路上観察と琺瑯看板、マンホールのふた
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14.年々歳々


NECテレビの看板

子供のころ、テレビのCMが好きだった。CMは看板と違って動画で音声もつく。わかりやすくて楽しかった。同級生とCMの真似をしてウケた経験は、多くの人が持ってるんじゃないだろうか。

近くの銀行に行った。窓口で用事を済ませると、担当の方が、「Web通帳というものがございます。わざわざお越しいただかなくても、インターネットでお取引の確認ができます」とおっしゃる。
ネット取引は危険もあるが手軽で便利だ。でも、多くの預金者が彼女の提案を受け入れたとしたら、彼女の仕事はほとんどなくなってしまうことになる。

テレビを宣伝する看板は、自分の首を絞める仕事をさせられている窓口業務の人に似ている。が、窓口嬢のリストラが近未来のことであるのに対して、宣伝媒体として有効なのはCMか琺瑯看板かということは、とっくの昔に「終わった」話なのだ。

さて、この看板おじさんはというと、
「なんぼでも宣伝したるで」
太っ腹と言うより、開き直りで。

あのね、おじさん、NECはテレビはもう作ってないんだ。
まあね……おじさんもいい仕事したわけよ。でね、だいたいのことは、初めから決まってたのよ。
アワダチソウが風に揺れてた。

もちろん今でもCMはおもしろい。CGを駆使し、さらに美しく印象的な仕上がりで私たちを楽しませてくれる。だが、情報の早さという点では、インターネットにかなわないケースも増えてきた。世の中に安泰などないということを、メディアをめぐる報道で、また気づかされることになった。

撮影:2003年10月

(2005年3月20日作成)

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