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3月31日(木)

年度末です。
人事制度が2005年度から変わるので、それに対応した辞令が今日出てます……隣の席の女性、Kさんは「チーフ」という肩書きがつきました。ふーん。上司のNさんが「はるか(仮名)はなんもつかないの?」と言います……あたしはまだヒラだもん。つきませんよーと答えたら「じゃあつけたげよう。はるか(仮名)は今日から
『親分』だ」………おやぶん……どぶ板を踏み抜く子分のいそうな肩書きだな。あんまり嬉しくありません、その肩書き。

そんなことはどーでもいいのですが、うちの会社でもっと大変なのは、明日からの事務処理手順の変更です。
ここ数ヶ月、私がガイドラインごと釘で樹に打ち付けてやりたいと思っている個人情報保護法、その事業者の義務部分の完全施行が明日からなのです……まあでもうちの部署はあんまり個人情報関係もってないしー、名刺くらい?とかたかをくくっていると、便乗して「帰るときは机の上に書類を置いて帰ってはいけない」という通達が出されました………そんな殺生な!この大量の書類をどうしろと!……と言いたいところですが、言い出したのが社長なので誰も逆らえません……おかげでここ一週間くらい、毎日二時間以上残って古い書類の処分とキャビネの整理です。くっそー。涙ぐましい努力の末、なんとか書類を全部しまい込むことに成功しました。はー。

しかし先にはまだ更なる課題が。このキャビネ、すべて施錠して帰らねばなりません……うちのビル、他にテナント入ってないんですけどー。そこまでしないとほんとにいけないのかこれ。個人情報は持ってないが会社の機密扱い情報はくさるほどあるうちの部署、キャビネの引き出しひとつ開けるごとに開錠……(ぱたり)。やってられっか。

そしてその鍵は管理職が預かることになってます……が、キャビネの鍵を三十個以上ぶらさげた紐を渡された上司は、さすがにいやんなったらしい。持ち歩くわけにもいかないのでどこに置くか……という相談の最中「もういい」と言い出しました。

「うちには守護神がいるから、鍵も守ってもらおう」

これでどーだ、と見せられたのがこの状態。いや、どーよと言われてもさ……。



先月の上司の出張時、中国の取引先から土産に贈られた意味不明のこの仏頭フィギュア。鍵束をついでにこれに結び付けてしまったらしい……巨大ホッチキスにぶらさげられた頭は、なんだかワニにくわえられてる生贄みたいで、すごくヤな感じです。

「ここから鍵取っていこうとしたら、絶対たたられそうだろう」

……ええ、泥棒はたたられそうですけど。絶対イヤな気持ちになりそうですけど。確かに取りたくないだろう、とは思う。でも、キャビネの鍵開ける私たちもさわりたくないんですけど………?<さすがに最終的な保管場所はまともな棚になったけど、いまだにこの仏像、くっついてます。重いんですけどこの仏頭。

■焼酎のお茶割り。

3月30日(水)

Web拍手、ありがとうございます♪
花粉症は……やっぱりデビューなんだろうな。今日なんかよく晴れていたので外出すると途端に目が痒く…(しょぼん)。
在外研修は6月です。まだ研修終わったあとのスケジュールが確定してないのですが、ヘタするとほとんど一ヶ月近くいなさそう……通知貰った瞬間、「勘三郎襲名披露にはかからなくてまだよかった…」と思った正直者がここに。

地元の駅の改札の広告が、現在「聖闘士☆星矢」のシールで埋め尽くされています……よく見ると4月にプレステ2で発売になるソフトの広告らしいのですが、改札で定期通すたびに毎朝、一輝にいさんと目が合うのです……朝の始まりとしてはちょっと濃いんですけど。

そういやこの人、私の年半分だっけ。そう思った途端、疲労が増す今日の朝……。

■焼酎のお茶割り。<上海冷茶。

3月29日(火)

Sたちと軽く飯食って帰るけど、来る?と上司のNさんに誘ってもらい、一度は帰るつもりだったのだけど、会社出たとこで当のSさんとばったり会ったので、結局一緒に御飯食べに行くことにした。夕食いらなくなったので、歩きながら携帯で家に連絡を入れてたら、隣でSさんが意外そうに言う。

「ちゃんと連絡してんだ。なんか若い女の子みたいだなー」
「…………いったいいつまでだったら『若い女の子』って主張して許されると思います?」


ていうか、どういう意味だそれ。

というわけでこんな調査。青春はいつ?という質問には、60代前半の24.0%が「今もそう」と答えてるらしいけど、「今、自分は青春のなかにいる」と意識している人間は、もはや青春とは言えないのではないかと思うのですがどうでしょう。<終わってから懐かしむもんじゃないの?

結局連れていってもらった夕食は、ちょっと歩いたところにある老舗らしい天ぷら屋さんでした。愛想のいいおばちゃんが配膳してくれて、居心地のいいお店でした……ぬたあえが美味。おいしいぬたにあたると幸せ♪

■生ビール飲んだあと、4人で吉乃川の純米と吟醸の四合瓶を1本ずつ。4人でと言いつつ、半分近くは私が飲んだかもしれません……帰ってから焼酎の水割り少し。

3月28日(月)

本日読んでいた本のタイトル……『韓国美女の美容道52』。

なんか酔っ払った勢いで買ったらしい。誰だよこんな本買ってきたのと、朝起きてからしばらく本と向かい合っていたのだけれど、そういえば夜中に書店で『佐伯チズの美肌メソッド』とどっちがいいか真剣に選んでいたことだけは覚えている。……何か夜中に鏡見てものすごくせっぱつまった気持ちになったようだ。……その割に酔っ払って化粧落とさずに寝た辺り、本買った意味があるのやら。

でもせっかく買ったので読みました……化粧品の辺りとか食べ物の辺りとかはなかなか面白かったので(主語がすべて「韓国美女」といううさんくさい単語だということを除けば)。当分私は豆腐とキムチと納豆を食って生きることにします。

しかし朝のラッシュの中で
「みんなが相手を思いやって優しい気持ちになれる、なんとピースフルなことなのでしょう!」とか「(冬ソナの話で)困難にも負けず純粋な愛を貫く登場人物たちが与えてくれる、ガールな気持ちこそが一番のプレゼントなのです」とかいう心構え編の文章を読んでると、「………がーるなきもち……」とついブルーな気持ちで呟いてしまう私でした。

■ユウコ『韓国美女の美容道52』 ソニー・マガジンズ ブルームブックス/食べ物の辺りまでで止めといてくれたらよかったのに……。
●焼酎のお茶割り。最近キリンの「上海冷茶」がお気に入りなのですが、これで割ってみるとなかなか美味しい。

3月27日(日)

母が仏壇を整理していたら、亡くなった祖母が集めていたお札だのコインだのがいろいろ出てきました……聖徳太子の一万円とか五千円札、久々に見るとシンプルだね裏のデザインとか。伊藤博文とか岩倉具視とかを眺めつつ、私がもらったのは一円玉です。……但し明治時代の。

 明治三年版。
 右側の面は何にも文字なし。
 明治十七年版。
 シルエットは上と同じながら、
 細部の彫りがきれいになりました
 こちらは両方を並べてみたもの。
 上においてあるのは爪楊枝です。
 <対比用。


 でかいです。
 重さ量ったら、1枚30gもありました…

携帯だときれいに撮れないのですが、裏のデザイン(龍…多分)は、シルエットしかない明治3年版に比べて明治17年版はずっと精緻になってるのは技術が上がったからかなーとか。面白いのは、明治3年版には「大日本・明治三年・一圓」としか刻まれてないのに、明治17年版は「大日本・明治十七年・ONE YEN」と入っていて、反対側に「一圓」とあること。この間に外国人を意識したんでしょうね。明治3年てことは1870年か……130年以上前、ということよりも先に
「うわ、まだ西郷隆盛が生きてる時代かよ……」とか呟いてしまう私ですが(<あくまで時代認識の基準が戦争らしい)、楽しかったな。アンティークの楽しみ、ってやつです♪

■水割り。
●高木彬光『刺青物語』角川文庫/ 100円コーナーで買った絶版本。代表作『刺青殺人事件』で刺青に造詣の深くなった作者が、刺青師たちに聞いた話を脚色したりしてまとめた幕末から明治の刺青にまつわる伝説。もともとが古い話だけに、『半七捕物帳』みたいな語り口で、あんまり古さが感じられなくて読みやすいです。明治の高官裏話には「……え?あの人?」てな感じでしたが。元ネタ自体はどこまで信用できるやら、てな内容ですが、刺青マメ知識も勉強になりました……。

3月26日(土)

スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』観てきました。二回目。本日はタケル=右近バージョンです。

今日の同行者はらんさん。こないだ段治郎バージョン観たときに「衣装が出世魚でさー、しかも最終形が小林サチコなんだよー、あ、京劇出身ゲストのアクションすごかった」という杜撰な説明をしたら「観たい」と言ってくれたので。ま、せっかくWキャストなんだしさー、というわけで行ってきました。

……が、あれだね!ほんとマナー悪いの多いな、最近の歌舞伎系の芝居の三階席!

私らの席の前はきれいに空いてたんで、今日は視界クリアに観られるかと思ったら(<前回は芝居の間座ってられない子どもがしょっちゅう立ち上がってた)、一幕終演後におばちゃんが二人来て「ねえ、ここの席ずっと空いてたでしょ?」と訊くので「はぁ…」と答えたら「じゃ、ここでいいんじゃない?たいして変わらないけど」「そうね、こっちの方がよく見えるわよね」………もしもし?そこ、今日は来られないかもしれないけど、チケットは売れてんのよ(私が席調べて買ったんだから、これは確か)。ていうか、ダメだろ勝手に指定席移っちゃ。「チケット売れてますよ、そこ」と言ったら「あらーそうなの?」とか言って諦めたようですが。おばちゃんてやつぁ……と思ってたら、二十代くらいの女どもも勝手に移ってたので、年齢の問題ではないらしい。この三人は、開演中も喋るわ席を離れるわ何度もメールチェックするわ携帯で時間確認するわ(<この芝居、ほとんどずっと客席の照明落としてるんで、後ろから見るとものすごく眩しくて目に痛いのよ!)で、頭来てたので、劇場の人に頼んで元の席に戻らせましたが。……小劇場系の芝居にはいないよこんな非常識な人たち。携帯は普通切るだろ。高いチケットでも安い席だから何してもいいと思ってんのかな。きちんと観てる人が大半なんだろうとは思うのですが、最近、この手の人たちに遭遇する機会が多くて、ほんとイヤになります。……金払ってれば何してもいいっていうんじゃなくて、マナーはきちんと守ってほしい。

芝居自体は、らんさんにも楽しんでもらえたようで良かったですが。段治郎は大変男前でした……あれ?こないだのあんなヘタレだった彼はどこに?もともと背高いし口跡はいいし(<逆にはっきりし過ぎてて、その辺りが「歌舞伎味が薄い」とか言われちゃう所以なのでしょうが…)、男前なんだよね……ただ最近やってる役がへたれな坊主とかへたれな若旦那とかへたれな道場主とかそんなんばっかなだけで……。今回のWキャストはヤマトタケルと従者のタケヒコを交互に演じるというのが眼目なのですが、こないだなかなか男前だった右近は今日はヘタレでした……あの、要するにこれはキャストじゃなくて、ミコトの役柄がヘタレだというだけですか?

