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5月31日(土)

六本木の俳優座劇場に行ってきました。
六本木………といえば、うどん。私の頭の中には即座にイコールでつながるくらいお気に入りのうどん屋さん「つるとんたん」へダッシュでございます。
11時半に着いてももう並んでましたが、これが12時に着いてたら13時開演の芝居は諦めただろうなーというくらいの混みっぷりです。私は1人だったので間に合いましたが、行くときにはお早めに。
今日は初志貫徹カレーうどんでしたが、カレーうどんは他の連れが食べているうどんの香りをすべて飛ばすくらい強烈にカレーな香りなのはわかりました、が、しゃぶ肉は旨かった……他のうどんにもムダに追加したいくらい旨かったが、いいお値段でありましたしゃぶ肉(きつねのおうどんが680円に追加トッピングしゃぶ肉850円…)。次は春の季節限定うどんにトライです。

さて、本題の俳優座劇場ですが、ここはロビーとそのまま地続きでパブがあるのですよ……前に来たときにも酒が飲みたかったのですが、うっかり階段転げ落ちて背中ぶつけて背面挫傷、医者から禁酒指令中だったので涙を呑んで諦めたのですが、今日は飲めます。とりあえずジャックダニエルのソーダ割り。さくりと頂いてからロビーの芝居チラシをチェックして、劇場の席へ。

・本日の芝居は長塚京三が翻訳・主演を務めるという『エンバース〜燃え尽きぬものら〜』です。
・75歳のオーストリア貴族ヘンリクが41年ぶりに幼馴染みコンラッドと出会う。十代の頃、幼年学校時代からの親友であった彼らの間には、数十年前に死んだヘンリクの美しい妻、クリスチナの存在があった。コンラッドがあの狩りの日の翌日唐突に出奔した理由には、彼女との不義があったのか。41年もの間その疑惑を抱え続けてきたヘンリクの前に、初めてコンラッドが戻ってきたとの知らせがあった。今日はコンラッドが訪れる日なのだ。それに備えるヘンリクの姿を、思わしげに見守るヘンリクの乳母、ニニ……。

・75歳の貴族が40年以上も幼馴染みを待ち続けている、しかもその間、復讐のために延々と死んだ妻の不義を疑い、親友の出奔の理由を考え続けているというのは、ちょっと萌えるシチュエーションじゃないですか!というわけで、うっかりチケット取ったわけですが。ええ、先行予約で。さすが劇団先行予約、前から2列目中央です……やった!
・出演者はヘンリクを長塚京三、コンラッドに益岡徹、ニニを樫山文枝。
・ちなみに演出は板垣恭一……中谷まゆみとのコンビで続く『今度は愛妻家』『ラブハンドル』その他のシリーズを私は愛していて、この人の演出もちょっと魅力的v
・この芝居、ロンドンで演じられていたのを早く日本語版の脚本が欲しいという理由で長塚京三が翻訳したのだそうです……初めての経験だとかでパンフでは謙遜する言葉が並んでいましたが、いやどうしてどうして、美しい静謐な言葉の並ぶ脚本でありました。
・当たり前なんだけど、オーストリア=ハンガリー二重帝国時代に幼年学校から軍人としての道を過ごした貴族である彼らの会話が美しくないはずがない、というか美しくないということがあってはならないはず(こだわり)!やっぱりこれくらいの美しい言葉であってほしい。

・物語はヘンリクが住まう一部屋だけで進んでいくのですが、その部屋で冒頭にヘンリクがいろいろとやってみせる無言での仕草、ついていた杖を片付ける、老眼鏡であるらしい眼鏡をしまう、礼服や勲章を鏡に向かって当ててみては戻す―――この辺りだけで、かつての親友と40年ぶりに出会う男としてのプライドが示されていていい。
・チラシの写真の調度の美しさに見惚れてチケットを取ったのですが………実際に舞台で使っているものはそのほんの一部なのですが、シャンデリアの煌き、飴色に艶のはいったキャメルの革の肘掛椅子の美しさ……舞台装置を作るにあたってはアンティークの品物を集めてきたそうですよ。うん。美しい。特に木の時間を経たものは美しいですねぇ。
・しかし下手の濃いモスグリーンのカーテンになぜかテン(?)の剥製がぶら下がっているのが気になり……そのうえにカモメの剥製がぶら下がっているのも……
あのテン(もしくはイタチ)の剥製付きカーテンは貴族の家的にありなのですか!とちょっと問いたい私。
・そんな美しい舞台美術を構築したのは朝倉摂だとか……代表作のひとつには猿之助の『ヤマトタケル』。あらそれ私先日観ましたわ。
・まぁそれはともかく、舞台全体の美しく沈んだ色調、何よりもヘンリクが、そしてコンラッドが掛ける飴色の肘掛け椅子と、その頭上にきらめくシャンデリアの美しさだけでも、本日ここに来た甲斐はあり、というくらいのうっとりな色合いですvv幸せ〜〜vvv

・この物語、ロビーでめくった本に連なる言葉の美しさについ原作本(シャーンドル・マーライ『灼熱』)まで買ったのですが、脚本自体も出来がよさそう。なにしろ元のロンドン版の脚本の筆を執った女性が映画「太陽と月に背いて」「つぐない」の他、ミュージカル「サンセット大通り」他の私でも知っている芝居の脚本家らしいですが、きれいにまとまってましたよ。
・しかし物語の一頁目で将軍が「赤ら顔」とあったのでちょっぴり幻滅……長塚ヘンリクは脂の抜けた大変上品な老将軍でありましたのよ。
・この物語、本当にヘンリクの膨大な台詞で成り立っているのです………すばらしい。おそるべき膨大な台詞量でありましたよ。なにしろ2時間強(10分ほど休憩がありましたがね)、ほとんどすべてがヘンリクの台詞で埋め尽くされているのです。コンラッドはほとんどの間、彼の台詞を受けているだけ、ほとんど表情だけの演技なのですもの。あまりに滑らかなヘンリクの台詞に気持ちよく睡魔に襲われていた人もいた模様<となりのお姉さんとか(笑)
・芝居を観ながら「はて、ヘンリクが75歳ならその乳母のニニはいくつなのかしらん」と思っていたのです。乳母といってもほら大きくなってからついたのかもしれないし!と思っていたのですが、本を読んだらちゃんと
「91歳のニニ」とありました。やっぱり91歳なのか!

・この話、41年ぶりに現れたコンラッドは特に新しい情報を何ももたらさないのです。ひとつだけあるのは、裕福な名門貴族であるヘンリクが貧しい下級貴族出身のコンラッドに向かって「金持ちであることを憎まれているのかと思った」と告げることに、かっとなったコンラッドが反論するくだりだけ………後は「答えたくない」という彼の静かな言葉の前に阻まれ、41年ぶりの再会は何ひとつ明らかにならないままに終わってしまう。
・長塚京三が
「過去を思うあまりに精神を病んだヘンリクが、毎晩部屋でくり返すひとり言ではないかとさえ思えてくる」と言ったそうですが、それがそうであってもおかしくない。毎晩毎晩、コンラッドが訪れてくるという妄想にとらわれて、そこに実在しないコンラッドに向けて一人であの長広舌を奮い、それを部屋の外で91歳の乳母が見守ってると思うと、背筋がうそ寒くなるような光景です………が、これもこのアンティークな古い時間を閉じ込めたような部屋の中ではありかも、と思ってしまう。
・コンラッドは第二次世界大戦のなかで危険を冒しながら敢えてこの館を訪ねてくるのですが………あまりにも膨大なヘンリクの台詞(なにしろ41年と43日分の彼の情念入り…<ちゃんと数えてるのよ、43日目って)に圧倒されて、口をつぐむ、というよりつぐまざるを得なくなる。彼がこの館を訪ねて伝えたかったこととは何だろうと、時々ヘンリクの台詞に沈鬱な表情で考え込むコンラッドを見るたびに思いました。
・ヘンリクの台詞が、あまりにも41年と43日の間に昇華されてしまったのか、怒りも嫉妬もすべてが穏やかな言葉、静かな口調で表されているのが怖い。これを正面から受けていたら、怒鳴られるより怖いかもしれないなぁ……コンラッドもあの真綿で首を絞めるような丁寧な怒り(もう怒りですらないのかもな、あれだけ時間が経つと)にさらされると口をつぐまざるを得ないだろう。
・41年の間、妻の不義と親友の裏切りを腹の底に抱え続け、その日から妻が死の床に就き、冷たい墓の下に入るまで8年というもの彼女と顔をあわせなかったヘンリクという人は、磊落で陽気な人だと言われていたそうですが……多分内面と外面の違う人だよね。
・そんな人が「一生を彼らの不義について考え続け、失った妻を思って暮らしたこの生に意味はあったのか」というヘンリクの問いに赦しを与えること、ただこのひとつだけがコンラッドが彼にもたらしたものであるわけで、それを思うと、やはりこれは毎晩ただ一人で永久に訪れないコンラッドを想って老いたヘンリクが呟き続ける繰り言であってもありなのではないかと思ってしまうわけです。

・長塚京三は大変上品な老将軍で、滑らかな台詞といい、私は大変好印象でした。前の『オレアナ』も『ディファイルド』もよかったしね。
・会社の人に「よかったよv」と言うと「長塚京三って出る芝居がみんな重いって聞いたけどほんと?」と言われました……そうかもね。<『オレアナ』はセクハラで女子学生に訴えられてボロボロになる教授を描いたフェミニズム芝居、『ディファイルド』は図書館籠城犯と対峙する刑事の役でした。。。
・益岡徹って見たことあったかしら、と思ったのですが、パンフに蜷川『ひばり』とあるのを見て思い出しました。ああ、観たわ。今日は台詞はあまり多くないのですが、ヘンリクの緩やかな責める言葉に沈鬱な表情を見せる、その台詞の受け手として雰囲気のある方でした。
・そうそう、軍人を辞めて商人になるのかな?南方(シンガポールとか)に渡ったという彼の着ているスーツが質のよさそうなもので、今日の芝居はほんと眼福。
・ニニの出番は最初と最後だけ、あまり多くはないのですが(回想シーンはほんとに語りだけだし)、75歳の彼の額に口付ける彼女の仕草が、ヘンリクを支えるニニという女性をあらわしていて、いいお芝居でしたわ。

渋かったですけどね、堪能しました。楽しみに原作本も読みます。

■ジャックダニエルの水割り、帰ってから芋焼酎の水割りを延々と。

5月26日(月)〜30日(金)

28日にWeb拍手にメッセージくださった方、ありがとうございますv
マルドウック・スクランブル、私も大好きな話です。バロットとウフコックの話、また読みたいですねー。
このところ日記しか更新が……いや日記も途絶えがち……なサイトですが、たまに思いついたように更新する、予定です(希望?)。たまには覗いてみてくださいv

「で、結局昨日は何時まで店にいたの」
「3時」
「……は?」
「午前3時」
「アホだ」


……即答したね、Kさん。いや、そのとおりだけど。

常々思うのだが、午前3時に終わる居酒屋というのは、そのあとどうしろというのか。
せめて4時ならまだ始発も間もなく動き出すかもしれないのに………「俺らはホテル行くから」という男性陣をよそに「あたしは化粧品も服もありませんから帰りますわ」とタクシー呼び止めてみました。会社の近所から…………11,000円で帰れるという新しいデータを得ました(あまり得たくなかった)。

午前3時過ぎに店出て、4時過ぎに家に着いて、4時半には寝ました。
で、起きたら普段家出る時刻の15分前………「え、あんたもう今日は午前休むんじゃないの」とかのどかなことを母が言ってます。言ってない、そんなこと言ってない!

