6月30日(月) 長いこと使っていたプロバイダの会社が統合しやがるという連絡が来たのが昨年のこと。てことは社名が変わるってことで、ということはメールアドレスも勝手に変更されるということで。……何がイヤって、アドレスが変わりましたという通知を出すのがイヤ。なにしろ5年近く使っているアドレス。その間に学校を卒業し、就職し、ネットを徘徊して知り合いを増やし、ついでに買い物も山ほどした。……もう誰に連絡しなきゃいけないのかもよくわかんない…(溜息)。それがイヤさに割高だのなんだの言われつつもずっと使い続けていたのにこのプロバイダ。くそう。イヤイヤ設定変更をする。会社が統合する1時間前に。<通知は3月に届いている。夏休みの最後の日になるまで宿題をやっていた自分の性格は子供の頃から全然変わってないことを実感。 転送設定つけてるので、前のメルアドでも半年くらいはそのままメール届きます。気長に変更通知出しますので、それまで普通に前のアドレスでメールください…(私信)。 ■昨晩日記を書いた頃には確かに「ちょっとずつ」だったのだが、布団にもぐりこむ頃には「だいぶん本格的」になっていた。朝には立派な二日酔い。なので今日はエビスビールでとどめておきます… 一ヶ月休んでた主任が無事復帰。チームでランチを食べに行く。入院した人間がいると、話題は自然とケガ・病気の体験談へ。上司は自転車でこけて鎖骨を折って入院したそうだ。手術は半身麻酔なので、医者が「ドリルとって」とか言ってるのが聞こえるらしい。うわーやだ。音聞こえるんでしょ?「一応ね、BGM流してくれるんだけど、やっぱり音は聞こえるよ。しかもなぜかそのBGMが中島みゆきの『時代』でさ……」♪まーわるーまーわるーよ時代ーはまわる。とか流れてる病室でドリルでごいごいと骨に穴をあける。やな手術だ。 6月29日(日) 頭痛につき、一回イベント休み。<別に二日酔いによる頭痛ではありません。 メールチェックしてみたら、普段ときどき買い物する雑貨サイトがセールやってたり、頼んでた古書(日露戦争関連。絶版)が売り切れの連絡が来てたり、ついでに探してた本を古書リンクでチェックしてみたりと、結局午後の大半をお買い物に費やしてしまった……ええと全部でいくらかな…(怖)。イベント行かなかったのに。こんなところにトラップが!!!(<自らひっかかってるという気も) 夏になると金魚グッズが増えますね……扇子もかわいいし、手ぬぐいもいいし、飾り物も。今日悩んだのは、ちょっとかわったイラストのコーヒーカップなど。湯のみもいいなあ。まだ買ってないけど。夏場は危険です。 ■ビールはエビス、ワインはシャーレスの白、ウィスキーは久々のワイルドターキースタンダード。いずれもちょっとずつ… ●野村敏雄『秋山好古 明治陸軍屈指の名将』PHP文庫/ 長らくほってあったのを思い出して読了。司馬遼太郎『坂の上の雲』の主人公の一人。さすが8冊分のストーリーを1冊で読むとなると、なんだか早送りで人生を見るようです。大酒飲みで戦場でも酒(支那酒って白酒のことかな…60度くらい…)を飲みながら指揮してたという彼は、私人としてのエピソードが非常にかわいくて私は好きです。…本、欲しいなあ…(<危険!!) 6月28日(土) 部屋で探し物をしていた時のこと。物持ちのいい私は、大学受験時の予備校の日本史のノートを発見した。私が通っていた予備校は日本史が非常に厳しいところで、高校3年の1年間のうち、前半で通史、後半で政治史・外交史・経済史を通し、補講で文化史、冬期講習で戦後史という恐ろしいスケジュールだった。…卒業後数年して同じ予備校のカリキュラムを見たら、日本史は高校2年からの講座になっていた。やっぱりムリあったんじゃん……。とまあ、そういうスケジュールだったので、ノートを見返したら、大政翼賛会と同じページに遣隋使の話が書いてあったりして、たいへん気持ちが悪い。そして今なら!!今ならこの辺りの日露戦争以後に書いてある政治史の意味もちゃんとわかるのに!!!東京裁判で絞首刑になったA級戦犯の名前とかもちゃんと書いてある……投げやりな曲がった字で「武藤章」とか書いてあるのを見て、その当時の自分に教えてあげたい気持ちになりました。「十年後、その人たちの資料に十万以上金つっこむことになってるから」……絶対信じないだろうけど。 で、何を探していたかというとその予備校の日本史のテキスト……年表便利なんだもん。が、物持ちのいい私は大学二年の時に書いた宗教学のレポートなどを発見し、またこれが「死なう団事件」(京極の『狂骨の夢』に出てきますね)とかで、うっかり軍部との関連とか資料引き写したのが丸わかりな内容で、ああ今なら……(以下略)。結局いろんなものを発掘しただけで、肝心のテキストは見つかりませんでした。物持ちが良すぎるせいで埋もれてしまったらしい。…それは単に片付けができてないというだけの話か……。 ■エビスビール1本と、ブラックニッカの水割り。<ボトル、1日で消えた…… 6月27日(金) 部長から上司、すぐ上の主任に至るまで全員外出中の午前中。かかってくる電話の応対は全部私の仕事になる。用件聞いて連絡先聞いて、「承りました。戻り次第ご連絡するよう伝えます」というのを繰り返していると、ちょうど隣の主任の席にソフトのインストールに来てたKさん(女性)が「はるか(仮名)って秘書っぽいねえ」と言う。