沼津日記
2002年11月2日(土)〜4日(祝)
↓とーっても長いのでご注意を(笑)
沼津まで二泊三日で遊びに行ってきました。同行者は藍里さんと銀むくさん、谷口さん。金曜日は天気崩れたので連休はどうかなと心配していたのが、幸い持ち直しての晴天、ドライブ日和。 2日のお昼に東京駅で待ち合わせして、のんびりと東海道線の普通列車・沼津行きで約二時間。お弁当を食べビールを飲み、旅行気分を満喫して、二年ぶりの沼津駅にて銀むくさんと再会。では本日の宿、沼津グランドホテルへ…というはずが、いきなり私が我が儘を言い出す。 「駅のそばのケーキ屋で二年前に食べ損ねたケーキが食べたい」 …二年前、十月下旬に沼津駅に出かけた時、同行の人が気がついた。 「川中ってさ、十月生まれでさそり座っていうなら、下旬のここ数日が誕生日だよ」 ……それはお祝いしなきゃ!!とよくわからないノリで不二家でイチゴショートケーキを買って、「5」と「2」の蝋燭を立て、お祝いメッセージも書いてもらった。…この時、どう見ても不二家より美味しそうなケーキ屋があったのだけれど、誕生日らしいショートケーキがなかったので諦めたのを、タヌキのように執念深く私は忘れていなかったのである。…二年前に食べ損ねたカフェのショートケーキは美味しかった。が、二時過ぎに車内で弁当を食べ、三時半にお茶してれば当然のごとく「…夕食なんか食べられない…」 とりあえずホテルで態勢立て直し。ホテルの向かいの店で陶器のビアマグなど買ってご満悦。泡が細かくて美味しくなります♪ さて今回の旅行で、私はもうひとつ野望があった。それはBar Victory。雑誌『Esquire』のバー特集2000では表紙を飾り、『日本のグッドBAR』(新潮OH!文庫)では口絵を飾るバー。これが銀座や大阪ミナミにあったのなら驚かない。沼津のバーが、なのだ。前回、地元の方に連れてきてもらって、ここが東京にあれば私通うのに!!と悔しがったとてもいいバーなのだ。行きたい。ぜひ行きたい。意気込みだけは十分。 ただし問題がひとつ。…私、道がわかりません。ネットで地図がないかと探したのだけれど見つからず、ただ「まず一度ではたどり着けません」という行った人のコメントがあった。ううう。とりあえず住所を頼りにうろうろと歩く。多分こっちの方じゃないかなと……と他の人たちが先に立って歩いていくのを、くっついていくだけの役に立たない私。さまようこと約三十分弱(うち私が酒屋で日本酒を買った時間含む<役立たずも極まれり)。ついに住宅地の一角にひっそりとたたずむバーの看板を発見!! このバーはお酒も料理も美味しいけれど、内装も素敵な店だ。ドアを開けると、目の前の細い階段は木のやわらかな風合いと温かみのある色合いのステンドグラス、シンプルだけどセンスのいい灯りのともる二階へと続く。カウンターではなくソファのテーブル席を選んで腰をおろす。まずはソルティ・ドッグから始めることにして各自カクテルをオーダー。前に来た時から改装されて広くなっている。 ここのお店はメニューというものがないので、シングルモルトはどんなのがありますか?と尋ねたら「カウンターをご覧になりますか」と言われて見せてもらった。 最初はストラスアイラの12年、次にローズバンクの15年。ブランデーはお店の人のお奨め「Paul Giraud」(ポール・ジローでいいのかな?)を。次は何を飲むか迷っていたら、「日本酒を蒸留したスピリッツがありますけれど」と教えていただいたのでそれを。最初はふわりと葡萄のような香りがするけれど、しばらくすると「あ、日本酒だ」とわかる不思議なお酒。まだ名前もないそうですが、美味しかった。 最後はまたシングルモルトに戻ることにして、また迷っていると、「こちらなどいかがですか」とStillman's Dramsという「ジュラ」の27年モノを出してくれた。美味しい…んだけど、27年モノってそれいくらですか。「いえいえ、びっくりされるようなお値段ではありませんよ」……その「びっくりするような値段」がいくらなのかがとても気になるところです…(訊けませんでした)。ラストはアイラ島のが欲しくてボウモアを頼んだら「1973年ものがありますが」…あのう、私より年上なんですがそのお酒。ほんとにそれはおいくら…「こちらも驚かれるような値段では」…だからいくらなの…??といつまでも首を傾げていてもしょうがないので、度胸を決めてオーダー。やっぱり美味しい…幸せ。 目の前にお酒のボトルが並ぶたびに私がメモを取るので、「勉強熱心ですね」とバーテンさんに言われたが、いや別に勉強してるわけじゃなくて…単にメモっておかないと日記書くときに忘れるから(笑)。 そろそろ腰をあげて帰ろうかと会計をしてもらったら、ちょうど三万円でした。 …考えてみたら、六時半に来てもうそろそろ十時半だよ…で、料理を三品取って(どれも美味)、私が「びっくりするほど」ではないお酒をこれだけ飲んで、四人だったら…安い、ような気がします。<だいたいこのぴったり過ぎる金額、端はきれいに切り捨てて貰っているような気が。でも実費精算をしたいので、内訳をくださいと言ったら、「お一人様7,500円」と書き足してくださいました。…いや、そうじゃなく!!割り算ができなかったわけではなく!!この飲みで値段を均等割り勘にしたら、私今度から一緒に飲む人いなくなっちゃうよ!!! …結局、他の人に自己申告してもらい、残りを私で精算。私が半分弱というところですか。ああでも次はいつ来られるのかしら……(溜息)。 のんびりホテルまで幸せな気分のまま歩いて、途中で買った日本酒「緑川」など封を切って…気がつくと朝でした。また化粧落とさずに寝ちゃったよ。もう若くないのにね…。 藍里さんが言うには「はるかさんは飲んで寝ちゃうと、朝まで起きないのがすごい」らしい。他の酒飲みの人は、とにかく夜中もひっきりなしに水飲んでトイレ行くというのに、私はひたすら眠り込んで朝までほとんど起きない、のだそうだ。…他の人ってそうなの?知らんかった。<そりゃずっと寝てるんだから当たり前。 「でもって、そのくせ朝になると平然と起きてくるんだよね、別に頭痛いとかも言わず」 そうね、朝っぱらから平気でビール飲んでるよね。今朝もすっきり起きたし。 「でも水飲んでトイレしょっちゅう行く人は痩せてるのよね〜」 ……藍里さん、そこで私の脇っ腹見ながら言わないで…。 朝ごはんを食べ、沼津グランドホテルをチェックアウト。ちょっと駅から歩くのだけれど、いいホテルでした…ここのあとにあっちのホテルだとちと辛いな(笑)。<一日ずつ泊まるホテルを変えたので。値段の割に内装はいいし(白一色の殺風景じゃない)、テレビは薄くていい型のやつだし。防音もしっかりしている(廊下の音は聞こえるけど、上下左右の音はほとんど聞こえないのだ)。それに部屋の中が明るいのだ。ホテルってたいてい薄暗くて本を読んだりするのには向いてないのよね。化粧も薄暗い中ですると滅入るし。なかなか感じのいいホテルだったので、次沼津来るときはこっちにしようっと、と思ったのでした。ちなみにツインはお一人様五千円也。 朝、ホテルから出て見上げた空はどこまでも青く、富士山はくっきりとまるで書割か風呂屋の壁絵みたいで、風は乾いていた。…要するにものすごい晴天だったのだ。沼津ってこんなにそこかしこから富士山が近くに見えるのね…でもここまで背景が真っ青だと、ほんとに合成写真みたいだと思うのは、普段富士山を見られるところに住んでないせいでしょうか。いつも見てたら当たり前の光景なんだろうなきっと。 駅向こうのレンタカーでマークUを借り(スカイラインはなかったの…残念。)、いざ御前崎目指して出発!!今回の一番の目的地は浜岡砂丘。今回はドライバーが藍里さんと銀むくさん、それに免許取って間もない谷口さんといるのだけど、私は免許持ってないのでひたすら後部座席を温めてるだけ。<本当役立たない女だな。 おまけに昨日ホテルで空けるつもりだったのに残った酒とか開けてます。ぬるくなったビールとか、買っちゃったフォアローゼスのポケット瓶とか。役立たずどころか、ゴクツブシもいいところです。「なんかはるかさんいると、後ろから時々キュッとかプシュッとかいう音がして、しばらくすると香ばしい匂いがしてくるんだよね」「そうそう、車の中だと、ほんとアルコールって香ばしい匂いがするの」「よく見ると、いつの間にか持ってる銘柄が違ってるし」……ほんとすいません(苦笑)。 晴天の中、道の駅「富士」で休憩して、ほんとに絵に描いたような富士山の写真を撮ったりしつつ、車は進んで行く。 時折、ツーリング中のバイクの集団にすれ違う。結構おじさんが多い。中にはサイドカーなんかもいたりして、普段車乗りなれない(=あんまりこういう人々に出会う機会のない)私には「おおお!!」ってな感じである。しかしサイドカーって、横に乗ってる方も大変そうだよなぁ…だってコーナーとかキツそうだし。おまけに視界低いから怖そうだ。でもあれってお値段高いらしいです(と、車中で教えてもらった)。だから金持ってる年輩の方くらいしか買えないそうだ。なるほどねー。だからあんなにおじさんが多いのか。寒いけど、ツーリング日和だよねと見送る。 途中、海が見えるたびに歓声があがる。<海なし県の人々だから(※千葉は海あるけど、房総半島行くより横浜行く方が近いのだ、うちからは。だから心境は海なし県在住)。 一度、我慢できなくて波打ち際まで車で降りていった。波は割と穏やかだけど、ぼやっと眺めていると足元が波で濡れそう。海面はきらきらして眩しい。