路上観察と琺瑯看板、マンホールのふた
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電気

京都電燈

京都電燈

京都電燈 殿堂
撮影:2005年9月 京都府京都市

このマークは京福電鉄も使用していますが、場所からして京都電燈のものと思われます。京都電燈会社は明治21年(1888)4月6日設立。翌年7月営業開始。明治26年(1893)2月株式会社に。

昭和に入り電力の国家管理が行われ、まず昭和14年(1939)4月1日、日本配送電(株)設立。次いで昭和17年(1942)4月1日には、全国を9ブロックに分けた9配電会社が設立することになります。
これにより京都電燈(株)は、日本配送電・関西配電(株)・北陸配電(株)に電力設備を出資、3社より得た利益で昭和17年3月2日京福電気鉄道(株)を設立、3月31日に解散しました(『関西電力五十年史』より)。

宇治川電気

宇治川電気

宇治川電気 殿堂  
撮影:2007年3月 大阪府大阪市

宇治川電気(株)は明治39年(1906)10月設立。大正2年(1913)7月宇治発電所が竣工、8月より大阪、京都方面に電力の供給を開始します。昭和17年(1942)3月31日解散し、翌日設立した関西配電(株)に統合されました(『関西電力五十年史』より)。かつては、現在の山陽電鉄の路線も所有していました。

下左:マーク部分アップ、下右:広告。(『第二版 大阪市商工名鑑 大正十二年版』広告P20より)
宇治川電気マーク 宇治川電気広告

関西電力

関西電力

関西電力
撮影:2005年10月 兵庫県姫路市

大阪市北区中之島三丁目3番22号、関西電力(株)

この蓋は古くはありませんが、多少盤面が反っていますので最新のものではなさそうです。二の字パターンは関西の場合、関西電力以外の電気系の蓋にも使われています。

関西電力は昭和26年(1951)5月1日、電気事業再編成の一環として、関西配電と日本配送電の一部が統合し設立されました。中央のマークは、この両社の和と、ボルトとアンペアの頭文字を表しているそうです。電力屋でありながら、「かんでん」というしびれそうな略称で関西の方々に親しまれています。もっとも、関電と感電ではアクセントが違うので問題はなさそうですが。

九州電力

九州電力

九州電力 No.6 A-I 1969  
撮影:2007年2月 福岡県北九州市

福岡県福岡市中央区渡辺通二丁目1番82号、九州電力(株)

枠に年号が彫り込んである九州電力の蓋。九州電力は昭和26年(1951)5月1日、九州配電と日本配送電の一部が統合し設立。旧シンボルマーク(下左)は昭和63年(1988)10月、下右の九州7県をイメージしたマークに変更されました。
九州電力旧マーク 九州電力新マーク

東北電力

東北電力

東北電力  
撮影:2005年9月 青森県弘前市

宮城県仙台市青葉区本町一丁目7番1号、東北電力(株)

東北電力は昭和26年(1951)5月1日、東北配電と日本配送電の一部が統合し設立。中央のマークはTOを稲妻風にアレンジしたように見えますが詳細不明。

大阪府庁内

大阪府庁 電力

大阪府庁 電力  大阪府庁 弱電  
撮影:2005年11月 大阪府大阪市

下の弱電の蓋も電力と同じ大きさ。いずれも電信電話にあるようなタコ足パターンです。電電の蓋同様、昭和31年くらいまでではないでしょうか。「弱」の字体が古そうです。
大阪府庁 弱電

電氣

電氣

電氣 殿堂  
撮影:2007年2月 福岡県北九州市

パターンが関西電力のような二の字ではなく、縦横の線が同心円上に並んでいる蓋。縦線も1本だったり3本だったり、二の字が二つ並んでいたりしています。『マンホールのふた<日本篇>』の長崎市のページに、類似パターンの蓋が載っていますが、いずれにしても古そう。

電氣中央のマークはどこのものかわかりませんでした。この地域を担当していた電力会社は、昭和20年代後半以降は九州電力、戦中戦後は九州配電、戦前ならおそらく東邦電力ですが、電力会社なら蓋にわざわざ電気とは書きそうもないし。門司市のき章をアレンジしたようにも見えますが、築港会社関連でしょうか?

参考文献

  • 『マンホールのふた<日本篇>』 林丈二著 1984年3月30日 (株)サイエンティスト社
  • 『関西電力五十年史』 平成14年3月 関西電力(株)
  • 『第二版 大阪市商工名鑑 大正十二年版』 大正11年12月1日 大阪市役所商工課編纂

(2007年6月10日更新)

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