朝路上で「明日(ていうかもう今日か)休んでもいいですかv」と笑顔で訊いてみたら「ダメvv」と営業のKさんに笑顔で即答されました………ここで休んだら私なに言われることか!(ダッシュで化粧し、始業に間に合ったのは奇跡です)

そもそもなにやってたかっていうと、「新人と飲み会やるんで来てくださいvv」と2年目のKちゃんに満面のかわいい笑顔で言われ(ついでに「お財布が欲しいのね?」と訊くと「はいvv」と笑顔で訊かれる)、
総勢46人とかいう、昨今の少子化が進む都会の小学校では2クラス分くらいあるんではなかろうかと思われる飲み会に出てきたのです。
つか、そんな若手の飲み会、9年目の私とか10年目のKさんとかが一番年上だろうと覚悟しながら出てみたら、私より6歳上の営業のKさんとSさんが先に来てた………さすがですorz

一次会では乾いたおひたしとかなんかその類のを細々とほんのちょっぴり食べつつ飲み、二次会ではプロントでさくさくとウィスキーをダブルで水割りだのソーダ割りだのを飲んでみたり、でそのあとなんで三次会にまで参加したのかわからないのですが(<記憶飛んでるし)、気がつけば営業のKさん、Sさんと熱く熱く仕事の話を語りあっており、テーブルではあと2人死んでいた。
今いるビルのほぼ全フロアから参加者がいたはずなのに、なぜ最後に残った5人が全員うちの部門の企画と営業担当者なのか、帰り道のタクシーの中でしばし沈思黙考。

いや、時間がヤバいというのは最初から気づいていたのだ。あくまで寝ていたわけではなく、ちゃんと今日は起きてましたよ3時まで。
12時になりかけた辺りで「今から走って山手線に乗ればあそこから乗り換えてあの駅までは……」と思っていたのですが、あまりに仕事の話で会話が白熱してしまったので、もうどうでもよくなってしまい。てことは私はKさんSさんと3時間近くも仕事の話で盛り上がってたのか?なぜそんな事態だったのか、よくわからん。
が、「どうでもよくなかった」とクレジットカード切る辺りで反省しました……あと翌日の打ち合わせ中ね。私もダメダメだったけど、そしてKさんとSさんも半分沈んでたけど、テーブルに沈み込んで寝ていたTくんは翌日も飲みに行ったそうです。同じ年でなんだその体力。

ていうか私、その前の日も7時から11時近くまで同期会で飲んでたんだ…………同期のMちゃんの海外研修壮行会&K夫妻の第1子誕生祝い&Oさんの結婚式祝い&Sくんの結婚決まった祝い。
参加者が11名なのに、なんて盛りだくさんなお祝いの会。
そして全員そろってみたら、男6人が全員既婚(1人婚約だけど)で、女5人が全員独身(今のところ結婚予定なし)だった………働いて稼ごうな女性諸君!

さすがに週の火曜と水曜がこれじゃ、後半キツいはずです。もう若くないし。
でも、そういや昨年の新人歓迎会の日は、サンダルのストラップ踏んづけて転落して、背中強打して背面挫傷とか診断される事態で病院行ってて出社できなかったことを思えば、はるかにマシな状況と言えます。
たとえそれが、大幅に傾斜をつけた飲み会で大人の責任として払った額がタクシー代とほぼ同額で、あわせたらペニンシュラホテルの中華ダイニングでディナーのコースが余裕で食べられる値段で『土●炉』の元は生だった乾き物を食ってただけだとしても………あ、言っててちょっと遠い目に。

■焼酎とかビールとかウィスキーとかウィスキーとか焼酎とかビールとか。つい帰ってもウィスキー飲んでしまったり………この一口がいかんのだと思いつつ、つい。

5月25日(日)

チケットの抽選予約とれましたよ、と通知メールが来ていた。
12月14日の芝居の。
これってすごいよな、半年以上先に何もなく劇場に行けるという根拠ない自信の現れだよなーとか思う。

半年後、元気で劇場に行けますように。。。

■休肝日。

5月24日(土)

Web拍手押してくださった方たち、ありがとうございますv
すいません、何か更新しようと……しようと……思いつつ……

お買い物ーお買い物ー。
ほぼ同期会で今度飲み会をやるのですが、結婚決まったのが1人、結婚式挙げたのが1人、第1子出生が1人(といっても相手も同期同士だから2人か?)と、おめでたいことラッシュなので、私が例によってプレゼント買出し係りなのです。いつもいつもこの係りですまないねと他の人に言われたけど、別に構わんよ?だって私、物を選んでそれを買うって言う行為が好きなんだもんv<別に自分のものにならなくてもいいらしい……
ちょっとしたグラスのセットとか写真立てにきれいな色のお菓子をつけて、ほんと顔が見える相手に選ぶプレゼントって楽しいよねv

………そのあとに芝居が入ってなければ、だけどね。この大荷物め。<今晩の弁当込み

・大量の荷物を抱えて銀座からせっせと東銀座まで歩く。本日は歌舞伎座よりさらに遠い新橋演舞場。
・初めて演舞場のコインロッカーの場所を把握する………歌舞伎座より数あるかもな。えらいえらい。
・なんとかロッカーに大量のお買い物を納め、時間前に席に着く。本日は夜の部、『通し狂言 東海道四谷怪談』です。

「お岩様が福助の初役……でもって民谷伊右衛門を吉右衛門に、直助権兵衛が段四郎?重い、重すぎるぞなんだその配役!」

・友人と二人で考え込んだあまりに顔ぶれ重厚すぎる配役だったのですが、でも福助のお岩様は観たいよねぇ、そりゃさぞ怖そうだ、ということで三等B席で観ることに。
・ほんとにお岩様は怖かった。すごかった。歌舞伎座と新橋演舞場の三階席というのは、私が観劇マナーでいつも腹を立てている場所なのですが、今日の福助が薬を盛られて顔が崩れ、伊右衛門に責められて生爪がはがれ、髪梳きの場で髪が抜けていく場面、客席の照明を落とした薄暗い劇場の中で、しわぶきひとつなかったり……ちょっと感動。この状態を作り出した福助、えらいよ!
・帰りがけ「夢に見るかも……」と言っていたお嬢さんがいたとおり、あのお岩様の責め殺されるまでの第二幕は出色。勘三郎のときは髪梳きで笑い声があがって「いや、そこは笑うとこじゃありませんから!」と思ったくらいだったけど、今日のはほんとに怖かった。
・ただ、福助、あんまり仕掛け物使うところはうまくないね………小仏小平とお岩の戸板返しの場面とか、蛇山庵室の場のお化け提灯のあたりは、ちょっと笑いが出てしまっていました。えーとそこは一番幽霊になったお岩様の見せ所場面なのでは。そうだね、私もあれはイマイチだと思いました。小仏小平のあたり、思いっきり首を出している顔穴が見えてたり……提灯から滑り出るところも、ちょっと途中で止まってたりと、もうちょっとすんなりとやっていただけると。
・結局のところ、祟り神になったあとよりも、素で恨みを発している、お岩様が死ぬまでの場面の方がよほど怖い。蚊帳を取られるまで、櫛を奪われるまでの必死の姿、これが切実に怖い。<蚊帳にしがみついてひきずりまわされる辺り、勘三郎のときは笑いが起こってたもんなぁ……そういう場面ではないのです。今日のは怖かった。
・ちょっと正直、民谷伊右衛門と直助権兵衛は、もうちょっと身軽に悪事をこなす人たちの方がよかったなぁ、というわけで、このガタイのいい吉右衛門と段四郎のふたりはちょっと重かった……いや、物理的にとは言いませんが。体重計的にとは言いませんが。悪かったわけではないのですが、個人的な好みとしてね。なにしろ私が最初に観た民谷伊右衛門は、まだ二十代の橋之助でしたの。。。
・お岩の妹のお袖は芝雀さんでした。私、好きなの。かわいくていいお袖でした。序幕の佐藤与茂七とのくだりとかね。
・が、序盤の塩冶浪人の佐藤与茂七(染五郎)と奥田庄三郎(錦之助)の場の若い二人のやりとりに「なんでここだけこんなに軽いんだろう……」とちょっと遠い目に。
・重すぎる顔ぶれもアレですが、ある程度締めてくれる人も重要なわけで。今日は按摩宅悦は歌六さんでした。やっぱりこういう人がいてくれないとねー、何種類か宅悦は見てますが、今日のはなかなかいい宅悦でした。
・宅悦ってよくわかんない人で、伊右衛門の片棒を担いでいる人なのかただ巻き込まれただけの人なのか、いまいち印象がはっきりしないのですが、今日の宅悦は少しかわいそうでした。誠実であろうとするがゆえにどんどん悲惨な事態に巻き込まれていく、かわいそうな人。お岩さんとのやりとりが切実に気の毒で、第2幕の功労者は彼もだと思います。
・というわけで、今日の第2幕のためだけでも今日来た甲斐はあったというものです。いいお岩様でしたー。

■劇場でウーロンハイ1缶と、帰ってから水割り。

5月23日(金)

来月から1人配属になることが決まったので(とりあえず私はそのまま数理部門で居残り、部長も変更なし、でうちの部だけは人追加だけの無風……次回が怖いな)、それを連れて飲みに行きたい上司のTさんの意向により飲み会。
今日いける人だけ、ということでこじんまり少人数に4人飲み会でした。でも6時退社はキツいよTさん……(訴えたのに!)