結局、この芝居を一緒に観たのは、私も含めて四人いるのですが、絶対王道しかはまらない友人と、ほぼ常にイバラ道な私とせのおさんらんさん(<しかも全員イバラな癖に、必ずしもCP一致しない、ていうか私はCPがなくてもいいさらにマイナー道)が全員揃って
「間違いなくタケヒコ×ミコトだろあれは」と言ってる辺りでどれだけミコトがヘタレかわかるかと!老若男女、親族他人問わず、というか妖怪までひきつける人間以外にも愛されまくりなミコトですが、彼のことを好きでない人が二人だけいて、それが父親と義母なわけで。しかもミコトは父親が一番大好きなファザコン。カーテンコールでやっと和解するわけですが……不毛な関係だなあ…。

でもこの派手さは、観ていて楽しいです。わかりやすいしね!役者もみんな若くて(※四十代)綺麗だしね!らんさんは春猿さんが気に入った様子。うん、美人さんです。結局私、この芝居三回行くのですが(笑)、つい舞台写真も買っちゃいました。役者が若くて綺麗なうちに写真買っとこうと思うのは女の常でしょう!……と思っていたのですが、レジで私の前にいたおねーさんは、1枚500円の舞台写真を
21枚買ってました……負けた。私の三回分のチケット合わせてもそれくらいの値段だよ……。

■「私が明日までに探してる本が見つかるか」という賭けに勝ったので、らんさんにエビスビール1本奢ってもらいました(笑)。あとは焼酎のウーロン茶割りとか。

3月25日(金)

Web拍手押してくださった方々ありがとうございます♪
そうですね、歌舞伎のページでも作ろうかな……でもちゃんと作れるほど詳しいわけでもないしなあ……そのうち好きな役者さんのページくらいは作ってみようかしら(笑)。
花粉症のお見舞いもありがとうございます……「まだ検査結果見るまではわかんないもん」と意地張っていたのですが、雨が降ると途端に痒くなくなるのはやっぱり………(しょぼん)。発症一年生なので、いろいろ勉強してみたいと思います。

仕事中、「今期末業績見込」という件名のメールが届いた。わたしが今やってる仕事とは関係ないよ?と思いながら開いてみると、途中から「もんじゃ+花見プロジェクト」の相談になっていた………行きます。が、花粉症の私たちの花見に、未来はあるのか。

これはネットに載ってた桜辞典。こないだ鎌倉で見てきた河津桜も載ってます……やっぱり桜はきれいだわ…目薬持参で花見してきます。

■休肝日。
●文/逢坂剛・北原亞衣子、料理再現/福田浩『鬼平が「うまい」と言った江戸の味』PHP文庫 /つい衝動的に買ってみました。鬼平の本文の一部+料理の写真+作り方、それに作家のエッセイが2頁という構成の、雑誌連載ものの単行本化。うわ、原作がもう半分くらいしかわからない……。それはともかく、字でしかわからなかった料理が作り方と写真で見られるのは面白い。料理再現をやってるのは、江戸料理研究家だそうです。エッセイは食材の薀蓄なども載ってて楽しい。解説は北原より逢坂の回の方が、鬼平の内容に沿ってて面白かったな。

上司が理系の男の子に数学関係の質問をしていたのに、私にもCCでレスが届いた。あれ、休み?不在通知?と思ったら。

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大変恐縮ですが、休暇をいただいております。
ゴーッホ、ゴホゴホ、ゲホゲホ……かなりひどいアレルギーです、数学の。
いつから出社できるのか、検討もつきません。よろしくお願いします。

Sorry, I am out ot office because of heavy allergic of Mathematics.
I can't forecast when I'll be able to recover this engine trouble.
I will be back to office from ......August? Thank you.
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よくみたら、件名は「仮病時の自動応答」となっていた。………英文メッセージまで作って、実はヒマなんだろ、T。働け。

3月24日(木)

母が「明太子、また注文しといてよ」とリストを持ってきた。ネット通販なので、いつもオーダーは私がすることになっている。我が家の明太子は必ず「ふくや」……なにせ祖母の代からこれだから。
「これが頼まれた分でー。あ、ここからここまでは無着色ね」

……無着色?

「だって色がついてるのは身体に悪いって、結構みんな気にするんだもの」

明太子が赤くなかったら明太子食ってる気がしないでしょ!色のついてない明太子スパなんて絶対マズそうじゃない!………いいよ私は赤い明太子食い続けて早死にしてやる。<信念。

■貰い物の白ワイン。「あまり美味しくない」という触れ込みだったが、確かにあまり美味しくない……(でも飲んでると慣れる)
●畠中恵『とっても不幸な幸運』双葉社 /こちらがここ数日ずっと目当てにしていた新刊。『しゃばけ』の作者の現代ものです。一晩で読み終えてしまったが(苦笑)、面白かった!あくまで絶対にリアルな話は書かないつもりなのかなこの作者……(今回はあけると不思議な幻覚が見える缶でした)。酒場が舞台で、食えない常連客とまだ若いのに頑固な店主たちの連作……実にここの店がすてきな店なのです。常連として受け入れてもらえるのなら、是非通ってみたい。……そしてこの作者、モルトの好みが私と一緒だ(笑)!カリラ、私も好き〜!

3月23日(水)

「どうせ研修行くんなら、ただ帰ってくるのは勿体ないよね〜、どうせならもっと観光したいよね〜」と上司が笑顔でいろいろ他社訪問予定を付け足してくれています……待って。それ私一人で行くの?上司の手元を見ている私の顔がだんだんひきつってくるのを見て、隣のKさんが
「『はじめてのおつかい』って感じ?」と笑ってます。……そう。だいぶ深刻だけど。

「あ、そうそう、はるか(仮名)、ちゃんとパスポートだけは確認しなよ〜」……そりゃちゃんと持っていきますけどね。それがなにか?「もうずっと前に退職しちゃった人なんだけどさ、出張行ったと思ったら、成田から戻ってきて。どうしたのかと思ったら『空港行ってよく見たら、
パスポートがきれてたんだよねえ』だってさ。もう伝説だから」……パスポート忘れて乗れませんでした、ってのはよく聞くけど……期限切れは普通ないでしょ。

■休肝日。
●加藤実秋『インディゴの夜』東京創元社 /探しに行った新刊がまだ出てなかったので、衝動的に買ってみました。東京創元社の「ミステリフロンティア」の一冊。風変わりなホストクラブを舞台にした話です……どうだろう。私がここのホストクラブに行きたいかどうかはちと微妙だ(笑)。金払ってまでちやほやされたい願望もないしね。まあまあ面白かったです……謎解きというよりは、私の知らない業界用語とかが面白かったという気もするけど。表題作は途中でネタ想像ついたし。センター街にいそうなにーちゃん系のホストのなかで一人だけがっちり王道ホストなマネージャー、何がどう「伝説のホスト」で何故カンフーなのかは気になるところだが……。でも私が一番会ってみたいのは、オカマのみずきママだったりする。

3月22日(火)

どうやら花粉症デビュー、したくさい。目が痒いです。つらい。

あまりのことに耐えかねて、午前中に仕事抜けて耳鼻科に行ってきました。評判のいいとこなんですが、さすがに混んでいる……診察が進まなくて結局午前半をとり、やけでアレルゲン検査用の採血も受けてきました。7,000円もかかっちゃったよ。ヒマなので置いてある「理想の病院100」などという特集のある週刊誌を読んでしまい、御茶ノ水駅の近くにある有名な眼科が百年以上続く老舗で、「夏目漱石の初恋の場所としても有名である」などというどーでもいい知識を仕入れてしまいました……有名なのか。知らんかった。

涙をふきふき会社に戻れば、部長に呼び出され、「二週間くらい、実務研修行ってきて。ロンドンの」と言い渡されました。えええー。別に研修行くのはいい……(<いや研修が全部英語なのはよくないが。ていうか私、その実務も全然やったことないんですけど?)。が、何がよくないって、うちは在外研修に出されると必ずそのあと異動で飛ばされるという法則があること。別に転勤あるわけじゃないけど、出先で「君、異動らしいよ」とFAXの辞令貰うのはいやー(泣)<去年の同期の実例

飲んでやる。病院で「花粉症だった場合、酒を飲んでもいいか」ということは聞き忘れたけど。まあいいや、検査結果聞くときについでに聞こう……<禁酒するつもりは毛頭ない

■同期に研修の話聞くついでに、ビールとシークワーサーサワー、それに焼酎のお湯割りを2杯。「たなばた」っていう芋、だったかな?帰宅してから水割り。
●都筑道夫『さかしま砂絵 なめくじ長屋捕物さわぎ』光文社文庫 /全巻読み終わりました。もう続刊はないんだなーと思うと、ちょっと寂しい。

3月20日(日)〜21日(月)

本日は国立劇場に来ております……さすがにちょっと疲れてきた……。

新春若手公演ということで『本朝廿四孝』の通し狂言。若手公演と言いつつ、ヒロインの八重垣姫は昭和三十年生まれの時蔵なんかい、とかつっこんではいけません。歌舞伎では確かに若手なのよ五十前なら!見回すと、歌舞伎座の公演のときよりは信玄(<筋書き見るまで歌六さんだと気づかなかったよ…)でも謙信でもやってる役者は若いかな、確かに。腰元の梅枝なんて誰よこの子?とか思ってたら、「まだ高校二年生なので、学校がお休みのときにしか出してもらえません」とか書いてあるしな……がっくり。もはや若い子たちはよくわかりませんよ。そういや時蔵の息子だっけ……?
そんな感じの顔ぶれですが、本日の目当ては、片岡愛之助です。通称ラブりん。<だと、浅草歌舞伎のパンフに書いてあった、らしい(せのおさん情報)。おかげで私たちの間でもそう呼ばれております。ラブりん……本人は本当にそれでいいのだろうか。でも呼びやすいからそう呼ぶ(笑)。男前なのですが、上方系の役者なので、あんまり歌舞伎座に出てないんだよな……たまに出てると赤っ面の悪役だったり。こないだ浅草歌舞伎で観たときは、ねちねち系いじわる役(<封印切の八右衛門)だったし。せっかくハンサムさんなので、たまには白塗りの二枚目役を観てみようと。そしてたまには花道の見える席を……とつい、劇場オペレーターと席確認をしているうちに、衝動的に一等席を。普段の歌舞伎座一等席が14,700円だから、国立劇場の8,500円ならいいかなーとつい。……とった直後にe-plusから得チケの案内が来て、一等席が4,000円で出ていた、なーんてことは気にしていませんよ。ええ。全然。……ちょっとムカついたけど(<でも相身互いだしな……普段は私も安いのこれで取ってるし)。

