U.出発当日編

朝、のそのそと布団から這い出す。あー荷物詰めなきゃー。とりあえずパスポート入れなきゃー(<当日朝にこの所業はいかがなものか)。

フライトは午後7時頃なので、5時にカウンター集合。関西から来る人たちの予定も聞いてちょっと早めに、3時ちょっと前に着くリムジンバスに乗って成田空港に行く予定です。隣駅に1時だから、午前中に荷物詰めればいーやと思っていたので、まだ荷物は空っぽです。普通は香港行くのにこのサイズはないだろうってくらいのサイズなので、パッキングは余裕です。むしろ、中でがらがら動かないように詰める方が難関であったり。とりあえずボックスティッシュまで詰めて、やっと半分埋まりました。これでよし。

そーいややっぱ香港行くからには支店の王さんに連絡しといた方がいいんだろうなー。メールだけ入れとこっと。
会社のKさんに「やっぱりメールしてみるので、彼の会社のアドレス教えてください」とメールを打ち、教えてもらったアドレスにバスの中で「今日から香港に遊びに行くことになりました。友達六人と一緒だから残念ながら会えないと思いますが、ご挨拶まで」とメールを携帯で打ち、そのままバッグに放り込んでおいた。

……あら。鳴ってる。わたし?

見ると見たことのない電話番号。というより、日本ではあり得ない体系の電話番号なんですけど……。

「ああ、やっと出た。今どこ」
「あー王さん、電話くれたんだ、ゴメンねー。今は成田に向かうバスの中なんだけど。それにしてもよくわたしの携帯番号わかったね」
「あんまりメールの返事来ないから、あなたの上司にメールして訊いたよ」

……王さん……ゴメン……確かにDoCoMoのセンターにアクセスしてみたら、メールが二通届いてました(涙)。<その頃、バスの中でビール片手に『剣客商売外伝 ないしょないしょ』をのんきに読んでた人。

「もーなんでもっと早く言わない!急すぎるよ!」
「ごめーん、だって人数多いから、会う暇ないかと思ったんだもん……」
「とにかくホテル着いたら電話して。携帯の番号、メールしたとおりよ」
「ありがと。でも今日は香港着くの十時半近くだから、明日の朝になっちゃうと思うけど。そっち用の携帯借りたから番号メールしとくね」
「わかった。でも今度はちゃんと連絡するよ!」

マジでごめん……香港の彼方の王さんに手をあわせつつ、電話を切る。しかしほんとにこのH.I.S.で借りた携帯使えるのだろうか。一抹の不安を覚えつつ、とりあえず彼の携帯番号をメモする。

成田につき、順々に関西組、東京の人たちも揃い、しばらくお茶して時間を潰してからJALのカウンターへ。この時点でチケット取れてなかったら即座にH.I.S.に怒鳴り込みの電話をかける体勢を整えつつ、パスポート出して手続き。……とりあえず飛行機のチケットは人数分ぜんぶ取れていたようだ<取れていなかったら大変です(本日香港行きの最終便)。

早めに通っといた方が安心だよねと全員揃って出国ゲートを抜けようとしたところで、DoCoMoの海外用レンタルのキャンペーンをやっているのに出くわす。H.I.S.で借りたけどーなんか使い慣れない機種って落ち着かないしー、ほんとにこの番号でかかるのかもよくわかんないしーリダイヤルとか不在着信とかもどこ押したらいいのか咄嗟によくわかんない。

「ごめん、やっぱりわたしDoCoMoの携帯も借りてくる……」

他の人たちに先に行ってもらい、一人でレンタル手続きを済ませに行く。最初に借りた携帯がムダになっちゃうけど、使い方がわからない機種はやっぱり落ち着かないから。次は事前に借りてこよっと。

「やっぱりDoCoMoの携帯にしたから、普段の番号でそのままかかるよ」とメールしたところ、王さんは「では、空の上で一杯楽しんでください」というお返事をくれた。
……という話を同行の人たちにしたら、
「『一杯』じゃなくて『いっぱい』の間違いだろ」とあっさり斬り捨てられました。……飲んでやる。

出国手続きを済ませ、しばらく免税店で化粧品など眺めたあと、やっと搭乗です。本日はJALなので、フライトアテンダントは日本人と中国人……日本人の方が多いかな、という割合です。さて、私らの席はどこかしら。

「May I help you?」<にこやかな笑顔
「いや、あたしら日本人なんで……表示読めますから」
「あっ、失礼いたしました!


のっけから日本人のアテンダントのおねえさんに国籍を間違われるわたしたち。日本人に見えなかったのだろうか………と思いながら席につき、離陸した後、最初のドリンクサービスのとき。

「How about a drink? 」
「……ジュースください」
「あ、失礼いたしました!」


さっき訊かれたのはわたしだけど、こんどは違う人です。わたしたち、そんなに日本人に見えませんか……<結局機内で3回くらい英語で話しかけられた。日本語しゃべってたらさすがにわかるんだろうけど、黙ってると香港に帰省するひとたちの集団くらいに見えているようです。なんでさ。私なんかこんなに日本人顔なのに。

と思っていたのだけど、しばらくしてなんとなく理由がわかった。
私の場合、海外で旅行者の女性と行き会って「この人、日本人かな、中国人かな韓国人かな」と思うとき、判断材料は顔立ちももちろんだけど、あとはメイクと服なんですね。最近の日本人の若い女の子の場合、特にメイクですぐわかる。なんていうか、人工的な顔を作るメイクなんだもの。<JJとかCanCamとかの表紙モデルの顔を見ればわかると思うけど。

見回してみれば、みんなその手の顔からほど遠いナチュラルメイク、格好も動きやすさを前提にしたTシャツとジーンズが中心。なるほど。日本人に見えないわけだ。

そんな発見をしたりしつつ、ようやく飛行機は香港へ。十年前に降りた啓徳(カイタック)空港は、市街地の真ん中に飛行機が下りるので、マンションに翼がぶつかりそうに見える、ある意味「浅草はなやしき」の木造ジェットコースター並みの迫力があったのですが、今回は新空港(といっても1998年から使われているが…)なので、そういうスリルはなし。やっと香港に上陸です。

ネットで探してみたら、啓徳空港時代の市街地からすぐ頭上を飛ぶ飛行機の写真を載せているサイトがありました……これは確かに乗ってる方も迫力があったはずだわ……(http://www.travair.jp/plane/hkg/d.html)。

荷物を受け取ってみると、もう十時半をまわっている。荷物を受け取って、H.I.S.の代理店の人に迎えに来てもらい、ホテルへ。今回のホテルは「ニュートンホテル九龍」。設備はまあまあ、普通のビジネスホテルクラスって感じ?基本的に香港のホテルは超狭い(香港自体がとにかく土地不足だから)ので、まあこんなもんですかね。ただ場所が閑静で駅から近いのはよかった。コンビニもホテルのすぐ裏だし。近くにバードガーデンがあるので、それはまた他日足を運んでみることにします。今日は疲れたのでもう寝ます。おやすみなさい。