2001.04.01

アメリカの拒否権発動

国連安保理事会でイスラエルのパレスチナに対する武力行使への監視を行うという決議に対して
理事国15のうち9カ国が賛成で成立すると思われたが、アメリカが拒否権を発動。
決議は、アメリカによって潰された。
そして、次の日、イスラエルはパレスチナに対して、1時間わたる空爆を行った。そして、次の日も
パレスチナに対して、地上からの砲撃を行った。

イスラエルの武力行使に対して、アメリカが支援したといってもいい事態だと思う。

1976年3月30日、イスラエルが武力によって土地を取り上げることに反対して、パレスチナの
人々はゼネストを行いました。それに対してイスラエル兵が、パレスチナ人6人を殺しました。
この日はそれ以来、パレスチナ 「土地の日」として、イスラエルの侵略との戦いと勝利を誓う
日となっています。

パレスチナ自治政府は、非暴力の静かなデモを人々に呼びかけました。そして大勢の人が
デモに参加しました。 イスラエルの侵略に反対するイスラエル人も参加しました。

そして、イスラエルの夜間の激しい砲撃にパレスチナはさらされたのです。

パレスチナの問題は、アラブ(イスラム)とイスラエル(ユダヤ)の宗教対立ではありません。
侵略され、生活の基盤を奪われつづけるパレスチナの独立闘争(戦争)なのです。

宗教対立のように見せかけているのは、ほかならぬアメリカをはじめとする欧米諸国です。
キリスト教国である彼らは、自分たちが、ずーっと憎しみさげすみ差別してきたユダヤ人を
自分たちの国とは別のところに住ませて置きたいのです。 イスラエルというユダヤの国がある
方が便利なのです。イスラエル建国の時にはっきりと手を貸したのは、イギリス。そして、
「栄光への脱出」などの映画を作って、イスラエル建国のキャンペーンに協力したのはアメリカ。
そして、今も和平交渉の仲介をするふりをしながら、イスラエルに最新の武器を売りつけ、使わせ
ているのもアメリカ。 ブッシュが、軍事産業を強力なスポンサーにしているのは、湾岸戦争でも
明白になってますよね。

土地を奪われ、自治区は分断され、常にイスラエルの武力の脅威にさらされているパレスチナ。
産業基盤も農業の基盤さえ破壊されていっているパレスチナは、貧乏で、武力もありません。
テロに賛成ではありませんが、あれはテロというのでしょうか。
ゲリラとどうちがうのでしょうか? 国際世論が、その結果パレスチナに有利には働かないという
点で、ハマスの行為を容認できませんが、テロという言葉の感覚でイスラエルの圧倒的な
暴力を忘れてはいけないと思います。
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