店は私が決めたのですが……なんですと!金曜は晩酌セットがないですと!
おまけにぐるなびの「ドリンク1杯サービス」も金曜日はないのでした…………がっくり。

というわけで、ちびちびと串揚げを食べ、焼酎をさくさくと飲み………栗・焼き芋焼酎セットは、ちゃんと栗でもそれぞれ味が違うことがわかりました。しかしこないだGW中に「品切れです」と言われたわさび焼酎「つんと」は今日も品切れ。どんだけ私と縁がないんだ。

新人さんは………知識はともかく、鍛え甲斐はありそうだなぁ。主に社会人常識の辺りとか。
私の仕事の下請けでもこき使っていいらしいので、遠慮なく使うことにしたいと思います。はい。

■生ビールが2杯と焼酎のお湯割りとかロックとかストレートとかいろいろ。本日は無事に自力で最寄り駅で下車いたしました。

5月20日(火)〜22日(木)

同期のMちゃん、前の部署のNさんと9時頃から飲み始めたはずがうっかり店出る辞典で12時近くになってしまったりとか(そしたら帰宅が1時回ってて、うっかりPC立ち上げて就寝が2時半で<当然翌朝はふつーに出勤だ)、そんなことをしたりしてクラクラしながら出勤しつつ、木曜は芝居を観てきました。

2月に観た劇団昴の『親の顔が見たい』、中学で起こったいじめ自殺に関わる教師や親たちの右往左往を描いた芝居で大変出来がよかったもの、こんど再演されるそうですが、その芝居の脚本を書いたのが畑澤聖悟という青森の劇作家さんだったのです。<ちなみに現役の高校教師だそうです。PTAや教師にリアル感が出るはずだ。

というわけでこの人自身の芝居も観てみたいなーと、生まれてこの方降りたことのない「小竹向原駅」なるところに下車しました。
意外に近いのね。池袋から有楽町線で3駅で行けました。アトリエ春風舎というところです。

・本日の芝居は『ショウジさんの息子』という話。以前に上演したものをリニューアルして再演だとか。
・ローカルで妻とコンビを組んで働いてたお笑い芸人だが、14年前に妻と死別して以来、スーパーで精肉売り場係りとして働いている男。50歳になる彼は、死んだ妻の父親と同居していて、今日が舅の80歳の誕生日なのだ。彼らは普段より少しだけ豪華な膳につく。お互いにプレゼントを用意しながら………
・この芝居、何がすごいって、出演している義父役の役者さんが、本当に80歳なのですよ……いやよく考えたら歌舞伎座にそんな年齢に近いの役者はごろごろしてたりするのですが、やっぱりすっぴんの80歳の役者さんを眼前にすると、すごい!と思います。
・そしてこのおじいちゃんがとてもかわいいのだ………ああここにお年寄りラバーの秋芳さんがいたら!と強く思った。
・ネタ自体は、同じのをもっと凝ったかたちで取り入れていた芝居を知っていたせいで開始5分で読めてしまったのですが……というか別にこれは脚本上、観客にとっての謎として引っ張っているネタではないんだろうと(多分)思うのですが、それだけになかなか告白しない婿にちょっぴり(?)イライラ。
・役者がほんとにそこらへんにいそうな人たちなので(大劇場の芸能人を使った美男美女揃いのキラキラしい芝居とは違う)、その分リアル。そうして青森の劇団なので、台詞も全般的にあちらの言葉。イントネーションがやわらかくて普段東京にいる私が聞いているのと違うのと、あと自分のことを「わ」というのが、なんだかほんとに日常の会話っぽくていい。
・そうそう、セットが全部木の手作りで、換気扇だとか冷蔵庫(ベニヤ板を重ねて扉にしてあったり)、棚に流しと、その温かい色合いにも癒されます。このセット、青森公演終了後にトラックで運んできたそうです。お疲れ様です。
・いい話でした………泣けました………が、ものすごく身につまされるこの内容……orz
・この先、ネタバレ満載なので、反転します。
・義理の父親が世話になっている婿のために用意するプレゼントが、父親からは「本当に親子になりたい」と養子縁組のための書類(いま自分たちが住んでいる古い家屋の相続権も)、それに10年以上一人身でいる婿のための見合い相手というもの。
・ここで用意される見合い相手38歳初婚が、親と同居していて上2人は先に家を出ていってしまい、末っ子ながら老いた両親の介護に突入しかけていて、でもこのまま私の人生は親の介護で終わるのかと思っていたら寝たきりになりかけている母親が「あんたが未婚のまま老いていくのを見るのがつらい、だから見合いしろ」と、今回の件を持ってくるのは母親なのですね。遺体、いや痛い。30代独身親同居としては、切実に痛い。
・そして義理の息子が用意するのは、1000万円の老人マンションの入居権(含む、3年分の毎月の費用)なのでした。しかもその費用を捻出するために、知り合いから無理言って借金。
・このまま本当の息子として一緒に暮らしてほしいという舅は、その夜訪ねてきた老人マンションの相談員たちに何も知らされないまま会って、息子が自分を捨てようとしていることを唐突に知り、絶望のあまり、「今晩のうちに入居する」と出て行ってしまう。
・その間に「お見合いとか、ぜんぜんムリだから」とか断られた女性が「理由を聞かせてください、あんまりです」と再度訪ねてきて、その重い沈黙のなかで、やっぱりこのまま入居は出来ない、もう一度話し合いたいと舅が戻ってくる……で、見合い相手が帰ってしまったあと、「見合いや養子縁組を勝手に準備したことがいかんかったのか」「掃除や洗濯ももっと手伝う」「もう一度、チャンスはもらえんのか」「頼む、やり直したい」と懇願する老人の姿に、結局彼は、舅に明かさざるを得なくなる。自分は病気で、過去数十年のことが思い出せない。そうしてこのままあと1年もすれば、今話したことも覚えていられなくなり、多分2年もすれば自分が何を言っているのかもわからなくなるだろう、自分はそのことに耐えられないのだ……と。
・初めてそのことを明かされた舅は、動揺のあまり明るい声で「・・・・・治るよ!」と慰めるが「これは治らん病気なんだ」と言われ、「じゃあ、介護する。面倒みる!」といい、「さっきの寿司が残っとる。日本酒もある」とせっせと寿司や醤油や日本酒のコップを揃えてまわる舅と、彼に勧められて嗚咽しながら寿司をつまむ婿……血のつながりではない親子の間に築かれた絆の強さに泣ける場面ですが……そこで幕って、このあとこの人たちどうするのかしら、とか思うとさらに身につまされる。
・そもそも老人マンションに1000万払ってしまっていて、あれを解約できるのか、そもそもその費用を昔の知人に婿は借りているのですが、あれ多分自殺して保険金で返そうと思っていたくさい、しかも婿は病気のために仕事は退職してしまっていて、介護すると言い張る舅自体がそもそももう80歳の自分が介護されそうな年………何をどうしたらその事態が解決されるのか、終演したあとにさらに泣きそうに。
・でもこういうことから目をそむけちゃいかんのですな。自分がいつか直面する問題です。ちゃんと考えないとね。

・とまぁなかなかに脚本は切ないお話だったのですが、役者さんたちが堅実な演技だったのでよかったですよ。ローカル芸人の弟子のじゅんじゅん・ちょんちょんは絶対大成しないだろうと思いましたが(笑)
・本日の脚本・演出の畑澤さんは、開演まではずっと黒のTシャツにスキンヘッド、「渡辺源四郎商店」と染め抜いた前掛け姿で客席案内とか物販とかで働き者さんだったのですが、芝居では婿と昔一緒に仕事していて、今回金を貸してくれたうえに再度TV出演の話を持ってくる青森ローカル芸人として、派手な赤いスーツと金髪のかつらで出てきます。
・この人、歌上手くてびっくりした(笑)。ローカル芸人として何の仕事をしているかを舅に自己紹介するために、自分が出ているローカルのりんごジュースだの饅頭だののCMの歌を歌うのですが、朗々とした歌声に驚きました。いい声。
・そして婿(ささきまこと)。
ノートに毎日の電話連絡とか買い物とかのメモつけてる段階で私が開始5分でネタがわかってしまったため、イライラ感(なぜ早く言わぬ!と<結局1時間以上ひっぱった)はあったものの、私が前の方に座っていて表情がよく見えたため、とても丁寧な演技がわかってよかったです。目がね、泳ぐの。自分が思い出せないTV時代の話とかふられると目が泳ぐんだけど、たまに知ってることがあると、その瞬間、焦点がはっきりする。そういう丁寧なところがこの芝居を支えててよかった。
・そしてなによりも、ショウジさんですよ……宮越昭治さん。80歳。もうこの方の演技のかわいらしさに、私の心はわしづかみです。あまりのかわいさに、彼が婿に嘆願する場面ではいたたまれないくらいです。このお年で青森と東京で1回ずつ、1日2公演の日があるのですよ………ずっとずっと健在でいらしていただきたいかわいさでありました!<なにしろ「76歳の大型新人だった宮さんが80歳になった」……60歳以上の役者さん発掘オーディションで初めて役者さんになられたのだそうです。
・もう、どんだけかわいいかっていうと、
婿と見合い相手との話がはずまないことを見てとった彼が、近所の人と一緒にとる作戦が「あ痛!急におなかが!痛い!奥の部屋で寝てくるーあとは若い者同士で話をー」作戦なのであります。もう小動物好きの私の心にクリティカルヒットでありました……
・役者さんたちの出来がよかっただけに、脚本の内容が身に染みる。いろんなこと考えていかなきゃいけないなーと身につまされた日でありました。

■木曜は休肝日。火曜にうっかり生とか水割りとかレモンハートデメララ151のストレートとか。

5月19日(月)

