
蔵の下半分をなまこ壁といいます。建物の耐火・耐水性向上のため、瓦を張りその間を漆喰で止めた工法で、盛り上がった漆喰の断面が海鼠のようなので、この名で呼ばれるようになったといわれています。
なまこ壁は岡山や四国ではよく見かけましたし、全国的にも多いものでしょうが、播州では海岸沿いでもほとんど見かけません。ただ、岡山に近づくと、壁の一部になまこ壁をあしらった民家も出てきます。この蔵のある場所は、江戸時代は丸亀藩の飛地だったので、その影響もあるのでしょうか。
2002年8月 兵庫県姫路市
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四半張り

「四半張り」という一般的な張り方。目地が斜めになっているので水切りがいいタイプ。上の梅花をかたどった細工はさりげないものですが、このおかげでありふれた壁ではなくなっています。
七宝型
壁の一部に使われてるだけですが、目を引きます。袖壁のアメーバ模様は波?
亀甲型
袖壁1にもなまこ壁がいくつかあります。実は、なまこ壁ってちょっと不気味で苦手なんです。
2003年3月 岡山県美作市(旧大原町)
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板を隙間なく張る羽目板張りの塀。縦長に板を張る縦羽目は、播州一円でよく見られます。
この塀は、表面を焼いて炭化させた焼板を張ってあります。さわると手が汚れるのに、なぜわざわざ表面を焼くのかずっと不思議でしたが、すでにある程度焼けてるので、火事のとき焼ける部分がいくらかでも少なくてすむから、という話を聞きました(真偽は確かめてませんが)。
瀬戸内沿岸は、冬から春にかけては乾燥し火事が多い、という事情も関係しているのでしょうか。耐火目的なら、全面を漆喰で塗込めるか、なまこ壁の方がよさそうですが、費用がかかりますよね。
2002年10月 兵庫県姫路市
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白黒のコントラストが効いている民家。全体的に黒っぽい家というのは、姫路近辺ではよく見られます。単なる板より、黒色の方が汚れにくく高級感がありますが、落書きには弱いです。
2003年11月 兵庫県姫路市
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下見張りの蔵。板を下から、一部が重なるように張ったもの。縦の押さえがあるものとないものがあり、使われる板の断面の形や押さえ部分の加工の有無などで、いくつか種類があるようです。
兵庫県の場合、下見張りの民家は、中国山地より北になるとよく見られるようになります。冬場の雨や雪の多さと関係があるのでしょうか。個人的には下見張りはめずらしく、北国または少し古い時代の公共施設・洋風建築のイメージがあります。
2003年11月 鳥取県八頭町郡家
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旧生野警察署の建物。明治19年(1886)建築。現在は公民館として利用されているそうです。押さえのない横線の強調された下見張りの壁が、古い洋館によく似合っています。色も美しいですね。(画像差し替え済)
2009年9月 兵庫県朝来市生野町
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木の皮を張り付けた壁。壁面は下になるほど雨水が当たりやすくなるので、補強のため、壁の(大体)半分から下を板張りにする工法がよく見られます。これを腰板(こしいた)といいます。建物のエプロンみたいなものでしょう。
2001年10月 兵庫県たつの市
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興福寺にある柳茶屋の壁。竹を割って壁に張り付ける竹壁を採用。竹は丈夫で耐水性もあるとのこと。節の部分が独特のリズムを出しています。
2002年11月 奈良県奈良市