せっかくだから写真撮りたいな〜とデジカメを取り出したはいいものの…み、見えない。風景が映るはずの液晶は、外の光に負けて夜のガラス窓のように私の顔が見えるだけ。あ、肌荒れてる。…何が映ってるのやら全然わからない…「勘よ、勘!!ひたすら撮れ!!」…なるほど。海釣りしてるお父さんの隣で砂で遊んでる子供がいたので、その辺りを撮ってみた。あとで見直してみると、なかなか黒いシルエットがいい感じの写真になっていた。…なるほど、勘なのね、勘。 ところでここで車に戻ろうとしたら、やっぱりどこででも見かける落書きにぶつかった。あーあ、いるよねーこういう広い壁見ると、つい落書きしたくなる人って。好きな人の名前とか書いちゃうのよね、あれって別れたあとで見たら恥ずかしいだろうなぁ。と思っていたら…「なつみ 愛羅武勇」と岩肌に一文字直径30センチくらいの熱い叫びが。…もうなんとコメントしていいのやら。 海を堪能し、また車中へ。車は一路走っていく。 浜岡砂丘見に行くのと携帯にメールしたら、「あそこは遠いよ」と返事が来た。確かに遠い。おまけに確か途中にすごい道があると聞いた覚えが……これかーっ!!<地図を見ると、海の上に道を示す線が。どんどん山肌の外側をくねくねと蛇行して走っていく道。道の右側は切り立った壁、反対側はきらめく海。たとえ私が免許持ってても、一生運転したくない道。トンネルをくぐった瞬間カーブなどという道は、よく見ると海側のガードレールが…なんかこれ、ないのってさぁ…誰かつっこんじゃった人が…?夜間は通行止めというのも当たり前、というかあの道、どこかに灯りがありましたかと私は聞きたい。 右に左に曲がる道を後部座席で揺られているうち、なんだかちょっと気持ち悪くなってきた。う、酔ったかな?子供の頃はともかく、最近は乗り物酔いは滅多にしない。酔い止めを飲まなかったのがまずかったかな…と思ううち、普通の道路に出る頃には頭痛がしてきた。もしかして今頃昨晩の二日酔いが?まさかね?乗り物酔いって頭痛に移行するのか?と思っていたら、「それは脱水症状だよ多分」と教えてもらった。日差しが暑いから、気づかないうちに結構なる場合があるのだそうだ。そうなのか。…じゃあ飲んでもいいのよね、多分。水分補給しないと!!…お昼の「夢庵」で飲んだビールは美味しかったです。確かに頭痛はおさまった。 ゆったりお昼御飯を食べて、また車上の人に。 沼津を出て以来、山道を除くと、すごくまっすぐな道が多かった。工業地帯なんかを走ってきたというのもあるけど、道は広いし信号はことごとく黄色点滅状態(押しボタン式)。スムーズな運行。いつまで経っても途切れないイチゴ栽培のビニールハウスが並ぶストロベリーロード(<ちゃんと地図にそう書いてある)などをのんびり眺めているうち、運転しない身だと、ちょっと瞼がとろんとしてきたりして……ちょっとうとうとしてるうちに「はるかさん、もうじき行くと坂井地区だよ」との声に急に目が覚める。前にドライブ連れてってもらったときに「坂井村」という土地があって、「地名入りのお土産買う!!」と叫んだのだけど、あまりに普通の村過ぎて、お土産買うところすらなかったのだ。今度こそ写真とって記念を!!<全然関係ないじゃんというツッコミは却下。 着いたところは「相良市坂井地区」。相良ってのもいるよね原ォに出てくる苦労してるヤクザ。<ちなみに隣の市は「桑原」だそうだ(@黒川博行『疫病神』)。うーん、なんか相良と坂井って並ぶと、苦労してる人々の集う土地のようだ(<失礼)。 「二人で愚痴りつつお酒なんか飲んじゃったりしてね〜」 「でもきっと気がつくと相良が坂井の愚痴聞いてるんだよ」 「相良かわいそう…」などと勝手なことを言いつつ降りたところは漁港。なんだかわからないが、漁港のお祭りなのか慰労会なのか、演歌が流れテントが立ち、食べ物が売られている。そんなところに入り込み、船の写真を撮っているレンタカーの女性四人…さぞや不審だったことだろう、というか不審な目で見られてました。こっそり「相良市坂井漁業組合」と名前入りのバケツの写真を撮ってみたり。<…もはやBDとはなんの関係もなさそうなグッズ。 三保を過ぎ、いよいよ御前崎へ。まっすぐな広い道路、人気のない道、左に広がる海、右にはずらりと並ぶやしの木…南国? 「これ、ロケに使ってそうだよね」 「カラオケのビデオにありそうじゃないですか」 「あーありそう」 …沼津を出たときの晴天はなりを潜め、そろそろ雲が厚くなり、空は灰色になりかけている。なのに海にはちらちらと白いものが…ウィンドサーフィンしてる人があんなに!!寒くないのかねー根性あるねーと言ううちに、どんどん人気は少なくなり、ようやく目的地の浜岡砂丘に到着。 車出た瞬間「…うわ寒っ!!」「なにこれー!!」 …なにしろ海近いし、空は曇ってるし風は冷たいし。ひとことで言って寒い。マフラー持ってきてよかった、いやそれ以前にどうしてトレーナー持ってこなかったんだ私。コートの下は七部袖のTシャツ1枚。上からむりやりセーターを着、マフラーを巻いて、ざくざくと砂をあがりはじめる。足元の砂はさらさら、一応ブーツ履いてきて良かったと思う瞬間。 私は浜岡砂丘初めてだけど、藍里さんと銀むくさんは前にも来たことがあるとか。その時に比べてどうですか?「すごいねこれ。前はこんな風すごくなかったよ」「それに満潮が近いんじゃない?前より狭いみたい」なるほどそうなのか。転がる石はみな波に洗われて平たくつるつるになっている。海に投げてみたいけど、それも風が強くて途中で落ちる。とにかく顔に当たる砂粒。顔をこするとざりざりしてるのは顔なのか手なのか。髪にも砂。服の縫い目にも砂。とにかく砂。さすが砂丘!!<当たり前(阿部公房の『砂の女』がはじめて実感できました)。 この寒さの中でビールは、と売店を素通りして手にさげてきたフォアロゼのポケット瓶を開ける。きゅきゅっ。ごく。 谷口さんがしみじみとつぶやいた。 「なんかこう、コカコーラのCMにありそうな構図ですね」 「そうねー空は広いし背景は海だし。ちょっと荒れてるけど」 「写真撮っちゃえ」 「じゃあロゴが見えるように写してくれたまえ」 「本当に持ち替えてくれるんですね…」 しかし寒い。コカコーラのCMに使うには、こんな頭ばさばさはマズいんじゃないのかね。砂に映った影はまるでメデュウサみたいだし。おお揺れてる揺れてる。ていうか髪で視界邪魔。 しばらく砂丘を堪能し、耳の中にも砂が入った頃、そろそろ上にあがろうということになった。 来る途中「ふふふ、はるかさんが『やーんあがれないにゃ〜』とかじたじたするよきっと」と藍里さんに車中で言われ、「それはどうしても私なんですか」と訊いたら「そう、はるかさんだねそこは絶対」と断言された。「目に浮かぶようだね」とまで言われるし。 えーでも今日はブーツ履いてるし…多分そこまで…と思っていたら、やっぱり最後まであがれなかったのは私でした。わーんあがれなーい(<やっぱり)。 考えてみたら、私はあがれない!!とかムリ!!というときはとにかく騒ぐのだ。ぎゃーとかにゃーとかやーんとか。 「そうね、谷口さんなら、多分じたばた暴れてるはるかさんの隣で、黙々と一人頑張ってると思うよ」 ……うるさそうだ。傍迷惑な私。 ようやくじたじたとあがると(手に持ってる酒瓶の小袋がネックだったようだ<自業自得)、そこは一面見渡す限りの松林。防風林のために植樹が続いているのだそうだ。すごい。うっかりこの中入ったら私は戻って来られないと思う、多分。それでもところどころ小道があったり休憩所があったり。国立「公園」だから。途中にベンチがあったので、その上に立ってみた。<座っても松に遮られて何も見えません。きらきらと眩しいくらいに光を照り返す海と、真っ白な砂。きれいです。……うっとりと見とれるには、目のふちに砂がじゃりじゃりするけど。 松林の間の階段を下りて駐車場に降りて、売店を覘いてみた。貝殻だとか砂絵だとか、いかにも海辺のお土産。そして干しイモの袋の上にはネコ。……ネコ?「あのー、ネコが干しイモ食べてますけど」と声かけると、おばあさんが駆け出てきてネコを追った。残された袋はびりびり開けられてる。ネコってイモ食べるのかー(初めて知った)。見ると点々とネコの姿が。聞けばこの辺りに捨てていく心ない人たちがいるのだそうだ。それでも観光客からなにかもらったりして生き抜いているらしい。結構人なつっこい。 おばあさんに誘われて、売店の中に入ると、常連らしい初老の男の人がそこでビールを飲んでいた。わ、石油ストーブだ。店のガラス戸は開いているけど、ストーブの傍はあったかい。「あんたら飲んでいかんかね」と言われたので、私もケースの中に冷えているビールを出してきて飲み始めた。 壁には一面に日に色褪せた取材の色紙が飾られている。三十年くらい昔はもっともっと砂丘も広くて、しょっちゅうロケや取材があったのだそうだ。その頃に撮影されたという写真集を見せてもらうと、ほんとうに広い。写真で見るサハラ砂漠のようだ。モノクロの写真に残る風紋がとても綺麗。それがこんなに狭くなってしまったのは、風に削られたのと、防風林としての松の植樹のせいらしい。それに砂がさらさらして質がいいので、工事現場に袋詰めで売られたりもしたようだ(<写真集のキャプションで得た知識)。最近は人が減ってしまってねぇと二十五年ここで売店をやっているというおばあさんは呟いた。 「どこから来たの?」と聞かれて「千葉です」と答えると、「学校のお友達かなんか?」と聞かれた。…いやーそれにしては住所は超ばらばらだし、年も違う…けど、説明がめんどくさいので「まぁそんなものです」と答えておいた。