大手町駅で降りて、駅のホームのベンチで大量の荷物(パンとか本とか)の整理をしていたら、突然にロシア人の異端審問官がやってきて手荷物検査を行うという。
ちょっと待て、異端審問官っていうくらいなら普通日本語くらいしゃべれて当たり前だよな?なんでカタコトの英語しかしゃべれないんだよ!と罵りつつ、必死でそのとき持っている本の説明をする。
よりによってこういうときに限って、たいして興味もないルネッサンス期の音楽家の生涯についての新書本なんか読んでたりして、またこれが口絵にカラー写真がたくさん載ってて豪華な本だったりするわけで、おかげで彼の音楽を上演する豪奢な劇場を飾るギリシア神話をモチーフにした絵だの裸婦の彫刻だのがたくさん写ってるわけで、別にこれ私の信仰とはなんの関係もありませんから!別に裸婦像もポルノとは関係ありませんから!ドーユーアンダスタン?!と必死でこちらもカタコトの英語で怒鳴る羽目に。
なぜ朝の出勤前にこんないらん苦労を!?ああもうこんな日は出勤したくない!と強く思う。











………という夢を観た。

朝っぱらから夢の中でまで英語をしゃべらされて、とても疲れた。こんな日は起きても出勤したくない気持ち満載、とか思いながら出勤。
たぶん敗因は昨日観ていた『SHIRO』と思われます。ネタが天草の乱だからね。キリシタン目付だからね。そういやこの目付の片割れも池田ナルナルであった。さすが小劇場の兄貴。

ところで夜、『クローザー』第21話の字幕版をご飯を食べつつ観ていて、急に私の耳にクリアに聞こえる言葉が!ついに私が英語が聴き取れるように?!と思ったら、「O-ya-ko-shi-n-jyu-u」……「母子心中」でした。
「Ka-ro-shi(過労死)」が国際的に通じるという話はよく聴きますが、これも通じる言葉なのか。とほほ。

しかし「1人目の妻も2人目の妻も今の恋人もみんな日本人、双子のようにそっくりで見分けがつかない」と言うのですが、私の目には全部別人、ていうか写真しか出てこなかった2番目の妻・ユミ タカハシは、日本人というより明らかに中国系の顔立ちであった。
日本人にはちゃんとわかるんだぞー、ヘンなところで金ケチるなーとTVに向かって箸でツッコミ。

■水割り少し。

5月18日(日)

昨日歌舞伎座行くのパスしたし、今日は出かけようかなーと布団の中で考える。
面白そうな芝居の案内が来てたのです……けど、全2回の公演の案内を、初日3日前に送って寄越すのはやめてくれパルコ劇場。「急告!!」って、急告すぎだっての!

「トンマッコルへようこそ」の脚本書いた韓国のチャン・ジンという人が書いた脚本のリーディングだとかで『不器用な人々』という話。
松重豊に池田成志、それに小須田康人というのが魅力的だったんですが、「1時間20分の芝居かぁ……で、そのために行きに1時間半、帰りに1時間半、出る支度に30分……」とか呟いてるうちに、つい寝なおしてしまいました。根性なし。

話も面白そうだったんですけどね。シチュエーションコメディ。
アパートに忍び込んだ不慣れな泥棒(松重)に、うっかりその部屋の中学校教師の若い女の子が目を覚まして遭遇、動転している彼女に「今晩だけで何箇所かまわる予定だし、急ぐし、悪いことする暇なんかないし、すぐ出てくから落ち着いて」とか泥棒が説得している間に、アパートの別の部屋で事件が起こって、警察だの野次馬だのでいっぱいに囲まれて泥棒は出て行けなくなり、しかもその最中に教師の生徒だの父親だのが尋ねてくる……という話だったらしい。HP見ると。

なにより、教師の教え子が池田ナルナルというのが……てことは中学生!ナルシが中学生!観たい!と思ったのですが。<『踊る〜2』で「ちょっとーこまるんだよねーうち通してくんないと」とベイブリッジ封鎖に苦情つける国土交通省の小役人やってたのが彼。

3年前なら、観に行っただろうけどなぁ。
体力の衰えをしみじみと実感(しつつ、布団で寝る)。

■休肝日。

5月16日(金)〜5月17日(土)

17日にWeb拍手押してくださった方、ありがとうございますv
生存してます……

金曜日に会社の人と、大久保の韓国料理屋で肉食べてきました。店名は……忘れた。
大久保、駅降りるともうキムチの香りがします。道の途中には冬ソナのあの人の満面の笑顔が店内いっぱいに飾られたブロマイド店とか、キムチなどの韓国食材満載の食料品店とか。
豚肉は旨かったですー、あとマッコリも。焼酎も飲んだ。すきっ腹で。

気がついたら朝、自宅の布団にくるまっていたので、どうやら帰ってきたようです。
財布も携帯もカードいれも抜かれてなかったし、財布の中の金も入ってないし。<事後査定、っていうか損害査定。いや、記憶自体が損害なのか。

そんなわけでボロボロのまま起きて出かける支度をしようかと思ったのですが、TV観てる間に吐くわ戻すわ、てなわけで布団に逆戻り。
本日は歌舞伎座で『青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)』……『白浪五人男』の通し狂言だったわけですが。
母が「ああそういや新聞で劇評ほめてあったわねぇ、團十郎が。へぇえと思ったんだけど」……うちの成田屋嫌いは祖母、母、私と三代にわたっている。
ちょっぴり菊五郎の弁天小僧菊之助の啖呵だけは見たかったような気もしつつ、まぁいいか前にもこの演目見たし。筋は知ってるし。

なによりもこの体調で
歌舞伎座三階のあの座席(周囲の騒音を発するおばちゃん付)とエビのダブルパンチは厳しい・・・・・・・(布団に戻る)

■迎え酒したらちょっとは楽になるかと思ってウィスキー水割り飲んだら、そのまま吐きました。<二日酔いではなく、風邪だったもよう。

5月15日(木)

おそらく例年からしてこの資料、締切は14日。<前の部門で依頼する側だったのでスケジュールの立て方はわかる。
ということは、きっと15日は早く帰ってもいいに違いない。というか、帰りたい。

問題は18時半開演の芝居にどうやって間に合わせて早く帰るか、ですが。

「……この日、直帰してもいいですか?」
「いいよ」

よっしゃあ!あっさり上司の了解をもらえたので、いそいそと某弁護士の講演会を申し込み。
現役時代のあなたには散々苦労させられたけど(正確には「あなたの部下たちに」だが)、ありがとうありがとう!今日1日だけは感謝するわ!(講演はとってもつまらなかったけどね!)
社外でやる講演会、16時〜17時半に設定してくれてありがとう!これが終わってから直行すれば、有楽町の帝劇なんて余裕ですよ!

本日の芝居は帝国劇場にて『ルドルフ ザ・ラスト・キス』です。
別に興味あるテーマというわけではないのですが、キャストが帝劇ミュージカル常連組を中心になかなかに豪華(井上芳雄、笹本玲奈、壤晴彦、浦井健治、畠中洋、岡幸二郎…)でしたので、観てみようかなと。例によって歌声さえ聴けりゃいいやとB席ですけど。
社会主義に理解を示したオーストリア皇太子ルドルフと男爵令嬢マリー・ヴェッツエラの悲恋を仕立てたウィーン・ミュージカル

・二階のB席ですが、通路のすぐ後ろの列、しかも舞台中央なので、この値段の中ではかなりいい席。
・しかし通路の前は修学旅行らしい中学生の団体で占められていたのでした………私より高い席だなんて生意気な!
・隣の席は女性2人連れだったのですが、片方が「でもあたしマリー・ヴェッツエラって嫌いなんだよねー」……そりゃ演じてる笹本玲奈のこと?と思ったら「だってあたし、卒論で1年以上この辺りのこと調べてたんだもん、あの女、別に恋のために心中したわけじゃないし!」……史実でしたか。
・さて隣のお嬢さん、どんな感想を抱いているのやら、と思っていたら幕間で「あーいーんじゃなーい、マリーはアホっ子だけど、それもあり、みたいなー」と超投げやりでした。……うん。マリーはアホな子であった。ツッコむ気力も失せたらしい(気持ちはわかる)。

・配役、豪華でした。ええ、とっても。
・あまりに豪華すぎて、えっターフェ岡さんてば歌わずにもう帰っちゃうの!せっかく出てきたからには歌ってくださいよ!ええっ畠中さんそんだけ!もう引っ込んじゃうの!みたいな。なによその豪華な使い方………orz
・でもさすがに謀略家の首相・ターフェは皇太子ルドルフとは絡みが多くて、岡さんはそれなりに歌うシーンが。
・しかし一番強烈に印象的だったのは、うなされてるルドルフの夢の中に現れて「おびえ、苦しめ、もがけ、おまえのことはすべてわかっている、おまえのことなんかすべて操れる、心も身体も私の自由、思いのままだー」とかそんな歌詞を朗々と歌い上げているシーンでした。「うーん、やめて、ターフェ」とかうかされているルドルフに「なんだかなぁ……」と遠い目になる。
・次に岡さんがCD出すときは、これ収録するとよい。CDのタイトルは『Love CollectionU』にするとよい。<「♪星よ主よ 命賭け/ぶち込むぞ 鉄格子/この星に誓う俺は」というジャベール警部のジャン・バルジャンへの歌を『Love Collection』という自分のアルバムにいれてたのよ岡さん。
・圧巻の声量だったのは、マリーと正面からぶつかる場面の歌声。ああやっぱ岡さんはいいなぁ。

・私のお目当ての一人、浦井くんは「人形師」とチラシにはありましたが「手品師」の間違いではなかろうか……狂言回し役なので、こまごまと出てきます。カーテンをひっぱって閉めてみたりと、実にこまめに出てきます。よく走るしよく飛ぶし。『真夏の夜の夢』のパックとかやるとよいかもしれない。今日は顔が白塗りで緑の髪という格好だったのもあってそんなことを考える。<事前に帝劇のブログで写真見てなかったら、そりゃ誰よ?と思うところだ。

・ウィーン日報の記者を演じている畠中洋という役者さん、この人は根津甚八がスペインの総督ピサロ役で主演した『太陽が死んだ日』(ピーター・シェファー作<『エクウス』『アマデウス』を書いた人)でインカ王アタウアルパを演じてました……好きだったのこれ。ピサロはどんだけアタウアルパを愛してるんだ、というくらいの濃密なやりとり、そのときに声の美しさに惚れた方なのですが、久々にキャストの写真見て「老けた?!(愕然)」と思ってしまいました。が、そういやあれは私が21歳のときに観た舞台であった。私のうえにも同じ歳月が流れていることを失念しておりました。すいません。
・いま調べたら、『太陽が死んだ日』、嶋田久作が出ていたのは覚えてましたが(見落としようがない個性的な顔)、そのほかにも今見たら山路和弘、木場勝巳とあら豪華。今の私がもう一度観たい。
・それはさておき、他のハンガリーの革命家3人がちょっと歌声がぶれるところがあったなかで、さすがに一人だけ出色の見事な歌声でありました。同じフレーズ歌っても畠中さんだけ声の艶が違うの!なのになんでそんなに出番少ないの……(しょぼん)

