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10月31日(月)

Web拍手へのお返事。
気がつけば東京での『水滸伝』完結記念・北方サイン会はすでに終わってました・・・・・・しかし来年の秋から、『水滸伝』第二世代編『楊令伝』の連載が始まるらしいですよ。また十冊。道理で終盤あたり、梁山泊の外に残してきた子どもの話を将校たちがやたらしてると思ったよ。私はいったいあといくらつぎ込めばいいんだ。

そういや読み終わってない北方の『楊家将演義』(上)も外部倉庫に持っていかれてる!と思い出し、「わたし、あの倉庫の鍵の在り処も知らないんだけど」と母に言うと(<中身は私の本しか入っていないというのに……が、レンタル料金は親が払ってるので強くは出られない)、
「あら、どこやったかしらねえ」とか言ってる。ちょっとちょっと、待ってよ!ほんとにだいじょうぶか!?

20分後、発見。
おそろしい。

というか、たまには鍵を取り返して中を見に行かないと
「開けなくてもいい本の山なら、いらないでしょ」と気がついたら倉庫ごと処分されていた、というのが一番おそろしい。あり得ない、と言い切れないところが。

■ぷるぷるしながら、焼酎のお湯割り。
●北方謙三『北方水滸伝読本 替天行道』集英社 /これ買うのかなーえー、とか逡巡していたのですが、年表と人物辞典に負けました。あとのとこ全部引っこ抜いてこれだけ500円で売って欲しいくらいでした……が、角川で出てたBDの読本よりはよほどマシな出来でした(書評家が「日本には他に人はいないのか」、ってくらいうんざりする見慣れた名前だというのを除けばな<さらに今回は同類の女性もいてさらにうんざり……いい大人が公共の媒体で知人を「おぢ」などと書いてて恥じないのかね)。意外に当たりだったのが、担当編集者の手紙。容赦ないコメントが面白かった(しかし「童威と童猛は区別がつかないからどっちか殺しましょう」というのはひどいよ・・・・・・)。でもやっぱりイベントで売ってるような、詳細な辞典が欲しいです。誰か作ってないかなー。

10月30日(日)

友人と二人で、ぴあとe-plusと楽天の先行抽選予約をことごとく外し、しょうがないので一般売りに来ております。地元のぴあは穴場だと思っていたら、8時50分に着いたら29番目でした。

そして10時6分には全日程完売しやがりました……早いよ三谷幸喜の『十二人の優しい日本人』。
いーもん、どうせそんなに観たい役者が出てるわけじゃないし、こっちとるもんと彩の国さいたま劇場でやるニナガワのシェイクスピア『間違いだらけの喜劇』を申請したら、発売日を一日間違えてて、こちらも全日程完売でした……

眉間にシワ。

このまま前売り券をなかなか消化できない映画『シン・シティ』を観にいって、スクリーンに飛び散る血しぶきに殺伐とした気持ちで帰る、というのが当初の予定だったのですが、友達のMちゃんが「急にケガで行けなくなっちゃった人が出たので」と誘ってくれたので、彼女の友達3人と心麗しく文京シビックホールで少年合唱団の歌声を聴くことになりました。私は知らなかったのですが、「リベラ」というイギリスの聖歌隊出身のグループ。9歳から14歳、1人だけ18歳という背の高い子がいましたが、ほんとに子どもばっかりです(当たり前)。みんな足首くらいまで隠れるフード付の白いローブ姿。

芝居中心なので滅多にコンサートは行きませんが、自分でとるチケットって、ゴスペルだったり、とにかく鼓膜を力いっぱい振るわせるものが多いのですが、今日のはほんとに「かそけき」ってのはこういう声のことを言うんだなー。静かに染み入るような細い高い声に感心してみたり(そして会場の9割5分以上が女性だということにも。<当たり前か)。

一番ちっちゃい子は、9歳と紹介されてましたが、ほんとか?ちゃんと首据わってるか?という感じで、立ってる間なんか微妙にふらふら身体が揺れてて心配になりました(笑)。動きがぎこちなくてかわいかったけど。
一番年上の男の子は、多分180cm強、ただでさえ背が高いのに、周りの子どもたちがちっちゃいので、何かこう、ひときわでかかった……その身長でまだソプラノが出るのかと思いましたが、ちゃんと出てるときはソプラノなのでした(というか、アルトは聴こえなかったよ)。ヒュー・グラント系?みたいな顔立ちの子で、ハンサムだったのですが、残念ながらあまり出番がなかった……せっかくの大きい子なのに。わたしはあまり小さい子には「ちっちゃい生き物がいる」以上の興味がないのだ……。
そして一人、大変顔がちっちゃくて、その割に妙に背が高い子がいて、なんか台に乗ってるのかと思って一生懸命ローブの足首辺りに目を凝らしていたのだが、普通に歩き回っているのでどうやら本当にあの身長のようだった。別に竹馬に乗ってるわけでもないようだ……(<結構本気で思った)。

と、まあ、外見のことはさておき、何人かメインでソロを務める子がいるのですが、さいしょシンセサイザーかなんかの音かと思ったら声だったっつーくらい、高い声を出してました。あんな声が出るんだねえ。
なんとなく、学生時代にうっかり映画館で見てしまった『カストラート』という映画がとてもとても怖かったことを思い出しました……なぜか同級生の男の子と観に行きました。なんであれを観に行こうと思ったんだろうね、わたしたちは……。

時々並びを変えたり、フードをかぶったり外したりと動きがあるのですが、フードを目深くかぶったまま寄り添う彼らを見ていると、なんとなく色も性別も違うのに、イスラムのブルカをまとった女性を思い出してみたり。宗教は戦争を生み出しもするけれど、こんなきれいな音楽を作り出すこともする。

急な呼び出しだったからということでいい席を譲っていただけたので(ありがとう♪)、いい気分で2時間過ごせました。
眉間のシワも取れたようです。CDも買ってみました。美しい声で、癒されます。

……が、終演後、シビックホールのチケットセンターで「今日まで香港映画祭やってて、初日はアンソニー・ウォン主演の私の観てない映画を上映していた」という情報を得る。おおお、『黒白森林』観てないのに………(落涙)<またちょっと眉間にシワ。

■お昼ごはんは「ムーミンカフェ」ですごくすごくかわいかったのに、やっぱりランチビールを飲んでいる人がここに……そしてシビックホール内のコンビニは酒売ってなくて、向かいの後楽園駅地下の「生活彩家」は置いてることを発見しました。癒されに来たはずなのに。<コンビニ限定ビール1本、ハイボール1本。あと帰ってから、お気に入りの長野のワイナリー「サン・クゼール」のナイアガラブランミニ1本。
●北方謙三『水滸伝 九 嵐翠の章』集英社 /適当に発掘できた巻を再読。続きは多分倉庫だ。

ムーミンカフェのベーカリーに飾られてたニョロニョロパン。
使い道がないので諦めたけど、トング欲しかった…・・・。。。

10月29日(土)

今、家には2羽のスズメがいます。
今年来た子は全然人慣れしてませんが、十年いる子は、私が学生時代、ろくに大学にも行かんと本読みながら構い倒したので、人間のことが大好きです。注目されるのが嬉しい、言葉をかけられるのが嬉しい。自分のことを人間だと信じている模様。

一日中、留守にした日は、手を出すと駆け寄ってきて手に乗りますが、籠の前に置いた椅子で一日本を読んでいた日は、手を出しても乗らない。なんとなく、この子には愛情の一日分って決まった袋があって、それがいっぱいになると満足するのかなという気になります。<手乗りして昼寝してるときは、袋を急速充電中。

そんな小鳥なので、日中世話をしてましたよ、なんて顔をして午後ずっと布団で昼寝してたりすると、夜にバレるわけです……ゴメンよわたしも眠かったんだよ……。

■ウィスキー。だらだらと気がつくと瓶の2/3くらいは飲んでしまったような。
●鈴木英治『逃げ水の坂 口入屋用心棒』双葉文庫 /なんとなく書店で勢いで買ってみました。読んだことない作家だけど、やたらと字がでかいことを除けば、まあまあってとこでしょうか……主人公と周囲の人たちが、単純なくらいまっすぐな気性の人が多いのでその辺りは読みやすい。この字のでかさにさえ耐えられれば。……続刊買うかどうかはしばらく考えます。

10月28日(金)

健康診断、終わりました。
これでやっと心置きなく酒が飲める。<って、二日しか禁酒してませんが。

ところで私は採血がきらいです。
もともと血管が出にくいタチで、外科入院病棟ですら点滴入れるのに若いナースでは太刀打ちできず、婦長をよばれてしまったことがあるくらいなのですが。
そんな私ですが、寝不足に加え、生理の貧血で朝からめまいがする……という悪条件が重なり、採血担当の女性はかなり必死です。腕を変えてみたり、たたいてさすって……あーこりゃ無理かもしれんな今日。と思ってたら、

「脱水症状ですね」と言われた。

はあ?