<どんな学校だよ。 のんびりと売店の中で話をしていたら、常連客らしいおじいさんが気に入ってくれたらしく(なにしろ私、手にはウィスキーの瓶提げてたしね!!<酒飲みは酒飲みを知る)、缶ビールを2本とも奢ってくれた。ついでに干しイモも買ってくれた。ありがとう…でも「また来てね」と言ってもらっても、次に来られるのかどうか。ちょっと申し訳ない気持ちになりながら、来た道を引き返す。 本当はこの辺りに灯台があるはず…なのだけど、そろそろ外は暗くなってきた。 「はるかさん、灯台寄りたい?」 「うーん、でもここって遠いよね…」 わざわざ私に聞いてくれたのは、2巻で坂井が令子とデートしてたのが灯台がある辺りだったから。でもどう考えてもここ、沼津から往復して途中でホテル寄って(!!)5時過ぎに仕事出るには時間厳しいよ、デートには。というわけでパス。帰り道は一度走った道のせいか、来る時よりもずっと近く感じられるのが不思議です。 途中で食料と酒(<これは私)を買い込み、沼津市内に戻る。レンタカー屋に車を戻して、本日の宿、沼津ホテルへ。ここは駅から近いのと、植え込みがあるのが取り柄だ(<他には?)。ほら、キドニーを待つのに10巻で川中が植え込みに隠れてたでしょ。シティホテルはこんな感じってことで。 私は以前来たときここに泊まっているのだけれど、しかしここ、とにかく風呂が狭いのだ。私ですら、バスタブに座り込むと膝を抱えるような感じ。 「これはムリですね二人入るのは」 「そうね、男二人はムリね」 …いや、二人どころか川中が入れるかどうかも怪しいよ…身長160センチ強の私ですら、手のひらがほとんど天井につくのだ。坂井なんか頭ぶつかるんじゃないの?などという疑問を飲み込みつつ髪を洗って部屋で御飯(酒盛り?)。 砂丘はすごかったねー髪も靴の中も服の縫い目も耳のうしろのくぼみも砂だらけだったよ〜という話をしながら、どうしても湧き上がってくる疑問。あそこで走って転がって銃撃戦ができるのかしら。あんな風がびゅうびゅうと吹くところで銃なんかぶっ放したところで、間違いなく銃弾は逸れます。よほど銃が下手な男がたまたま逸らした弾が当たるとかでないと。 「それは都合よく、そのときだけ無風なのよ」 …でも、それだけじゃなくて。ていうか足元危なくて走れません。これで砂かけあがれるってどんな靴履いてたのよ?おまけに男一人かついで走るなんて、二人分の体重を支えられるような砂か?絶対崩れるって。 結論。「…ぜったい無理だね」 だいたい浜岡砂丘に来ることを知らせるといっても、海辺に砂なんか積んだって海風で飛んでくっての。わかんないよねそりゃ。 ……ってさぁ、もしかしてあの結末って……と思ったままの台詞を言ったら、残りの三人に「うわ〜んそれありそうだ〜」とちょっと同意されつつも、とてもしょっぱい顔をされました。 <…ここでキドニーファンを敵にまわして会場で刺されても怖いので、以下自粛。 (と思ったけど、別の飲み会でその話をしてもキドニーファンに怒られなかったので書いてみる。私が思ったのは「あれが川中の一人脳内会話だったらイヤだなぁ」ということ。実は間に合わなかったのよ川中。で、ラストのやりとりのあとに「なんとか言えよ、キドニー」って川中の台詞がきたりして、だから『されど君は微笑む』に全然出てこないんだよキドニー。と言ったのでした…素直な感想だったのですが、ダメかしら…。) 午前0時からビデオカード買って『アキラ』を見るという人々をよそに、さっさと布団に潜り込んだ私は、案の定『アキラ』の記憶はほとんどないままに朝を迎え、もぞもぞと起きて顔を洗い、朝御飯を食べにバイキングへ。微妙に和食と洋食の中途半端な朝ごはんを済ませ、チェックアウト。また昨日と同じレンタカーで車を借りて、今日は「菜摘さんが秋山を乗せた松崎への道」コース。でもとりあえずは市内観光。ちょっと走ると、え、もう裁判所着いたの?さっき開けたビールまだ飲み終わってないのに〜。しょうがないので缶ビール片手に車を降りて記念写真を撮ってみたり。あくまで酒を持っている私。…というか、今回酒を持ってない記念写真ってあるのかしら。多分バーの前で撮った一枚くらいじゃないかなぁ…。<いや、手には日本酒とウィスキーの入ったビニール袋をぶら下げていたか…。 以前来たときは近くの市営駐車場に車を停めて近く(市役所とか法律事務所が立ち並ぶ辺りとか)を歩き回ったのだけれど、今回は人も少ないので大胆に検察庁(静岡地方検察庁沼津支部)の駐車場に車を入れてみた。ここは裁判所のすぐ隣が検察庁。裁判所の前にはバス停があって、「裁判所前」…そのまんまだ。前回は「やっぱ裁判所前ならこれやらないと!!」