花道が見えるっていいねえ……(しみじみ)。貧乏人にやさしくない歌舞伎座は、花道の辺りでなんかされても、三階席のほとんどの席では何やってんだか見えないので。つい花道の幕の出入りまで見送ってしまう。見逃すなんてああ勿体無い(という貧乏根性)。さすが正面前から七列目。よく見えます。見えすぎて、役者の首のシワまで見えるのはさておいて(苦笑)。八重垣姫は歌舞伎の赤姫と呼ばれる派手な衣装の中でも「三姫」と呼ばれる難役のひとつ。やっと三姫全部観たよ。時蔵はこのところ年増の女房とか地味なつくりの腰元とかの役が多かったんだけど、こうやって華やかな衣装着るとやっぱりきれいです。細面のクラシックな美人。……時折り頬の辺りにシワが出るのは観なかったことに。お目当てのラブりんは、お姫様が主役の芝居のせいか、それほど動きのない武田勝頼の役で、人形みたいにじっとしてる場面も多くて、あんまり面白くなかった……世話物の方がいいかもこの人。喋りはいいと思うの。意外によかったのは、腰元濡衣の孝太郎かな。あとは勝頼の母親の右之助がよかった。ときどき歌舞伎座で「十種香」だけかかるけど、これだけだと眠くなる気がする……大詰めのお稲荷さんの狐の助けを借りて、八重垣姫(<謙信の娘。あり得ない…)が恋しい勝頼を助けようと諏訪湖の氷の上を渡る場面、これが一番面白いです。人形遣いがつかう白狐もかわいい。……国立劇場は席も歌舞伎座より広いし、筋書きも1000円以下とお得、値段も歌舞伎座より断然安い……んだけど、いかんせん「国立」なので、芝居が通し狂言が多くて、かつマイナーなのが多いんだよな……いいとこ取りの一幕ばっかりやる歌舞伎座とどっちがいいかっていう問題はあるけど。今回は通しで観た方がわかりやすくてよかった一作。

終わってから、目白の椿山荘フォーシーズンズホテルに行ってきました。親父がハワイに行ってる間に一度泊まってみたいと母が言うから。もとは山縣有朋の私邸です……ということは関係ないです。ええ、ほんとに。やたら広い庭園に散策に出る際に、つい「山縣有朋撰文」とある碑の記念写真を撮ってみたりはしましたが。さすが陸軍の怪物、庭の広さは伊達ではありません……庭に三重塔とか建ってるしさ……広島出身なんですかこの塔?<大正時代に移築されてきたらしい

部屋も広いねー、バスタブとシャワーとトイレが別になってるわー、とか喜んで、つい部屋の写真を撮ってしまう辺りが、オタク根性でしょうか……でも撮るでしょ。ま、半額券があったから来たんだしー、というか正確には「タダ券の応募に外れたので半額券をもらった」んだけどね……。しかし部屋は豪華なのに、ホテルのレストランはいっぱい、目白で行くつもりだったイタリアンの店が満席で、つい高田馬場の居酒屋で飯を食ってしまう辺りが悲しい。つい慣れ親しんだ辺りに……しかも行くはずだった店はなくなってて、代案で入った店は、安かったけどなんだかなあ、という感じでした……客層もね。背後のこの連中、多分母校の学生だと思うんだけど……うるせ……。

最後はまともに学生時代に通ってたバーに来ました。馬場にあるとは思えない(笑)、いい店なのです。「Caverna」。馴染みのバーテンさんのNさんも元気そうで、知ってた店がどんどんなくなる中、久々に会えて嬉しかった。雑誌やWebなどではとにかくワインの品揃えに言及される店なのですが、カクテルもモルトも美味しいです。女性にはちゃんと生フルーツ使ってくれるフローズンダイキリがオススメ(<私の好みではマンゴーかイチゴ)。これで800円は安いと思う。コストパフォーマンスも良し。スタッフの手が足りなくなって、料理がなくなったのが残念ですが、いいバーです。また来ようっと。

出掛けに冷蔵庫覗いてみたら……高!トマトジュースが450円て何!ジャックのミニボトルが1,300円!こんなん三口で終わるわ!と、コンビニで酒仕入れてきました……こういう人はあのホテルには泊まらないのかな(笑)。でもちょっと広めのお風呂は楽しいし、高かったけどルームサービスの朝食美味しかったし、ほとんど素泊まり状態でしたが、ホテルライフを満喫してきました。

……帰ったら、一晩ひとりっきりで放置されてた籠のスズメが大激怒してた。手、かじられました。ゴメンよ、そりゃ怒るよね……。

■居酒屋で生ビールと、焼酎「久耀」のロック。バーで特製の辛口モスコミュール。バカルディにイチゴ漬けたのと、ウォッカにブルーベリー漬けたのを1杯ずつ。それからロシア製の名称不詳なウォッカ(<お客さんが手にもって輸入してきてくれたらしい。飲みやすくて美味)。あとフローズンダイキリのマンゴー。ホテルで持ち込みのビール、チューハイ1缶ずつ、ニッカのポケットボトル1本。帰ってからウーロンハイ。
●中村勘九郎『勘九郎ぶらり旅』集英社文庫 /勘三郎襲名を当て込んで文庫化された模様。聞き書きなので、話し言葉がそのまま勘九郎の声で聞こえてくるような語り口が楽しい。さすが思い入れのある芝居をもとに舞台をまわるというだけあって、三ヶ月間の襲名披露でかかる芝居も多くて、今から楽しみです。ほんと、真摯で大好きな役者さん。
●森岡正博『感じない男』ちくま新書 /よくまあ仮にも大学で教鞭とってる身がここまで捨て身に……というのは古谷野敦『もてない男』の時にも思ったけど、そういやあれもちくま新書だったな。射精に伴う不感症という実感をもとに、何故男はロリコンやポルノに走るのかという考察を、ひたすら「自分は」という一人称で書いた本。途中で違和感のある仮説も多々あるんだけど、一人称で書かれている以上、それはそれでひとつの例証だしなあ……オカズや妄想までこんなに赤裸々に書いてて、この人のこの先の学者生命が心配です(大阪市立大の教授)<来年、女子学生減るんじゃなかろうか。

3月19日(土)

今日は歌舞伎座です。勘九郎……じゃない、勘三郎の襲名披露公演の昼の部。

のっけの初代の猿若勘三郎の話は、踊りの楽しい一幕でした。ほんとは七之助が出雲のお国のはずだったのが、一月末の事件のせいで出られなくなったので、代わりに叔父の福助が演ってます。福助、前にもやってたよねお国。確か歌舞伎四百周年記念に瀬戸内寂聴が書き下ろした芝居……38度熱が出てぷるぷる震えながら観てたので、あんまりよく覚えてないのですが(笑)。それにしても勘太郎は動きがいいです。勘三郎の家系は皆踊りが上手くて好き。七之助もいいんだけどねえ……五月は本格復帰してくださいまし(溜息)。

二本目は「平家女護島 俊寛」。私、これ三回目かな。前に観たのは、橋之助と吉右衛門。本日は幸四郎です。私はこれそんなに好きな芝居じゃないんですが……だって衣装が地味なんだもの(笑)。幸四郎は台詞の通りがなあ、いまいち……三階席までだと時代物の台詞は籠もっちゃってあんまりよく聞こえないのだ。世話物でひょうきんな役柄だと達者だなと思うんですが。弟の吉右衛門の方が好きです。というわけで、「『負け犬の遠吠え』で、古典芸能に詳しい負け犬っぷりの一端をご披露してしまいましたわーおほほ、とか著者が言ってたけど、俊寛を残して帰っていくのは丹波少将成経たちであって従者じゃねえよなあ……<従者はそのあと彼を見舞いに一人で来て、俊寛を看取るんだよ」とか意地悪なことをぼんやりと考えつつ見ておりました。あんまり期待してなかったんだけど、最後のただ一人鬼界ヶ島に取り残され、足摺りして船を戻そうとする辺りの哀感は、いままでで一番だったかもしれません。意外によかった。

次が襲名披露の口上。幹部勢揃い。これのせいかな、夜より昼の部の売れ行きが良かったの(『鰯売』が聞き慣れない芝居だったせいかもしれないけど……)。揃いも揃ったり、19人。裃つけて舞台の上に並びます……最初に口上を述べたのは、お舅さんの芝翫でした。口上は前にも何度か観ているけど、月代のところに紫の布をつけている人は、基本的に女形しかやらない真女形。玉三郎とか雀右衛門などはつけてます。福助もつけてるけど、芝翫はつけないのね……不思議。しかしこの口上、並びとか順番ってどうやって決まるのかな。身内が中央(=新勘三郎)に近いのかしら?現役女形で最長老の雀右衛門が一番外だったりするので……しかし普段は台詞を達者に述べる役者さんたちも、こういう場になると詰まる人がいたりするのはご愛嬌。富十郎の「昨年、平成十三年……ではなくて」なんてごまかしもね(笑)。襲名披露の三ヶ月間、昼夜のどっちかには披露口上が入るので楽しみです。

最後は「一條大蔵譚」。平家全盛の時期に、源氏を慕う気持ちを隠してアホ公家を装う一條大蔵卿の話。前に地方巡業(といっても都内だが)で観たな。あのときは菊五郎でした。裏切り者を成敗するところでキリッとした切れ者に代わるところとアホ面との落差が見せる芝居……菊五郎も上手かったけど、こういうアホ面は勘三郎、ハマリ役です(笑)。源氏を一途に慕う吉岡鬼次郎夫婦が、仁左衛門と玉三郎というのも儲けもの。楽しかった。

■家でチューハイが2本と、夜に飲んだ行きつけの鮨屋で生ビールのジョッキ、焼酎はお客さんの東北土産の芋焼酎「古秘」を何杯か。スタンダード版もあるらしいけど、断然こっちのほうが旨いと言っていたのは……黒麹版だっけ?(<酔っ払いなのでよく覚えていない)
●都筑道夫『ときめき砂絵 なめくじ長屋捕物さわぎ』光文社文庫 /シリーズもだいぶ残り少なくなりました。
●石田衣良『反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパークX』文藝春秋 /新刊。シリーズを重ねても鮮度の落ちない貴重な作家です。テーマの選び方もその時々の社会面を押さえていて面白い。最初の風俗スカウトの話はああ、あいつらがモデルかーとはっきりわかるしね。私としては、表題作よりも「死に至る玩具」の方が面白かったな。商品のタグにある「MADE IN CHINA」という文字までは見ても、その背後に何があるのかを考えようとしない私(たち)に、痛烈なメッセージをくれる一編。マコトはいい男です。さえない刑事の吉岡とのやりとりも好き。

3月18日(金)

もーダメ。どうやったってこのデータからは無理だから!午後いっぱい数値をExcelに打ち込んではひねくりまわしグラフを作り、それでも答えは見つからず「もーいやだあああー」とかじたばたしてる私に、「分担作業のなかで、それが一番の貧乏くじだよね」とT主任が隣でのほほんと喋ってます……んじゃ手伝ってくださいよ!<逆ギレ
「というか、目がうつろだから、はるか(仮名)さんはもうそれ見切りつけて帰んなさい、あとは来週考えることにして」と周囲に促されてしまいました……「空中ぼんやり見つめてても、答えは見えないから」………だいぶヤバい人のようです。

そんな最中に「総務から問い合わせ来てるんだけど」とか訊かれてもまともな対応なんかしてやる余裕はありません。「そんなん総務にあるあの資料で調べられるでしょう!なんでもかんでもうちに訊くなって言っといてください、あんまり甘やかすとつけあがるから!」とか言ってたら、「なんか最近はるか(仮名)さん、言うことが厳しいよねー」と、またのほほんとT主任が言ってます。……いいですよ、はっきり「ヤサぐれている」と言ってくださって。