「バリウム飲むときには水飲んじゃいけませんけど、そうじゃなかったら、ミルクとか砂糖の入ってないものなら、水やお茶を飲んだ方が採血にはいいんですよ」

……ちょっと待て。
健康診断の案内と一緒に
「採血されるかたは、12時間前から飲食禁止です。どうしても高血圧や心臓の薬を飲む方は、3時間前までに150ml以下のお水で飲んでください」ってあの詳細な指示はなんだ!朝から我慢してたのに!

うちあわせの最中、ときどき視界が狭くなってたのは、あれは貧血と脱水症状のあわせわざだったらしい……干からびるところだった。

■ウィスキーのお湯割り。
●北方謙三『水滸伝 十九 旌旗の章』 集英社 /完結しました!1巻からリアルタイムで買い続けてきたのですが、「まー完結する頃には私は三十路になってるじゃろ」と思ったら、ぎりぎり二十代のうちに完結しました。御大はこの馬力はほんとにすごいと思いますよ。このシリーズは(時々女が出てくるあたりで「あー……」とか思いつつも)好きでした。……の割に、「あれ、誰々って前の巻で死んだんだっけ……」と思うくらいに前の話をいつもきれいに忘れてるのはどういうことだろう。不思議だ。これはやっぱり読み返さねば、と思いつつ、また外部倉庫に送られてるなかにあるよ……

10月27日(木)

Web拍手くださった方、ありがとうございますv
香港日記を途中にして、今月行ってきた伊勢松阪日記の前半をアップしてきました。

出勤してみたら、会社の中に設置された自販機の中身が入れ替わってて、小さいのがひとつ、HOT専用になっていた。生茶が4本入っているほか、コーヒーや紅茶が並んでいる。寒くなってきたものねえ。

と思っていたら、T主任が「昼休みにN部長が『甘いココアが欲しかったのに苦いコーヒーが出てきた』ってぶつぶつ言ってたから、ブラックコーヒー買ってみたら、やっぱり違うのが出てきた」と言ってた。……ほほう。

調査の結果、以下のとおりでした。<ちなみに12種類入る自販機です。

 ヴァンホーテンココア  →   FIRE モカ・ブラック
 FIRE モカ・ブラック  →  午後の紅茶 ミルク
 午後の紅茶 ミルク  →  生茶
 コーンスープ  →  FIRE シアトルロースト
 午後の紅茶 レモン  →  FIRE オンリーワン
 FIRE オンリーワン  →  生茶

これはなんか電気系統の間違いなのか、それとも単に業者がポカなのか?(にしても、ポカ過ぎ<調べた限り、1本もあってないよ!) 

これはこれで楽しかったので私はアリだと思ってたのですが、残念ながらここまで調べたところで業者が来てしまいました。
そして調査の趣旨は
「N部長のためにココアを探してあげよう」だったのですが、これも果たせませんでした…どこに入ってたのかな。

■休肝日。お白湯飲んでます……すぐ目の前のウィスキーには手を出さないまま。明日の夜までこれ残ってるかしら。

10月26日(水)

仕事の関係で「官報」の見出しだけ載ってるメルマガを職場で取っている。
その関係で、一週間に一回、官報関係の書籍の案内も来る。

どうやらそこの担当者は、書籍売り上げ向上のためにも何かつけなきゃいけないと考えたらしく、本日届いた号には「今日はなんの日」というのがトップについていた。

「本日の誕生日 北方謙三(作家・1947)」

一回目からこれでした。そうですか……そして気がつかないうちに、誕生日に彼にプレゼント(という名の印税)をあげていたらしい。なんとなくへこむ。なんでかよくわかんないけど。そうそう、『水滸伝』が完結しました。その間に流れた歳月がおそろしいです。

■休肝日。やっと。今日と明日だけでも。
●米原万里『オリガ・モリソヴナの反語法』集英社文庫 /Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作。選考委員が池澤夏樹だというし、というわけで買ったのですが、『水滸伝』そっちのけにして最後まで一気に読みました。もともとエッセイも大好きな人なので、文章は読みやすかったし、かつて習った舞踏教師の女性の過去を追うという、ある種ミステリ仕立てになっているのも面白い。どこまでがフィクションでどこまでが事実なのか、その境の曖昧さも。<作者が直接インタビューした女性が作中登場するし。ロシア文学といえばドストエフスキー『白夜』とソルジェニーツィン『イワン・デニーソヴィチの一日』くらいしか読み終わったことがない(要するに薄い本でないと挫折する)私の敗因は、いつも長すぎる名前と重苦しい雰囲気なのですが、それを感じさせないくらい面白かった。膨大な量の参考文献を手にとって読む日は来ないだろうけど、フィクションのかたちをとってこういうことがあったことを教えてくれたことに感謝。

10月25日(火)

上海蟹食べてきました。はじめて食べた。思ったよりちっちゃい。
なんとなく上海蟹と言われるとフジタを思い出してしまう私なのでした。<『ギャラリーフェイク』
すっかりブランド品になっちゃってて、ちゃんとタグがついてるくらいらしいですよ。偽モノも多いのだとか。

ほんとは一生懸命自力で殻から身を絞り出さなきゃいけないらしいのですが、ここのおでん屋さんはきれいに足の身を外して、殻の上に積んでくれてます。親切。実は蟹とか海老の殻剥くの、きらいなんだよね……(いらいらするの)。
オレンジ色のミソが美味でした。また来年。

しかしどっちかというと、わたしはアンキモの方が美味しかったりして(笑)。ここは刺身が美味しいのです。あとは山椒の粒のかかったふかふかの豆腐のおでん。美味しい。でもそういえば頼んだはずの穴子のにこごり届いてないよ…(今思い出した)。

ところで同じ部署のKさんはあと三ヶ月残ってる定期を今朝落としたらしい。まだ届いてなくてしょんぼりしてます。しかも定期入れがお気に入りで揃えてる『ETRO』のシリーズだったので、さらにしょんぼり。

「定期は諦めてもいいけど外身だけでも返してほしい……」
「まあでも、クレジットカード類が入ってなかっただけでもまだマジですよ、あれ大変なんですよ、夜中にカード会社とか銀行とかにかけまくって……」
「落としたの?」
「……飲んだ帰りに、電車の中で寝てて抜かれたんです」
「夜中によくカード会社の番号なんてわかったね」
「え、だって時々ついてくるじゃないですか、『紛失した場合の連絡先』っていうシール。あれ手帳に貼ってたから」
「どうしてそれがちゃんとできる人が、財布抜かれて気づかないくらいバッグ開けっ放しで寝てるの」

えーと。
若かったから。
酔っ払いだったから。

……あまりつっこまないであげてください……。

■生ビール2杯と焼酎お湯割り梅入り3杯とレモンサワー1杯。「ビールしか飲まないんじゃなかったの」とT主任に突っ込まれつつ、「原液じゃなくてなんかで割ってあれば、ビールの親戚って仕切りなんです」と言い切る私。日本酒飲みたかったけど我慢したんだもの、これでも。

10月24日(月)

香港の日記、誤植をWeb拍手で指摘していただいたので修正してきました。
そりゃそうだ。1960年で江戸時代はあり得ません……1860年のタイプミスです。失礼しました。

わたしはこのところ職場を歩いてて、よくキャビネに手をぶつけます。
それはそれはよくぶつけます。
手より何より指輪の石が心配です。
こないだ「今日3回目だよ、いい加減帰ったら」と言われ、実は6回目ですとは言えませんでした。

そんな私ですが、今日本を読んでいて思い当たることがありました。
「身体がおとろえると、車間距離みたいなのが取れなくなってよく人にぶつかるんですよ」……そうかもしれない。最近なんか疲れが抜けなくてー。やっぱりこれは同じ本に載ってるアーユルヴェーダでリンパマッサージとか額にオイルとか垂らしてもらって癒されてくるべきなのかしら。

一万五千円のアーユルヴェーダ。<ネットで調べた。
歌舞伎座一等席より高いアーユルヴェーダ。

…………………。

とりあえず、届いたばっかの低反発敷布団で睡眠をちゃんととるところから始めようかな……(もったいなくなったようだ)。

■ウィスキーのお湯割り。「健康診断だから酒減らす」とか言ってたら、「自然体で受けないといけないんじゃないの」とT主任に言われて、つい「それもそうか」と思ってしまったので。
●菅野彰『不健全な精神だって健全な肉体に宿りたいのだ2』イーストプレス /というわけで、この本が傷んだ身体をどうするかっつー本。私も健康になるべく、中華街までストレッチ習いに行くべきだろうか……カポエィラは無理としても。

10月23日(日)

いつの間にかカウンタが33333をまわってました。
自分がトップから入ってないので気づかなかった……もし踏んだ方いらしたら、って気がつきませんよね……。

今日こそ『シン・シティ』を観に行こうと思いつつ、気がついたらまた上演時間を逃し、また挫折。来週こそ。
その代わり、家でだらだらしてた分、香港日記の<2日目編>をアップ。

■だらだらと水割りを。健康診断のことは覚えてます。覚えてますが……

10月22日(土)

歌舞伎座へ。今日はせのおさんと一緒です。
今日は場所どこだっけ、というかほんとに今日でいいんだっけ、というはなはだ認識のあやしい状態で朝チケットを取り出す。

………。
………………。
………………………6列目?

