2001.03.17

パレスチナ
私はこの何年かの間継続的に「パレスチナ子どものキャンペーン」の会員になって、寄付を
続けている。 どうして、パレスチナになのか?

私自身の中では、コソボやアフリカのツチ族フツ族の戦っている国とかには、寄付をする
つもりにはまったくなりません。 だって、自分たち自身のなかで戦いを止めることができる
可能性があるでしょうから。 戦いを止める気がない国に、支援の寄付をすることは戦いを
引き伸ばすだけになるかもしれないから。
女性や子どもが犠牲になっているから、かわいそうというのも、私には同意できない。
コソボで、地雷を持って、これで相手を飛ばすってっていっていた普通の主婦の映像を見て
この人たちの憎しみを当事者が解決しない限り戦いはとまらないし、女も戦いに参加し
子どもたちもまた同じ道を歩いていくのだから。

じゃ、パレスチナは違うのか?  違うと私は思っている。
内戦の国ではない。 パレスチナは自分たちの土地を、イスラエルに占領されている国だ。
しかも、イスラエル建国には、キリスト教国のユダヤ排斥を背景にしたシオニズムがある。
もともとキリスト教国は、ナチスドイツ以前から、ゲットーというかたちで、ユダヤ人を隔離し
差別してきた。 それゆえ、ユダヤ国家の建設に積極的に手をかして、第2次世界大戦後
どさくさにまぎれて、イギリスが、イスラエルに土地を与えたのだ。
でも、その土地には、もともとパレスチナの人たちが、宗教を越えて住んでいたのだ。
ある日突然家を追い出され、家が壊される。 そのようなことが、イスラエル建国以来
今日にいたるまで繰り返されているのがパレスチナなのだ。

シャロン・ロードというのがある。
現在のイスラエルの首相 シャロンが、パレスチナ人たちを見張り見回るのに、軍隊の
車両が通り易いように、攻撃され難いように、パレスチナ自治区内の家を打ち壊してつけた
広い道だ。 そのようなことが、日常的な行われている。許されないことだ。

国連に対して、イスラエルの兵力をパレスチナに行使しないようにと訴えるパレスチナの
願いは、無視されつづけている。 PKOの派遣の要請も問題にされない。

ヨーロッパ、アメリカにとって、イスラエルは、必要な国家。そして、強大なユダヤ資本に
支配されている国々には、パレスチナを守ることなど考えられないのだ。

武器を持たない子どもたちが、石礫で抗議するインティファーダ。 暴力はいけないという
だけで、悪とすることはできない。 石礫は、常に民衆の側から、暴力装置をもつ権力に
向かって投げられている。 私は、インティファーダを正当な行為として支持します。
石礫が、ミサイルで叩き潰される現実を見なければなりません。石礫を投げる方がいけない
のでしょうか? ミサイルで叩き潰している国家が悪いのではないでしょうか?

ユダヤ教徒でなければ(しかも親の代から)国民になれないって国は民主主義国家なの?
アラブの国々は、モスリムもクリスチャンもいるし、閣僚にもいろいろな宗教の人がいるよ。
パレスチナはかってあらゆる宗教の人たちが、住んでいた土地なのに。
当然ユダヤの人たちもともに住んでいたのに。

かって、フランスからの独立をかけて戦い、アメリカの介入に対して戦ったヴェトナムを支援
した気持ちと同じ思いで、パレスチナを支援しています。(のみの力もないですが)
パレスチナ子どものキャンペーンのHP
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