・ちなみに出番が少なかったつながり(笑)で、第一幕の舞踏会の場面しか出番のなかった英国皇太子エドワード役の新納慎也ですが、この姓は「にいろ」と読むそうです。旧芸名はNIRO……そう、
星屑in上海な謎のBD+北方水滸伝ダンスアクトでシースルーの衣装着て坂井役で踊ってた人なのでした………orz<私の中でなかったことにしたい記憶 

・常にルドルフを圧迫して相容れないオーストリア皇帝役は、壤晴彦さん……ニナガワ芝居などでよく出演される方で、この方のよく響く低い声が大好きなのですが……歌わなくても普通に喋っていただければ十分です、とちょっぴり思いました(下手、というわけではないのですが!)
・ルドルフを仲の冷え切った正妻ステファニーを知念里奈。きつい性格を現すためか、かなり濃い目のアイメイクで登場するのですが、顔ちっちぇえ!別に好きな女優ではないですが、凝ったラインの青紫のドラス姿がきれいでした。歌も『ミス・サイゴン』とか主演しているだけあって、ちょっぴり歌いだしが安定していないような気はしたものの、歌い上げる辺りはいい声でした。

・でも全般的にはルドルフ&マリー祭り、というわけで、とにかく井上&笹本コンビが歌いまくってました。
・井上芳雄、よく帝劇に出ている割にはついWキャストの中川アッキーをとってしまうので、彼の歌声聴くのは初めて……でもなんかで観たなぁなんだっけ。と思ったら、井上ひさしがチェーホフを描いた『ロマンス』でした。……ミュージカル俳優なのになぜかストレートプレイから観る人(笑)
・マリー役の笹本はなんと13歳のピーターパンデビューなので、23歳でもう10周年らしいですよ…という記念コンサートをやるそうですが、そのチラシの裏に錚々たる面子がコメントを寄せているなかで、「当時現役女子高生だった君がレミゼの稽古場にルーズソックス姿で現れたのを思い出す」とかコメントした挙句に「1曲くらいルーズソックスで歌ったらどうだろう」とか提案しているジョン・ケアード(演出家)につい「ルーズソックス萌えなのか」とか呟いてみたり。……私はMAでダブルキャストだった新妻聖子の方が好きですが、さすがにヒロインだけの歌いっぷりではありました。
・二人の悲恋を「情熱的に、ロマンチックに、そしてはかなく描ききる愛のミュージカル」らしいですが、ターフェの密偵が常に背後をつけていることを承知しながら、「あいつらをびっくりさせてやろう、恋人同士のふりをするんだ」とかいって無駄に挑発しておきつつ、「僕と恋に落ちるということは、君と君の家族を危険にさらすことなんだ!」……あんたなにがしたいのルドルフ。
・そして「ルドルフへの思いは無分別なんかじゃない!」「●●●(求婚者)のことなんて愛してない!」とかまったく現実を見ることなく叫んだマリーに、「ほんとにあんたアホっ子か!」と呟きたくなる。
・中学生が修学旅行で観てましたが、
これよーするに周囲の現実をまったく見ることなく暴発した挙句にどうしようもなくなって手詰まりで自殺して逃げるという話なんじゃないの?これ観て学ぶ前に、つらくても自殺せずにしっかり生き抜けと教えたほうがよほど有意義だと思いますが。

ちなみに演出は宮本亜門……HPを見ると演出家からのメッセージとして
「これほどまでに愛され期待された、平和を愛するルドルフは、死ぬ前にいったい何を考え、何と戦っていたのでしょうか。もしかしたら、それを探るころは、これからの世界のありかたを考える大切なヒントになるかもしれません。私はそんなことを考えながらミュージカル版「ルドルフ」を演出したいと思います。」とありました。

ルドルフとマリーが拳銃自殺したすぐあとに浦井くんが
「ウィーンは素敵な街、見たくないものは見ないですませられる」みたいなことを歌って物語の幕は下りるわけですが、それでいったいどこらへんが「これからの世界のありかたを考える大切なヒントになるかもしれません」という宮本亜門のコメントになるのかちっともわかりません(やっぱり二人の現実逃避だとしか)。演出家の言葉は私のところにちっとも届かなかったようです……

まぁでも歌は堪能できたので、よかったとします。このお値段にしては席もよかったし、十分楽しめたかなv

■休肝日。

5月12日(月)〜14日(水)

会社の部の予算で本をオーダーしたいのですと後輩のMちゃんが言います。
はいはい。Amazonね。会社名義のクレジットカードを持ってるからいいよ、私が注文しとくよと言います。
すいません、お願いしていいですかと言いつつ、Mちゃんが見守ってくれている中でAmazonのHPを開き………

「いや、いいから!ここはいいから!やっとくから!」と唐突にMちゃんを促してみる私。

………Amazonの私のIDは、いつも上位に「オススメ物件」としてBL本が大量に並んでいるのでした………私の意志じゃない!意思じゃないのよ!(強く主張)

■水割りを少し。

5月11日(日)

そろそろ季節が変わるシーズンです。
といえば、メイクの侵食、いや新色。
というわけで、雑誌を見れば気になる色が。

今シーズン最初の買い物は、LUNASOLのアイメイク。
雑誌で見て、鮮やかな明るいアクアグリーンに一目惚れいたしましたの。

が。

「はるか(仮名)ってさー、グリーンのアイシャドウ塗ると、戦隊物の特撮に出てくる悪役の女性みたいだよ」

と言われた中学時代の教訓が生きていないことを、お財布から金を取り出しつつひっそりと思い出す。
予約したはいいが、カウンターの女の子のこれ使ったがっちりグリーンアイメイクに「あたし、これ会社で使えるのかしら…」とひっそり遠い目に。

好きな色と似合う色は違うんですよ!って、それいったい何回聞いた言葉かしらん。

■ウィスキーの水割り。ポケットサイズの半分くらい。

5月10日(土)

新橋演舞場にせのおさんと歌舞伎に来ております。
うっかりゴールド会員の発売日を夕方まで忘れていたので(たまたまゴールド会員の友達Mに発売日当日に歌舞伎座でばったり会って思い出した)、席の少ない三等B席の正面はもう売り切れ。しょうがないから舞台に向かって右手、劇場真横の席でいいかーと妥協しました。ここなら花道はよく見えるしね……が、こういうときに限って花道使わなかったりするんだよね!(<勧進帳とかだと花道堪能できるのですが)

・最初は『彦山権現誓助剱 毛谷村』……前に見た。多分。
・しかし今日は見えない。物理的に見えない。本格的に見えない……前に新橋演舞場のこの辺りの席って『ヤマトタケル』で座ったことがあるのですが、それにしても今日は本格的に見えないな!上手の1/3以上は見えないし……というわけで、舞台上手に設置された家の中、ほとんど見えません。
・思いっきり乗り出せばなんとかなるのかもしれませんが、普段の歌舞伎座のおばちゃんたちを許せない信条上、乗り出せない私たち。……隣に座ってた初老の男性は、乗り出さずにあきらめて寝てました。この方、非常にマナーよくて感動。これくらいマナーいい人ばかりだとほんと苦労しないんですけどね……(飴の袋をぎゅーぎゅー引っ張っていつまでも開けられないおばちゃん、その音すっごく迷惑だから!)
・毛谷村六助……は、腕は立つんだろうけどなんかどんくさい人でした。ぜったい詐欺にかかるタイプ。いや、むしろ明らかにかかってたか詐欺に。そんな人。染五郎が演じてましたが、私は彼が完全な二枚目を演じているときより、これくらいの役の方が好きですよ。冷静に考えたら、俺は腕が立つぜってすかしてる割に要するにだまされてる人なわけですがね!
・そして女武道の大役(であるらしい)のお園役には、先月『風林火山』でお館さまと勘助の二役を演じていた亀治郎。……虚無僧姿で出てきて最初の台詞を聞いた瞬間の感想。「いやいやいや、これ女武道の役ですから!どう聞いてもそのどすこい声、女声じゃないよカメ!」
・途中からくねくねしだすんですけどね……が、男らしい。帰りに売店でカメの本が売っていて、せのおさんと二人でめくってみる。
「すごいなソフトフォーカス」「ちゃんと美人に見えるよ…」「あの男らしいカメをな…」<以前に『芋掘り長者』という踊りで亀が「三国一の美女」という庄屋の娘を演じていて、「なんて不毛の土地なのか!」と思った正直者がここに。いや実にカメラマンの苦心が偲ばれる1冊でありました。

・2幕目は踊りを集めたもので「藤娘」「三社祭」「勢獅子(きおいじし)」の三本立て。
・「福助の『藤娘』って珍しいよねー」と正月にわざわざサントリーホールまで観に行ったのにね……4ヶ月後に再演だよ。ねぇM。(まぁいいけど)
・三社祭は染五郎と亀治郎でした。どっちも動きがいいのでよかったのですが、席が席だけに常に下手側で踊っている善玉か悪玉かどっちかしか見えない……。
・最後が祭りの席で鳶頭や芸者が踊り、獅子舞が舞う勢獅子。鳶頭を歌昇に錦之助という組み合わせ。すっきりとした配役でした。そして後ろ足で首筋をネコのごとくがしがしと掻く獅子舞がキュートであった……v