勘三郎襲名披露興行ですら5列目までしか行かなかった(※日付間違えたせいで取り直して8列目にはなったが)特別会員の私が、なんでこんな普通の公演で6列目なんだよ。と思っていたら、どうやら前の席5列分を団体様に占拠されたようです(やつらはゴールド会員より先に席が取れる)。どこやらの大学のご一行様(ご引率付)。

「うるさくてあたし寝らんなかったー」とか言ってるような小娘よりあたしが後ろだなんて。と唇噛みつつ、今日の演目は芝雀・翫雀・亀治郎の一幕の踊り『廓三番叟(くるわさんばそう)』のあと、メインは『加賀見山旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ)』です。おっとりした上品な中老・尾上を玉三郎、初々しい忠義の下女・お初を菊之助、敵役・岩藤を菊五郎という大名奥向き・女の闘いを、魅力的な配役で上演するもので楽しみにしてたのです。

・前田家であった召使の女が主人の仇を討った事件が下敷きなので、「鏡山」と言いつつ「加賀見山」と書くのです。
・しかし「多賀家では、姫君の大姫が許婚の木曾義高が亡くなり…」って何時代なんだ、鎌倉なのか江戸なのか。
・そして大姫役の子、名代上に一人も萬屋の人いないんだけど、誰の子どもなのか………せめてもうちょっと台詞回しの声が安定するようになってから台詞つけていただきたい……。
・十年ほど前にテレビで見たときは、尾上=雀右衛門、お初=芝翫、岩藤=吉右衛門という、なんというか濃い配役でした。
・吉右衛門の女形、怖かったよう……(武芸自慢のお局役<確かに強そうだった)
・芝翫のお初は確かに動きはかわいかったけど……お初って十六歳くらいの女の子かな……芝翫は当時六十歳くらいかな……
十六と六十は似ているようでいてあまり似ていない
・それでもかわいく見えてしまうのが芝翫マジック……。
・それはさておき、今回は菊之助と菊五郎親子が初役。
・岩藤は武芸自慢で、後ろについてる奥女中も普段は立ち役の人ばかり、ことさらに不細工に作ることになってます。
・……って、あの最初に出てくる不細工な奥女中、菊十郎さんかー。わかんなかった。レアだから写真買っちゃった(またか)。
・岩藤は立ち役専門の役者がやることが多い(つまり怖い)のですが、今回はどっちもやる菊五郎なのできれいです。さすがの堂々の貫禄。
・菊之助は若いだけあってきれいですなー、かわいいし。
・ただちょっと、彼はいまいちやりすぎるような気がしますよ……台詞に思い入れが強すぎるというのかな、8年くらい前に「お軽勘平」を観た頃から思うのですが、ちょっと過剰な気がするのよね。。。<もうちょっと年とるとよいのかなー。
・なので、お初が細々と落ち込んでる尾上の世話を焼こうとしている辺りも
「疲れてる人はもうちょっとほっといてあげたら」と思ってしまうわたくし。<本当はまめまめしい忠義さが出るはずの場面なのですが。
・玉三郎は、草履打ちのシーンの着物が素敵です。青みがかった灰色の地に渋い抑えた色合いの紅葉が一面に散ってて。素敵。
・しかし最後の大団円の辺り、
いったいいつの間に「二代目襲名」のお墨付きを貰ったのだろうか……<誰かが尾上の死体を発見して、殿だか大殿だかに知らせに行き、お初が仇を討とうとしていることを知り、お墨付きをもらって来ると………歌舞伎で「なんで」「どうして」とか「ご都合主義」という言葉は言ってはいけない。

終わってからうっかり前売り買っちゃった『シン・シティ』を観に行かなきゃーと思ったのですが、体力不足につき挫折。

■ビール1本、チューハイ1本。水割り少し。
●加納朋子『沙羅は和子の名前を呼ぶ』集英社文庫 /『ななつのこ』は好きになれない私ですが、この短編集は結構好き。解説でいろいろ言ってますが、私としては「喪失感」がテーマかなと。「フリージング・サマー」が好きです。「オレンジの半分」は、『掌のなかの小鳥』の番外編になってるのも嬉しい。

10月21日(金)

上司のNさんが「OとKと一緒に蕎麦食いに行こうって言ってるんだけど、来る?」と誘ってくれた。行く。
本日のお店はNさんの指定で御徒町の「吉仙」です。地下に階段下りたところの、入り口はなんの変哲もないところなのですが、なかは清潔感のあるきれいなお店。接客してくれたお兄さんもはきはきして感じのいい店で、気に入りました。<どうやら新橋の「本陣坊」の系列らしいです……前に一回連れていってもらいました。

なにしろつまみが豊富。かわはぎの刺身(肝付)も濃厚なゆば豆腐も生海苔もさくさくの桜海老かきあげも、全部絶品。願わくばお酒がもうちょと安いといいんだけどなー。私の基準からすると、お酒の単価高め。すぐに千円くらいいっちゃう。同じ銘柄でももっとだいぶ安く出てるとこたくさんあるからなー。高くついちゃう。お蕎麦が主体で、お酒をがんがん飲む人を対象にしてないってことかしらん。

しかしこの「樽酒」は気に入りました。銘柄はわかんないけど、木の香りがぷんとして美味しい。なによりこの量!



普通、グラスに注いであふれた分を枡で受けるわけで、枡からあふれた分をお皿で受ける……太っ腹。私たちのテーブルを担当してくれたお兄さん個人がそうだったのかもしれませんが、とても注ぎ方が気前よく、顔の前までどうやってこのなみなみと注がれたグラスと皿を動かすかという……あっ、もったいない。<高い酒なのに!

今年の新入社員のKくんは、関西から東京の大学に来たはずなのに、限りなく違う県に近い山の中に大学があったせいで、タクシーの中で
「秋葉原ってぼく初めて来ました」とか言ってます。……昼休みにわたしがDVDプレイヤー買いに来られたくらい近いよ、秋葉原。

そんな彼ですが、なぜか友達の友達にメイド喫茶の経営者がいるそうで、友人の誰だかがその伝手で、メイド喫茶で働いてる女の子たちとの合コンに行ったらしいです……が、かわいい女の子たちがやたらガンダムの話題で盛り上がりシャアの台詞などを吐いているのを聞いて「正直ちょっとひいたそうです」ということを言ってました。……あ、そ。ちなみに君の目の前にも年季入ったオタクの女がいるけどね。

結局そこで締めに「もりそば」を食べ(<ほんとはなんか具がついてるのにしようかと思ったら、上司に「君らに選択権はない」とオーダーされてしまいました……でも確かに締めはこれが一番かも)、ついでにうっかり「樽酒、おかわり!」とかアグレッシブなことを言い、そのあと上野の「Shot Bar Kennedy Club」で一番度数の高いビールくれ(<10度超)とか言った結果、やっぱりまた終点の駅まで寝過ごしてました。あーあ、のぼりの終電待たないと。あと30分後。

酔っ払った私の動きは明らかに酔っ払いであるらしく、時々ものすごく心配そうな声をかけられることがあります。ありがとう、声をかけてくれた親切なハンサムなお兄さん。でも今のとこ、一度目を覚ましたからそんなに酔っ払ってないから。というより、貴方が声かけてくれなかったら、またいつもの通り、外のコンビニに出してもらってビール買うとこでした……あたし来週健康診断なの。。。<ダメ人間

翌朝、手帳を見直し、昨日発足した大量のプロジェクトのメモを発見。老舗の豆富料理とか豚鍋とか蕎麦屋プロジェクトにお好み焼きにベルギービールに……私もいくつか主管をおおせつかっております。この店、四年越しで「いつか行こう」とか言ってたやつだよね……いったいいつこれ全部終わるんでしょうか。

■日本酒は生ビール2杯と、日本酒「菊姫」、それに樽酒2杯、二軒目でビールが2杯。量の割に酔っ払いかも。

10月20日(木)

