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高千穂電話ボックス


高千穂電話ボックス制作中

ここは宮崎県高千穂町。背後の建物は当時の高千穂鉄道の駅舎です。このとき1992年7月。8月に宮崎県でインターハイが行われるということで、高千穂にも選手がやってきていました。選手たちを歓迎するためでしょうか、気合いの入った電話ボックスが制作されていました。

高千穂といえば天の岩戸の神話が有名です。天照大神が須佐之男命の乱暴に嘆き岩戸に隠れ、世の中が真っ暗になってしまう。困った神々は岩戸の前で大宴会を開催。アメノウズメノミコトがアヤシイ踊りを披露すると全員大ウケ(神様もただのオヤジ)。何事だろうと岩戸を少し開けのぞく天照大神。今がチャーンスと手力雄命(タヂカラオノミコト)が岩戸を開け世の中に光が戻ったというお話です。日食のことを表したとも言われています。

この電話ボックスには、これからガラス戸を開けようと引き手をむんずとつかんだ、高千穂神楽の手力雄命が描かれています。


お昼の休憩を終えた職人さんが続きを描きはじめました。さすがにプロはうまいこと描かれますね。発車まで時間がなかったので、仕上がりが確認できなくて残念でしたが、中は他のボックスよりも暗いはず。なんといっても岩戸の中ですからね。

高千穂電駅構内の様子

高千穂駅構内

高千穂駅構内の様子。レールバスが入ってきました。高千穂鉄道の利用者はこの92年頃を境に減少し、近年は廃止の話も出ていたそうです。そして追い打ちをかけるように2005年9月、台風14号の豪雨により線路の一部が流出。復旧は不可能ということで廃線が決まってしまいました。

赤字で営業が続けられず廃止になる場合は、ラスト1か月くらいはさよなら列車が運行され、普段よりも多くのお客さんが乗ってくれることがよくあります。が、気の毒なことに、高千穂鉄道の場合は何のイベントもなくいきなり終わりに。

現在商工会の方が中心となり、「神話高千穂トロッコ鉄道」を開業すべく準備を進めておられます。ただこれも、運行区間は高千穂-日之影温泉駅間のみで、全線の復旧には相当の時間がかかるのではないでしょうか。当分の間は、神話のふるさと高千穂は俗世間からは遠いようです。
※高千穂鉄道は廃線になりました。2010年より、高千穂あまてらす鉄道株式会社が一部区間でトロッコ運行を始めました。有名な高千穂橋梁を渡ることもあるようです。

1992年7月31日 宮崎県高千穂町

(2006年3月9日作成、2015年4月追記)

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