MORI GATARI
源氏物語 エッセイ WORK 新刊案内

  ・あとがき・  
  長い文章をお読みくださり、どうもありがとうございました。
かなりコンパクトにまとめたつもりですが、それでも54帖完読なさった方は、大変だったと思います。
Moriの拙い文章を読んで下さって、本当にありがとうございました。


●執筆態度等
当ダイジェストは、
・玉上琢彌訳注『源氏物語』(角川文庫ソフィア)
をベースに、
・円地文子訳『源氏物語』(新潮文庫)
を参照しながら執筆しました。
また、
・中野幸一編『常用源氏物語要覧』(武蔵野書院)
をかなり参考にしております。
更に、登場人物紹介につきましては、同書と
・秋山虔編『源氏物語事典』(別冊国文学)
を参照させて頂きました。

執筆に際しては、
「『源氏物語』を全く読んだ事がない人に『源氏』の概要、楽しさを紹介する」
ことを前提として書いているので、前後関係をわかりやすくする為にかなり強引な解釈を施している箇所や、諸説ある中で有力とされている説のみに従って解釈している箇所が多々ございます。
『源氏』に造詣の深い方には、原典への冒涜、という見地を含め、ご不満も多いかとは存じますが、何卒本ダイジェストの趣旨をお汲み取りの上、ご理解を賜りたいと存じます。

また、なるべく独自解釈は入れないように致しましたが、物語の意味・味わいを伝えるために、何箇所か入れている箇所がございます。
その場合、「作った」という言葉で示唆させて頂きました。

有職故実に対する簡単な説明も適宜施しましたが、それでも古典に親しみのない方には、わかりづらかったことと思います。
できるだけ短くするように心がけた関係上、古典への壁となりやすい「説明の多さ煩雑さ」を避ける方を優先させました。
わからなくても雰囲気で読めばOK、という感じにはしたつもりです。

人物事典、本文中とも、なるべくその人物をつかみやすくするために、かなり大胆なキーワードを散りばめています。
しかしこれは誇張したキーワードですので、『源氏物語』をあまりご存知ない方がお読みになった場合は、その点をお含み置きください。


●雑感
おかげ様で、連載中からご好評を頂いた「Moriの源氏物語」ですが、応援のメッセージをお寄せ下さった皆さん、本当にどうもありがとうございました。
皆さんの「楽しい」「面白い」のお言葉があったおかげで、投げ出さず54帖すべてを執筆する事ができました。

当ダイジェストの執筆は、Mori自身のためにとてもなりました。
読んでいるのと、自分で書く側に立って接してみるのとでは、気づく点も違いますし、普段ボンヤリとしか認識していなかった点についても、色々と確認して、きちんと「自分の知識」にする事ができました。
どこが一番大変って、登場人物紹介でしたねえ。
あれは本当に大変でした。それこそボンヤリとしか記憶になかった事、例えば「○○は△△の異母姉だったよなあ」なんて事を、一々確認して行ったのですから…。
皆さんのお役に立つかどうかもわからなかったので、「なんでこんな事してんだろ?」と疑問に陥る事しばしでしたが、「わかりやすい」とのお声も頂戴し、ホッと胸をなでおろしております。
Web公開以来半年で、しかも公言通り年度内に完成する事ができたので、嬉しい限りです。
え?寂しいかって?
いいええ、サッパリしました。やれやれ。
それでは、最後までおつきあい下さいまして、本当にありがとうございました。(^^)

'99.3.31 Mori

 
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