繁忙期だってのに、うっかり取ってしまったチケットのために6時に退社。すいません。
本日は下北沢の駅前劇場にて、劇団方南ぐみの『第十七ホモ収容所』です。
別に名画(であるらしい)『第十七捕虜収容所』とは関係ありません。

酔っ払って「ねー、『第十七ホモ収容所』ってタイトルで芝居つくってよー」と言った赤塚不二夫はバカだと思うし、
それをほんとに作っちゃうこの劇団の主宰者もバカだと思うが、

夜中に特集記事見て「バカだわー」と大笑いしてチケットとっちゃったわたしが一番バカです。あーあ。仕事終わってねぇよ。

・一応、ぴあだかe-plusのチケットメルマガで特集組まれてたのよ……(言い訳)
・しかし駅前劇場って久しぶり……前に観た芝居があれってことは、もう7年ぶりくらいかしら…とか思いながら、エレベーターへ。
・狭っ!
・ただ狭いだけならスズナリとか、たくさんそんな劇場はあるのですが、これはちょっと詰めすぎではないのか。
・「D列の1番」って、この列のいちばんあっち……座席の途中に通路がないんですけど!
・まさかこの観客の間を縫って端まで行けとはいうまい、とステージのすぐ前の通路をぐるっとまわっていくと、確かに端っこのところに通路がありました。ただしスタッフがそこに座布団を敷き並べてました。待って!まだわたし通るから!(必死)
・そして椅子が……可動式にしてもさあ、こんなに低い椅子初めて座ったよ……普通のパイプ椅子の足の長さと比べて半分くらいしかないよこれ。自分の足がこれほど長いと思う日が来るとは。
・しかし立ち見まで出てるんですけど………今ここで出火したら、間違いなくわたしは死ぬね(こんなタイトルの芝居の劇場で死ぬのだけは絶対にイヤだ)
・えーっと、話は近未来の日本、少子化がすすみゆっくりと国が破綻しようとしているなかで、業を煮やした政府が片っ端からホモを捕まえて特別収容所に放り込み、ヘテロに矯正しようとするという話。そのなかで、社会には極秘にされているこの刑務所の存在を明らかにすることで廃止させようと、次々に脱走を志しつつも、なぜか毎回すぐつかまる。どうやらこの部屋のなかに、スパイがいるらしい……
・という話なんですが、この話を書いた人も演じてる人たちも、「オカマとホモは違うのよ!」とかほざいてますが、明らかにホモセクシュアルとトランスジェンダーとトランスヴェスタイトの区別がついてないだろう。絶対。
・ちなみにそれぞれ「性的嗜好が同性に向かう」「自分の性別に違和感を持ち、本来は別の性であると認識している」「異性装を好む」ということ。
・だから、トランスジェンダーで女性になりたいと願っている(現在少なくとも戸籍上は)男性が、性的嗜好としては男性ではなく女性が対象であるということもあるのですよ……稀なケースらしいけどね。
・わたし、学生時代にジェンダー論の授業で助手のバイトしてましたの。。。
・という人間が来るにはちっと厳しい芝居だったようです。これだから夜中の酔っ払いの判断は。
・蔦森樹『男でもなく、女でもなく』(朝日文庫)を半泣きで読んだ身としては、ちょっと、ねえ………<この真摯さを笑うことなんて、私には到底できない。
・というわけで、わたしはほとんど笑えませんでした……というか、ネタも私の基準からするとだいぶすべり気味で、笑うというより失笑というか脱力笑に近い状態だったのですが、うしろの子たちは大喜びでした。
・そーね、若い子向けかもしれません。わたしの年ではちょっとキツいなあ。<年の問題以前という話も。
・一番すなおに笑えたのが、最後の舞台挨拶ってどうよ。
・いやーほんとに久々に小劇団らしい小劇団を見たわー(最近は小さいとこ行っても、もう確信犯みたいな反戦芝居やってるとことか、好きでわざわざ狭いとこ選んでやってる前衛劇団とか、そんなんばっかりだから)、と思ったら、結構これプロでやってる人多いんじゃん!それにしちゃなんだか素人くさ……(禁句)
・一人、ショーン・ユーの顔をさらにちっちゃくしたようなハンサムな子がいたのですが、出番少ないのな。。。<『NANA』とかに出てるらしいですが。
・別にDMは送ってこなくてもいいやー。というわけでアンケートを出さなかったのですが、あとからFAXででも出した方がよかったんだろうか、と次回予告のちらしを見てぼんやりと考える。
・沖縄特攻に向かう潜水艦のなかの青春劇だってさ………あーでも観たら観たでなんか私怒り出しそうだしな……やめといた方がいいか……

■ウィスキーのお湯割り。まだ飲んでるし。いいのか健康診断。

10月19日(水)

午後8時過ぎ、おなかすいたので、部署の人たちと神田のおでん屋さんへ。しょっちゅうここに来ているのは、刺身が旨いからですが、どっちかっていうと10時半には閉まるので、強制的に追い出されるから………飲みすぎずにちゃんと帰ろうね、という理由……。が、いつも閉店間際までいるので、締めでおでん食べようとすると、食べたいのがなくなってたりするのです。次こそは煮だこにリベンジ。

ちょうど日本橋でべったら市をやる二日間に偶然あたったとかで、お土産にと一人1袋ずつ、べったら漬けをくれました。わーい。縁起物だそうなので、大事に食べようと思います。

カニサラダ旨い。とか言ってたら、上司のNさんが「そういやここ、上海蟹やってた」と言い出しました。お店の人に訊いてみたら、「今日はないけど、召し上がるなら、仕入れときますけど」だって。いいなー、上海蟹、わたし食べたことない。

「じゃあ、来週はここの店で上海蟹ツアーってことで」
「……えっ、わたし来週金曜に健康診断なんですけどっ」<他の人はみんな人間ドック
「だけど今月いっぱいが旬だっていうしさー」
「じゃあはるか(仮名)だけまた来年ってことで」
「残念だねー」
「えーそんなー、行きますってばー!」
「健康診断だろ」
「いいですっ、だいたい考えてみたらわたし、昨年も『久保田の酒蔵が地震で倒壊したから値上がりする前に』って、その週の月曜日にも日本酒飲んでたもん!」
「そういやそんなこともあったなー」
「……ていうか、別にはるか(仮名)さん、ぜんぜん具合悪くないんでしょ」
「……や、別に肝臓に問題はないんだけどー、ていうかすごく数値はいいんだけどー、いちおう人としてーと思ってー」
「じゃ、やめとく?」
「行きますってば!でもお願いだから前日だけははずしてーーー!」
「じゃあ月曜日とかどうよ」
「あっ、わたし、月曜日は業界の講座聴講入れちゃった……」
「そっか、じゃあやっぱりはるか(仮名)はまた来年………」
「待って待って!明日人事に研修断りの連絡入れるから!」
「……なにもそこまでして食べなくても」
「いーや、アメリカのマーケット規制の話なんかあたしの知ったことじゃないもん、それより上海蟹の方が大事だもん!」

必死の泣き落としで、やっとスケジュール調整がつきました。わたしが水曜日に日本酒飲もうとしたら、みんな止めてね……(自分の自制心にははなっから信用をおいてない私)

■生ビール2杯と、辛口日本酒「底ぬけ」の小瓶を2/3くらい。控えめ。


10月18日(火)

うちの部署で毎年原稿書かされている仕事があって、ここ4年ばかし、ずっと私の仕事になっている。
午後8時をまわろうとする頃、依頼状をもってやってきた人がいる。締切見るなり付き返す私。

「なんですかこれ。締切どうしてこんな早いんですか」
「年末だからー、印刷所もお休みでー、年末進行だからー」

そんな言葉でゴマかされるかっつの。年末に鬼のような日程で印刷所働かせてる人種がいるのでそれ以外の原稿は先に済ませたいっつーならわかるが。「とにかく、ダメ。絶対無理。あり得ないからこの日程」と受取拒否。………だってさー、その原稿使う誌面の発行日は変わらないのに、原稿の締切が
4年前と比べてじりじりと3週間も早まってるってのは、怒ってもいいよな私。<1年間には52週間しかないってのに。

明らかに気圧低下中の私のとこに、2年目の後輩A(♀)がやってきて、書類出しついでに「あれ?」と首をかしげた。

「はるか(仮名)さん、化粧変えたー?」
「口紅、今朝変えたの。よく気づいたなー」<ブラウン系のベージュからベージュっぽいピンクに。
「うん。なんか女の子っぽい色になってるからー」

