からして筆者の意向にも従わず……!
……って香澄さん!?
その人に近付いてはいけませんっ!




香澄 「…えっと。 バイなんですか?」
奈菜 「そうだ!」
香澄 「昭乃さんでもいいんですか!? 私!?」
奈菜 「それだけはダメだ!!」
香澄 「あれー!?」  (><。






そっ、それでは読者の皆さん、第六話にてまたお会いうわなんだ何をすr

















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