結果発表(2)

No.2  「所野」
 

今回はロング(ミドル?)レッグということで、出題者の意図通りにルートチョイスがたくさんに分かれました。

まず脱出に関しては
  1)正面の尾根に取り付いてそれに沿って主要道路に出るもの
  2)そのまま水系の沢を降りて行って主要道路に出るもの(これは案だけ)
  3)左手前にちょっと出戻って4番の道をたどって主要道路に出るもの
アタックに関しては
  1)左の植生界の角(a)からコンタリングしてアタックするもの
  2)正面のピークを越えて植生界の角(b)からアタックするもの
  3)右から回り込んで傾斜変換沿いにアタックするもの
そして中盤は、左に主要道路を大迂回するもの、右回りの人の通過鞍部が2個所を含め、脱出とアタックの組み合わせによって本当にバラバラのプランでした。

まあ、それぞれ一長一短があるので何とも言えませんが、やはり右回りはアップがあって損ですが、その分アタックは楽になります。それを見越してからなのか、正面のピークを登った後に一旦やぶの植生界にぶつけて右からアタックするという人もいました。左からのアタックがそれほど苦労せずにできる人には、この左からのルートが一番得でしょう。
しかし大事なことは、どこを通るにしても自分のナビゲーション技術の限度(コンパス・歩測の精度、地形把握能力など)を踏まえた上で、正しくたどるためのことをどれだけ考えているかでしょう。

アタックは右からが最も易しく、左からが最も難しいでしょうが、特に左からコンタリングで進んだ時の危機管理に関しては、上級者ほどいろいろなことに目を向けていることが印象的でした。

「近くに行けば見えるだろう」と思って単純に進む人と、「もし左(右)にずれたらこうなるはず」「行き過ぎたら・・」みたいなことに意識がある人では、大きな差があるはずです。

それが10回やって9回当てる人と、10回やって10回当てる人の違いでしょう。でも10回やって1回ミスをする人は、1レースで12コントロールあったとすると、0.9の12乗=0.28ですから、7割以上の確率でどこかでミスをすることになるのです。10回やって9回うまくやる人でもこういう計算になるので、8回くらいしか駄目な人は悲惨です。8回だと93%になります。

ということで皆さん、是非「転ばぬ先の杖」を心掛けましょう!

以上



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