路上観察と琺瑯看板、マンホールのふた
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看板・プレートに見る昔の姫路 電柱番号札5

―施設名(消滅)編1―


姫路陸橋

電柱番号札 陸橋(NTT)

電柱番号札 陸橋

撮影:2011年1月 兵庫県姫路市神屋町

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「陸橋」とありますが、これはどこにでもある横断歩道橋ではなく、昭和58年(1983)10月撤去された姫路陸橋のことでしょう。同陸橋は、JR播但線が地上を通っていたときに架けられた、線路をまたぐ国道2号の跨線橋で、昭和11年(1936)11月完成。当時はまだめずらしかった単脚式のコンクリート橋でした。

『姫路市産業要覧』によると、当初の延長は275m。播但線だけでなく、姫路城の外堀や大阪ガスの前を通る銀の馬車道(旧・生野鉱山寮馬車道)もまとめてまたいでいたので、立派な橋になったようです。資料では、昭和11年末時点で、兵庫県内の国道2号に架かる200m以上の橋は1本となっています。ただし前年は6、翌年は7なので、他の橋梁は架け替え中だったのではないでしょうか。いずれにしても最も長い橋梁のひとつだったはずです。広報ひめじなどによると、撤去前は約340mでした。

幅員は2車線6mで開通し、昭和47年(1972)に片側2車線の4車線16mに拡幅されています。開通時より自動車専用道路で、人や自転車、リヤカー、牛馬の引く荷車などの低速車は、橋の下の側道を通行していたとのこと。側道を含んだ幅員は踏切部分を除き16mで、こちらものちに拡幅されました。現在でも、播但線東側の国道2号の歩道部分は、陸橋があった区間は幅が広くなっています。

姫路市街地を走る播但線は、陸橋付近を含む朝日町~砥堀間約5kmが、昭和59年(1984)10月1日高架に切り替えられ、さらに平成20年(2008)12月22日、橋上化された姫路駅に乗り入れ、高架化が完成しました。

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姫路陸橋の様子 (リンク先は広報ひめじのpdfファイル)

撤去前の空撮 昭和53年2月発行 No.569号 P2「播但線高架計画まとまる」の記事より
 (画像の中ほど左右に伸びているのが陸橋。上から下にカーブしながら走っていているのが播但線)

撤去直後 昭和58年11月発行 No.658号 P2「高架播但線が来年秋開通へ」の記事より
 (この時点で交差部分の高架は完成しており、線路と国道2号は踏切で平面交差していました。播但線の高架が開通するのは翌昭和59年10月1日)


東洋紡績姫路工場

電柱番号札 東洋紡(NTT) 水上8関電)

電柱番号札 東洋紡(NTT)

電柱番号札 東洋紡跡(NTT) 城北(関電)

電柱番号札 東洋紡跡(NTT)

撮影:2012年11月 兵庫県姫路市増位新町

☆ ★ ☆

東洋紡績(株)の姫路工場は、大正8年(1919)6月より昭和50年(1975)7月まで、現在の増位新町および増位本町のイオン姫路(旧・サティ)敷地にありました。工場閉鎖後、姫路市土地開発公社が土地を買い上げ、北部副都心として市民センターや体育館などの公共施設、集合住宅、商業地、学校の開発が行われました。公共施設の入った花の北市民広場は昭和55年(1980)完成。

開発は市民広場のある北側の増位新町二丁目の方が早く、NTTプレートも二丁目は「東洋紡」ですが、増位新町一丁目の方は「東洋紡跡」がほとんどです。

一丁目と二丁目の境界の東側には、高架になった播但線の野里駅が400mほど北に引っ越してきました。地上駅のときは東洋紡敷地の南東側、西中島にある「駅南口」バス停付近にあったようです。公共施設の利用者や集合住宅住人の利便性を考えてのことでしょうが、駅が遠くなって不満に思う利用者も当然あったようです。

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ありし日の東洋紡績姫路工場 (リンク先は広報ひめじのpdfファイル)
昭和50年12月発行 No.530号 P2「東紡姫路工場の跡地を買収」の記事より。
 (画像の上が南西方向で競馬場が少し見えます。左の方をほぼ上下に走っているのが播但線。ダンナが子供のころはまだ工場があったのですが、播但線から見ると工場の壁が延々と続いていて、日本一大きな工場だと思っていたらしいです)


電柱番号札 水上(関電) ドウブツエン(NTT)

電柱番号札 動物園(関電) ドウブツエン(NTT)

撮影:2012年11月 兵庫県姫路市増位新町/2012年3月 兵庫県姫路市本町

以降おまけ。
左はこの地域にあった電柱。下に「ドウブツエン」のプレートがありますが、このあたりに動物園があった形跡はないので、姫路市立動物園付近で余った電柱を再利用しているのではないでしょうか。普通プレートは付け替えになるはずですが、この電柱には、アナログメタル電話線は繋がっていないようで、そのままになっているのかもしれません。

右は姫路城東側の市立動物園にある電柱(関電のKCポール)。お城近辺の電力・電話線は地中化されていて、この電柱はおそらく動物園内の唯一のもの。NTTプレートが左と連番ですね。

参考文献

  • 『姫路市産業要覧』昭和11年8月30日 姫路市役所商工課編
  • 『兵庫県統計書 昭和11年上巻』 昭和13年1月25日 兵庫縣総務部調査課

(2012年11月23日作成)

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