とポスター(商工会議所で無理やりもらった)の裏に「勝訴」と書いて持って記念写真などを撮りまくり、バス待ちをしていたおばあさんにすごく不審そうな目で見られました(<…本当にいろいろやってたんだなぁ…)。今回はおばあさんこそいなかったものの、やはり地裁前で写真を撮っている女性の集団というのは不審だったらしく、通り過ぎる車が不審そうな目を…まあそりゃなぁ…。 今回の目玉は、検察庁の建物のうしろが拘置所になっているのを見つけたこと。前は建物の前まで歩いてきたので正面しか見ていなかったのが、今回は車で入れる道が見つからなくて、しばらく周囲をぐるぐる回ったので、検察庁の横手の道に出たのだ。 「拘置所だよ!!川中もきっとここ入ったんだわ!!」「面会四時半までだって!!」「坂井は来たよね」「でも藤木は来ないのよ、入ってるうちにいろいろ片付けないといけないから」…拘置所前でこんなに幸せそうにしてる人たちもいないでしょうが。しかし同じ建物なのに、窓が普通にあいてる検察庁の部分と、ぜんぶ窓に格子がついてる拘置所の差が印象的でした。<ついでに検察庁前の道に何故か鳥(カルガモ?)が一羽死んでたのも印象的でした。謎。なぜあんなところに…?? 市街地を抜け、港の方へ向かう。途中で魚の集荷所(海釣りしてる人たちもいる)で魚の荷揚げを見学。漁船の生簀に入った魚を網で掬い、水入りのバケツに移して沖の大きい生簀へ。近くで見ているとビチビチ跳ねる魚に顔面に水を飛ばされた。ぺっぺっ。しょっぱい。<近付き過ぎです。しかし今日は波が高くて、結構海荒れてる感じ。道を走る途中で見える海も、波濤が白く岸壁に砕けてるのが見える。係留されている漁船も、縦に揺れている。乗ってみたいけど、こりゃ酔うわ。 銀むくさんが運転する車は海沿いにどんどん細い道へ。海沿いなんだけど、山道。しばらく走っているうちに、鈍い私は思い出した。そういえば二年前もこの道、車に乗せてもらったわ!!私はなんでこの道を走っているのかイマイチ理解していなかったのだが(<遅いよ)、どうやらこれが松崎に抜ける菜摘さんが走った道、らしい。途中の「レナっぽい店」とか「キドニーの岩っぽい候補地」とかは覚えてたんだけど(笑)。 走ってみての全員の結論。「…無理。」昼の光の中で見ても、スピード出すのはためらわれる道なのだ。ちょうどこの先がダイビングスポットということもあって、一車線しかないのに対向車がかなりあるということを差し引いても、蛇行する山道のカーブの先を示すミラーがついていない。街灯もなし。これを時速60キロで夜中に走るのはどう考えても自殺行為です。…秋山は惚れるかもしれないけど、その前に死にます。違うルートもあるらしいけど、これをあの時間では踏破はムリだよねーということで決着。それにしてもすごい道。 着いたところは瀬尾神社という海の神様があるところで、ちょうど目の前がダイビングスポット。うようよとダイバースーツの人々が。こんな風のある寒い日に、恐ろしい……それよりもここで服着て全然関係ない観光しようとしてるの、私らくらいじゃないのか?という疑念が。それはそうかもしれないけど。びしょぬれの人々の間を岬の先の瀬尾神社へ。拝観料100円を払って木々の間を抜けて池へと向かう。 …ここの池には私はとても思い出がある。海抜50メートルなのに真水が湧くという伊豆の七不思議とかいう池なのだが、ここには山ほど鯉が棲息している。…そしていつもいつも飢えているのだ。前に来たときに、うっかり餌の麩を1本だけ買っていって、びちびちと寄ってくる鯉に恐れをなした。何しろ写真を撮ったら、四角い写真の一面が丸い穴でいっぱいに埋まってるのだ。あとから見て「これなんだっけ」と考えたあと、それがすべて水面に浮かんだ鯉の口であることに気づいて、私は思わず写真を放り投げた。しかも時々他の鯉の口の上に、勢い余った鯉がびちびちと跳ね上がっていたりする。怖い。マジで怖い。 今回は池端に自販機ができていて、100円入れるともなかが出てきて、それを割ると緑の鯉の餌が出てくるようになっている。思わず財布の中の100円玉をすべて使ってしまった。「はるかさん、なに鯉に貢いでんの」と言われようと、ここで見捨てたら祟られそうなくらいの勢いの鯉なのだ。ううう怖いよう。「じゃあ、鯉に餌をやって戯れてるはるかさんの写真を撮ったげよう」…半泣きで餌やってるのは「戯れてる」と言えるんでしょうかね。次行く機会があれば(<あるのか)、食パン1斤買ってくるよ…。 この奥に神木と灯台があるらしい。が、いきいきとそこいらに巣を張る蜘蛛への恐怖に負け(<私は蜘蛛恐怖症なのだ)、そこまで行くのは断念した。そういや前回もやっぱりそれが怖くてここの鯉の池で一人待ってたんだっけ。一人デジカメ片手に写真を撮りに出かけた藍里さんを見送り、池で甲羅干ししてる亀を銀むくさんに教えてもらったりしながらうろうろする。 