ま、今日のは相手がしょっちゅうこちらに仕事持ち込んできやがる相手だったのと、廃棄ボックスに叩き込んでやりたい数表のせいもあるのですが、あとひとつはルビーのリングの抽選購入外れたことかな……応募者は3人。1/3なら当たりそうな気もしてたんだけど、考えてみりゃ2/3で外れるという意味なわけで……はあ。悔しさのあまり、さらにその4倍くらいの値段の抽選に応募してしまいました。当たらなかったら悔しいけど、当たったらそれはそれでまた一生懸命通帳とにらめっこしなければいけないわけで、どっちに転んでもどきどきします……もはやただのヒカリモノ依存症なのではないかしら……。<結局そっちもはずれました。ダイヤ1ctのリング。ちぇ。

■チョーヤのウメッシュ缶1本(久々に飲んだら甘かった)と、焼酎ストレート。JINRO。あんまり好きじゃないんだけどねー、これしかない。
●山平重樹『ヤクザに学ぶ交渉術』幻冬舎アウトロー文庫/ なぜかお借りしてしまったので(笑)。前半の「交渉ごとの基本」という辺りは、落としどころを考えて交渉しろとか、一方的に勝つのは良くないとか、普通の交渉でも役に立つような内容だったのですが、最後の実例というか、実際の抗争の話が続く辺りになると、脳裏に「………。」という文字が横切るのが自分でもわかります。やっぱりヤクザの交渉ごととは違うと思う。

3月17日(木)

衝動的に「鍼うってください!」と目についた診療院に飛び込んでみる。腰痛がひどくて。なにせ一度階段から落ちて右足首を複雑骨折(<終電に向かってダッシュする途中で落ちた)、昨年夏は階段ですべってお尻の左を打って「臀筋断裂」と診断(<飲んだ帰り道、歩道橋でサンダルが脱げて滑った)された私。双方をかばってヘンな風に重心かけて座ったり歩いたり、そりゃひどくもなろうというものです。痛い。

……やっぱ鍼はいいね。すぐ軽くなるもん……とか思っていたら「相当ひどいですよ、もはや指圧でどうなるとかいうレベルじゃないことを自覚しなさい」と怒られた。すいません。正論なので、とりあえず黙るしかない。

「そもそも階段を落ちるということが、腰が悪いという証拠ですよ!」………どっちも飲んだ帰りだったんですとは言えず、ますます黙るしかない。……また来週来ます。

■水割り。
●山崎マキコ『マリモ 酒漬けOL日記』新潮文庫 /タイトル見た瞬間、読んだ方がいいような気になったので……(笑)。てっきり『平成よっぱらい研究所』の親戚かと思ったら、案外違ってきちんとした小説だったのでびっくり。マリモとは友達になれるような気がします……面白かった。

3月16日(水)

ほんとうは暇な時期のはずだったのに!2月末にいきなりメール寄越しやがった韓国人のおかげで、うちの部署は突如繁忙期です。くそう。その繁忙期に、仕事をふりきって六時に退社。すいません、でも用事が…!ていうかほんとは暇だったはずなのよっ!(怒り再燃)

本日の目的地は渋谷です。あーもうほんと人多いわー。背丸めてちんたら歩くなや邪魔だから!歩くだけで疲れるので、できることなら来たくない街なのですが、生憎と劇場があるのでした……駅から歩くし値段も全般的に高いし椅子も良くない、でも企画(脚本とか演出とか役者とか)だけは抜群にいい、シアターコクーンとPARCO劇場……今日はパルコの方です。とほー。

今日の芝居は『お父さんの恋』。手帳見ながら数えてみたら、私今月歌舞伎関係5本行って、他の芝居が3本となってました……3月は31日しかないってのに。4日に1本は観てる計算です。そりゃ体力も財布もエンプティに決まってます……が、芝居は体力を裏切って面白かった。
前に観た『今度は愛妻家』という芝居がここ数年の中でも屈指というくらい泣けるいい芝居で、思わずDVD買ってしまうくらい気に入ってるのですが、その脚本家+演出家の新作。キャストは『フレンズ』でぼろ泣きした時の七瀬なつみに、NHK「ふたりっ子」の菊池麻衣子。もはや何回観ているのかもよくわからない池田成志(よく働いてるよな…)。それに堺雅人。彼が出演していて昨年とても評価の高かった『喪服の似合うエレクトラ』、気がついたらチケットが完売していたことをどれだけ悔やんだことか!当日券でもいいから行けばよかった……!……堺雅人って『新撰組』出てた?とメールしたらアニメ『雪風』で零の声やってるよと教えてもらいました。ああそういえば。そんな彼を最初に見たのは七年前、大学裏のテント小屋でやってた芝居『こども刑務所』でした。劇団「東京オレンジ」の手際は最低ながら(いくら学生劇団でも、チケット予約の確認連絡TELを夜11時半にしてくるってのはどうなのよ?<しかもチケット取れてなかった)、大変面白かったんだけど、彼の役は顔を真っ白に塗り込めた女言葉の男娼の役。でも抜群に巧かったので名前だけ覚えていてそのあと出世してちらしで初めて顔をみて「こんな優男のにーちゃんだったんだわ……」と。それ以来か。意外に観てない。

最近の芝居って長いよねと、二幕構成の予定時刻を知らせるボードを見て思う。一幕目は暗転するたびに鼻をかむ音がしていて、風邪と花粉症の季節だな……としみじみ。しかし二幕目の鼻すする音は絶対違うね!途中でテレクラのティッシュもらってきてよかったよ……私は家族が死ぬ話とかに弱いんだ(ぐすぐす)。面子は六人。脳溢血で寝たきりの父親(前田吟)と、素性不明の介護士(星野真理)。玉の輿乗ったそうぞうしい姉(七瀬)と、会社経営しているキリキリした妹(菊池)、パチンコで借金しょったまま三十過ぎて働く気もないプーの弟(堺)、隣家のうさんくさい幼馴染の藪医者(成志)。……にへらぽやんとして、何考えてんのかわからないです堺雅人。その笑顔は地顔か?

コメディでずっと笑ってるのに、いつの間にか泣かされてる脚本家の腕は健在。常に「家族」をテーマにしていて、今回は介護と家族との死と相続の話という重いテーマなのに、いつも劇場を明るい気持ちで帰れるというのは稀有。
介護士の女の子とずっと明るい声で喋り続けている父親が、実は植物状態で、意識があるのに家族に伝えることのできないという設定も面白い。家族の行動にずっとツッコミを入れている父親だが、三十代もとうに突入した子どもたちは、とてもシビアなことを言う。……そうだよなあ、ヒトゴトじゃないよなあ、と思いながら、力いっぱい拍手して帰りました。次回作も切実に期待。

■帰ってからウィスキー。サントリーローヤルをストレートで少し、あとはブラックニッカ。グラスはニッカに貰ったやつ。重宝してます。

3月15日(火)

最近、うちに来る宅配便の人は「今日のは軽いねー」と言いながら届けに来るらしい。……ほぼ毎日なんか届くからな、うち。
そんな今日の宅配便は、私宛。友人からではなし。今はなにも頼んでるものないけどなーと思えば、抽選で当たったものが届いたらしい。私は驚異的にくじ運が低く、懸賞系のものはまず当たらない。いったいどこの会社が私に寄越したのかと思えば……



ニッカウィスキーの70周年記念「ロックグラスプレゼント」でした……<記念写真。既に右グラスは使用中。7種類から2つ好きなの選んで送るやつ。結構大ぶりで重い。HOYAグラスだそうで、うわー、うちでいつまでもつかしら(<不吉な予感)。ま、これくらい当たってもいいよね、うちがいったい何本飲んだことか(遠い目)。しかしその前にタダの抽選にあたったときってなんだっけーとこのグラスでブラックニッカを飲みながら考える。確か……サントリーのシングルモルトミニボトル詰め合わせだった。四年くらい前。………当たるものまで全部酒関係なのか……(がっくり)<ジャック・ダニエルは外れたけどね!

■ブラックニッカをストレートでしばらく。あと母がホワイトデーだと貰ってきたサントリーローヤル12年をかすめとってみたり。
●都筑道夫『おもしろ砂絵 なめくじ長屋捕物さわぎ』 光文社文庫 /頑張ってます。あれ、ちょっと順番間違えたか?(大差はないけどさ)

3月14日(月)

昨日古本屋で買った『クロサギ』という漫画がなかなか面白くてご満悦な私。詐欺師の話です。詐欺師専門に詐欺をうつ男の子の話。前から気になってたの。彼を追いかけるキャリア警部補の設定とか、つっこみどころは多いのですが、詐欺の手口は多様で面白い。化粧品に融資、手形に共済、車にバイト。巻末の解説も(<但し法定共済のところは惜しかった。監督官庁は金融庁ではないのですよ……根拠法によって農林水産省や厚生労働省、中小企業庁などいろいろです。根拠法まではあってたんだけどね)。これなら続刊、定価で買ってもいいな。

そういや最近私が面白かった漫画といえば、『医龍』に『MONSTER』、『サイコドクター』(絵が変わる前の最初のシリーズの方が面白かったな)、ちと古いが『暴力の都』(<「あんた何買ってんだ」と呆れられたが、報道番組の話)……青年誌ばっかだな……。しかも妙に方向が決まってる感じ。社会派系。

そんな私の本日買った漫画は『極道つぶし』1巻と『日露戦争物語』の15巻でした。方向一貫?

『極道つぶし』は微妙でした……続きは漫画喫茶か古本でいいな。『日露戦争物語』は、私は面白いですが、他の人にはどうなんでしょう……顔知ってる軍人が出てると、ちゃんと顔似せて描かれてるし。資料集めも作画も大変だろうなこれ。しかし15巻まで出て、まだ日清戦争やってるんですが、こんなに丁寧にやってて本当に主題の日本海海戦(<あと11年後)まで連載がもつのでしょうか……ハガキとか出した方がいいのかな……(不安)。

■休肝日。
●都筑道夫『いなずま砂絵 なめくじ長屋捕物さわぎ』 光文社文庫 /順調に。でもあんまりぶっ続けで読む本でもないかもな……(今更!)

