2001.10.08

ついに開戦

起きてみたら、アメリカとイギリスがアフガニスタンに空爆を開始したというニュースでした。
昨日、アフガニスタンの宗教指導者が軟禁されたということを聞いていたので、もうすぐ攻撃があるとは
思っていましたが、やっぱり戦争を開始してしまったのですね。

情報では、イラクの日本人も引き揚げるように指示がでたということで、アフガニスタンからイラクへの空爆
というようにアメリカが戦線を広げることがないように祈っています。
ブッシュって大統領就任早々に、なんでっていうようなイラク空爆をしていますから、本当にやりかねない。

父ブッシュが、湾岸戦争でアメリカの兵器の在庫一掃を図ってアメリカの軍需産業に利益をもたらしてから
10年。そろそろまた兵器を使わなければというときになって、戦争を起こしてしまう、怖いです。
親子揃って戦争を指揮した大統領というのは、不名誉であって、名誉じゃないです。

この攻撃はパキスタンの政府の同意を得ているということになっていますが、パキスタンの人々は賛成して
いるわけではないです。すぐそばで繰り広げられる戦争に対して、パキスタンの政情が不安定になる可能性
は高いものです。そして、インドネシアもまた不安定な政府が揺さぶられることになるでしょう。
アフガニスタンの北のタジキスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンも自国内に問題を抱えて不安定です。

世界がテロの報復にさらされるかもしれないという前に、多くの国が内部から揺さぶられ政情が不安定に
なる可能性があります。 世界が不安定になるということは、日本の経済にとっては致命的になるのでは
ないでしょうか。
アメリカも一時の軍需の景気の後には、深い傷が残ることでしょう。

そしてこの戦争の中で、イスラエルから目を離してはならないと思います。パレスチナを攻撃し占拠している
状態をより強化していこうとしているからです。 テロの脅威という世界的コンセンサスを利用しようとして
います。 

アフガニスタンの人々が、できるだけ死なずに生き抜いて、自分達で平和なアフガニスタンに向かって
建設的な戦いを開始できる日がきますように。
パレスチナの人々にもこれ以上の攻撃が来ませんように。 世界の人々が、この地で起こっていることに
関心をよせて、注視しつづけてくれますように。

日本も小泉が、「アメリカにすべてを提供する」と発言していますから、しっかりと戦争態勢に組み込まれて
きています。やってることは、とんちんかん。ばかなことをしていますが、それが一層国民を危険にさらすこと
になっています。
国は国民を守ってくれるものではないので、一人一人が考えながら生き抜いていかないといけない時代に
なってしまいました。

ところで、日本の自衛隊は明日パキスタンに到着するそうです。アメリカ地上軍もいないところに降り立って
攻撃を受けませんように。救援物資を持ってきただけといっても、軍隊なのですから、パキスタンの政府が
しっかりしていなければ危険なところに降り立つことになるのです。軍隊でなければまだ安全だったでしょうに。


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