2001.10.20

空爆を続ける意味

ほとんど破壊する目標物もないようなアフガニスタンに対していつまで空爆を続けるのだろうか?
誤爆は常にゼロにはできないのだから、一般の人や家屋が爆撃される可能性は多くなっているだろう。

アメリカが続ける理由は、アフガニスタン内の人々に絶望感を持たせてタリバン離れを起こすと言うこと
もあるのだろうが、1番の理由は、兵器の実践使用による性能試験。完全に試してみる場所として
アフガニスタンが使われているのだと思う。 旧式武器の在庫一掃と新しい武器の試験使用。
そのために何人の人が死んでもしかたがないということでしょうか? それとテロとどっちがどっち?

マザリシャリフっていつ陥落するのだろう?
空爆の初めから目標にされて、しかも北部同盟が攻めつづけているのにまだ陥落しない。
タリバン兵士が4000人も寝返ったという情報があったのにそんなに寝返ってもまだ落ちないのか。
マザリシャリフってそんなに強固な砦なのかな?なんか不思議だ。

それにあんなにやっきになっているのに、ウサマ・ビン・ラディンの居所ってまだわからないのか。
そもそもちゃんとアフガニスタンにいることが前提で攻撃をしているのに、居場所もわからないのね。

多分、アメリカは兵器を充分に消費し、試しきるまで空爆をやめないだろう。
それを支持させておくには、テロは憎いという国民の感情の昂まりを維持しなければならない。
炭疽病テロは国内を緊張させて置くのに格好の素材として使われているのではないだろうか。

炭疽病テロは、アメリカ国内の極右のミリシアかもしれないという情報もある。
なんでもかんでもウサマ・ビン・ラディンって言ってればいいわけじゃないんだから。
オクラホマシティーでのビル爆破のテロは、「ウサマ・ビン・ラディンがやった!」って言ってたけど
犯人はアメリカ国内テロリスト集団ミリシアだったのですものね。

本当はアメリカはウサマ・ビン・ラディンっていうテロリストを作り上げて、意図的にアフガニスタンを攻め
たかったのじゃないかと疑いたくなります。
アフガニスタン自身は本来農業国で資源の無い国ですが、昔から中央アジアの要的な位置から
イギリスVSロシアの取り合いが行われ、その後ソヴィエトの侵入があり、すべて退けてきた歴史がある。
アフガニスタンの戦後の体制を早々にうんぬんするアメリカの思惑は注意して見守ると今度の戦争が
本当にテロとの純粋な戦いなのかどうか(こんなもの純粋なテロとの戦いでないに決まってるけど)
も見えてくるだろう。
アメリカも国内にミリシアみたいな過激派を抱えているようにどこの国にも過激派、テロの芽は常に生まれ
て芽をふく時期をうかがっている。アルカイーダだけが過激派じゃない。全部のテロを潰すなんて永遠に
できないだろう。IRAはどうするんだろう? 

なんにも無いようなところに延々と続けられる空爆をみているとこの戦争は、アメリカの望んでいた戦争だ
と思う。ほとんど反撃できない敵を相手に思う存分実戦訓練気分で武器を使用できる。
湾岸戦争から10年。武器の在庫もたまったし、いろいろ新しい武器も開発してきたから使いたい、使いた
い。バンカーバスター、すごいんだから。クラスター爆弾これも威力あるからね。って感じですね。
そんなことで命を奪われていくアフガニスタンの人々。直接じゃなくても、疲弊しきったアフガニスタンは、
この冬を援助無しには越せないでしょう。 パキスタンに脱出できなかった人々は見殺しにされるので
しょうか? 空爆が止まらないと援助の手も届かない。100万単位の人々がじっくり殺されても、それは
許されるのか? 個人が千人単位で人を殺すと極悪非道で(そうだと思うけど)、アメリカが百万単位の人
を殺しても正義の戦いだからしょうがないのですか?


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