おー、ありがとよ。とちょっと気分が浮上した午後9時、デスクでふっと気がつく。おい、女の子「っぽい」ってどういう意味よ。

■焼酎のウーロン茶割り。
●日明恩『鎮火報 Fire's Out』講談社 /消防士もの。メインの事件のひとつは早々にネタが割れてしまうのですが、私は結構面白く読みました。Amazonでは評価あまりよくなかったけど、本なんて好みだしねー(うち一人はどの本見てもまったく気があわないのが判明)。実は最初数ページ読んだところで数ヶ月ほっぽり出してたのですが、読み始めるとわかりやすい展開ながら、一気に読みました。少なくとも、消防署の仕組みのことがわかっただけでも収穫。消火にかかる水道料金が、きっちり消防署の会計で請求されるなんて知らなかったよ。ほんとに消防とか救急のかたには頭が下がります。

10月17日(月)

Dataのページの香港映画リスト、久しく更新してなかったので、「無間道3」「ベルベット・レイン」「イニD」と追加してきました。香港で買ったのも観ないとなあ。

行政書士の人がやってる法律クイズというのがなかなか面白くてずっとメルマガ取って読んでいるのだけど、今日来たやつは、「横領19億円 愛人17人の手当 敷島製パン健保の元事務長初公判 罪状認める」というニュースを素材に、「愛人契約で支払ったお手当てを、債務不履行で返還請求ができるか」というものでした(ちなみにできません。不法原因給付だから<民法708条)。

「組合員は、愛人への手当を出してくれるスポンサーとしか思っておらず、罪悪感はなかった」なんて供述してるようなこんな色ボケジジイは、去勢した挙句に極刑に処してもいいとわたしは個人的には思っていますが(心の中では)、それはともかくとしてすごいなと思ったのは、この記事を紹介していた上記のメルマガでのコメント。

「『源氏物語』でも17人も出てきたでしょうか」

……そう言われて、藤壺宮から初めて女三ノ宮、戻って源典侍に軒端荻まで数えてみたけど、確かに17人には足りない……ある意味このバカ男、すごいのかもなー(とか言いながら、ネットで調べてみたら、朧月夜を忘れていたことに気がつく<軒端荻に朝顔女王まで数えてなぜ……ていうか玉蔓は愛人には数えないのか…<『あさきゆめみし』って偉大)。

『源氏物語』の感想といえば、やっぱり一番うなずいてしまったのは川原泉『笑う大天使』ですが、パロディという点では、今まで読んだなかで最強なのは、マルグリット・ユルスナール『東方綺譚』所収の短編。書店で立ち読みして絶句。脱帽です……(日本人は考えないオチだと思う)。

■焼酎の水割りにゆず蜜垂らして少々。

10月16日(日)

Libraryに1冊更新。<宮部みゆき『長い長い殺人』

余力があれば、前売り券買っちゃった『シン・シティ』を観に行こうと思っていたのですが、挫折……さすがに3日で映画3本(+芝居1本)は無理が……最近体力のないわたくし。

ネットの海を漂い、チケットの抽選先行予約を何本か入れ(12月の忘年会シーズンにいくつもの候補をかぶらないように入れることは至難のワザです)、8cm厚低反発布団マットと低反発座布団を買ってみる。

……疲れている。

そんななか、こんなものを発見。ここの会社は本当にどこへ向かっていくのでしょうか……<未来感覚バージョンて言われても。。。

■水割りをだらだらと。
●村上久『検事の現場検証』中公文庫/先日読んだ『検事の控室』の著者と比べると一世代くらい下かしら……とは言うものの、昭和30年代初めに起こった事件で、法歯学の鑑定人が「喫煙のあとが見られることから、水商売の女性ではないかと思われる」という鑑定書を書いていることに隔世の感を覚えます……。とは言うものの、人は本当にたいした理由もなく殺されるのだというのは今も昔も変わらないという印象を受けました。夜道には気をつけましょう。
●宮部みゆき『長い長い殺人』カッパノベルス/ 本日、別に感想あげてきましたので、Library参照。
●東野圭吾『悪意』講談社文庫/ 座ったとこから一番手が届くところに落ちてたので(そんな理由)。多分この愛憎うずまく二人の幼馴染の関係を、友人の誰彼ならきっとすてきなストーリーに仕上げてくれるのでしょう、と思いつつ、萌え素養のない私は「こういう粘着質な人って怖いよね……」の一言で斬り捨てました。加賀もののなかではやっぱり『どちらかが彼女を殺した』がベストかと。

10月15日(土)

だるいー、と言いつつ、今日も芝居です。せのおさんと日生劇場にて『夢の仲蔵千本桜』。稲荷町と呼ばれる最底辺の脇役役者から芸の工夫と上手さでのし上がり、名門・森田座(江戸三座のひとつ)の座長にまでのしあがった実在の役者・中村仲蔵。彼が始めて座長を務める芝居『義経千本桜』は金が集まらず初日が遅れるなどトラブル続き。おまけに忠信役者は首を吊るなど、仲蔵は周囲のねたみや悪意のなか、苦労が絶えない。いったいこの森田座で何が起きているのか、仲蔵とその一番弟子・此蔵は芝居を続けながらも頭を悩ますことになる……

・なんというか、正しく松本幸四郎(仲蔵)・市川染五郎(此蔵)の高麗屋親子のための芝居だなー、と……
・作中で『義経千本桜』も観られます、というのがウリらしいのですが、私これ何度も観てるから……途中でたまに意識が落ちかけ……(特定の場面だけきれぎれで上演して魅せるのは難しいですよ)
・致命的なのは、師匠と同じく稲荷町上がりながらその才能を示してみせなければならない此蔵の演じる狐忠信がぜんぜん魅力的でないこと。
・私、多分歌舞伎見たなかではこの『四の切り』が一番よく観てる……7回か8回くらい、役者も5人くらいは見ているけど、染五郎のが今までで一番かわいくない狐忠信でした……身体が固いっていうか、狐の丸っこい愛嬌がないんだもん。言っちゃ悪いけど棒っきれみたい。
・確かに高麗屋で狐忠信かけてるのは私は知らないので、多分あまり馴染みのない演目なんだろうけどね。
・身体が洒脱に動くのと早い台詞回しは上手いなとは思うんですけどね高麗屋親子。
・しかし今回の此蔵は「よくまあ舌がまわるものだこと」と思ってしまいました………(褒めてないから)。
・義経千本桜の作中上演もあわせ、ちっと長すぎるように思います。
・そして河竹新七(黙阿弥)役の大谷友右衛門……ちょっとの出番で美味しい役のはずなのですが、えらく台詞を溜めてるなーと思ったらど忘れしただけか。
・そして三階席一番後ろの辺りまで届くプロンプターもどうなのか……「あれ、なんか聞こえる」と思ったら、その声をなぞって河竹新七が台詞言ってるし。

ちょっとなー微妙な出来だったわ。と思いながら、上野駅に移動。げしょさん大絶賛の『イニシャルD』を観に……ああこれを劇場で見る日はあるまいと前売り券買わずにすましてたのに……。