3月13日(日)

今日も芝居です。本日は新橋演舞場にてスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』。学生時代の友達Aと、せのおさんが同行です。猿之助が主演で一度観たなあ……今回は猿之助が昨年脳溢血かなんかで倒れて復帰前なので、弟子の右近/段治郎のWキャスト。弟子の中でも右近は最も猿之助と動きが似てるので想像がつくんだよなあ……段治郎にしよっと。というわけで、本日は段治郎がヤマトタケル、側近が右近のというキャストのほうです。

結論。ヤマトタケルは
へたれっ子でファザコンで甘えたがりでした……ダメな子がいる!(確信)
最初はシンプルな真っ白な衣装で出てきた彼は、熊襲を倒し、蝦夷にかかり、場面転換するうちにだんだん衣装が派手になっていきます……あら黒模様が入ったわと思うと金の刺繍が入り。さながらそれは出世魚。

「で、出世魚の最終形がこの小林サチコなのか……」

ヤマトタケルの魂は白鳥になりましたーという伝説のとおり、宙乗りをかけるラストシーンでの彼の姿(照明でキラキラひかる)を観ながら隣でAが溜め息ついてます……しょうがないでしょ!猿之助の趣味が小●幸子と一緒なんだから!派手好きだから、スーパー歌舞伎の衣装は全部派手でキラキラなのよ!……ごめん、私もキラキラでときめいたよ……(敗北感)

歌舞伎を見慣れた目で観ると、スーパー歌舞伎ってストーリーもわかりやすく台詞も音楽もわかりやすく、気恥ずかしいんだよね……私の出発点が同じスーパー歌舞伎の『八犬伝』だったことを思い出しても。ああそれでもやっぱり笑也さんは美人だよ!この世代の女形の中では断然声きれいだし!つい思わず私が18の時には後援会にも入ってたよ!一年だけだけど!……が、もう46歳なんだね笑也さんも……<そりゃ17の時に彼に惚れこんでた私が29になってるんだから当たり前か……(でもショック)。

まあ、そんな個人的感慨を別にしても、笑也さん笑三郎さん春猿さん、ここ一門の女形は相変わらず綺麗だし、今回は京劇からきてる役者が六人ほど居て、立ち回りがすごかったので大変目の保養でした……歌舞伎の役者もとんぼきるけど、彼らは一回一回を大事にするので、京劇系の役者とはすぐ違いがわかる。あの動き早いのは京劇出身だろうな……と思ってたけど、とんぼきるのに手を床につけずにくるくると舞台をまわりながら跳んで行った役者には満場の拍手が。速い!歓声あげちゃいました。このひとつのシーンの為だけでも、もう一回観てもいいな私。すごーい、きれーい♪

私が惚れこんだ十代の頃から、新機軸を打ち出し続ける猿之助と梨園以外出身の弟子たちはいろいろ言われてたけど、うしろのおばちゃんたちは、宙乗りの時に大喜びで立ち上がって手振ってたよ。わかりやすい内容で江戸の芝居小屋と贔屓の関係を復活させたいという猿之助の狙いは十分当たってると思うけどな……<が、家族連れも、時間中じっと座ってられない子どもと、芝居が始まるなりアイマスクかけてる父親ってのはどーなわけ?金払えばなんでも済むってわけじゃないと思うけどね。

■サントリーのウーロンハイ(タカラにシェア奪われて滅多に見ないけど、こっちの方が美味しいし安い)と、缶チューハイ2本。そんなとこ。

来年、歌舞伎座の先行予約が早まるゴールド会員への道のりは遠く、他の松竹関連劇場の公演にも目を向けてます……が、さすがに『舟木和夫公演』は、と思っていたら、「第二部:赤ツメ公演」……「高校三年生」歌ってた人が還暦になったからって、赤い詰襟……えー。

3月12日(土)

体力値財布値ともエンプティに近づく給料日前の土曜日。本日の予定は、らんさんせのおさんと一緒に、いつものヤクザ芝居(http://www3.to/odoru893)です……「踊るやくざシリーズ第9弾 ―運の章― 『たかがヤクザ、されど極道』」。亀戸のカメリアホールです。微妙に遠いんだよねー亀戸。どーせカメなら亀有のリリオホールだったら近かったのに…(ぶつぶつ)


そんな亀有の駅前の噴水……親亀子亀孫亀の像。何故か羽根がついてます。なんか言われでもあるのかと思ったら、名前が判明しただけでした……「HANEKAME」。まんまやん。正面から見るとなんだか今にも発進しそうで、妙にキュートです。……もしかして「カメリアホール」って亀戸でカメだからですか(今気づいた)。

芝居そのものですが、いつものとおりっていうかーこのオチのなさが妙に予定調和っていうかー。私、気づいたらこのシリーズこれで6本目でしたよ……好きで観ている、んだろうなあ多分。でも観てる最中に毎回、ほんとはどうなのかよく考え込んでしまうわけで。こないだまともにヤクザの芝居だったのは、なにか特別な事情だったんだろうなあ……(遠い目)。いや、間違いなく踊ってたけど。ええと、今回ゲストに初めて来てた敵役のヤクザやってた人は、殴る蹴るの動きがきれいでよかったです。あと元女子プロの姐さんは、腕の振りはさすがに重くラリアートも決まってたけど、喋ると声が妙に色っぽくてステキでした……が、オチは微妙。いや、オチはそもそもどこに。

ところでこれ、「HPから予約するとブロマイドがつくって…」とせのおさんが気にしてるので、スタッフに訊いてみました。やってきたのは見覚えのあるいつもの受付してるお姉さん。どうやら私はDM予約で値段が安い分、ブロマイドはつかないらしい……というか、「メール予約でしたので……はるか(仮名)さまですよね?」と、名簿も見てないそらの状態でさっくりと名前を当てられてしまいました……お、覚えられている(がっくり)。え、いえいえ大和組ファンクラブには入りませんよ私は……入るのはこっちの二人。<ヤクザの待受け画面欲しさに入会した人たちが私の隣にいます。しかも「ゲスト俳優の瀧山とか高井のがほしい」とか言って、わざわざ作らせようとしてますよ……金払ってもネタは逃さない、オタクの鑑です(笑)。

公演案内DMいらないとか言ってたくせにファンクラブ申込書書いてんのはあんたくらいだとか言いつつ、夕食食べに移動。この辺りは土地鑑ないんで、少し移動してもらって……と、両国からてくてく歩く。本日の目的地は、森下の「山利喜」です。平日は予約六時まで、土曜は予約不可という店なんだけど、今から歩けば開店に丁度いいくらいじゃん?とか思ってたら……げ、並んでる。新館に列ついてるあたりでちとヤバいと思ったんだけど、本館の列はもっと長かった……ぎりぎり一階のテーブル席を確保。開店10分くらいで「○○、ラストですー」とか声がかかってる。さすが激混みです。人気メニューは早く頼まなきゃ!

本店は店の前に「大衆酒場」「煮込み」と大書したでかい赤ちょうちんがかかってる古い店構え。でも中入ると意外にきれいです。老舗なんだけど、三代目がフランス料理の修業したとかで、脂たっぷりのったモツ煮込みが洋風で、ガーリックトーストとあわせると旨いのです。これが名物。焼きトンはてっぽう塩とか旨かったな。あとはレバーのタレがオススメ。鶏テリーヌも旨いです。



これだけ見るとなんの店かわかんないでしょ?(笑)しかし何食っても旨いです。〆の御飯ものがないのだけが残念だねえ……と言いながらふと周囲を見ると、すでに周りの顔ぶれは一巡してました……またか!でも満足です。

■ジョッキの大と、あとは日本酒の「花垣」。茶色がかった日本酒にしては少し甘め、旨いです。オススメ。あとはテリーヌにつられて赤ワインをグラスで飲み(渋さがなくて旨いv)、焼酎は「黒真珠」だったかな?ストレートで。あとは焼酎のホットの緑茶割りを2杯、というところです。赤ワイン、もうちょっとでボトル終わるというところで注ぎ終わりかけたので「あとちょっとだし、もう一声!」と言ったら全部注いでくれました。ありがとね、おにーちゃん♪

タレのレバーが照りがよくて柔らかかったんで、ご機嫌で「レバー旨いわー、あたしのもこんなんかしらー」と呟いたら、らんさんにさっくりと
「姐御のはもちっと硬いんじゃないの?」と返されてしまいました・・・・・・そんなことないもん、まだ柔らかいもん(落涙)。

3月11日(金)

「はるか(仮名)も来る?」と上司のNさんからメールが転送されてきた。「第1回下町ツアーのお知らせ」……今日ですか。綾瀬かー。降りたことないけど定期の範囲だな。行きます。

誰が来るのやらと思っていたら、他のある部署の部長と部長補佐と定年退職された部長補佐と……
「今日、ホリエモンより若いのってはるか(仮名)さんだけだねー」……基準はそこなんかい。ええとだいぶ渋い面子でした。楽しかったけど(笑)。
本日の案内人は、Nさんが前の部署で一緒だったMセンセー。やたら立ち飲みが好きな方なのだそうで、「前回連れてかれた時は3軒で1人1200円だった」……安っ。いったいどんな店かしらと思えば、本日の目的地は「串のこたに」。外観きれいだし、椅子あるし(笑)、なんか結構大きいお店ですね。普通だわ。「前回連れてかれたとこは、酒はセルフで冷蔵庫から出し、煮込みはどうみても浮浪者のおっちゃんが手伝って注いでた」という話を聞いていたので、ちょっと拍子抜け。

……が、安い。
「串揚げのBコース、7種類ついて450円だって…」
「こたにサワー、1杯100円か……串くって3杯飲んでも千円札でお釣りが来るな」
「普通のチューハイが高く見えますね」
「倍だもんな……それでも190円だけど…」
「三千円の料理コースを予約すると、キリンビールの大瓶プレゼントですって…」
「お一人様に一本ずつな…」


しばらく道で待ってると、二階の座敷が空いたとのこと。掘りごたつだとなおよかったけど、きれいです。こたにサワーはピッチャーで頼むと5杯で450円でした。妙に甘いんですがなに入ってるのかなこれ。<「ワリッカ」が入ってるらしいのですが、まずそれが何かがわかりません、センセー……。アルコール入ってんのかな、と疑い始めた頃、他の人の顔が赤くなりはじめたので、やっぱり酒は入っているらしい……ゴメン私の舌では感知できなかった(笑)。
センセーの予定では、食って飲んで1人2,000円のはずが、途中で上司が「マグロ食ってもいい?」と言い出し、「じゃあトロと中トロと赤身、2皿ずつ」と言い出した時点で、敢え無く予算は潰えました。ヤケになったらしく「いいよ好きなもの頼んで」といわれたので、結局みんなで480円の越野寒梅を飲んだり私が勝手ににごり酒頼んだりした結果、7人で23,000円になりました……でも日本酒も安かったわ。コップから升になみなみと溢れてんだもん。串揚げも旨かった。抹茶塩とマヨネーズとソースがついてきて、ちゃんと海老も入ってるし。

結局、同じ方向のオジサマ二人と二次会して、帰りました。定期で飲みに行けるのっていいなーラクで。ちょっとはみ出したけど。<また終点から折り返し

■コタニサワーが何杯かとにごり酒と日本酒が二種類くらい。二次会で緑茶ハイとビール、かな。

3月10日(木)

渋谷のPARCO劇場にかかってた、「観たいけど8,000円はちょっと高いよなあ」という芝居の地方公演がe-plusの得チケで半額になってました。いいなあ行こうかなあ。……鎌倉芸術館大ホールだけど(in大船<東京駅から約1時間)

終業時刻と同時に帰る意気込みなら、ぎりぎり間に合う、と思う。という目論見でとったチケットだったけど、だんだん欲が出た。せっかくそこまで電車賃かけて行くなら、ついでに鎌倉まで行って鶴ヶ岡八幡宮でもお参りしようかなー。あんまり忙しくもなさそうだし、午後半とって……とか思っていたのが「あ、10日、私年初に休み申請してるから」「そういや私も午後、組合の仕事につかまってずっといないんですよね」「………。」ゴメン、あと2人しか残らないよね!やっぱ5時までいましょうか?と思ったけど「いーよ、帰って。明日来てくれれば」……すいませんすいません、申請したときはほんとはこんな忙しいはずじゃなかったの!(脱兎)

そんな後ろめたい気持ちでお参りしてきました、鶴ヶ岡八幡宮。来るの久々。東京駅からは一時間だけど、うちから来るには二時間半近くかかるから、かなり気分は小旅行。


思いがけなく、今年最初のお花見もできました……桜。染井吉野ではなく、「河津桜」(社務所の人に字を教えてもらったけど「多分」という保留付だった…)という種類だそうで、だいぶ早咲きの花らしい。右の写真に写ってるのは、奉納する白旗。旗上弁財天で撮った写真なので、源氏の白旗です。歌舞伎にはよく登場するので、見慣れた柄。<義賢最期とかね。