・最後が『一本刀土俵入』。これは観てない(確信)。
・最近気がついたのですが、私、相撲取りが出てくる話はどーでもいいやと思ってパスしているらしい。これもそうだし、『双蝶々曲輪日記』も「角力場」はやっと最近見ましたが、「引窓」はついに観ずじまい。相撲取りは好みじゃないんだな、わかりやすい(笑)
・でも今日のは人情もので、配役もよくてなかなかよかったですよ。原作は長谷川伸。
・どんくさい力士志望の子が一文無しで行き倒れかけてたところに、気性はきついけど気立てのいい酌婦にお金をもらって、十年後に博徒になって彼女と家族の窮地を救うという、要するにそんな話(まとめすぎ)。
・場所が取手宿の我孫子屋。私、よく電車で寝過ごして我孫子だの取手だのに行きますので、親近感がございます……が江戸時代のこの辺りってほんと田舎なのね。江戸まで歩いていく距離を聞いてちょっぴり引く。電車なら寝てる間に東京につきますが、当時は自分の足で歩いていかないと江戸につかない……
・どんくさい力士のタマゴ・駒形茂兵衛を吉右衛門、口は悪いけどしっかりもので優しいお蔦を芝雀という配役。
・芝雀さんはいつもおっとりした赤い衣装のお姫様役が印象的なので、こういう酌婦役は珍しいような。でもよかったですよ。窓枠に腰掛けて乱暴者に水をひっかけ悪態をつく一方で、どんくさそうな茂兵衛には話を聞いてやり、「有り金全部持っておいき」「どうせ毎日困ってんだから変わりゃしないよ」と気立てのよさを見せる。悪態のつきかたに愛嬌があって、かわいいお蔦でしたv
・そして駒形茂兵衛を吉右衛門丈。一幕のとろそうな子がかわいい。そして二幕になると、礼儀のなってない地元の博徒の下っ端をつき転がして礼儀を教えてやるくらいの男前になっている……えっ、10年でどうしちゃったの!というか話す速さまで変わっています………博徒になっちゃってから話し方とか啖呵のきりかたを鏡に向かって一生懸命一人で練習していたのかしらとか考えると、ますますいとしくなっちゃうようです(笑)
・お蔦の長いこと失踪中の旦那・辰三郎を錦之助。この辰三郎、私がここ二ヶ月くらいで見た芝居のなかで一番のダメっ子でした。<それってすごいよ?ダメダメっ子だよ?
・だいたい恋人をはらませといてそのまま失踪こいて、「だってまさか待っててくれるなんて思わなかったんだもん」………私がお蔦なら顔見たらとりあえず張り倒す。「生きててくれるだけでよかったよあんた」って、ほんとにそれでよかったのかお蔦ちゃん!私ならまず一発殴り飛ばすけどね!生まれてこのかた一度たりとも会ったことない父親を「おとーちゃーん、おとーちゃんとはもうはなれないよー」とすがるあどけない娘もわからん。まず展開すべきは『父帰る』だろう。こんな父親、家には入れないぜこん畜生!なバトルだろう!と思ったが、この時間内に家庭内争議まで入れてたら話が終わらないか。しょうがない。
・この娘はなかなかけなげな子役であった。そして渡し舟の場面で越後獅子の子役が2人が側転してがんばってました。筋書きみたら1人は女の子だったらしい。今日の子役はみんながんばりやさんだ。
・しかししっかりもののお蔦ちゃんは、いったいこのダメ男のどこがよかったのだろう………(十年も失踪してたあげくに「手ぶらじゃいくらなんでも敷居高いから金稼ごうと思って」と地元近くでイカサマ博打に手出して、しかもヘタこいて妻子のもとにヤクザを大量に引き連れてきてさらに事態を悪化させるような男だよ!)
・乱暴者を演じていたのが歌昇さん。前の幕では白塗りの男前の鳶頭役だったのに、今度は泥臭い小汚い男の役でありました。役者って大変だ。
・この芝居は比較的花道が活用されてて、ついでに比較的舞台も見える位置でやってくれてました(単に下手寄りで展開される芝居だというだけだ)。本日一番観ていない芝居だったので、これが見えてよかった。

ところで最初の『彦山権現誓助剱』のときにあまりに舞台が見えないので、ぼんやりと手元筋書きを眺めておりました。
常々ながらく、英語版の筋書きとは何が書かれているのであろうかと思っていたのですが、今日のには後ろにちょっぴり英語の筋書きも記載があったので読んでみる。そうそう、夜は東海道四谷怪談なのでした。これも筋書きあり。

「A medicine peddler named Naosuke Gombei appears. He was a samurai footman serving the Okuda family.」

………「足軽」って「samurai footman」なのか?!
と思ったけれど、他にもツッコミたいところ満載。

「In front of the Abikoya, low-class restaurant at the Toride stop in the Mito Highway」<あの宿はrestaurantだったのか……そして「Mito Highway」って、二本足で歩いててどこらへんが「Highway」なんだ水戸街道。
が、しかし。一番ツッコミたかったのはこれ。

「Kioi Jishi (The energetic Lion Dance)」

獅子舞の獅子って、ライオンとは違う、よな………?

■水割り少し。

5月7日(水)〜9日(金)

もうちょっとで春の仕事の山場が終わる、はず。
金曜日、部長が「たまには飯でも食って帰るか」と声かけてくれたので、他に帰れるというIさんと3人でご飯食べてきました。

うちの部長は私と同じ年の独身のお嬢さんがいらっしゃるので、いろんなことを私に言います。
お嬢さんに言ってくださいよ、それ。
……結婚しないの?ってセクハラだからそれ!と言う気にならないのは、部長のおじいちゃんぽい飄々とした語り口のせいです。<部長とは仲良し

「はるか(仮名)は結婚する気はないのかなぁ」
「別にしたいという願望はないですねぇ」
「悪いもんじゃないぞ。旦那なんてのはな、アクセサリーとおんなじだと思っときゃいいんだぞ、あっても邪魔にならんと思っとけば」
「部長、私、ヒカリモノフェチなんですよねー。指輪なんて数十本ありますけど、それでもまだ新しい次のがいつも欲しくて困るんですけど」
「旦那は次々に新しいの、というわけにはいかんなぁ……」
「そうですよねぇ?」

……勝った!

ていうか部長、ほんとそれお嬢さんに言ってくださいってば。でもご馳走様でした(ペコリ)。

■ビール2杯と日本酒は長野の「夜明け前」(島崎藤村の「初恋」が懐かしいね、ということで部長と意気投合<でも私は藤村嫌いですが)とあとなんか2杯ほど。あと焼酎ロックを1杯頂きました。

5月6日(火)

「シアターコクーンとかパルコ劇場ってさー、値段高い割に3本に1本はまぁよかった、1本はこんなもんか、1本はイマイチ、って感じじゃない?」

あっ、そんなほんとのことを………と研究室の同級だったMの言葉につい沈黙。
そうだね、一緒に観た『あわれ、彼女は娼婦』はちょっぴりつらかったね………でもそのあと1人で観た『恋する妊婦』はもっとつらかったぞ!と。

そんなシアターコクーンに来ております。夜の回。
本日は『わが魂は輝く水なり−源平北越流誌−』……清水邦夫の脚本を蜷川が演出する、出演は野村萬斎と尾上菊之助。
というより端的に私は斎藤実盛の話が観たかっただけなんですけどね………歌舞伎でも「源平布引滝・実盛物語」とかいい役なので。

例によってA席専門の私は、2階席の後ろから2列目だったのですが、目の前が中央寄りの2人除いて空席……S席売れきってません。
そりゃあ連休の最終日の夜に、明らかに安保闘争当時のセクトと重ね合わせた義仲軍の話なんか観たくないよね!私だってそうだもん!<え?

でもここしか日程空いてなかったんだもん、というわけでとったチケットなのですが、なかなか楽しめました。話としては地味なんですけどね。地味なだけに好きv

・連戦連破の破竹の勢いで平家を破り続ける木曽義仲軍。対峙する平家の中には、かつて幼子であった義仲を助けた斎藤実盛が含まれていた。木曽の森に魅了され、その地に住む人々と交流を持つ彼の語る森の美しさに惹かれ、息子の五郎は義仲と兄弟と紛うまでの交流をもっていた。けれど五郎は死んで今は亡霊として実盛の傍らにある。その弟・六郎も義仲に心を寄せ、その軍に身を投じる。けれど彼の目に映る義仲軍の実態は、あまりにも無惨なものだった………
・そういや2005年2月に『幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門』観たときも「頭領の将門記憶喪失」ネタでした。
もしかして清水、頭領発狂ネタ萌え?!とか思ってしまう私。
・そして前回もそうなのですが、この将門軍も義仲軍も、明らかに内部で瓦解していく安保闘争時代の学生たちのセクトがモデル……
・とはいえ、前作があまりにも怖すぎる人間関係の中で張り詰めた内容だったのに対し、今日のは浮世離れした大将(維盛)がいたり(義仲軍が来るよ来るよどうするよ、と浮き足立った軍監たちがおろおろしつつ方針を決めたあとに初めて総大将に「それでよろしいでしょうか」と訊くと「やっと私に訊いてくれましたね、もちろんそれで構いませんよ」とか言っちゃうような飄々とした人<でもそりゃ戦は負けるわ)の台詞だの、死霊と老人の掛け合いがなんだかおかしかったりで、結構笑える場面もありました。淡々と進むだけに、時折りくすっと笑ってしまうような。
・今回女性が少ないのですが、義仲軍で巴と対峙する吹雪を演じていた女の子がいまいち滑舌が悪くて台詞が聞き取りにくい、邑野みあって誰よ?と調べてみたら、ドラマ『永遠の仔』で中谷美紀の少女時代をやっていた子らしい……あー懐かしいねそれ。会社入って最初の泊りがけ研修のときに皆で観ましたよ。
・ところで調べてみたら、同じドラマで渡部篤郎の少年時代をやっていたのは勝地涼だったらしい……へー。そうですか。こないだ劇団☆新感線で観たよ。。(ちょっぴり自分の年齢を再確認)
・ついでにWikipediaでドラマ『永遠の仔』を調べてみたら、サブタイトルがどこのワイドショー?なあおりの連発でした。
「父娘の秘密を告白!!私のすべてを抱きしめて」「弟が事故死 母の遺書にのこされた涙の真実!」「女の殺意!許されぬ愛…父親殺しの真犯人は」「幸福な時間救いなき愛の果てに…哀しい告白」「絶望の果て結ばれる二人…真犯人涙の告白!!」……この小説、そんな話、だっけ?
・それはさておき、あとの女性2人は神保共子(1945年生まれのベテランさん)に秋山菜津子と上手な人たちだっただけに、吹雪の滑舌の悪さがちょっと目立ってしまったような。残念。
・巴御前を演じた秋山菜津子さんは、もともと大好きな女優さん。今回も菊之助よりこっちのほうが裏主役なんじゃ?というくらいの存在感でありました。一人でほんとに怖かった。すごい。
・菊之助は、もともと大きな二重目で、なんだかノーブルな顔立ちなので、美しい緋の鎧に薄衣をかけ、長い黒髪を背に流しているという五郎の格好は様になってましたよ。
・そして野村萬斎……あれ、萬斎だよね?というくらい、見事なジジイっぷりでありました。わずかに黒を残した白髪に、化粧に丁寧にシワを描き、オペラグラスつかって「……やっぱり萬斎、だよなあれ」とやっと確認するような、本当に立派なジジイでありました。ポスターは若い姿で映ってます。文字通り看板に偽りあり、です(笑)
・でも萬斎そんな年じゃないよねーと調べてみたら、菊之助が1977年生、萬斎が1966年生まれ。まず父子にはならない年齢差でした。あれは立派。やっぱり狂言で幅広い年代の役を演じるからでしょうか。
・2004年に同じくニナガワ演出の『オイディプス王』で萬斎が主演でした。あのときの若者ぶりからすると、見事な飛躍です。
・平家物語にも
老人でありながら髪を黒く染めて討たれたという逸話のある実盛、黒く染めた髪におしろいを塗って「ほどほどに若者になったわ!」「それは……夜目ならなんとかなりましょうが、というか若者というか魔物というか……」って、五郎、あんた正直者!そして「ぎゃっ!化け物!」といって敵兵が逃げたあとも「えー……とりあえず斉藤実盛とは通じておりませぬ!」……五郎。あんたいい子だ。ポジティブだ。親孝行だ……(涙)
・しかし
死霊であるために人と物理的に触れ合うこともできず、父親の危機に助けることもできない五郎がただひとつ父のためにしてあげられたことが、敢えて若者として討たれるための化粧であるというのが切ない。
・最後に
顔中におしろいをベタベタと塗りたくって元の顔がわからないくらいになっていたので、カーテンコールではあれは落としてくるだろうと思っていたのですが、やっぱり落としてきてました。落とすと顔若い!というわけで、実盛の出来のよさを確認しました。
・斎藤実盛って、歌舞伎でも男前というかいい役なんだけど、今日の実盛は幻想と現実の狭間で落胆したり、頑固に現実から目をそむけてみたり、周囲から年寄り扱いされてみたり、なんだかすぐ近くにいそうな哀れな老人としての造型でした。それはそれでよかったけどね。
・7時開演で15分幕間の二幕、9時40分終演と、相変わらずニナガワ芝居長い!と思っていたのですが、淡々と進みつつ今日のは結構よかったような気がします。ほんとたまには当たりが出てくれないと、高い金ここの劇場につっこんでるんだから……(苦笑)

