2004.08.05

金本知憲選手 連続フルイニング出場・日本記録更新中

金本選手の魅力

私は去年、試合の中継を見ていて守備につく後姿の背番号6番を見てこの人のファンになろうって決めました。
なんでかわかりません。その時点では直感。
 
それから、金本って書いてある情報は論座、週刊ベースボール、月刊タイガースから日刊現代、大スポにいたるまで、捕まえられる限りの
情報で追っかけました。
 
遠くに飛ばす能力、遠投力、足の速さの基本的能力は初めから高かったものの広島4位指名で入団した当時は
とても一軍固定の選手になるとは思われなかった人です。
東北福祉大の先輩の大塚さんが、「かなもっちゃんが、1億円プレーヤーになるとは考えられなかった」って。
(なぜか大塚さんや矢野っちなどの福祉大の人は、「かねもっちゃん」といわず「かなもっちゃん」なの?)
 
入団当時は今より10kgも体重が軽くて細かったそう。山本一義コーチの特訓に耐えて、さらに自分でも鍛えて
4年目にスタメン獲得。清原や高橋由伸が入団と同時にスタメンをつかめたのとは違っています。
能力はあるけど、才能はない。努力で積み上げるタイプ。
 その野球に対するまじめな態度、その努力が好きです
 
自分は野球しかないような生活をしているのに、「言ったらスポーツというのは他人事だと思う。たかが野球。娯楽
なんですが、」って冷静なところも好きです。
 
雑誌Numberでスポーツライターの金子達仁さんが「優勝決定のその日。興奮の中で来年を見つめている
金本、恐るべし。男として尊敬する」って書いてられました。
 
とっても熱いハート、闘志で目前のことを戦いながら なお、冷静に客観化し、できる能力(ある意味理性、
知性)に
ほれ込んでます。
 
いつも阪神にきてよかったでしょうっていう質問に「4年契約できたから、その間ちゃんと働けてよかったかどうか判断できる。
引退するときに良かったと思えるように
したい」って。現状に満足しないとこも好きです
 
阪神に来るときも、星野さんが「カネをくどくのはむつかしかった。お金も問題ではなく、純粋に広島を出ていいのか悩ん
どった」って。
契約金は中日の方が高かったそう。広島当時と同じ年俸でFAしてきた
「お金はもらいすぎたら罰があたる」ってセコセコしてないのも好き。
契約更改のときも、記者さんたちに「26よ!隠さんよ」って明るく答えてしまうとこも好き。(金本の年俸は推定じゃないの、
本人確認)
 
ホームランとかその他球場でもらえる賞金、商品は打撃投手などの裏方さんに全部分けちゃうそうです。
今岡君も見習って、裏方さんがとても感謝してると言うことです。
 
なんかこわもての印象と違って、明るい! おちゃめ! まじめ!末っ子らしいちょこっとかわゆいところが母性をくすぐります。
(オフのTVで、星野さんにちょこちょこするなって怒られて、直立したかねもっちゃんってまるでいたずらっ子でした)
私は、「あにき」って感じ全く持ってないんです。
かわゆい、いい子って感じで、自分の息子がこんな子に育ってたらいいなって思ってます。
 
痛くても、できる限り頑張ってみようって言う姿勢も好きです。痛いに逃げると自分がサボってしまうって。それが怖いって。
 
清原が金本みたいだったら、きっとタイトルをいくつも取れていたでしょう。
金本は、自分にないものを清原に見ています。そうなの、一生懸命がんばって、地味な記録にたどり着けるけど 金本は、
どっか清原みたいな突出したスター性がないの。
 
それでもいいのよ。金本らしい記録。
連続無併殺打記録。(まさに繋ぎの記録)
トリプル3 (走れる、打てる、長打も。バランスの記録)
四球王っていうのがあったら、金本ちゃんOKよ。(選球眼)
 
ことしこそ、打点王を取って欲しいけど。(オリンピックで抜ける主力がいる中でとっても、なんか言われそうだけど、ぶちきって
とれれば文句無いよね)
  
 私は、金本の走塁が一番好きです。
塁に滑り込んで、すっと立ち上がるとき、下半身の強さが際立つような気がします。 かなり大股で早い!
(塁間走塁は今年の春のキャンプでも阪神でトップだよ。)

守備
フェンス際に強い。狭い広島球場ではフェンス際で取れないとすぐ長打にされてしまう。フェンスに身を預けながら、
キャッチするのは上手だと思う。
前守備コーチ長嶋さんが誉めて下さっていましたが、背走して捕球する後ろの打球に対してはよく追いついて強い。
    どうも前の打球のときに、、。グラブ踏んずけてころんでましたよね。

肩は強い。遠投力はある。(ちょっとめだたないけど)

打撃
ホームランバッターをアーチストっていうけど、私は金本のホームランは、アーチを描いて欲しくない。
彼の打撃の身上は、球をまさにしばきあげる力強さ。ホームランも一直線に入って欲しい。

そういう意味では、長距離打者ではなくて中距離打者なのかと思います。その延長上にホームランがあると。

ジャンプで好きな原田雅彦の空中の軌跡は誰よりも高くアーチを描いて遠くに飛ぶもので、船木くんや岡部くんの
直線的な飛びとは違っています。誰にも真似の出来ない高い飛行です。

これとは全く反対の低くて直線的に飛ぶ早くて強い球の軌跡で遠くに飛ぶのが金本の打球。
これを捨てないでほしいのですが、今年は変えようとしているよう。でも、金本らしさはなくならないと思います。

美しい軌跡のホームランと言われるより「火の出るような打球」と言われるホームランを続けてほしい。


7月29日の中日戦の延長12回、岩瀬投手の球を左手に受け、左手首打撲。「骨折しているのじゃないか」と
言われるような状態の中で迎えた701試合出場の日、インタビューの直前の痛そうな映像をビデオで見ました。
多分、本人はあんな映像流して欲しくなかったでしょう。「えっ!いますぐ?」「ちょっと1分待って」って正面のカメラ
からは隠れるように、帽子で顔を隠していました。横から撮ってトップで出さないでほしかったよ、新聞さん。
胸が締め付けられる思いでした。 1分後の何事も無かったような顔で始まったインタビュー、、。
記念の日の8月1日巨人戦の8回のチャンスで内野ゴロ。「あそこで決められないところが、僕のしょぼいところ」って。
そうやけど、踏ん張りきってきたやんと言ってあげたい。左手に激痛を抱えたまま、久慈さんの900gの軽いバットを
借りて自分のできることをしてきたやん。(普段のバットは930g)
「情けない4番です。 30点しか仕事できてない」って自分に厳しいところも大好きよ。
 
まみっちの携帯の待ち受けにしている、バッターボックスで球を待っているきゅっと引き締まったかねもっちゃんのお顔は
私にとっては超ハンサム。ええお顔です。すごく集中していて、ものすごい気迫を感じます。
 
まみっちは多分痛いところを抱えながら頑張ってちゃんと仕事をしている金本選手に、ちょっとだけ自分を重ねて、元気を
もらっているのだと思います。
「痛い?」って聞かれたら、「痛い」でも、毎日痛いと「痛いと友達」 どうやって付き合うか、折り合うかを考える。
仕事場に立つ限り、お客様には笑顔と心配りが売りだよってね。
 
                         武豊騎手応援の時とは全く違った感情の中で応援しています。
 

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