しかし早く来てうろうろしているうちに財布からどんどん金が消え、もしかして電車賃あわせたら、普通に定価で都内で観た方が安上がりだったのでは……という懸念も脳裏をよぎる春の午後。ま、消えた金の大半は、私がここで絵馬あげてお守り受けて御朱印頂いたりしてるせいなのですが……おみくじは「小吉」だったけど、浅草寺のよりよほど親切でした。でも試験の「英語よし。国語わろし」ってのはあり得ないと思う(笑)<逆ならわかるけど。

さて、本日の芝居は、大船駅下車のホールです。大船って降りたことないなー。観音様がいましますのは知ってるけど。駅のホームに滑り込むとき、車窓から観音様が見えるので。
携帯だとちっちゃくしか映りませんが、山の上ににょきっと出てる白いのが観音様の頭です。結構面白い眺め。



で、わざわざこんな遠くまで来て観ようとしている芝居は『SHAKESPARE'S R&J』……男四人だけの翻訳劇です。もとはNYのオフブロードウェイでヒットした芝居だとか。禁欲的なカトリックの男子校の学生たちが、学校で「規律を乱す」と禁止されているシェイクスピアの本を手に入れ、リーディングを始めるうちにそのまま演じ始めるという話。だから台詞はシェイクスピアそのままなんだけど……で、
なんで男四人なのにロミジュリなわけ?<これが気になってわざわざ来たんだもん。

芝居自体は結構長くて、正味で二時間ちょっと。台詞はシェイクスピアの台詞(ロミジュリ以外のも一部あったけどね)ながら。私的にはとっても面白かったです、この芝居。役者はバレエダンサーの首藤康之の他、佐藤隆太、小林高鹿、浦井健治。パンフ買ってよくよく見てみたら、あら小林高鹿って前に舞台で観たことあるなとか、あとなかなかメジャーなドラマに出てるのもいて。S席ながら前から21列目、なにせ台詞はシェイクスピアだから、やたらに過剰な訳で……最初に聞いたときは「台詞、聞き取り辛っ」と思わないでもなかったけど、しばらくすると気にならなくなった。正直、台詞まわしならもっと上手い役者はいっぱい知っているけど、この芝居を演じるには、勢いがいるわけで。実際の年齢は決して若くなくても(首藤、90年に19歳でデビューとか書いてあったしな…)、男子高校生の制服をおかしく見せないだけの、熱っぽさがいるというか。多分それは、あんまり舞台で叫ぶことにスレてる役者じゃダメなんだろうなーと思いました。……それに、なにしろ動きがすごい。舞台の上には、椅子が二つと台がひとつ。それから赤い長い布と燭台くらいというシンプルさ。最初は卑猥な商人たちの台詞を読み上げて喜び、女役はヘンな裏声で演じていた彼らも、すぐ地声で喋り始める。決してただロミジュリのストーリーを追うだけでなく、時に舞台に出番のなくなった役者がロミオとジュリエットの逢引の台詞を邪魔したりして、二重写しで学生たち自身の関係が現れてくるのも面白い。

演出がよかった。オリジナルの演出家が来てやったそうですが、長い赤い布を引っ張り合って決闘のシーンの剣に見せたり、同じ布が毒薬になったりベッドの敷布になったり刺繍のひざ掛けになったり。原作の意図として、ゲイ芝居ではないとのことで、うん、確かにこの脚本を例えば美少年調を売りにしてる某劇団とかがやったら目も当てられなかっただろうなと思う(笑)。なんでジュリエットが一番ゴツい佐藤隆太なんだ?とは思ったけど、見てるうちに気にならなくなるしね。ちょっとかわいく見えてくるのも恐ろしい(笑)。<男同士のキスシーンを5回だか6回だか見たけどな。遠くまで来た甲斐はありました。今日が地方公演まで含めた千秋楽だとかで、挨拶に出てきたときに天井から銀色の幕と風船が降ってきて、キャストもびっくりしたよう……でも!この挨拶ゆっくり観てる暇はないの!終演九時って聞いたのに、もう九時半なんですけどー!(ダッシュ)

家にたどり着くのは、日付も変わりそうな時刻でした……やっぱり遠かったなあ。

■缶チューハイ1本。
●都筑道夫『きまぐれ砂絵 なめくじ長屋捕物さわぎ』『かげろう砂絵 なめくじ長屋捕物さわぎ』光文社文庫 /順調に読み進んでます。

しみじみ台詞を聴いてて、ロミオとジュリエットってバカだよな……と思っていたのですが、そういやジュリエットって「あと二週間で14歳」なんだよな……あ、ちなみに「カトリックの男子校でなぜロミジュリ」という問題については、同じく環境に抑圧された若さという点が似ているから、だそうですよ。

3月9日(水)

「今年から三年間、大殺界なのよ」という隣の席のKさんが、「あんたのも調べたげる」とわざわざ本を持ってきてくれました。……細木和子大センセーの御本。

私、わざわざ占いの本を見たりはしないので、名前だけはしきりによく聞くこの人の占いがどういうのだか知らなかったのですが、どうやら人間の運勢は誕生日によって何星人と決まってて、それによって12年で一周する運勢が決まるらしい。ちなみに私は「天王星人−」でした……えらく遠いところに行ってしまったものです(水星とか金星辺りしかないのかと思ってたよ)。

十二年は以下のとおりに分かれてるらしい。私は「立花」なので今年はまあまあ。で、一年ずつ下にずれていって、また最初の「種子」に戻るらしい。ふーん。

・種子(運命が良い方向に回転し始める)
・緑生(愛情運・財運・仕事運すべてよし)
・立花(今後の基本的な方向を決定づける)
・健弱(小殺界。肉体的な運気のウミを出す時期)
・達成(目的が達成される)
・乱気(中殺界。精神的な運気のウミを出す時期)
・再会(新しくことを仕掛けるチャンス)
・財政(収穫の時期。12年に一度の蓄財の年)
・安定(すべての成果を勝ち取り人生の果実を味わう)
・陰影(大殺界。運気がひたすら下降)
・停止(大殺界。八方ふさがり)
・減退(大殺界。裏切りや別れなど精神的なダメージを受けやすい)


ちなみにうちの部署を調べたところ、今年、私とS主任を除く三人が大殺界にあるらしいです。来年はもっとすごくて、私も小殺界に入り、三人はやっぱり大殺界。ちなみに部長まで入れると、部長は来年が中殺界だとか。12年中5年がなんらかの殺界なんだけど、ひっくり返せば7年は普通か好調なわけで。……6人中5人が5/12の確率で殺界というのはどうなんだうちの部署。(皆で結果見て考え込む)

「じゃあ君が管理職やんなさい、S。来年、殺界に入ってないのは君だけだから。うちの部署の未来は君の双肩にかかっている」
「ちょっと、なんですかそれ」

(しかし今年、親知らずを抜くたびに膿んで頬が倍に腫れあがってるS主任こそ「健弱」なんじゃ…(今年は「緑生」)<後ろから見ても、頬が顔の輪郭からはみ出てるのが歴然)
「誕生日で決めるんだったら、人事でデータベース作れるよなこれ」
「作れますけどねー。それで異動決めてみるとか?」<たまたま通りかかった人事課長
「殺界の人は分散させて配置してみる?」
「いや、むしろ一箇所にまとめて隔離」
「えー、隔離ってどこですかあ」
「地下倉庫でしょ」


……来年、うちの部署はパソコン持って地下倉庫に引越しらしいですよ……(しかも部長ごと)。

■休肝日。
●有栖川有栖『モロッコ水晶の謎』講談社ノベルス /『なめくじ長屋』買いに行ったら、新刊出てました。いくら長いこと待っても読むのは一日……。えーと表題作は、解決部分があんまりあっさりしてて「えっ?」とか思ってしまいました……まだページあるじゃん!と思ったら、その厚みはあとがきと既刊リストの分だったという……昔、山田風太郎か誰か作家が「どんなに作者が趣向を凝らしても、読者は『まだ本の真ん中だからどんでん返しがある』とか思うのだからつまらない」みたいなことを書いてたっけ。逆手に取られたような気分です(<大げさな)。ラストのところはちょっと雰囲気あっていいけどね。個人的には一番面白かったのは、実は短い落とし噺であったりして……。

3月8日(火)

楽しみがまだたくさんあると思うと嬉しいし、でもこれもまたすぐに終わっちゃうんだよな……とか思うとちょっと悲しい。

そんな私の今日のそわそわのタネは、都筑道夫の『なめくじ長屋』シリーズです。つい書店で、シリーズの残りを全部レジに持っていってしまいました……先週3冊買って、今日残り7冊。多分4、5日あれば終わっちゃうんだろうけど。久々に本で大人買いです。あーあ、長いから手出さないようにしとこうと思ったのに。江戸時代のお祭りや遊び唄、おもちゃや大道芸の描写が面白くてつい。根強い人気があるのか、会社の近所の丸善では、スペース少ない光文社文庫の中で、11冊全巻平積みになってました。そんなに新しい本じゃないのにね。

なんでこんなにムキになってるのかな、私。

@日曜に地元の書店で在庫検索させたら「もうそれは在庫なんか出版社で品切れですよ。店で見かけた?そりゃ古い在庫が残ってただけでしょ」と大変感じ悪い対応をされた(<そういやここの書店、前に稲見一良の在庫聞いたら「聞いたこともない作家ですねえ、ありそうもないけどな」とかぬかしやがりました……前の月の新潮文庫の新刊で、あんたの書店で平積みになってたわよ!等等、前にも何度か似たような対応をされて、ここで検索させたことが間違いか……<ちなみに柏高島屋の書店です)
Aだから月曜にちゃんと置いてる丸善に行こうと思ってたら、いつも腹立ててる仕事の件で引き止められてるうちに丸善の閉店時刻になった
Bとりあえずと未読で残していた同じ作者の時代ものを今朝の通勤中に読んでたら、解説のもともと大嫌いな「文芸評論家」がまだ私が読んでない『なめくじ長屋』のある短編のオチを(犯人の名前とともに)予告もなくバラしていた………おい!どう考えても、そこまで詳細にバラす必要性はないぞ!今日買うつもりの本のネタばれされると超ムカつくんですけど……っ!<ちなみに縄田一男。

なんかいろいろ重なって、頭に来たらしい……でも大人買いって楽しいよね……そのまま会計の金額が読み上げられる時が来なければ、だけどさ。

■St.Cousairのナイアガラブランの残りと(香りがよくて大好きv)と、ブラックニッカのストレート。
●都筑道夫『風流べらぼう剣 続・女泣川ものがたり』文春文庫 /これがネタばれされた本。前に『半落ち』のネタを読売新聞の記者が紙上でバラしたというので顰蹙かったことがあったけど、これも同じ。というか、編集者がチェックかけるべきなんじゃないの?と思う。もーあったまきた。本編がわかりやすい人情ものながら、なかなかいいラストだっただけに、余計に。

大阪府が、先日起きた教職員殺傷事件を受けて、残虐ゲームの一定年齢以下への販売・貸出の規制を検討しているという記事を見た。よくある議論だけど、それって「現実とゲームの区別をつける」という程度の最低限の想像力について教育する力がないことを、小手先でごまかそうとしているだけなんじゃないの?と、残虐な本を読んで育った私なんかは思うわけで。司馬遼太郎が描く日露戦争の描写は残虐じゃないのかい?……論点のすり替えだと思うんだけどな。暴力描写の多い小説・古典・芝居・漫画を見て育ったけど、私は腹立ててる相手を刺さないよ。

3月7日(月)

んもう、このジジイ、どうしてくれようか…っ!
と、手ぐすねひいて(<日本語として間違ってます)怒ってる終業後の私に、「はるか(仮名)に、『怒るだけムダだからほどほどに』って言っといて」という伝言が、飲み友達かんさ部のSさんからS主任経由で届いた。て言われてもねぇっ…!と思ってたら、次は「『とりあえず落ち着け』って言っといて」という伝言がT主任経由。だってさー!と思ってたら、「『酒でも飲んで頭冷やせってさ。『天狗』で待ってるから』って伝言来たよ」……上司のNさん経由でした。……てゆーか。行くから!行くから待って!このりん議書いたら行くから!(必死)<「じゃ、お先に」とNさんには帰られてしまいました……待ってー私もあとから行くから!飲んでやる!

