個人や企業の蓋です

私
![]()
撮影:2005年5月 京都府京都市
『京都おもしろウォッチング』にも、こういう感じの、汚水桝のコンクリート蓋が載っています。「私」1文字のみの潔さで殿堂入り。

岡山市 私 制水弁
撮影:2005年8月 岡山県岡山市
個人持ちの制水弁なのかな。「私」が一番大きいですね。

ダイセル工水
撮影:2005年6月 兵庫県姫路市
φ(直径)970、縁まで1010のかわいい顔をした大蓋です。小林鋳造(株)(現カネソウ(株)製)。
同社の沿革を見ると、鋳鉄器の製造が小林鋳造からカネソウに譲渡されたのは昭和56年(1981)3月とのこと。「KOBAYASHI FOUNDRY」と入っているのはそれ以前の蓋ということになりますが、20年以上経ってるようには見えません。

ダイセル工水
撮影:2005年6月 兵庫県姫路市
φ640、縁まで680。
ダイセルは、明治41年(1908)日本セルロイド人造絹糸(株)として創立。大正8年(1919)、合併により大日本セルロイド(株)設立。昭和41年(1966)にダイセル(株)、昭和54年(1979)にダイセル化学工業(株)と社名変更しました。網干工場は、明治41年に計画され、同44年(1911)完成しています。
セルロイドや写真のフィルムを作ってるメーカーと思ってたんですけど、液晶ディスプレイの偏光板保護フィルムなんかも手がけられてたとは知りませんでした。うちのあたりでは、ダイセルからのすっぱいにおいが風に乗ってやってくると、そのうち雨が降ってきます。

ダイセル工水![]()
撮影:2005年10月 兵庫県姫路市
少し新しくなりました。カネソウ製。
工業用水は、当初は網干区余子浜地区から取水していましたが、満潮時に海水が混じることがあり、昭和3年(1928)より上川原の伏流水を利用するようになりました。昭和13年(1938)、兵庫県が揖保川の水を直接池に引き込む方法で、工水を取水しはじめたのに伴い、ダイセルも川底に集水施設を設け、河川から取水するようになりました。

ダイセル工水
撮影:2005年6月 兵庫県姫路市
もう少し新しい? カネソウ製。

ダイセル工水
撮影:2005年6月 兵庫県姫路市
φ650、縁まで700のJIS蓋。丸型の中では一番古そうです。

ダイセル工水![]()
撮影:2005年10月 兵庫県姫路市
こういうパターンはあまり見ないですね。


ダイセル工水
撮影:2005年8月 兵庫県姫路市
鉄製ですが、石畳のように表面加工してあります。縁が太く鉄光りしてるのがカッコイイ。こういうデザインの蓋がもっと増えてくれないかな。
ダイセル工水は4ルートあるようです。そのうちの一つが工場に到着しました(右)。運河を船が通るので、水面から15メートル上を渡っています。

ダイセル 防火栓
![]()
撮影:2005年6月 兵庫県姫路市
460×630。マークは大日本セルロイドの「大」と「C」を組み合わせて図案化したもの。防火栓は、私設の消火栓の場合もあり、京都のように、古い時代の消火栓のことである場合もあります。現在では防火水槽の水を汲み上げる栓をいうようですね。
今のようにあちこちに消火栓のなかった時代に、防火栓が一個所でもあると、地元の方も心強かったのではないでしょうか。長い間お世話になっております。殿堂入り。

新日本製鐵(鉄) 工水
撮影:2006年5月 兵庫県姫路市
新日鐵の工業用水。昭和45年(1970)以降の蓋ですね。φ800以上?(測ってないです) シンプルですが、中央のマークだけでも充分値打ちモノと勝手に思っています。あれだけの大工場なのだから、マーク入りの蓋もたくさんあるだろうと探したのですが、発見できたのは2枚のみ。県の蓋がはまっていたり、マークの部分が削られていたり。富士製鉄時代のマークなので削ったのでしょうか。別にいいのに。
いや、そもそも工水上に蓋が少ないのです。上水とは違い一定間隔で止水弁を作らなくてもいいのでしょうか。(2006年6月11日画像差し替え)

東大寺 流水検知器
撮影:2004年11月 奈良県奈良市
もっと保存状態のいい蓋はたくさんあったのですが、流水検知器がめずらしくて。やっぱり差し替えるべきか。
大仏様を見学の際は地面の蓋もついでにご覧下さい。
参考文献