MORI GATARI
源氏物語 エッセイ WORK 新刊案内

  ・初音・  
  年が明けました。
お正月がくると、みんなで一斉に歳をとるのがこの時代…というか数え年の習わしです。
源氏36歳、紫の上28 or 29歳、明石の君27歳、明石の姫君8歳、玉鬘22歳、夕霧15歳、冷泉帝17歳、え〜、あと誰だ、秋好中宮26歳、…そんなモンでしょうか。今の重要人物は。
え〜〜、年齢の記述ってのは、源氏はともかく、他の人のはあんま出てきません。他の人は大抵、後代の研究者がたまに出てきたところから逆算とかしているのです。
ので、たまに「あわねーぞ」って人が出てくるのですが、いかに紫式部がテキトーに書いてるかってことで=「年齢は雰囲気で読んでよね」、ってことになります。
が、普通の人には年齢があった方がイメージ湧きやすいと思うので、ここら辺で羅列してみました。
さて、源氏はハーレム・六条院の中を挨拶に巡ります。
女君たちは、年末に源氏が贈った衣装を着て美しく装ってます。
まず、紫の上。→明石の姫君花散里玉鬘明石の君。てな順番です。末摘花空蝉は、二条の東の院<ひんがしのいん>にいるので、後まわし。
ところで、お気づきでしょうか。明石の君が六条院に移ってきたってことは、我が娘、明石の姫君と同じ邸にいるのです。
…が、一度は里子に出した子。顔を合わせるわけには行きません。第一、同じ邸内とは行っても、バカでかい六条院の中では遥かかなた遠い向こうです。
同じ邸内にいるのに、我が子に会えない…。こんなつらいことってあるでしょうか。
そのつらさが彼女に憂いを秘めた色気を添えるのでしょうか、源氏は正月早々、明石の君のゆかしさにひかれて、こちらに泊ってしまいました。
ちゃんが怒ってるかナー…。
怒ってました。さあ、源氏はご機嫌取りに忙しい。
……君たちは全然成長しないね。
さて、この後は、お客が新年の挨拶に来たり、源氏が東の院に挨拶に行ったり、男踏歌<おとことうか>という、公達(<きんだち>=若い貴族)が踊りを踊りながら徹夜で各所を練り歩く、というイベントがあったりと、つまんない 記述が続きます。
まあ、めでたいんですよ。要は。
この辺が、源氏にとって、あんま悩みのない第2の絶頂期です。…とMoriは思います。
紅葉賀」のときに、「これが源氏の人生のハイライト・武道館で大熱唱!」と言いましたが、今はそうですね、東京ドームで後ろにでかいモニターを映しながら、アンコールにアカペラを歌ってひたってるってとこでしょうか。
…わけのわかんない例えですみません。
はい、では次、どーぞ。
 
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