という意気込みはさておいて、『天狗』だしな。ここでがつがつ飲むのもな……と思っていたのですが、なにせ会社出たのが午後九時を過ぎてたので、久々に御飯からまともに『天狗』で食べました。チェーン店としては、結構めし旨いよね『天狗』……ここでメニューをしみじみと眺めるのが久々なのですっかり忘れてたよ。なにせいつもここ二次会で来るので。酒はいまいちだもん。ニッカと提携したという50度のオリジナルウィスキーも、ストレートで飲んでみましたが、旨くなかった……。目の前では上司のNさんは「うぉっ、なんだこれ」とか言いながら、カシスオレンジのオレンジをごいごい絞っています……というか普通、カシス「生」オレンジはあり得ないだろ。すごいですね分離してますねこれ。見事な紫とオレンジの二層を築いてます。なんだか昔の学研の付録にあった理科の実験みたいだよね、液体の比重が違うと混ざりませんていう。Nさんたら、「うーんフレッシュ」とか言ってる場合じゃないですよ、混ぜた方がいいですよそれ。下の方、甘くて飲めなくなるから。……そんな感じ。

そんな私は、いきなり着くなり、ビールの大ジョッキ渡されました……でか。久々に見たよ大って。だし巻き卵とか肉豆腐とか食べながら地道に飲んでるのですが、勢いで飲める量じゃないんだよねー。頑張ってるのですが減りません。途中で見かねたのか「いーよ、普通に飲んで」とメニューくれました。やっと焼酎に移動。いや、ちゃんとチェイサー代わりに飲んで帰ったけど。しかしこの大ジョッキの効用か、焼酎とかウィスキーとか飲んでも全然酒まわんないの。おかげで無事に帰れましたけどね。

『天狗』に着いてみたら、転職したはずのOさんも来てました。よく会うねー、三年くらい前に転職したはずなのに、まったくそれを感じさせないくらいよく会うよ……。しかし一週間くらい前の糖尿病の教育入院の効能はなんにもなかったみたいですねー、「かぼちゃの揚げ餅のバニラアイス添え」なんての食ってるようじゃ。「生涯学習、ライフワークだから」とか言ってる場合じゃないんじゃないですか、という話から、Nさんの友達の話になった。趣味がトライアスロンなんだそうで、こないだつきあって自転車で何十キロだか走った、という話。トライアスロンねえ。

「というわけで、どうよ今度の企画、トライアスロンとか。テーマは『築地・寿司・もんじゃ』だから」……待って!寿司ともんじゃはいいけど、築地まで自転車集合は無理ですー。うち千葉なんですよ?川、泳いで渡るの?東京近郊路線図の上から下まで縦断しないといけないんですよ、それはやめましょうよー!(懇願)

■『天狗』にて、ほんとにデカかったビールの大ジョッキと、黒糖焼酎の『珊瑚』(これはまあまあ)が3杯くらい。ロックとかストレートとかで。あとニッカと提携の『天狗』オリジナルウィスキー50度。いまいち。普段私が家で飲んでるのブラックニッカだけど(<安い割に美味しい)、あっちのほうが旨いと思うよ、度数はこれより低いけど。で、帰ってからブラックニッカの水割り飲んでました。

3月6日(日)

歌舞伎を観るのは初めてというらんさんを連れて、せのおさんと三人で観てきました、中村勘三郎の襲名披露の最初の月、夜の部。

ほんとはここで七之助も出てるはずだったんだよねえ……とせのおさんと二人で目頭押さえつつ。しかし混んでますなあ。芸者さんなのか踊りの人たちか、京都の舞妓さんみたいなメイクの団体さんもいて、さすが襲名披露。このところ一、二年に一回ずつ誰かしらの襲名披露があるけど(海老蔵とか松緑とか魁春とか)、だいたい二ヶ月がせいぜい。三ヶ月もかかるのは滅多にない。さすが勘三郎。……という華々しい催しのときに、出られてない七之助……バカな子!(落涙)ほんと、来月は出てほしいです……『源太勘当』、楽しみにしてるのよ……。

さてそんな今日の芝居ですが、のっけから『盛綱陣屋』はらんさんには辛かったもよう。ゴメンねー、私も話は知ってるけど実際に観るのははじめてでさ、これ。こんなに長い話だと思わなかったのよー。時代もので二時間休憩なしは、そりゃ辛いよね(私だって一幕で二時間もある芝居って他に覚えがない……)。さすが配役が豪華、普通「ご注進、ご注進」っていうせいぜい5分くらいの役に幸四郎とか段四郎なんか出ないもんね。さすが襲名披露(<しつこい)。あそこで祖母と母と子を演じてるのが、実際に祖父と父と子なんだよーとか、そういうことを知ってたらもっと面白かったと思うけど。初めて歌舞伎観るには大作過ぎたかな……。<隣のおじさんはいびきかいて寝てたし。

二幕目は、仁左衛門の『保名』。踊りの芝居ですが、恋人に死なれて心を病んで野にさまよう安倍保名(<晴明のお父さんという設定です。史実だと父親は違う名だけどね)。ふらふらふら〜と蝶のあとついて出てきた挙句に「恋人がいると思うたに、また嘘か……」へたれっ子がいる!ていうか先月も似たような「恋しい花魁の姿が見えたのに幻だった」って不貞寝する役じゃなかったか?と思えば、本人のインタビューにも「二ヶ月続けて、女性に狂ってる役ですが(笑)」……自覚ありですか。でも、きれいでした〜。すっきりとした色気のある役者さん。大好きです。しかし俳優名鑑に「昭和19年生まれ」とあるのをみてびっくり……えっ、もう還暦ですか?ていうか終戦前生まれですか?と言ったら、「姐御の年の基準は戦争なのか」とつっこまれました。うん。わかりやすいんだよ個人的に。
保名は頭に紫色の布を巻き、横から垂らしています。あれは病人の印なんだよと始まる前にらんさんに言ってたのですが、終わったあと「姐御に聞いてなかったら、酔っ払いのサラリーマンかと思うとこだったよ」……ネクタイじゃないってば!そんなこと、考えたことなかったよ(笑)

最後の『鰯売恋曳網』。前にテレビで勘九郎と玉三郎のコンビで観たことがあって、大好きな話なので、歌舞伎座にかかるのはとても嬉しい。鰯売が恋をした相手は、京で一番と名高い遊女の蛍火。恋患いにかかった彼の為、道楽者の父親が息子を関東の大名に仕立てて登楼させてやる。いろいろボロを出しそうになりながらも彼女も好意を持ってくれ、うとうと膝枕しているうちについ口をついて出たは鰯売の呼び声。不審がる彼女をなんとかごまかしぬいて大名だと言ったところ、彼女は「やっと鰯売に出会えたと思うたに」と泣き出す。実は彼女は大名のお姫様。十年前、城から聞いた鰯売の呼び声の美しさに、ついふらふらと追って出たところ、道に迷って人買いに売り飛ばされて苦界の身。やっとのことで両思いだと確認し、夫婦約束をしたところではたと困るは身請の金二百両。そこに現れたは城からお姫様探索に使わされた家臣。見事身請けを果たし、二人は鰯売として商いに旅立つのでした……なんじゃそりゃ!というハッピーエンドのおめでたい話なのですが、実はこれ、なんと三島由紀夫の作。あの三島にこんな明るい話が書けたなんて!……という粗筋を話したら、らんさんも「観てみたい」というので、今日は三人連れなのです。

玉三郎は綺麗だし(このお姫様、絶対天然ボケだと思う……美人だが)、勘九郎はほんとに愛嬌あるし。鰯売の家老に化ける馬喰は弥十郎。前にテレビで観たときは染五郎でした。ちょっと洒脱な馬喰でそれはそれでよかったんだけど、今日のは朴訥な感じでかわいらしい。大好きな役者さんなのですよ。達者な役者が揃い、場内も大うけで、とっても楽しい芝居でした。一緒に行った二人にも喜んでもらえたようで、私も嬉しい。

ところで子役ですごく上手な子がいる。清水大希くんという男の子なのだけど、前に若君をやったときに二度ほど観て、「すごくあの子上手いね!」と友達と感心した。前に役者のインタビューでも「今月一緒にやる子はとても上手な子で」と言ってたから、専門の役者から見ても上手い子なんでしょう。正直、梨園の御曹司の子どもたちよりよほど台詞も上手い。名鑑には載ってないから、梨園のどこかの家の子ではないらしい……今日、配役表を見たら、『鰯売』の禿(かぶろ)がこの子だった。遊郭で遊女の妹分として雑用をこなす童女。歌舞伎だとお酒注いだりとかその程度でちょっと台詞があるだけなので、勿体ないなあと思っていたら、
蛍火と初めて向かい合って舞い上がった鰯売が、酒を注ごうとした瞬間、いきなり思いっきり突き飛ばしたのにはびっくりした。……おいおい今、一回転したよ?吹っ飛んでたよ?起き上がるなり乱れた髪を直し、胸元で腕を重ねる仕草が「んもぅ、何すんのよ、髪がぐしゃぐしゃじゃない!ふん!」ていうのが、台詞なしですごく伝わってくる勢いで、やっぱり上手いなこの子と実感しました……「あの場面、台詞なかったけど、目奪われたよね」と二人も言ってたし。<ネタバレにつき、反転。名鑑に出てないから、梨園の子じゃないみたいだけど。またぜひぜひたくさん芝居に出てほしいものです……。

■劇場でビール1本。家に帰ってから氷結果汁の「グリーンアップル」。<甘くて酒飲んだ気はしないけど、アップルサイダーの親戚としては美味しいと思う。あとブラックニッカ。久々にストレートで。

3月5日(土)

スズメを病院に連れていってきました。半分定期診断みたいなものだけど。なにしろもう満十歳になろうとしているので。特に前回から悪くなってもいませんということで連れ帰ってきました。悪くなったのは私の風邪。天気はよくなったけど、朝方はまだ寒い……結局今日は昼寝して合間に本読んで終わったなあ……と思いながらメールチェック。げ。

