2001.10.10

あきらめないで平和日本へ

今国会中継を聞きながら、めちゃくちゃ腹立たしい思いでいます。 いったい日本という国はなんという政府を
つくってしまったのだろうと。小泉ってこんなに欺瞞に満ちて、しかも自分の考えのない人だとは、、、。
一瞬でも今までの自民党とは違うのかと期待した自分が情けない。見る目がなかったと反省しています。

そして、10月7日のアメリカのアフガニスタン空爆が始まってしまって、絶望的な気分の中でもうなにもできな
いような気分になっていました。 でも、昨日も今朝もだんなさまと話していて、「まみっち、でも事態は進んで
いくし、情勢は動いていくんだよ。 意味のないことってないと思うよ。日本が変わるように行動にでることは可
能じゃないの。」っていう言葉で、そうだ、あきらめてはいけない。今状況で何をするべきか発言しつづけることも
大切なことだと思いました。

救援活動を主体にせよ。
共産党の質疑の中でありましたが、自衛隊機が恥ずかしいほどちょびっとの救援物資をえっちらおっちらと
運んだ物資のことです。あの物資は、国連難民高等弁務官事務所の要請で運ばれたものです。
国連難民高等弁務官事務所の要請は、「できるだけ早く、できるだけ多くの物資を」ということだったそうです。
それに応えて、中国、韓国、イギリスはすぐに民間機を使って、物資を送ったそうです。民間機の一機の積載
量は86トンです。日本からの航行時間は11時間です。
ところが、日本が送った物資は自衛隊機を使って、140人の自衛官を使って行きに3泊4日かけて6機の飛行
機で36トンしか運んでないのです。極めて非効率的に少しの物資を運んで、救援物資を送ったという体裁を
取り繕っていいのでしょうか?

テレビで木村太郎が「日本が世界で1番に国旗のついた物資をパキスタンに持っていくことになる」とうれしそう
にしゃべっていました。違います。日本よりはるかに多い物資がすでに各国から入っています。もっと早く。

日本国旗がついていなくてもいいじゃないですか。難民の方々の役に立つ必要なものを何百万という人々に
早く届くように努力をするべきでしょう。そして、もうすぐ酷寒の季節を迎えるアフガニスタンに救援物資を
送ることは、アメリカ軍に物資を送るよりはずっと大切で日本の独自性を打ち出せる国際支援だと思います。

政府がやらないなら、私達一人一人がする方法もあります。
アフガニスタンで活動を続けてこられた中村哲医師が所属しておられる「ペシャワール会」もカンパをつのって
おられます。
さらに、国連高等弁務官事務所にも個人で寄付ができます。  リンクとカンパ送り先をここにいれて置きます。

アメリカが空爆の後、物資を投下しているそうですが、考えてもください。
爆弾を投下して攻撃している飛行機が、物資を投下して、あなたは信用して食べられますか?
タリバンが、それには毒が入れられている、敵の謀略だと言ったら、情報の少ない人々はどう考えますか?
爆撃されている、爆撃の下にいる人の気持ちになってみて考えましょう。そして、強いものが取ってしまうばら
撒きで物資を投下するのは本当に人々を助ける気持ちでしているものではないですね。戦術だということなら
まさに戦争の一手段として理解しましょう。けっして人道援助なのではないのです。

今回国会に出されているテロ対策法案は、地域を限定していないということです。
国会答弁で、アフガニスタン以外に戦争が拡大された場合、日本政府はどう考えるのかという質問に
「今は拡大されていない。そういう事態になったら考える。どういう支援ができるか考える。」という小泉の
答弁がでました。イラク、スーダン、イエメンと広がってもついていくのでしょう。アメリカに拡大するなと何故
言えないのか。他の国は、拡大は危険だといってるのに。
いつもまだそうなっていないことには答えられない、そうなってから考えると言って、回答を逃げる小泉。
先の見通しを持っていない政府に引きずられていって大丈夫なのでしょうか? 大丈夫じゃないに決まってる。

アメリカの言うまま、自分の意見を言わない日本に、アメリカでさえ嫌になっているのではないでしょうか。
こんなにすがり付いてくる国家を引き受けるほど、アメリカにも余裕はない、利用だけはさせてもらう が
本音でしょう。
個人に引き戻して考えても、こんな非論理的で言ってることのわけのわからない人が、友達だから応援する
といってくっついてきたら、私は断ると思う。付いてくるんなら勝手についてくれば、でも大切な相談は頼りに
ならないし、信用できないからしないよと思います。
空母キティーホークの行動を見ても、自衛艦に付き纏われて出航したけど、元直しみたいに戻ってすぐに
今度は自衛艦なしで出航していきましたし、アフガニスタン空爆も直前まで教えてなかったし。
後方支援は戦争じゃないというような戦争音痴、なにが機密かもわかっていない国を信用なんかしてません。

日本にアメリカ軍基地があり、思いやり予算とかでいっぱい支出までしているだけで充分です。
これ以上の軍事的支援は必要ありません。 後方支援という政府が軍事でないといっているのも当然世界の
常識に照らして軍事なので必要ありません。(基地があることが本当は後方支援ですが)

国連が要請している難民支援にもっと力をいれましょう。 そのためにアメリカ軍の砲弾のなかもかいくぐると
いう活動をすればいいじゃないですか。そのために国民の同意を得ることはまさに平和憲法の精神です。
欧米世界から戦争に参加しなかったって言われてもいいじゃないですか。 腰抜けでもいいじゃないですか。
いままで好き勝手にしてきて、テロにあったら突然世界で協力と叫びまわっているアメリカが常に正義では
ない。絶対的な正義などないのですから、日本は日本の立場で国民を守る道を探していかなければ。


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