・一緒に行きません?とお誘いしたら笑顔で「いやいや」と逃げられてしまったので、今度はひとりです。
「せのおさんにふられたのでビールだけが友達です」と携帯でメールしたら、微妙に憐れまれたようです(寂)
・しかし「場所も穴場で映画館もきれいですいてて座席も快適、でも吹き替え版」な映画館と、「Yahoo!の映画館評価で『スクリーンがすすけてる』と書かれていた、でも字幕版」な映画館……究極の選択。
・そもそも字幕版が少なすぎ!鈴木杏の声を吹き替えにしないためか?
・腰がつらいので、上野にしました……ここなら向かいに金券ショップあるし(あくまで定価では観たくない私)。
・しかし「『イニシャルD』は、新宿でしか使えない劇場券しかありません」……なんだとー!
・どうしよう、水曜1,000円の日に来ようかと思ったけど、会社出られるかわかんないし……ていうかどうせ早帰りするならこっち行きたい。<ショーケースに置かれている「ポップ・アジア」イベント……香港からはショーン・ユーらしいですよ!
・しかし米粒のようなショーンを観てどうするのか、そもそも韓国のアイドルなんか知らんし、globe金払って見る気にもなれないので断念。
・新宿行くか……とも思ったけど、これからさらに新宿まで移動する気力はなく、定価払いました……久々に定価で払うと映画って高いな。。。
・「上野で、吹き替え版で、定価です。敗北感でいっぱいです」と携帯メールしたら、力いっぱい同意されてしまいました。
・まだ時間があるのでてくてく駅まで歩いて、ビール仕入れに行く。
・快適ですいてるミニシアターなのですが、細い路地の入り口と、映画館の隣のミニシアターもポルノ専門館なのでした。
・『処女花嫁 はじめての悦び』だかなんだかかかってる映画館と危うく入り口間違えそうになり、おっちゃんとすれちがってみたり……
・しかしここの映画館自体は結構固いのやってるんだよね、次は『ヒトラー最期の十二日間』、十二月は『男たちの大和』だし。
・映画館って予告編観るの楽しいよね……しかし『男たちの大和』は微妙。へたに美化した物語を観たいわけじゃないんだよねー、「これから大和は沖縄に行くんやろ!」って泣いてる女の子の台詞がありましたが、それは果たして民間人が知ってていいことなんだろうか……(原作はルポをもとにしてるんでちゃんとしてるはずですが<しかし製作が角川春樹で、原作者がハルキの実姉という辺りがちょっと微妙)。
・まあいいや。前売り券買うかどうかはしばらく考えます……
ビール買ったら前売り券買うだけの金もなくなった(貧乏人)。
・映画の結論としては、定価払っても後悔しないくらいには私は楽しめました。
・日本語は最初はかなり違和感だったけどな……アンソニー・ウォンとチャップマン・トーの声が乗り切れれば、吹き替えでも大丈夫です。
・なによう、なんでアンソニーがあんなおっさんくさい声なのよ!
彼の声はもっとセクシーなんだから!(本気)
・しかしのっけからアンソニー・ウォン、クズ親父っぷり全開で、もう最初の自分の部屋の布団に引きずられていく辺りまでを観た辺りで
「1,800円、惜しくない……」と思ってしまいました。
・ほんとは昔あった企画のときは、アンディ・ラウが親父の文太の予定だったそうですが、アンディだともっと固かっただろうから、こっちのほうがよかったかも(原作知らないので、親父がどんな人だかは知りません)。
・ラストのレースのシーン、アンソニー・ウォンが肩に手をまわしてる女の子がとてもとても本気でうらやましかった……
・このところ共演してるのをよくみるエディソン・チャンとショーン・ユーですが、私はショーンの方が好みです……好きな顔なんだよねー、しかし誰かと似ていると思ったら、このところ『剣客商売』でお気に入りの山口馬木也と同系統の顔なのでした……(ちょっと表情が固いとこもね)。うーん、わかりやすい。
・ショーンのチームに金髪のデブの手下がいて、どっかで見た顔なんだけどなんの映画に出てたっけーとしばらく考えた挙句、芝居『電車男』に出ていたことを思い出しました。……日本人じゃん。
・主演のジェイ・チョウは、なんとなくいつもつまらなさそうな顔で車を運転しているのが印象的です。台湾長者番付1位のアーティストだそうですが、歌も聴いてみたいなー。
・ガソリン屋の親父がどっかで見た顔ー誰だっけー(こればっか)と思っていたら、ケニー・Bでした。うわー久しぶりに見た!えーっと何に出てたっけ……
とりあえず『大英雄』には出ていたが……
・ショーン・ユーもそうだけど、エディソン・チャン、肌きれいだねー。やっぱ肌のきれいさではアジアの男は欧米の男に勝つ。
・というか、私にも勝っている……要スキンケア(敗北)。
・鈴木杏は、あんまり美少女といっても人工的な顔でないところがよいです……一回芝居で見たけどなかなかかわいかった。
・まー小春まで出てるのね!ていうか、他の走り屋三人が二十代前半なところ、なに貴方競ってんですか……気づいたら彼ももう37歳かー。そういや私が香港映画観まくってた『古惑仔』シリーズの頃は「'95香港映壇震撼!」とかってコピーついてたもんなー、私が年を取れば彼も年をとるのが当たり前……
・あ!香港で買った『古惑仔』シリーズ外伝「飛兄貴編」見なきゃ!<主演がアンソニー・ウォン
・笑顔のかわいい小春ですが、今回はなんかストイックな役なんですか?一度も笑わなかったねー。歌ものんびりしたのとかいい感じですよ彼。
・原作は知らないけど、DVD買おうかなと思います……とりあえず広東語で吹き替えなしのクズ親父を観るためだけに!

■朝少し水割り飲んでから出かけて、映画館でエビスビール500ミリとチューハイと水割り1缶ずつ(トイレ行きたくなった<当たり前だ)、あと帰ってから伊勢の甘酒の残り。旨いよこれ。

10月14日(金)

午後いっぱい社外セミナーで外出。1時から5時半まであるというなっがいセミナーだったのですが、前半の講師の女性がやたら甲高い声で時々裏返るわ、やたら「ですね」を連発するわ(「これがですね、策定のうえでですね、プロセスの鍵とですね、なるわけなんですけど……」)で、開始3分で帰りたくなりました。アンケートにも「長すぎる」に○をつけてきました。辛かった。

しかし悪いことばかりではありません。「セミナー5時半までなんですけどー、直帰してもいい?」と訊いたら「いいよ」だって。やった!会社にいたら6時前に出るわけにはいかない繁忙期、どさくさに紛れて、映画の最終回に間に合うじゃん!池袋6時半が最終なんて、もう平日ダメかと諦めかけてたんだけど!

というわけで、いそいそと池袋まで観に行ってきました、『ベルベット・レイン』。香港映画、黒社会ものです。アンディ・ラウが出てるの♪あと『無間道』で主人公二人の若い時代をやってたショーン・ユーとエディソン・チャン。それに私が毎日CDかけまくってるジャッキー・チュン(張学友。ジャッキー・チェン(=成龍)じゃないよ)。ポスターの写真がきれいで観たかったんだよね。芝居に押されていく暇ないかも、と諦めかけてたので嬉しいです。

・原題は『江湖』。「黒社会」というくらいの意味かな。ヤクザ役の多いアンディ、前に結構高く評価されたやつのタイトルが『龍在江湖』だっけ。邦題は忘れた……『冷戦』だったかなあ(違ったかも<原語で観たから)。
・監督の黄精甫(ウォン・ジンポー)って新人って聞いたけど、『福伯』撮った人かー。結構評価よかったから香港で買おうか迷ってやめたんだよねー、買っときゃよかった。アンソニー・ウォン出てるし(<そんな理由ばっかり)。
・しっかしアンディとジャッキー、「16年ぶりの共演」って、そんなに経ってるっけ?と思ってたら、パンフのジャッキーのプロフィールのページにひっそり「アンディ・ラウとの本格共演はSFコメディー『Future Cops』(超級学校覇王)以来11年ぶり。義兄弟の役での共演は、ウォン・カーウァイの『いますぐ抱きしめたい』以来16年ぶりとなった」……ウォン・カーウァイでごまかしたな。しかし前がよりによって『超級学校覇王』じゃ確かにそう言うのもわかる……<大変豪華なキャストで日本のジャンプ漫画(ド●ゴンボール他)のコスプレしまくり、間違っても日本でビデオ落ちはできないだろうと言われているC級作品。私ですらジャケットが痛々しくて正視できず、話は知ってるが観る勇気がない。
・アンディの半端な長髪が気になるところですが、彼がいろんな髪型してるのはいつものことなのでもう慣れた……唯一生で見たライブんときは金髪だったしな……
・ちなみに私は彼が一番ハンサムに見える髪型は『Needing You』のときのだと思ってます。役自体は情けない姿をさらすラブストーリーものなんですがね。
・うわー、ン・シンリン久しぶりに観たー。『アンディ・ラウの逃避行』のときの不幸顔でぜんぜん美人じゃない小娘だったときと違って、貫禄っつーか迫力の美人です……しかしパンフに「アンディの最高の恋人(妻)役と称され」とあったが、ロザムンド・クァンとかサミー・チェンの立場はどうなるのだろう……
・ジャッキーの手下役の人を何かの映画で見たのだが、なんだっけ………金城武と小春が共演してるミッション・インポッシブルの焼き直しみたいな映画の隊長役だった、ような気がする。違う?
・と思ったけど、『無間道』1でアンディの部下だった人だっけ?エレベーターのシーンで一緒だった人。
・誰も彼も見覚えのあるような気がしつつ、いまいち思い出せない。ああブランク。
・そしてヒロインやってる本土の新人女優のプロフィール見て、「ブラッキー・ホーの追悼ドラマなどに出演」って、いつの間にかブラッキー亡くなってるし!嘘!<古惑仔2で小春のおじさん役やってる人……アンディ他3人で歌った曲が好きでCDもどっかにある……いやんショック。
・ジャッキー、さすがにステキなキレまくり演技です。ご本人は温厚な人なんですがねー(ライブでも感じよかったし)。しかし『新・愛と復讐の挽歌』とかはストーカー一歩手前なキレる殺し屋役だったような……そういえば『今すぐだきしめたい』もすぐキレて兄貴分のアンディに迷惑をかける弟分役だったような……
・しかしこのパンフ!香港四大天王のジャッキーのインタビューページがないとはどういうことだ!深作健太のコメントよりこっち載せてくれよ!(やっぱ亜州歌神は、言葉のハンデで日本だと知名度高くないせいかしら……)
・監督はこれがメジャーデビューであるらしく、撮影の仕方が面白い。石畳に叩きつけられて殴られているシーンで、床を透明なガラスで作って、顔を押し付けられているときの表情が下から見えるようにしたりね。
・地面を這うようなカメラワークとか、二人っきりで話し合うシーンで、手でカメラ持ってるのかな?ちょっと周囲がぶれるように揺れるとかの効果があるんで、少しくらくらします。別に飲みながら観てるせいではないと思います。
・スローモーションを多用しているのも効果として面白い。
・でも香港映画はいいなーと思うのは、夜の闇がうすく緑をにじませたようなやわらかい色合いであること……ハリウッド映画のきっぱりくっきりした色の対比にはどうも馴染めない。
・成功を示すイタリアンレストランでのシーンも、ほのかに黄色くにじんで、ノスタルジックな色合いが美しいです。
・ところでここで食べてる料理をイメージしてKIHACHIが特別料理の企画立ててるらしいです………なぜこんな都内で数館しかやってないマイナー(<香港映画だってだけでマイナーだもの)映画とタイアップしようと思ったんだKIHACHI。
・雨のシーン観ながら「こいつら化け物か」と思いました……
・ラストまで観てから前の設定を振り返ると「名前?カリーナ・ラウとでも?」というヨーヨーの台詞ってちょっと微妙だな。。。
・画面の美しさは気に入りました。また次のが出たら観たいなー、というか、『福伯』を日本語で観られるようにしてください……

