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| ・松風・ | ||
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源氏は二条院というとこに住んでいるのですが、その近所にあった別のお邸を改築しました。これを東の院<ひんがしのいん>と言います。 とりあえず花散里<はなちるさと>ちゃんをここに移しまして(彼女の家も末摘花<すえつむはな>同様、オンボロだった)、身よりのない愛人とかを集めちゃお♪、という計画です。 そして、明石の君もここに移そうというわけです。 でも田舎モンな上に、身分の低い明石の君は、どうも気後れします。 …ので、ダイレクトに源氏のとこに行くんじゃなくて、とりあえずパパの用意してくれた嵯峨野あたり(=大堰<おおい>)にある別荘に移ることにしました。 さあ、長年住みなれた明石の浦ともお別れです。さようなら〜〜。 ああ、久々の源氏との対面です! 実にあれから3年の月日が流れてます。 罪人<つみびと>として明石に隠棲してた頃の貧乏くさい源氏とは違って、今の姿のなんと堂々として立派なことでしょう。。。ス・テ・キ! 二人の間にできた姫君もそりゃあ可愛く育ってます。 『ああ、どうせなら身分の高い紫の上に京でしっかり育ててもらうのが、未来の后として、この子のため…』 明石の君とのラブラブな再会の中にも、源氏は現実的なことをこっそりと思います。 ※紫の上は兵部卿宮(親王)のムスメ。さて、3日目に帰ろうとすると、「源氏の君が嵯峨野に行ってるってさ!」というニュースを聞きつけた殿上人<てんじょうびと>たちがウワーーッと押し寄せてきました。 殿上人ってのは、昇殿を許された五位以上の人のことを言うんですが…。ううーん、こっからは一人前の貴族♪って人だとでも思ってください。 あれよあれよと1泊延びてしまい、アセる源氏…。 ヤバイ、紫ちゃんが怒っちゃうナ〜〜。。。 ……怒ってました。(^_^;) 源氏は色々と言い訳をしながらも、例の話を切り出してみます。 「姫をねえ…。あなたが育ててくれないかなあ…」 紫の上は子供好きなので、にっこり承知します。 「まあ、わたくしも子供っぽいから、きっと姫君のお気に召していただけてよ。ああ、どんなに可愛らしいお年頃でしょう…」 紫の上のOKはとれました。後は明石の君に切り出すだけです。 い、言い出しにくいなあ…。 さて、どうしよう…。 どうしよう、どうしよう、と思いつつ、月に2度ばかりは大堰に通って行く源氏でした。。。 |
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