「はるかさん、ここなら灯台あるし、そんなに沼津から遠くないですよ。坂井が令子とデートしたの、ここかもよ」…うーんそうかなぁ。こんなに鬱蒼と木が生い茂るところでデートするの?木の陰に引っ張り込むにしても(笑)、ここ、すごく虫多そうだし…「でも、さっきから見てると何組かカップルいるじゃないですか。もしかしたらデートスポットかも」そ、そうなのかしら。まぁ海だしね。ちっと寒いですが。そうなのかも。 「あ、こっち海見えますよ」という声に社の裏手の石段を降りてみると、そこは海。砂浜ではなく、大きな岩だの石だのがごろごろしているけど、海には入れる。どうやらダイビングもできるらしい。しかし。 「なんか白い波濤が岩に砕けてるんですけど…」「荒れてますねー」「うわ、こんな離れてるのに、なんか冷たいんだけど」「波しぶきが!!」「ぎゃー寒い!!」「風が!!」…これはもう。 「デートスポットというよりは、むしろ別れ話の縺れで女殺しちゃう場所っていう感じなんですけど…」 あるいは火サスの最後にある「あなたが犯人なんですね」となぜか素人探偵が1対1で犯人を問い詰める場所。ピンチになったあと救援が来る…「で、あの辺りから犯人が飛び込むと」…そうそう、そんな感じ。って、なんかもう、社のうしろでなんとバチ当たりなことを言ってるのかしら私たち(笑) 帰り道は藍里さんが運転するというので、助手席に乗せてもらった。…私は免許ないので、車間距離というものがよくわからない。バスなんか乗っていても、どうしてこれで対向車とぶつからないのかなーと思うくらいなのだ。そういう人間が、狭いカーブ続きの山道で助手席に乗るとどうなるか。 「きゃー藍里さん、前、前!!」 「だいじょうぶだよーぶつからないよー。前の車よりも私ははるかさんの叫び声の方がびっくりしたよ」 そ、そう?じゃあできるだけ黙ってよう…と思いつつも、私はこの海側のガードレール(<時々ない)からいつか落ちるんじゃないかとひやひやしてました。実はちょっと固まってたり(笑)。 さて沼津港へ行きますかという辺りになって、またも私の我が儘が。 「ホテル・スカンジナビアに寄りたい…」 沖合いに停泊している船を改装したホテルなのだけど、入船料を払えば船内が見学できるのだ。今は品切れになったと思しき稲見一良の『男は旗』という話は、一度はホテルになった船が再び海へと乗り出し冒険の旅へ出るという素敵な御伽噺で私の好きな本なのだが、そのモデルがこの船なのである。前にも一度見学したのだけど、行けるようなら行きたいな…と主張して(というか駄々を捏ねて…)寄ってもらった。 船内の見学コースはぐるっと甲板をまわり、下の客室を見てから出ることになっている。甲板はそれなりに広く、周囲のみかん畑やかもめが群れ集う養殖区域などが一望できる。富士山も正面だ。シップベルがあって、そういえば『男は旗』でも出港を知らせるのに乱打してたっけ…と思いつつ近づいてみて、プレートに何か字が書いてあるのに気がついた。 「富士山の方角を向いてシップベルを三回鳴らすと幸運が訪れるといいます 船長」 …やってみたけど、終わるとつい「なむなむ」と呟いて拝んでしまいそうに。いや、それは違うでしょ!!富嶽信仰かなんかと混ざっちゃってるよ!!という以前に、この船もともとスウェーデン船籍だっての。富士山とは何の関係もないじゃん!!首をひねりつつ甲板をあとに。やっぱシップベルは乱打しないとねー。 階下におりると、船の中は一等らしい船室が見学できるようになっている。元々はスウェーデンの金持ちに個人用ヨットとして(!!)建造された「ステラポリス」という船なので、家具も木がきちんと使われている北欧家具。寝室と小さな居間の続き部屋になっていて、バスルームがついている(らしい<ドア開かなかったけど、構造上多分そう)。棚の中には救命具ってのが船らしい。もっと下におりると、普通の二等から三等の客室があるらしく、ちゃんとフロントがあってホテルになっている。ここって泊まれるんですか?と訊いてみると、「現在は結婚式にご出席されるお客様のみ承っております」とのこと。残念。誰かが式挙げてくれないと泊まれないのね。……昔は同人でも「結婚式」形式のイベント企画があってほんとに結婚式場で挙げたりしてたそうですが…どなたかやりませんかここで<60名さま108万円だそうです…籍入れなきゃ洒落で済むよ。たとえ女同士でも(笑) ようやく車は沼津港へ(<誰のせいだ)。途中の道筋で、電信柱に貼られた「津波に注意!!海抜3.0メートル」の表示に恐れをなしつつ、久々の渋滞(<というほどのものでもない)にちょっと感激。なにせ20キロくらい一度も信号に引っかからない(すべて黄信号点滅)の道とか走ってたから、たまに詰まると新鮮…。 