ここのミニシアターはアジア系を中心にやるつもりであるらしく、香港のも2本かかってました……レイトショーオンリーでな!
しかもこの『ブレイキング・ニュース』って、香港で商売上手なDVD屋のにーちゃんに「これオススメ!大傑作!」と買わされたやつだよな……でも面白そうなので前売り券買いました。夜8時50分スタートなら、平日でも帰りに行けるだろう……

■映画館でチューハイ1缶、帰りにご飯食べてウーロンハイ1杯。帰ってから水割り少し。

10月13日(木)

胃が荒れている〜とか言いながら、待ち合わせに焼酎専門店を指定するアグレッシブな私……だって行きたかったんだもん。

今日の相手は、学生時代の友達M。香港アホ土産にも笑ってもらえたし、いろいろ話ができて楽しい時間でした。お店は池袋の「焼酎居酒屋 BETTAKO」です。もともと『Pen』の焼酎特集で見つけた店だけど、こないだ『danchu』の焼酎特集のときも載ってました。というか、雑誌はグルメ雑誌とか特集しか読んでないのがバレるようなラインナップです。周囲はちょっと殿方のパラダイス気味ですが、お店は普通です。東口の新文芸座という映画館の向かいにあります。

体調もいまいちだしってことで、サワーに始まってしばらく黒じょかで焼酎のお湯割りを3杯だか4杯だか。……黒じょかだと1杯で小さめの湯のみ3杯分くらいかな……最後に何杯かストレートで飲んでおしまい。前来たときに名前のない焼酎を勧めてもらってそれが美味しかったので訊いてみたら、「これでしょう」と黒糖焼酎が出てきました。本当に黒糖の茶色で、とろりとした感触、甘い香りがします。「名前はつきました?」と訊いてみたら「タンク第XX号としかついてないので、もうこのままなんでしょう」と言ってました……(ほんとに瓶にタンクの号数が殴り書きしてあって、それだけ)。行ったらぜひ。あとここはおつまみもなかなか美味しいです。おすすめは馬刺し、ミンチ肉の卵とじ、タンの味噌焼き、酒呑み向け冷奴辺りかなー。Mが鶏カレー食べるというのでちょっと味見させてもらいました。こちらも美味。

帰りは最寄駅からタクシーで初乗り料金払って帰りました。いい夜です。
タクシー代は初乗りだけ、貴重品を落としもしない、階段も落ちたりしない。なんていい夜なのかしら。

たとえ最寄り駅をひとつ寝過ごして、上り電車を待ったりしても。
たとえ降りるはずだった山手線の駅を思いっきり寝過ごしたときに、私を起こして降ろしてくれた人が痴漢だったとしても。<ホームで「は!?ここどこ?なんで神田!?」とか思ってる間に、うっかりどっか連れていかれかけたようです。いくら寝起きの酔っ払いでも気づくっての。<蹴っ飛ばしてとっととお別れしてきました。顔舐められちゃったよ。ぺっぺっ。

■お酒は上記のとおり。
●出射義夫『検事の控室』中公文庫 /おそらくもう絶版であろう文庫本。検事は検事でも、「当時は五一五事件の直後であり……」ってまだ戦前!最高裁じゃなくて大審院だし!みたいな話だったりするので、隔世の感があります。なにせ帝銀事件のときの東京地検刑事部長……熱心なクリスチャンの方であるらしく、端々にそれが窺えるのですが、私は法と宗教は峻別されるべきと思っているので、どうにもぬぐいがたい違和感が。けれど戦時中「民衆の声を聞くべきだ」と若手の検事が中心となって聴訴室というのを作ったというくだりは面白かったな。

10月12日(水)

山川に風のかけたるしがらみは流れもあへぬ紅葉なりけり(春道列樹)

秋だなあ……と、窓の外を眺めながら思う。
もうちょっと季節がよくなって紅葉がきれいになったら、ぷらぷらどっかに行きたいなあ。
脳裏には、川を流れてくる色鮮やかな紅葉の赤のイメージが……

……やっぱりなー、いやな予感してたんだけどさ。やっぱりその仕事、うちの部署がやるわけね………(ぼんやり紅葉のことを考えながらうちあわせのメモ取り中)。流れてきてしがらみにひっかかったのは紅葉ではなく仕事だったようです。。。

■午後9時過ぎ、残ってる仕事蹴っ飛ばして上司たちと近所の焼き鳥へ。生ビール2杯とチューハイが2杯と冷酒の小瓶1本……2時間弱でまあまあの量かと。

10月11日(火)

今日もお休み……会社の創立記念日の振り替えで。

ぼちぼち旅日記も書いてます。
香港日記の<出発当日編>をアップ。

メルマガが気に入ってずっと読んでる革製品のお店があるのですが(ここのでっちさんたちの修行日記がいいのですよ!)、「今年もランドセルシーズンです」というのが来ました……そんな時期なんですな。で、ここのサイトを見てみると、最近のランドセルってかわいいですねえ。私の頃は赤か黒、たまーにピンクとか紺の子がいたけど、こんなにバリエーションなかったよ。今買ってもらえるなら、パステルヌメ革かな……って、小学生でヌメ革だなんて、なんて贅沢!……しかしこれこそ買ったらアホなので、いいなーとか思いながら眺めてます。買ってどうする。

■伊勢土産の甘酒。これは美味しい。ネットで通販は残念ながらしていないようです。あと土産で買ってきたゆず蜜を焼酎の水割りに落として少し。

10月10日(月)

リヤルなお伊勢さんから帰還しました。
地元の詳しい人たちに案内してもらったので、楽しかったですー。日記はまた後日。

Web拍手くださった方、ありがとうございますvv

10月8日(土)

二泊三日でお伊勢参りに行ってきます。
しばらくネット落ちします。

10月7日(金)

香港旅日記の準備編をアップ。

Web拍手押してくださった方へ。ありがとうございます。やっぱり体調は悪いようです……ようですといいながら迎え酒してるのですが。やはり酒やめるのはムリがあるようです。でも月末に健康診断があるので、そこまで一週間くらい酒抜いて少しは肝機能の改善に努めたいと思います。。。

「ねー、はるか(仮名)、どうしてひとは酒を飲むんだと思う……?」
「なんででしょーねー、こんなに体に悪いのにね………」

みんなも飲みすぎで沈んでるけど、負けず劣らず私も沈んでる。近来稀にみる大ヒットな二日酔いでした……今年の二日酔いでは三指に入るね。朝はそれほどでもなかったんだけど、昼にハヤシライス食べたら一気にきた。頭痛は我慢してたんだけど、急速に気持ち悪く。ここでうかつに動くとスプラッシュ☆という危険性もあったので、地道にじりじりと動いてコピー取って気を紛らわしてみたり。ゴメン、二日酔いなのでバファリンちょうだい………<正直に申告して、人事のゆきちゃんに薬をもらう

「ねーゆきちゃん、二日酔いのよっぱらいにはバファリン有料ですって言ってもいいんじゃない」
「……Kさん、いじわる言わないで……げぷ」

でもKさんも「昨晩、駅前のスーパーで帰りにクロワッサン買って帰ったはずなのに、バッグの底からなぜかアンパンが出てきた」という愉快なエピソード付でした。きっと昨晩はあんぱんがクロワッサンに見えたんですよ。まるいけど。

