ルートプラン演習No.5 代表的解答  (>赤字は尾上コメント)
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1.コントロールから近い距離に簡単なアタックポイントを見つけるのが困難なレッグなのでまっすぐ近づくことを考えました。
>近づくのは良いけど、やはり最後のアタックまでのプランがあってこそ、その近づくプランが正当化されるというものです。例えばいきなり近づくのではなく、出戻った方が良かったという場合あります。
 富士の亀裂は深いのでまず見落とすことはないとおもいます。直進してたら1本目をわたり次に2本目の亀裂に出会うと思います。その亀裂をガイドにしてすこし進みます。平らな地形に出会ったら歩測して傾斜が急になる手前からコンタリングをします。ここでは亀裂にながされて下りすぎないように注意します。歩測はその用心と場所を確定させるためです。そこからコンタリングはたぶんコントロールより少し高い位置をわざと意識します。歩測もしますが、沢を右手に見てすぐ後に左手に見て、上向き(図で)に下っている斜面についたらいよいよ近いです。
 ここからがうまく言葉にできないんですが、コントロールのある地形が特徴的なんです。というよりコントロール周りをしっかりイメージして自分の中で特徴的にしておきます。この状態で10メートルほど下っていけばたぶん大丈夫だと思います。オーバーしたら上向きの沢、ショートしたらなにもない上向き斜面。ここまで丁寧にやったのでそんなにずらさない自信はありますが、素早くたどり着くにはいったいどうしたらいいんでしょう? たぶん同じ走力でうまい人と戦ったら1分ぐらい負けそうです。
>素早く進むには、直進にしても何かをたどるにしても「どこまでそうやって進むのか」を明確にすることです。何もなければ歩測もその一つとして使えますが、できれば歩測は補助にしておいて、もう一つ何か探したいところです。別の言い方をすれば、そういうプランの立てられるルートなり目標なりを探すということになります。
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下りか上りか部分的な地図のため難しかったが、水系より下りレッグと判断しました。地形の特徴がなくルート選択が難しい。左上へ走っている道、溝ルートを採用しました。まず、沢向こうにある右上の道へ直進。この道を探すのが当面の課題。道に続く溝は、道跡と判断し進む。
>この溝はその両側の通行可能度が悪いですから、通りにくいことを覚悟する必要があります。
平らなところに出たら要注意。傾斜変換点を通過し、左の植生界がAP。
>この溝と植生界の分岐をAPにするというのは面白い発想ですね。私も気が付きませんでした。高さ的にも意外に使えそうですね。
最後はコンタリング気味に直進。二つ目の沢から歩測でポストを探す。平地に出たり、オープンがあったらオーバーラン。
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レッグ線方向の緑を避けて左から平らな所まで降りる。降りたらその傾斜変換をたどって右に進む。溝を越えて傾斜変換に沿って左に曲がりコンタリング方向に進む。やがて正面が急に下り始めたら右の平らな所に入り、現在位置を確認する。そこからは慎重に左右の尾根沢を見ながらアタックする。
>直進したくなるのを我慢して傾斜変換をたどるのは、なかなか確実で2つ目の平らなところまでは間違いなく行けそうですね。アタックをどうするかもちゃんとイメージしておきましょう。そうすれば完璧です。
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