2002.01.30

雪印と外務省

次から次へと出てくる雪印の不正。 怒るのもくたびれそうな不正の列ですが。牛乳の時もひどいと思い
ましたが、今回はもっと計画的で悪質ですよね。
このようなことをしたら、消費者の信頼を失い牛を買い取ってもらって得る利益よりはるかに多くのものを
失ってしまうということがわからなかったのでしょうか。 1億、2億の得なんか問題にならない損失なのに。
本当に企業がつぶれてしまう事態ですもの。つぶれてもしようがないでしょう。

この雪印の消費者、お客様の方を見ていないという体質は、まさにお役所の体質を持っているからでしょう。
農林水産省の体質につながるものだと思います。

そして、外務省。
誰がうそをついているのかと言うレベルの問題ではなく、外務省の方針を設定するのは大臣であって
官僚でも、役職にない議員でもないはずです。 私たち国民が監視できる機構は、大臣が方針を決めて
責任を持つと言うことで保証されているのではないでしょうか。
どんな大臣であっても、外務大臣がいるのに、その意向が無視されて官僚が勝手にことを決めているのなら
そのことが問題です。うそつきなんかと比較にならない重大な問題です。
野党民主党がこの点をついて攻めないで、「うそつき論争」にしてしまったのは、ほんとうにアホかと思った。

NGOの代表の人が外務省の官僚からこういう風に電話で言われたといってるのは国会では聞こえないの?
小泉には聞こえないのね。

けんか両成敗ではなくて、鈴木にとっては「やった!真紀子を倒した」の気持ちでしょうね。鈴木の大勝利!
鈴木が利権にしているODAって、国民の税金を開発途上国に援助で出すのですが、日本の援助は、相手国
の援助にはなっていないというのは以前から言われていました。 援助にかかわる日本企業が儲けると。
そこに利権が産まれているのです。
設備を相手国に作るとき、日本は日本の企業を使って設備を作ってしまうのです。こうすると日本政府が
日本企業に発注する仕事になるのです。日本企業が儲けて、後の管理はしない。設備が壊れるとそのまま。

昔、バングラデシュへの医療支援というのを見ていてすごく疑問を感じました。
バングラデシュの人々が使える日常の医療ではなくめったに使わない、使えない医療機器をどーんと入れて
人々の役に立たないまま。そんなのより、日常的にいる薬品の供給のほうがまだ役に立ちそうでした。

そういう馬鹿な援助は、援助される国の役に立たないということは、私たちの税金の無駄使いなのです。
にもかかわらず日本政府がいっぱい援助してODA大国であるのは、そこに隠れた利権があるからです。

私は現地で本当に役に立っていることがわかるところにしかカンパ、寄付をしないことにしています。
税金で持っていかれたお金を馬鹿なODAで使われて、利権で吸い上げられるのは許せないと思います。

外務省は、夜食を差し入れてくれる鈴木に手なずけられたそうです。 あんたら動物並かとあきれちゃうよ。
えらーい外務官僚といえど、国民の公僕であるはず。大きな声で脅す議員のほうを向いていていいのか。
大臣にさからってもいいよ、でも国民のほうを見ている時にだけそれは許されるんです。


付記して
 小泉が「涙は女性の最大の武器 うんぬん」と言ったのは、明らかな女性蔑視です。
 どんな時でも涙を見せてはいけないと思いますが、しかし、小泉がしれーっとこう言うことをいっていいの。
 どうせ自分の離婚の時は、お相手の涙を見ていなかったくせにと思ってしまいました。

 国民の苦難と涙をみてください、小泉!


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