■帰ってからビール1缶と赤ワイン少し。

昨日一緒に飲みに行ったYさんは、私より2まわりくらい年上で、喋りのてきぱきしたきれいな女性です。昨日、精算どうしようかと相談してるときに一万円札をくれました。でも貰いすぎだから、三千円返すよとKさんがメールしたら
「一度払った金は受け取れねーな!こちとら江戸っ子だよ!あんたたちで山分けしな」という返事が返ってきました……Y姐さん、かっこいいです。惚れそうです。

10月6日(木)

上司のNさんがお誕生日なので、「お祝いしましょーよ、飲みに行こう」とKさんと二人で誘って神田のイタリアンに行きました。前々から飲もうと言ってた別の部のYさんも来てくれて、セミナーで外出してたT主任も店の住所書いて置いといたらあとから来て、5人でこじんまり。

今日の店は「トラットリア Jugemu」。私は初めてだったけど、ワインの品揃えがよくて、食べ物もどれも美味しかった。安くはないけど……もとい、そんなに高くはないのかもしれないけど、食べ物が美味しいと酒がすすむので、結構いいお値段に。かにクリームパスタとかにんにくたっぷりのペペロンチーノとかカルパッチョとか。奇をてらったものはないけど、どれもちゃんと美味しい。地下で携帯が通じないのだけが難だけど、居心地のいいお店でした。

泡がふわふわのハーフ&ハーフのビールを飲んでから、赤ワインに移行。私はワインはよくわかんないので、NさんとKさんにお任せ。最初はバローロだったかな。ティスティングをどうぞと言われ、Kさんが「えーわたしー?」とグラスを手にとって、「美味しい」です。

「んーとね、学校の体育館の味がする」
「Kさん、そのたとえ、わたしよくわかんない……」
「えーわかんない?じゃあね、跳び箱の味」
「……わたし、跳び箱はかじったことないから……」
「あ、ちがうかも。むしろマットかな」
「マットも食べたことないから………」


背後で私たちの奇妙な会話を笑って聞いていたお店の人が「赤レンガの味とか言いますよ」と助け舟を出してくれた。私はレンガも食べたことがないのでよくわからん。その後もKさんの赤ワインへのコメントは学校シリーズだった。が、私はそんなに赤ワインは好きでもないので、むしろあっちの黒板が気になる。

「グラッパあります。食後酒にどうぞ」

グラッパとは葡萄から作るイタリアの蒸留酒。ブランデーほど甘くなくて、私好きなの。お店の人に「どういうのがありますか」と訊いたら、小さなワゴンいっぱいにグラッパの瓶が並んでる。わーどうやって選んだらいいのかしら。

「お好みを言っていただければ」
「えーとじゃあ、一番強いやつ」
「そうですか……でしたらこれが57.5度で一番強いです。でも熟成させてあるので、口当たりはやさしいですが」
「じゃあ一番口当たりの強いやつ」


結局、一番度数が高いのも飲みました………結局ラストオーダーまでいて、T主任はドルチェまで食べて、大満足です。

でも、目が覚めたらやっぱりまた終点でした……のぼり電車、あと30分。すいませーん、コンビニ行きたいのー、ここ出して。と頼んで、コンビニでチューハイ買ってホームで飲んでました。まだ飲むか。

■ハーフ&ハーフのビールを2杯飲んでから赤ワインへ。5人というか、T主任が遅れてきたから4.5人かな……でフルボトル4本飲んで、しかも私はグラッパ2杯飲みました。で、終点の駅でチューハイ飲んで、帰ってからウーロンハイ1本。

10月5日(水)

「打ち合わせ行きたくない………」

これに出てしまったら、なし崩しに仕事を押し付けられるのが目に見えているので出たくないのですが、上司に「ほら、はるか(仮名)も来なさい」と呼ばれているのでしょうがない。やだなーとかぶつぶつ言いながら、「気分はドナドナ……」とか呟いてたら、背後でKさんとT主任がしゃべってるのが聞こえる。

「ねーねーTさーん、ドナドナってなんだっけ」
「ウシですよ。売られてくやつ」
「ウシー?ダメだよ、この女.、ウシだったら絶対まずいに決まってるもん」


「……いっつも怒ってるから肉固くなってるっていうんでしょー!でもビールはちゃんと飲んでるもん、立派なウシだもん!」

つい負けず嫌いに言い返してしまったのがいけなかったのか、仕事をしっかり押し付けられてしまったようです……<ウシだから。生け贄。

■休肝日。


10月4日(火)

夜8時を過ぎた辺りでみんな仕事がイヤになってしまったので、「軽くなんか食べて帰ろうか」とおでん屋さんに行ってきました。いいですねおでん。寒くなってきて、鍋物とかおでんとかが美味しい季節になりました。そういえばいい匂いがするなとおもったら金木犀の花が咲いてたり。すっかり秋です。いつの間にか。

松茸の土瓶蒸しが美味。秋ですねえ。

■どーにもだるくて。風邪が抜けないし。あ、次ですか?じゃあ日本酒、あれとっていいですか?極辛口の「底抜け」でお願いします……って、本当に具合悪いのか。
●劉慶一郎『影武者徳川家康(中)』新潮文庫 /変則的な順番で読んだせいで、いまいちすっきりしませんが。一応読み終わりました。同時代を扱ったものでも、『捨て童子松平忠輝』とか『花と火の帝』とかになっちゃうと、伝奇色が強すぎて私などはひいてしまうので、これくらいの時期のやつの方が面白いです。

最近はコンタクトレンズもいろんなのがあるんだなあと思いながら専門店のラインナップを眺めてました。でも怖いんですけどここのページの。

10月3日(月)

バリでまたテロ。
割と仲良しのE部長がやってきて、「前日あの爆発したレストランの並びんとこで接待うけてたの」とのほほんと言います。……あぶなかったですね。先日アメリカ旅行から帰ってきたばかりの同期の女の子も「すごく成田の警備厳しかったよ」と言います……あれ?香港からのときはかなり緩かったけどね。アメリカからだからかな。

バリ、民族衣装と舞踊観に一度行ってみたかったんだけどな………残念です。
このところ、海外出るにしても「治安情報」をまず見ないといけない。イヤな時代になりました。でも久々にパスポートもって旅行に行くと、また遠くに行きたいなという気持ちになります。

どこか遠くに行きたい。この山積みになった書類を見捨てて……(それはただの逃避)

■休肝日。

10月2日(日)

歌舞伎座の夜の部に行かねばーと思いながら、目は覚めているのですがどうにもだるくて起き上がる気になれず、結局チケットを一枚無駄にしてしまいました。嗚呼。
「引窓」と「河庄」はまた観る機会もあるでしょうが(鴈治郎が『坂田藤十郎』を襲名する前の最後の公演らしいが、まあそれはどうでもいい……)、玉三郎が人形振りで道成寺の清姫を踊って菊之助が人形遣いをやるという「日高川入相花王」だけは観たかったな………その幕だけ観に行くというのも考えたけど、片道1時間半かけて30分だけ観て帰ってくる……あの狭いスプリングの悪い歌舞伎座の座席に座ることを考えただけで気が遠く。残念でした……

■でも、だるくてもビールは飲む。

10月1日(土)

なんだか無性にだるくて、ほとんど寝たおしてしまいました……よほど具合が悪いのか、寝て目が覚めて寝て目が覚めて、そのたびにずーっと悪夢を見ます。

夜遅く、私は電車に乗っています。
まったく知らない漢字の駅名の駅が続いていて、電車の中はきれい。どうやら香港のMRTとかなんかいろんなイメージが混ざっているようです。路線図で見ると青い路線でした。ぼんやりと乗っているのですが、どうやら反対側に乗ってしまったらしい。慌てて反対側に乗り換えました。が、今度は寝過ごしてしまったようで、目が覚めて慌てて時計と路線図を見る。

「この時間だと、西船橋にしかつけない……あそこからだと家までタクシー代が9,000円かかるのに」<なぜかそこだけ妙に現実的。

ああ困ったなと思っていると、そこで目が覚めてぼーっとしばらく本を読み、寝るとまた続き。

どうやら西船橋はやめてよく知らない私鉄を乗り継ぎ、別の駅に着いたようです。ここならあと15分後に終電が出て、家の近くまで帰ることができます。よかったよかった。

「あと15分後か………」

そこで
ついうっかり階下のコンビニにチューハイを買いに行ってしまったために、終電を逃し、どーしようと呆然としているところで今度こそ目が覚めました。

やな夢だ。

■だるいとか疲れたとかいいながら、だらだらと適当に開いていた焼酎とか赤ワイン少しとかビールとか。飲んでるし。
●劉慶一郎『影武者徳川家康』(下)新潮文庫 /一番展開が面白くて気に入っているので、(中)はよく読みます。が、それゆえに本棚に見つからないというこの逆説。しょうがないので明日買ってきます……くそう。