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| ・浮舟・ | ||
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珍しく大胆な行動をした薫くんでしたが、その後はノンビリ野郎の本領を発揮しまして、浮舟を宇治に放置しがちでした。 ……ま、所詮は亡き人の身代わり、それも今一つ物足りない…。(そりゃ、そーだ。田舎者な上に、あの時の大君<おおいぎみ>より若いんだから) それに、いきなり世間様にバレると、北の方の女二の宮<おんなにのみや>の手前もマズイし。 ま、いちお、薫くんは薫くんなりに、穏やかに事を運ぼうとしているのでした。 しかし!そんな薫とは正反対の男がここに1人! そーです。歩く悩殺マシーン・匂宮<におうのみや>です。 あの時、自邸の二条院で会ったカワイイ人のことがどうしても忘れられません。 「あの人は一体どこの誰だったのですか????」 と、いけしゃあしゃあと自分の奥さん、中の君に聞きまくる匂宮。 でも、中の君は薫が浮舟をモノにしたことを知っているので、チラとも教えません。そんな事教えたら、この歩く淫乱男が何をするかは目に見えてますもん。ツーーン。 しかし!ふとした事からバレてしまいました。あちゃー。 早速行動を起こす匂宮。 浮舟の居場所をつきとめて、押しかけます。なんつー行動力! 思い込んだら止まりません。猪突猛進。ドドッ。 しっかし、薫の囲い者だって、知ってるんですよ?知った上でのこの行動。 ヒドイわね〜〜。親友でしょ?中の君との間を取り持ってくれたのだって薫じゃないの。恩知らず! しかしそんな事は、熱い宮の情熱の前では些細な事です。Oh!浮舟ちゃん、LOVE! 浮舟も、はじめはあまりに思いがけない事に動揺しましたが、宮の熱い想いや言葉に、次第に心が解かされて行きます。ぽわ〜〜〜ん。 薫は端正でスキがないのですが、宮は優しく打ち解けてくれます。次の日も丸1日2人でイチャついて、すっかり浮舟の心はほだされてしまいました。 そうかと言って、またの日に薫に会えば、薫のしっとりしとした頼もしさに、浮舟は自分の軽薄な心が悔やまれます。 「あなたをお迎えしようと用意していた京の家ができあがりましたよ。じきにそちらにお移ししましょう」 えっ。 ……昨日来た宮のお手紙にも、わたくしを京に迎える準備をしているとあった…。 ああ、わたくしは一体どうしたらいいの……。 2月、匂宮はムショーに浮舟に会いたくなって、雪深い宇治を訪れました。オレの熱い情熱の前では、雪道ぐらい、へのカッパさ!! しかも、この山荘では女房(<にょうぼう>=高級侍女)たちの目も憚らねばならないからと、浮舟を抱いて舟に乗せ、宇治川をわたって向こう岸の邸へと運び出す始末。 トキメキのランデブー。ひゃ〜〜! 2日間、心行くまでイチャついて、お互いに気持ちを深める2人です。 そうとも知らない薫は、浮舟を京に迎える準備を着々と進め、日取りも4月の10日と定めました。 揺れに揺れる浮舟…。匂宮への気持ちが深まってしまった分、苦しい想いも深まります…。 浮舟がどちらとも決めかねているうちに、マズイことに、薫と匂宮の文の使者が宇治でかち合ってしまいました。 この事から、薫に匂宮との事がバレてしまいます。 ………は? あの浮舟が、浮気……!? 怒ります。この男は静かにフツフツと怒ります。こっ、こえ〜よ〜〜。(^。^;) 浮舟の軽さもムカつきますが、それよりも匂宮です。ヒドイじゃありませんか。親友の女と知っていながら……! とりあえず薫は宇治に嫌味の手紙を出します。 バレた……! 浮舟ちゃん、大ピンチです。取りあえずそ知らぬフリをしますが、山荘の周りも厳重に固められてしまって、せっかく会いに来てくれた宮とも会えません。 薫も匂宮も、何とか自分を我が方に引き取ろうとやっきになっています。 そして、自分はどちらを取ったらいいのかわからない…。 浮舟は段々追い詰められて行ってしまいました。 『すべてはこの身が悪いのだ。わたくしなんて消えてしまえばよいのだわ…』 何という事でしょう。頼りなげに見えた浮舟ちゃんが、宇治川に身を投げる決心をしてしまい ました………。 |
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