ミスキャスト
(楽屋話)
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Chapter2










こんにちは、黒衣です。
第四話、いかがでしたでしょうか。
今回のお話は筆者的に見て二章のハイライトと申しますか、
今後の展開を支える主要な構成を一挙に描き出している面があります。
普段より増量中なのはそのためでして、初登場の3編構成に加え後編の方は20KB近い容量になっています。
そういう事情もありまして、今回は少しだけ解説的なお話をしてみることに致しましょう。




まず最初のお話としては、主人公である昭乃さんについてです。
これは第一話からして匂わせていましたが、彼女の恋愛嗜好には同性の気が多分に含まれています。
そのお相手である奈菜さんとは学生時代の初期よりだいぶ深い関係にあった訳でして、
それが後期の三角関係を経て現在では恭一さんとの繋がりが強くなっているという経緯です。
そしてここにいう三角関係の在り方が、実は物語全体の特徴をもまた兼ねています。
すなわち一般の三角構図が “♂→♀←♂” もしくは “♀→♂←♀” であるのに対し、
この物語では “♂→♀←♀” という全く新しいビジネスモデルを確立し……ってうひゃぁあぁあ!?




ドゥオォオォォンキュキュキュキュキュキュズゴシャァアァアァァァッ!!




奈菜 「…ちっ。 ハズしたか」




な、な、なんですかいきなり!
そんな突然バイクで突っ込んでくる人がいますか!




奈菜 「はっ、うるさいね。 何が新しいビジネスモデルだ、走り屋魂ナメンなよ!?」




仰る意味が全然わかりません!




奈菜 「イイから黙って聞きな。 交渉次第じゃお互いうまくやれるさ」


奈菜 「まずはハナシの内容をイチから書き直せ。 あたしと昭乃だけのラブストーリーにしろ」


奈菜 「それから題名も差し替えだ。 『時速300キロのハード・ラブ』 辺りでファイナルアンサー」




な、なんですかその意味不明な名前は!
か、勝手に決めないで下さい!
ここは黒衣のサイトなんです!
表現の自由です!
著作権です!




奈菜 「……るせぇっ!」


ブオォオォォンゴォフッ、ガリガリガリガリキュキュキュキュキュキュズゴシャァアァアァァァッ!!




うひゃぁあぁあぁ!
やめて下さいやめて下さいっ!
ま、まったく貴女という人は産みの親に向かってなんてことをっ……!
……ってちょっと見てください!
いま走っていったあの白いカリーナは恭一さんの車ですよ!
助手席に乗っているのはもちろん昭乃さんです!




奈菜 「…なにっ!? くっそあの野郎またあたしの昭乃を勝手に! ……いま助けるからっ!」


ドウンンッズシャッ、キュキュキュキュキュキュドシ以下略。




…………。


……ほ、本格的に危なかったです。
また戻って来られたら大変ですので、今のうちに次の解説に移りましょう。。。




ふたつ目のお話は序章より引き続き登場中の亮子さんについてでして、
事前にお知らせした通り、少なくとも1人称での出演は今回にて一区切りとなります。
序章にては総じて可愛らしさと無邪気さばかりが目を引いた亮子さんですが、
二章に入ってからは若干泥臭い意味での “女の子らしさ” を意識するよう心がけてみました。
気分屋でわがままな性格に、意外なほど嫉妬深い一面。
そして、起伏のある情緒をまだまだコントロールしきれない幼さ。
そういった要素が結果的に “無差別な憎悪” となって立ち現れてしまい、
それを切欠に少し立ち止まって自らを見詰め直す決意をした、という訳なのです。




亮子 「えええー!? あたし翔先輩のことキライになっちゃうんですかあ!? やーだー!!」




いえいえ、決してそんなことはありませんよ。
今後のカムバックに備えてしばらくの間お休みをして頂くというだけのことです。
ですから今のうちにしっかりとご飯を食べて、本来の元気を取り戻して置かないといけませんね。




亮子 「ゴハン!?」




はい。
という訳で今日はこれからお食事に参りましょう。
ぜんぶ黒衣のおごりです。
亮子さんはこれまで大変よく働いてくれましたので、そのご褒美です。




亮子 「わ〜い♪」






















◇     ◇     ◇






聖歌 「……で? 育ち盛りの食欲を甘く見ちゃってたってことなの?」




……はい。
ま、まさかあんなにたくさん食べるなんて。
よ、予想外に大きな出費となってしまいました……。 (とほほ




聖歌 「う〜ん、まぁそれも仕方ないんじゃないかな? 今回はヤケ食いって感じもするし」




そうですか…。
そうですよね……。




聖歌 「うんうん。 …それでなんだけど、ラストのシーンは結局アレでよかったの?」




……はい。
ソレについては若干迷ったのですが、やはりあのままでよかったと思います。
もともとシリアス向きの方ではありませんし、ましてや焦がれる想いに袖を濡らすだなんて。




聖歌 「うんうん。 私もすぐに泣く人って嫌いだし」




その割には泣き上手と聞いておりますが……?




聖歌 「……ふふふふふ♪」




…………。


……ごほん。
それはそうと、何気にそちらの方にまでお話が及んでいましたよね?




聖歌 「あ、そうそう。 犯罪者ー!っとか言われちゃってたねー♪ ふふ♪」




いずれはもう少し近くまでお寄りしますけれども。
その際にはまたよろしくお願いしますね。




聖歌 「いえいえ、どうぞこちらこそ」






それでは読者の皆さん、第五話にてまたお会い致しましょう。

















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