現在の石神井川

石神井川の風景

ここは兄が川に落ちて流された所ですが、六十数年前のこの辺りは武蔵野の面影が残り周囲には家が無く、両岸にはうっそうと大木が茂る中を、石神井川がゆったりと流れていました。
建設省(現国土交通省)が河川行政に使う用語に原始河川という言葉がありますが、自然のままの状態で護岸工事、浚渫(しゅんせつ)などの人為的な工事、作業が加えられていない河川のことです。当時の石神井川は文字通りの原始河川で、川岸の土手の水際には小穴を掘って、カニが沢山生息していました。