MORI GATARI
源氏物語 エッセイ WORK 新刊案内

  ・帚木・  
  源氏が宮中でゴロゴロしていたら(ちなみにもう17歳)、夜勤をしていた暇人たちが、源氏の部屋に集まってきました。男が夜に集まるっつったら、出る話はトーゼン女の話、てなわけで、これがかの有名な「雨夜の品定め」です。
またつまんないんだ、このくだりが。どのくらいつまんないかっていうと、話を聞く側にまわっている当の源氏が居眠りしちゃうくらい。
暇人たちの内訳は、源氏の悪友で、義理のお兄さんの頭中将<とうのちゅうじょう>とその他1、その他2。
つまんないところは、はしょるとして、大事なのは、
1)どーやら、味のあるイイ女は、上流じゃなくって、中級階級にいるらしいゼ、ということになる
2)頭中将が、子供までつくった女に逃げられた話をする
の2つです。1)はこれから源氏が中流階級の女を漁りまくるきっかけになるから。2)は、後に源氏がこの女とデキちゃうからです。さらに、源氏がオジサンになってから、この「子供」にもホレちゃいます。親子二代か…。いっけど…。
さてさて、てなわけで、目下「中流階級のオンナ」に興味シンシンの源氏くんですが、またとないチャンスがすぐにやってきました!
当時は陰陽道<おんみょうどう>というのが流行っていて、やれ日が悪いとか方角が悪いとか色々ウルサイんですけど、方角が悪いと方違え<かたたがえ>というのに行かなくちゃいけません。
源氏くん、ある日その方違えで、紀伊の守<きのかみ>という人のお屋敷にお泊りに行きます。
で、ちょうど他にも女の人(紀伊の守の義理のお母さん)がお泊りにきていると聞いて、源氏はムラムラしちゃいます。この女性は後妻さんなので、まだ若い人だったのです。
で、まんまと女の部屋に忍び込み、「ずっと以前からお慕いしていました…」かなんかテキトーなこと言っちゃって(これだから男ってやつぁ)、「嫌だ」って言ってるのに無理矢理契っちゃいます。契る。便利な言葉ですねえ。別に約束をする訳ではありません。
人妻ですよ、人妻。もう殆ど強姦だって。でもこういう場合、女は「ぎゃーーー!ヘンな人がいる!たすけてーーー!!」とは言えません。
なぜなら、ハシタナイからです。…うーん、どっちがはしたないのかよくわからん。
さて、その後いくら源氏が「また会いたいっ!」と言っても、女の方は知らんぷり。
ところが、そうするってえと逆に燃えちゃうのが世の常で、彼女の弟を自分のお小姓にもらっちゃったりなんかして、もうもう必死の源氏くん。
さてさて、どうなりますことやら…。
 
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