たどりついた沼津港はもんのすごく、寒かった。さすが港。海風が凄いです。ぎゃー寒いー。あったかいものが食べたい!!と思ったのだけど、あいにく午後3時を前にどこの店も仕舞いかけていた(<スカンジナビア寄ったせいよね…すいません)。ちょうど寿司屋が開いていたので散らし寿司だの丼だのを頂くことに。さすがは漁港の店、私が頼んだ「鰹丼」は本当にカツオに隠れて御飯が見えなかった…あとは穴子の姿にぎりが絶品でした。美味しかった♪ 「はるかさん、日本酒はいいの」と言ってもらえたので、堂々と日本酒を頼んでみる。うーんどれにしよう、と思ったけど、お店のお薦めでちょっと割引になっていたのがあったのでそれを頼むことにした。「お猪口はいくつにします?」と訊かれた時、私を除く全員が即座に「ひとつでいいです」と答えてくれた。ありがとう、皆。…これでも私は一瞬逡巡したんですってば。その酒の名は「兎月峰(とげつほう)」。女性におススメとあった酒だった。…どうやら私は女性の範疇にはなかったようで、お店の女将(ちょっと馴れ馴れしい)が「どう?そのお酒美味しいでしょ?」と訊いてきたときにうっかり「はぁ、美味しいですけど軽すぎて物足りません」と正直に答えたら、そのままほっといてくれるようになった。正直な感想だったのに…。 おなかに御飯が入って身体も温まったので、漁港をしばらくうろうろしてから干物直売センターに。私にとって、「沼津」と言えば「桜えび」だ。何が何でもそれは買って帰らねば。さらにシラスを買い、カワハギの干物を買い、フグの一夜干しを買い…私の頼んだ量は結構いい大きさの発砲スチロールにいっぱいになっていた。送らないの?と訊かれ、胸を張って「これを送る送料があれば、あとカワハギが4枚買えるもん」…ヘンなところでケチなんだよな私。だから毎回行商状態になるのか。 漁港は車で帰ると結構市内まで近かった。ほんとに海辺の街なんだねーと感心。車を返す途中で「…行けたら一昨晩の酒屋さんに…」ともぞもぞと呟く私。旅行の最初から最後までわがままほざいてます私。新潟の「緑川」というお酒が非常に充実している酒屋さんだったのでした。こっちではあんまり見かけない銘柄なんですが、すっきりして美味しいのです(これも以前に沼津来たときに紹介してもらったお酒)。「ことぶき屋」という酒屋さんは、レジのそばに葉巻&パイプを扱っている小さな棚を置いている。一升瓶の会計をしてもらいながら「葉巻吸われる方って結構いらっしゃるんですか」とレジで親切なお兄さんに訊いてみると(<なにしろ前々日も来てるのですっかり顔を覚えられていた。というか、東京まで一升瓶かついで帰る女はそうはいなかろう)、「そうですね。割と多いんじゃないですか」という返事がかえってきた。そうなのか。さすがだ沼津。 行程をすべて終えて、車をレンタカー屋に返しに行くと、「燃料は満タンでお返しください」と注意された。しまった。前日はちゃんと寄ってから返却したんだけど、今日は私が途中で「酒屋寄りたい」とか言い出したせいでうっかりしていたのでした。車じゃなくて私の燃料買ってどうすんだ。日記書いてみると、ほんとに最初から最後まで駄々捏ね通し…ほんとすいません(陳謝)>同行の皆様 沼津駅で、反対方面の電車に乗る銀むくさんと名残惜しくお別れしてから、品川行きの電車で帰京。私が「ねーキオスク行ってきてもいい」と荷物を置いて車外に駆け出していき、戻ってきて買った缶を並べていたら、藍里さんが「ほーらね」と言い出した。「はるかさん、行きで2本しか買ってこなくて途中物足りなそうだったから、絶対帰りは3本買ってくると思ったんだ」…読まれてます。ええ、確かに3本買いましたともさ。東海道線、トイレはついてるけど車内販売は来なかったんだもん…。 品川から上野に出て、夕御飯にパスタを食べて、二泊三日の沼津への旅はおしまい。行商のように干物と一升瓶と抱えて帰りましたが、うちで焼いて食べたカワハギは美味しかった…沼津よいとこでした。なかなか行く機会ないけど、そんなに遠くないのよね。またバービクトリーにも行きたいものです。 三日間の消費したアルコール。。缶ビールが500ミリと350ミリ取り混ぜて8本、中ジョッキが1杯。缶チューハイ1本、缶水割り1本。日本酒は「緑川」の300ミリ瓶を半分と、「兎月峰」2合。ウィスキーはフォアローゼスのポケットサイズが1本と今トリスをちょびっと。それにバーでスコッチのシングルモルトを4杯とブランデー1杯。日本酒のスピリッツ1杯とカクテル1杯。あと帰りに発泡ワイングラス1杯飲んだっけ。…そんなとこかな。 今回のお土産は、なんといっても干物が発泡スチロール1ケースと、日本酒「緑川」の一升瓶。母が呆れ顔で迎えてくれました(笑)。 長い旅行記、これにておしまい。 |