そういやコクーンは、歌舞伎座より客席のマナーについての案内はきちんとしています。
アナウンスの数があまりないので、たまに流れると耳がちゃんと反応する……歌舞伎座とは大違いだ。<歌舞伎座は弁当を食え筋書きはどうだイヤホンガイドは借りないか(しかも英語と日本語両方)と金儲けのためのアナウンス満載の間にちろっと「マナー向上にご協力をー」とか言っても、そりゃあまともに耳になんか入らんだろ、と思う。

書くの忘れてましたが、歌舞伎座から返事来ました。
移動させてた観客は、「宙乗り直前になったら席移動だけどそれでもいいか」と確認したうえでチケットを購入した当日券の人たちらしいですよ………ふううううん。でもその人たちの荷物をいきなり後頭部にぶつけられた前売り券購入の私にはなんの案内もなかったけどね!(次回から案内はちゃんとやれと言っといた)

一応返事寄越しましたから、もう一度苦言を呈した上で矛を収めましたが。
でも言ってもいいよねー、タイトルにはっきり「苦情」と書いているメールに対して、「受信しました、担当者回答までしばらくお待ちを」の回答すらなく
一週間以上なしのつぶてで放置するなんて、どういうクレーム処理の対応してるの?!
<一週間、祝日を考慮して5営業日までは待ってやろうと思っていましたが、月曜深夜に送ったメールへ初めて返事が来たのが翌週の水曜昼。あと1日遅れてたら「メールが届いていないのでしょうか、それともこんな細かい苦情は放置するという方針なのか、それくらいは教えていただけます?」と別に照会するとこだったわ!
ついでにこういうクレームへの回答として、「歌舞伎座営業部」だけで、今度のやりとりでは3回とも担当者の名前すら入っていないっていうのは一般的なんですかね。ふつー入れると思うが。

次なんかあったら、本気で考える。

■ウィスキーの水割り、ポケットボトルの半分。

5月5日(月)

昨日、ペニンシュラでランチの予約まで時間があったので、地下のブティック&カフェを見に行ったのですが。
………空腹のときにパン見たら買っちゃうよね。おいしそうだったの。。。
そして朝ご飯に食べて、ついうっかりまた買いに来てしまいました。3人で(<ほんとにおいしかったんだもん)。

上のは、左上からアップルマフィン、メープルナッツデニッシュ、それにイチジクのパイ。
マフィンは日替わりだそうですが、私のお気に入りはアップルとメープルナッツの2つ。
パイはちょっぴりいいお値段でしたが、他のマフィンなんかはそこらのちょっとしたベーカリーとそんなに変わらないし……というわけで、また買いに来てしまいそう。チェリーパイが甘すぎなくて美味しかったvv……胃にずしっと来たけど。

ペニンシュラホテルでパンを買ってから、ランチを食べようとコリドー街まで歩いたら目当てのお茶漬け屋さんが閉店していて、店のドアにあった系列店が有楽町だというので歩いて戻る………はい、これがペニンシュラホテルでーす。ゴメンね、無駄に歩かせて。。。<わかったことは「かつおだしとトッピングの鮭は、魚同士が闘うので相性イマイチらしい」ということくらいです。

本日の歩数は約15,000歩でした。
会社でどれくらい歩いているものか調べてみようと昨日買ってみた、のですが……最近の万歩計は賢くて。

「今日はよく歩いたと思うの。えっとね今………5歩。」

はっと時計を見れば0時1分。
最近のは日付とともに歩数も自動的にリセットされるのでした。15,000歩は歩いてたのに!とほ。

■お茶漬け食べる前にビール1杯。あと帰ってからウィスキーの水割り。

5月4日(日)

というわけで、本日は町屋さんの遊びに来た本題。

まずはランチを堪能しましょうvというわけで、出来て間もないペニンシュラホテルにやってきました。
2階の中華料理・ヘイフンテラスでランチコースです。

「おもてなしは、まず極上のロケーションから。皇居外苑と日比谷公園の向かいに位置するザ・ペニンシュラ東京は、日本有数のビジネス街丸の内と高級ショッピングエリアでもある銀座に隣接した絶好のロケーションです。その素晴らしい眺望、洗練された設備がもたらす贅沢な寛ぎ、ダイニングシーンを演出するレストランの数々、そして伝説的とも称されるペニンシュラホスピタリティーをご提供いたします。」

………私の座った席から見える一番大きな看板が「白木屋」だったことは横においておく。

でも内装は雰囲気あったし(窓の外は別にして<まだ言う)、料理はさすがに美味しかった。
キノコの入った透ける皮の美しい餃子とか、豚スペアリブとフクロダケの煮込みとか。最後のチャーハンまで含めて全部少しずつ(点心は1個ずつ)なのですが、ゆっくり出てくるのでけっこうおなかいっぱいになります。
お酒頼もうかなーと思ったけど、グラスワインが1杯1,800円からと高かったので(笑)、お茶にしました。これだと1000円以内で何度もお湯を注ぎに来てくれるので長いこと楽しめてお得です。<オススメという緑茶を頂きましたが、いい香りでしたv

ついでに「おつまみにどうぞ」とざらっとボウルに盛って出されたヘイフンテラス特製というウォルナッツキャンディーがからりと揚がってて甘ったるくなくて美味しかった……地下のペニンシュラブティックで買おうかと思ったけど、値段に対する量を見て挫折。もっとバリバリ食ってくるんだったわ(笑)

さて、『レベッカ』です。
シアタークリエ、まだ新しい劇場……できて1年経ったっけ?というくらい。
しかもチケット代が結構高い(おまけに全席ほぼ均一料金)というわけで、私はここの劇場来るの初めてです。

・・・・・・・・狭!

21列目とあって後ろから2列目辺りかぁ、ずいぶん後ろだねぇと言ってたのですが、劇場の幅も狭いし、考えてみたらキャパは帝劇の1/3だもんね。
むしろこのキャパで希望の日程にちゃんとチケット取った町屋さんは頑張り屋さんでした。えらいえらい。
これならそんなにキャストと遠いわーという感じはしないです………でもオペラグラスは持っていたほうが表情までよく見えてオススメですv
(そしてお手洗いは外で済ませてきたほうがいいです……ロビーには居場所がないし。物品販売とトイレの列で、人の渦でいっぱい。。。)

ストーリーは、アメリカ人の裕福な女性に話し相手として雇われてモンテカルロに滞在中の貧しく身寄りのない"わたし”は、そこで出会ったイギリス人のマキシムという貴族に惹かれる。親切で育ちのよさが窺われる彼に求婚された彼女は、彼の館のあるマンダレイに夫人として迎え入れられることになる。マキシムは先年、海で妻のレベッカを亡くしたばかりだった。イギリス社交界の花と謳われた彼女の後が務まるのかとのゴシップの視線の中、館ではレベッカの実家からついてきた家政婦頭のダンヴァース夫人の強烈な敵意など、そこかしこにレベッカの気配が残る。マキシムからの愛を疑い、おびえる“わたし”。しかしその最中に沈んだレベッカのヨットが引き上げられ、中から彼女の遺体が発見された……というもの。