「抽選購入に当選しました」……あーそういやこないだ酒飲んで帰った勢いで申し込んだ気がする。というか、ふたつ申し込んでたんだけど、高い方にあたってしまったらしい。オレンジとか黄色とかグリーンとかのブリオレットカットのサファイアのグラデーションネックレス……
65カラット分。どーせあたんねーだろとか思ってたのに。あああ臨時出費ーーー。<もうここのメルマガとるのよそうかしら……。

■水割り。あと新商品のMercianのブラッドオレンジを加えたなんたら言うカクテルの缶。アルコール分4%でした……甘くてたまに飲むには美味しいかしら。酒飲んだ気はしないけど。
●都筑道夫『からくり砂絵 なめくじ長屋捕物さわぎ』光文社文庫/ 三作目。何冊目かで解説やってた高橋克彦が書いてたとおり、驚くくらいの情報量。いろんなことがさらりと触れられてて、たまたま私が歌舞伎の芝居観る人間だから「ああ、あれね」と思うような台詞でも特に説明はしない。だからもっといろんなことを知っていたら、もっともっとびっくりできるんだろうなとちょっとそれは悔しいかも。それにしても、行灯や指印の絵が本文中に入ってたのって『くらやみ』だけだったのかな?
●都筑道夫『あやかし砂絵 なめくじ長屋捕物さわぎ』光文社文庫/ 四作目。ここら辺から作者は江戸風俗を書くほうに気持ちが向かったとかで、ミステリ評論家は3冊目までを評価してるらしいけど、私はガチガチの本格大好きな人ではないので、十分面白いです……むしろ江戸趣向の方が楽しいかも。<文章ヘタな本格読むより地口の面白い捕物帳の方が断然魅力的。
●近藤史恵『モップの精は深夜に現れる』 実業之日本社ジョイノベルス/ 前に本の感想を書いた『天使はモップをもって』の続編。1冊目のラストのネタばれになるので、読むなら1冊目からをオススメします。女性の視点で書かれた本だなと思いつつ、やっぱりキリコはかわいいです。かなり最後ヘコんで終わるオチの多い著者なんですが、これは最後にいつもいい気持ちで本を閉じさせてくれる。多分それもキリコのキャラクターのせいでしょう。ほんとに大好き。

3月4日(金)

首都圏は雪でした。
これはヤバいと思って20分早い電車に乗ったものの、会社の最寄り駅に着いたのはいつもより5分あとでした……もー全然進まないんだもん。前の電車つかえてて。私よりさらにもっとずっと危険な地域(<大変雨風雪に弱い路線)から来ている同期の女の子も、なんとか会社には帰れたけど、万一を考えて、夜の予定は延期しました。山の上ホテルのてんぷら……。

しかし「最近の雪で積もったのって久々だよね」という話に。ごもっとも。最近は夜中に雪が降って、目が覚めると庭は白いけど道はもう車の往来で溶けてるってのがほとんどだから。朝になっても降ってるから珍しく積もったけど、「子どもの頃はもっと降ったよね」「うん、かまくらつくったことあるもの」という話をしていて、こんなところにまで温暖化の影響が来てるのかしらと思ったり。雪合戦だって、この程度の雪じゃ難しいだろうし、まして雪だるまなんて……と思っていたら、地元の社宅の庭に、そこそこ1メートル弱のができてました。かなり泥が混じってたけど。他のうちの庭に、20センチくらいのもいて、こちらは真っ白。やっぱり私が子どもの頃に作ったようなのは難しいのかな。

こちらは日本の雪だるまじゃないけど。私が子どもの頃は、これに近いくらいのがうちの近所でも見られたんだけどなあ。

■水割り。
●都筑道夫『ちみどろ砂絵 なめくじ長屋捕物さわぎ』光文社文庫 /うちにあった『くらやみ』の前の一冊目。あーあ買い始めちゃった。全部で十冊くらい出てるからあまり手を出したくなかったんですが、つい。結構下世話なネタ(なにしろなめくじ長屋の住人自体が、江戸で最下層の集まりという設定だから)も多く、濡れ場のシーンも多いというか、女性がひどい目にあう話も多い。だからそういうのが苦手な人には勧めないけど、読み出すと私なんかは面白くてハマりました。

3月3日(木)

「今日は、はるか(仮名)と飲みに行くんで、帰ります」
「えー二人だけなの」
「いや、××課に派遣で来てるOさんと三人で」
「えー。声かけてよー」
「ダメです」
「なんで」
「だって雛祭りの日だから。女の子だけなんです」
「なんだよそれー。じゃあ端午の節句には男だけで飲みに行ってやる!声かけないから!」
「あの……5月5日は会社、休みだと思うんですけど」


先に私が仕事上がったあと、一緒に飲みに行くことになっているKさんとうちの部署の人たちの会話。Nさん、大人げないよ……うん、女の子だけ。なんでかっていうと、派遣で来ているOさんとの共通点が何かってことなので……Oさんの最大の悩みが「上司と合わない」ってことで。その上司が、私の前の上司なんだな……ゴメンね、躾が悪くて。だいぶ「仕事の指示はこうやって出せ!ていうかあんたの指示はなっとらん!」って厳しく教えたはずなんだけどな……(<そこから教えなきゃいけない辺りが情けない)。……とまあ、こういう話題なんで、男の人は呼びにくいでしょ?というわけで、女性3人だったんですけど。

本日のお店は市ヶ谷の「嘉多蔵」。私のお気に入りの店ですが、他の女性二人にも気に入ってもらえたよう。料理美味しいもんね。ここも沖縄料理を置いているので、同じ「ゆし豆腐」などを比べると、やっぱり月曜日の東京国際フォーラムの店は量が少なかったということがわかります……。オススメは、ガーリックトーストとあわせる洋風の煮込み、ピリ辛の「ポチギ」(沖縄のソーセージだそうです)。一人1本とっても食べられます。あとはジャガイモのニョッキなども好き。焼酎が揃ってますが、私はたいていここでは黒じょかでお湯割りにしたものを頼んでます。今日は三種類あったので全部頼んでみました。たいていいつも置いてる「八幡」がスタンダードで一番飲みやすいかな。あとはビールは「八海山」がオススメです。<グラスで飲めるやつ。ちと高いけど。……いつも混んでて時間制限があることだけは残念だけど。今回も6時スタートで9時前にはおひらき。

大変使えない管理職Uの話題は盛り上がりました……動揺が顔に出にくい隣席のT主任は「別に今まで理不尽な上司って特にあたったことないしなー」とかのんびり呟いてたので、私だけがキレやすいのかと思ってたけど(それはおおいにありそうなことだけど)、Oさんと一緒に今部下で働いてるSさんも「とにかくあの人と仕事はしたくない」と言ってるそうなので、やっぱり全般的に彼の仕事の仕方がなってないんだろうな。Uと同時に異動になった女性はさっさと会社辞めちゃったし。……Sさんの方がそこの仕事長いので指示しても強く出られないから、派遣で立場の弱いOさんにきつくあたるらしい。感じ悪。本来ならヒラの私も同じ状態だったはずだけど、私は「言いたいことがあるなら、部長でも役員のとこでも出るけど?証拠も全部揃えるけど?」という人なので、いやみくらいしか言えなかった模様(それをメールで送ってくる辺りが頭悪いけど<さらに証拠残してる)。Oさんはほんと感じのいい人で大好きなので、辞めないでほしいなあー。また飲もうね。今度は男も含めて社員いっぱい集めるからさ!

■最初は八海山ビール。グラスで飲めるのはピルスナーだったかな?飲みやすくてあんまりビール得意じゃない人にもオススメ。あとはずっと黒じょか二合瓶でお湯割り。八幡と……あとなんだったかな。他に二種類。
●都筑道夫『くらやみ砂絵 なめくじ長屋捕物さわぎ』光文社文庫/ 本棚に立ってる本を少し処分しようと思いかけ……しまったちょっとハマったかも。前読んだときは一冊読んでそれっきりになっていたのだけど、読み返すと面白い。「捕物帳を本格推理のアンソロジーからはずせないのはこれがあるから」とまで北村薫に言われるシリーズ。三十年くらい前の本だけど、都筑道夫の本は文章自体は全然古びてないことを思い知らされる本。江戸風俗の書き込みや地口や洒落も楽しいし、カタカナ言葉を当て字にするセンスも面白い。<「才気照突」「鮮凄所也」「有配当」で「サイケデリック」「センセーショナル」「アルバイト」。

3月2日(水)

仕事の関係で名前につかえる漢字をネットで調べてたら、ついでに姓名占いがついてました。漢字の画数とひらがなの音で占えるやつ。自分の本名入れてみたところ、全体的に漢字でみてもひらがなで見ても、全体的に「実力と行動力」「しっかり者」「リーダータイプ」「仕切り屋」………なんかどっかで聞いたような単語が多いな。宴会部長とは書いてなかったけど。でも割といいこと書いてあるので、いい名前なのかしら………と。

「天運26△ 面倒見の良い家柄で、まわりの不運まで背負込みます。

……そんな面倒見のよさはいらない……。

■ウィスキー。お湯割り。

3月1日(火)

寺田修司の『血の起源』という芝居の先行予約がこのところパラパラと届きます。そうねえ、The CONVOYの舘形比呂一という結構好きなダンサーが出てるし、どうしようかな取ろうかな。でもS席8000円は高いよな。A席の6000円ならまあいいかなあ劇場近いし……と思って手続きをしようと思った矢先、何かが気になってもう一度しみじみとちらしを見る。

・「歌と肉体的なイメージだけで構成された台本である」→要するにあまりまともな筋は期待できない。
・「巨大な存在感を示す異端のダンサー舘形比呂一」→やっぱりダンスなのね。
・「宝塚出身の修行の女優安寿ミラ」→ヅカ出身のヒロイン。
・「バレエ界の正統派のプリンス西島千博」→ああ確かに。プリンスっつーか王子様っつーか。不思議な存在。
・「きわめてオリジナリティーの高い様式美を演出する栗田芳宏」→……ん?


ヅカ出身のヒロインを据えたいろんなタイプのダンサーを揃えた様式美。なにか、なにかこう心にひっかかるものが……(Yahoo!で検索中)………ああやっぱり!

「スターダストin上海:演出 栗田芳宏」<BD+北方水滸伝のダンス・アクト

あ、危ないとこだった………(パソコンの電源落とす)

■水割り。
●鯨統一郎『タイムスリップ森鴎外』講談社ノベルス /命を狙われた森鴎外が崖から転落した際にそのまま平成の渋谷にタイムスリップし、そこで出会った女子高生たちと自分の命を狙った犯人を推理する……といういつもながらの奇想とそれを支える調べものには敬服しますが……こういう現代の作家とか歌手とか雑誌とかの実名を出しまくった本って、一種の風俗小説としてはともかく、鮮度はすぐ落ちるよな、というかちと時間を無駄にしたようなというか……すいません処分箱に入れました。

別件ですっかり忘れていた芝居を取ろうとチケットぴあの自動応答予約に電話をする。「この電話はナビダイヤルで20秒ごとに10円かかります」とかアナウンスが流れる割に全然関係ない公演の案内とか流れるからイヤなんだけどさ……<結局私の選択肢は「その他の公演をご希望の方は08を」でした。が、途中で
「ダライ・ラマ来日講演をご希望の方は」というアナウンスが流れたのには驚いた。ダライ・ラマとK-1とお笑いが同列にチケット売られている図って何かこう、それでいいのかという気持ちに……。