2002.03.21

今、国民が試される。

今、日本の国民の知性が試される時がきていると思う。なぜか?

小泉人気から、真紀子→宗男→加藤→辻元とショウアップされたワイドショウ、週刊誌のねたで世論が
引っ張られてきた。辻元議員の疑惑の浮上で、誰でも一緒というレベルの問題にすり変えられて、さらに
政治不信はあたりまえとまたまた国民みんなが政治から目を離したら駄目だと思う。

いろいろ問題がある人ではあると思うけれど真紀子議員が提起した問題は、日本の政治、国策における
官僚がになっている役割、無責任体質のまま国民の利益から離れた政策が行われてきたということだ。
そしてこの官僚主導、無責任態勢をかえなければということだと思う。

鈴木宗男が明らかにしたのは、ODAの問題。
以前から相手国の利益になっていない、日本企業のためのものみたいでどうもおかしいといわれていた
ODAがやっぱり利権の温床だったということ。さらに、ロシア、アフリカを中心に日本が行っている外交が
日本の利益ではなくて、相手国のエージェントに操られたものだったかもしれないということ。
ここでも、政府がちゃんと官僚をコントロールできていないということがはっきりした。

加藤議員は、秘書がやったにしろ今行われていることは、自民党を中心とした利権政治であるということ。

辻元議員でさえ、間違うくらい議員の世界というのは常識的な金銭の清潔さから離れているということで
しょう。 出所進退を美しく、くれぐれも鈴木宗男と相対化されない態度を望みます。やめてもできることが
あるでしょう。誤りを正すに躊躇することなかれ。「君子は豹変する」というのは悪い意味じゃないのですよ
ね。もともとの意味は。

多分、マスコミは宗男問題と辻元問題を相対化してどっちもどっちって言う風に集約してきそうに思う。
でも、それぞれ一つづつ決着をつけるべき問題だと思う。
自民党野中ににこにこ顔をさせていい問題じゃないと思う。自民党の一人一人が逆に調べ上げられなくて
はいけないのじゃないですか? 国民がそうしなければ許さないという世論を持ちつづけなければ。

これらの問題も大事だけど、さらに重大なことがこのドサクサにまぎれて進んでいる。
小泉はなにもできなかった首相ではない。

今出されている有事立法。そして人権擁護、個人情報保護といった美名で中身を隠した情報三法。
ちゃくちゃくと作り上げられている「戦時下」の態勢について、国民が声を上げなければならない時だと思う。
後で、そんな法律だって知らなかったっていっても遅い。
華々しく取り上げられる宗男問題ではないところで、小泉は今までの内閣がやりたくても通せなかった法案
をちゃくちゃくと通していこうとしている。
すでに99年5月には周辺事態法が通っている。さらに昨年11月にテロ対策特別法という報復戦争参加を
認める法律を成立させて、自衛隊を海外で活動させている。

日本を確実に戦争する国家に変える為の準備をしっかりしていることを見逃してはいけない。


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