・町屋さんのお目当てはマキシム役の山口祐一郎ですが、“わたし”役の大塚ちひろちゃんもかわいくて、私好きなのです。それにダンヴァース夫人役のシルビア・グラブ、マキシムの親友にして館の管理人に石川禅、レベッカの従兄にして愛人として吉野圭吾など、なかなか豪華な顔ぶれ。
・でも、前半はちょっといまいちかなーと……各シーンの歌が独立しすぎていてなんだかブツ切れ感があったので。後半になって本格的にストーリーが回り始めるとそんなに気にならなくなるのですが、もう少し滑らかに各場面がつながってもよいのではと思いました。
・しかしなんといってもダンヴァース夫人がすごい!劇評も
「特にシルビア・グラブが圧巻」「ダンヴァース夫人がレベッカを追慕して歌う曲が、火を吐くようですごみがある。」……うん、すごかった。怖かった。腹の底から彼女の歌声で震えた。二の腕にはっきり鳥肌が立った。シルビア・グラブ、昔「一郎ちゃんが行く。」というバカ芝居を観たときに一節だけ歌ったときに、この人歌巧い!と思っていたのですが、それもそのはず、ボストン音大卒だそうですよ。大好きな人なのに昨年のレミゼラブルでは急に体調不良でフォンティーヌ役を降板されてすっごく残念だったもの。今日は念願かなって、いや予想以上に圧巻の歌声を聴けて大満足です!
・ご本人的には「『レベッカ』って昔読んだけどなんか怖いオバサンいたよねー、ってあたしかそれ!」くらいの配役への気持ちだったらしいですが、いやほんとすごかった。あの歌声のためだけに日本版のレベッカミュージカルCD出たら買ってもいいくらいすごかった。
・あまりにダンヴァース夫人がすごすぎたせいか、そして夫人と対決をかって出た“わたし”がけなげ過ぎたせいか、マキシムのヘタレっぷりが際立っておりました。
・でかいんだよマキシム・ド・祐一郎。7センチくらいありそうなヒールを履いてるちひろちゃんですが、それでもマキシムの肩くらいまでしかないんだよ!でもぎゅーと抱きしめてるのはマキシムではなく“わたし”の方なのです……ヘタレっ子め!
・最初はずっとおどおどしていた“わたし”は、途中からいきなり強くなりました。「女は愛を知ると強くなる」がテーマらしいですが、あの愛って、ママの愛だよね……!
・「君の目から子供っぽさが消えている」・・・・・・そりゃあいきなり21歳で自分より頭ひとつでかい子供ができちゃったら、そりゃあママにならざるを得ないだろ!なに言ってんだマキシムあんたのせいだ!という気持ちに。
・夕ご飯に東銀座の「ナイル」でムルギーランチを食べていたのですが、このチキンカレー、飲みすぎで繊細な味覚壊れてる私は辛くて大好きですが苦手な人にはつらいらしい……というわけで、こんなイメージ。
マキシムはカレーが辛くて食べられない人。“わたし”はそのカレーを代わりに食べてあげる人。レベッカは「激辛30倍カレー、食べきったら賞金1万円!」とかいう企画の類に手をあげておいて「なに言ってんの、あんたが食べるに決まってるじゃない、当然でしょ?」と言い放つ人。そしてダンヴァース夫人は、20倍カレーを何事もなかったかのように平然と汗ひとつかかずに食べきる人。というのが私たちのイメージです。………どんだけヘタレな子なのマキシム!
・別バージョンとして、「マキシムって懐石みたいな繊細なもの食べてなさそうだよね」「きっと好きなのはラーメン、カレー、ハンバーグあたりだよ」「お子様か!」という会話から生まれた「お子様ライス用チキンライス好き」説。
・きっとレベッカは「はぁ?チキンライス?食べてもいいけど、私と一緒のときにはそんなもの食べないでよね、恥ずかしいから」と吐き捨てるけど、“わたし”は「チキンライス?旗も立てちゃう?どれがいいかなー、今日はフランスかな?イタリアかな?わたしはオーストラリアとか立てちゃおうかな、星いっぱいだし、かわいいよね☆」とかつきあってくれるよね!と……私たちの中でどんどんマキシムヘタレっ子説が増殖中・・・・!
・だいたい見てると、意外に“わたし”って味方多いんだよね。マキシムの親友兼管理人は、「レベッカほど美しくも華やかでもない」と泣く“わたし”に「あなたは誠実で優しい、これ以上すばらしいことはない」と励まして歌ってくれるし、マキシムの姉ベアトリスだって「あなたがいてくれて本当によかった」と歌う。……実はあの屋敷の中ではとにかくダンヴァース夫人が強烈なだけなんだよね。。
・休憩挟んだ二幕のあと、マキシムがレベッカとの愛憎を歌うくだりが祐一郎の一番の圧巻。歌い上げてくれます。彼が弱みを見せるこのあたりからが急展開。
・ちひろちゃん、歌声も好きですが、とにかくかわいかったですよv一瞬だけしか着る機会のない、白いドレス姿とかも素敵vv<クラシックなドレスってつばの広い羽飾り付の帽子もかわいいよね!<『ダンスオブヴァンパイア』、サラを彼女で観たかったなー。
・そして昨年の『ダンスオブヴァンパイア』で男の子の尻を狙う個性的(?)吸血鬼として随一の露出度と変態度を見せてくれた吉野圭吾は、またも期待を裏切らない最強超ドSレベッカのダメっ子愛人っぷりでした。踊る踊る。長い足を見せつける!うさんくさ!よっしゃ!期待どおり!
・しかし法学部卒としてつっこみたいのは、
地域の警察署長が兼・予審判事だということです(しかも大佐<軍人かよ!)。捜査の責任者兼判事って、もうそれ捕まった瞬間死刑直行でしょ!『逆転裁判』以下でしょ!
・そんな危険な権力集中しまくりな立場ですが、マキシムよかったね大佐と友達で……(助かったのってそんな理由?)
・そして最後の最後で「
いやいや、レベッカがいかに自殺したかったとしても、余命6週間だったとしても、突き飛ばして頭打って死なせたのはマキシムですから!しかも沈めたヨットのハッチを外から閉めちゃったのもマキシムですから!そしてドリルで船底を内側から削っちゃったのもマキシムですから!自殺の動機が見つかっただけであって、マキシムの無罪とは隔たりがありますから!」と思ってしまうのはお子様マキシムにつっこみまくりな私たちがいけないのでしょうか……どの辺がどう解決したのか、ぜひ教えてほしいものです。
・こんな個性的な人々から成るミュージカル。ガストで私たちから粗筋を聞いた秋芳さんに「えー、私誰一人感情移入できなさそうなんだけど」と言われましたが、私的にはマンダレイの館で働く人々です。「ご主人様はどうなっちゃうんだろう」という歌声の背後に「ご主人様がどうかなっちゃったら俺らの職どうなるんだろう」という歌詞が二重写しに聴こえたのは私だけなのかしら……!

つっこみどころ満載でしたが、いろんな意味で楽しめました。
でもあのダンヴァース夫人の歌声だけはもう一度聞きたいわ……!

■夕方にカフェで地ビールとハイボールを1杯、夕食のカレー食べつつビール1杯。あと帰ってからウィスキーの水割り。

5月3日(土)

町屋さんがミュージカルを観に来るというので、東京駅までお迎えに。
目指すは上野。国立博物館です………ちょうど奈良の薬師寺のご開帳(とは書いてなかったが、そういうことであろ?)が来ているのですよ。
平城遷都1300年記念「国宝 薬師寺展」 。金堂の日光菩薩と月光菩薩の立像(国宝)が揃ってくるのだそうです。寺外での公開は初めてらしいですよー。

展示のキャッチコピーは
「はじめての二人旅」
そうだね、初めてなんだね………ていうか菩薩って「ふたり」なんだ「人」なんだ。なんか定年退職した夫婦がJRで国内旅行に出る、みたいな感じ……

けっこう混んでました。さすがGW。入場までに20分待ち。
とはいえ、一応入場規制をかけているので、以前に観に行ったゴッホ展みたいに牛歩戦術で歩きたくなくても絵の前から歩かざるを得ない、みたいな混雑ではなく、自分のペースで歩けます。
……まぁ歩いても歩いても同じ瓦ばっかりじゃん!みたいなコーナーもなきにしもあらず、でしたが(笑)

しかし日光&月光菩薩の背中が見られるのってなかなかないチャンス。
これがなかなか背中が美人さんなんですよ。特に月光菩薩。正面から見るとよくわからんのですが、横から見ると明らかに日光の方がメタボに近い感じ。月光菩薩の方がかなりすっきりとした腹回りでした。ついでに筋肉も下から見上げると逆三角形気味、いいスタイルです(町屋さんとの間で「後から製作した」説&「モデルの体型が向上した」説の二つが浮上……)。
翌日に日比谷シャンテの前をとおって背中の開いたドレスを見つつ、「月光菩薩なら着こなせるね!」「背中美人さんだもんね!」とかよくわからん評価をしてみたりする私たち。

さて、夜は地元で秋芳さんと3人でご飯食べてから(豚肉満載……でもわさび焼酎「つんと」が品切れだったのが痛恨ですよ)、ガストでノンアルコールにお茶してたのですが。
最近のガシャポンて出来いいね………思わずレジ横の「ヤッターマン」ガシャポンにはまる私たち。
しかし3人で7回引いて、うち4回が2号の女の子ってどういうことさ………かわいいけど。でも私はオダテブタが引けたのでこれだけ貰えれば満足です。
そしてうっかりレジ横で見つけてしまったのですよ………キューピーとのコラボレーション。

ゴルゴでキューピー。
しかもこれ、アップにしてみても写真ではわかりませんが、ちゃんと右目の下にシワが入ってるの………無駄に作りいい!

というわけで、ゴルゴ好きの元上司Nさんへのお土産にしたいと思います。

他にケンシロウキューピーとラオウキューピーも売ってました………「らおう」というより
「うおう」って感じ?
微妙にキュートであった……v
<黒王号とか乗れなくて補助台つけてそうな感じ。

■豚肉がっつり食いつつビール飲んで焼酎を蕎麦だの栗だの何杯か飲みました。帰ってからウィスキーの水割り少し。

5月1日(木)〜2日(金)

「あ、その五千円札………」
「なに?」
「多分それ、昨日はるか(仮名)から受け取ったやつだ」

……昨日も今日も同期のMちゃんと一緒に夜ご飯を食べているのです。毎日二人精算。
そうだねーふつうに残業したあとまっすぐおうちに帰ればカロリーとらずにお金もかからずに帰れるのにね……でもこのビールのために働いてるのさ!労働者だもん!

ところでMちゃんと一緒に旅行に行きたいねぇという話をしているのですが。
朝、H.I.S.(多分私に香港と台湾旅行のときに散々手間をかけさせてくれた某支店)が特別キャンペーン割引ツアーのチラシを駅近くで配ってまして。
というわけで、いくらくらいなもんだろうと眺めているのです……最近のツアーは燃油サーチャージ料が別につくから高いんだよねー。このツアーはすべて込み、らしい。

「ふーん、オーストラリアのケアンズで8.98万円かぁ……え?」

確かにケアンズ8.98万円、なんですけど。
内訳が
旅行費用4.98万円、燃油サーチャージ費用が4万円、ってさぁ!

■というわけで木曜は肉をがっつり食いつつビールと焼酎を、金曜は中華料理を食べつつ紹興酒を。Mちゃんも飲めるのでうかつにグラス単位でオーダーするよりはとついビール飲んだあとに二人で紹興酒を1本空ける……1時間で。ああカロリーと私たちの残業代。