「そうですかね」「うん、向いてるよー。酒飲みだけど」……それが仕事に何か関係あるのか。いくらなんでも仕事中には飲まんわい。「えーほら、たまには飲みに行こうって役員に誘ってもらったときに、酒代かかっちゃうから」……私はヒラの給料で、自分の飲み代自分で払ってますが。しつれーな。 ■エビスビール1本。 来週から入院してた主任が復帰だそうです。わーい。これでやっと人手が増える…… 6月26日(木) 今日が終われば週末まであと一日……(がくり)。 ■エビスビール2本。 ●柴五郎・服部宇之吉著、大山梓編『北京籠城・北京籠城日記』平凡社東洋文庫 /1900年の北清事変のときの日本軍指揮官(柴)の講演録と、義民兵だった帝大助教授(服部)の63日間の籠城記録。このところ読んでる戦史関連の本では群を抜いて国際協調の美しい本……そりゃ430人(連合軍)対約1万人(支那軍)じゃ当たり前か……。面白かった。知った名前が出てくると思えば、浅田次郎の『蒼穹の昴』と同時代なのでした。柴五郎、写真見るとなかなかハンサムです(本の口絵についてる方が写りがいいけど)。…ヒゲとったら柳葉敏郎にちょっと似てると思うのですが、どうでしょう?…この写真じゃあんまりわかんないかなー。 6月25日(水) 朝起きて「あと二日…」とつぶやいたら「まだ水曜日よ」と返されてしまいました。夢の中で一日出勤すると、すごい損した気持ちになるのは私だけでしょうか……書類、書き終えたのに……もう一回作らなきゃ。今度こそ現実に。 夕方、エレベーターで接待に行くらしい元上司と遭遇。「元気?そっちどんな調子?」と訊かれたので「人が足りません」と言っといた。だって去年の同じ時期、うちの部署6人いたはずなのに…主任が1人入院中とはいえ、今3人。当社比50%てのはどういうことよ。「まあまあ、1人で2人分頑張って働けるだけスキルがついたってことで」「…ヒトゴトだと思ってませんか?」「うん、ヒトゴトだと思ってる」……いつか絶対あっちの部署もうちの仕事に引きずり込んでやると心に誓った瞬間。まだ先月までの課題宿題、山と残ってますからねっ。 いっそのこと国外逃亡しようかなと思い立つ。海外短期英語研修2ヶ月間強、社内限定お一人様募集中。一応私も募集基準は満たしてるんだよな…勤続年数とか。英会話超苦手だし。行った方がいいんだろうけど。と思いつつ、この研修の最大のネックは、時期が8月半ばから10月下旬だということでしょうか……去年の日程は夏コミ前日からオンリーが終わる翌週まででした。オタクには無理だ…(<その前に人数的に上司の許可は下りないと思うけど)。 そんな私の本日の「トンパおみくじ」は『勇者』。「苦しくてもあきらめてはいけない。きっとおぬしの努力が報われるじゃろう」……ほんとかよこのトンパ。と思いながらも、ちょっと心のよすがに。 ■月火と休肝日だったはずなのに、日曜夕方に買ったワインはもう1本空に。…土曜には1ダース分ドイツワインが届いてしまうのでした。あれのカロリーを考えただけで恐ろしい。と思いながら、さらにウィスキーの水割り少々。 6月24日(火) 電車に乗ると、いろんな雑誌の吊り広告が下がっている。読む本を持っていても、つい目がそれを追ってしまうのはもはや習性。『コスモポリタン』『GQ』からストリート系ファッション雑誌、実話系週刊誌、はては『パチスロ梁山泊』『第三文明』『潮』辺りまでつい読んでしまう。そのたびに「なんてひどい日本語」と思うこともしばしばなのだが…今朝目にとまったのは『JJ』の「猫だまし お嬢サマーワンピース」……日本語としてどうかという以前に、「猫だまし」というのはこの雑誌の想定される読者層に理解される言葉なんだろうか……相撲の技だよね確か。ぱんと目の前で手を叩いて目くらましするっていう……というか、ワンピース着るのが猫だましってことは……。 ■休肝日。 ●古川薫『天辺の椅子 日露戦争と児玉源太郎』文春文庫 /天辺の椅子というのは総理の座のこと。確かに明治維新以後敗戦までの首相を見ていくと、軍人出身者が非常に多いことが目につくのだけど。あからさまに日露戦争で過労死したのが見え見えで痛々しいです……こないだ同じ作者の同時代の桂太郎の本を読んだばかりなので、まったく同じ文章がたくさんでてきてすごいデジャヴでした。そりゃ同じ作家が同じ場面書いてりゃそうかもしれないけどさ。だいぶん覚えのある文章がいっぱい… 6月23日(月) このところ景気よく飲んでいたせいか、全然頭が働かない。読んでる本もちっとも進まないし。こんな状態で数字のチェックしろとか言われても。うう、きゃぴたるそんえきって何で数字拾えばいいの?<単に酒のせいというか、素面で考えてもわかるか怪しいところがさらに問題だけど。主任に教えてもらって無事チェックは終了。飲みすぎはいかんなあと柄にもなく殊勝なことを考える。今年入ってきた新人の女の子に一人酒癖が悪い子がいるらしく、泣くわ愚痴るわで一緒だった同期が憤懣やるかたない様子。「まーね、私もあんま酒癖よくないし。最近すぐ寝ちゃうし」と一応ヒトサマのことを言えた立場ではないので言ってみたけど「はるか(仮名)さんは別に手ぇかからないから全然いいよっもう本当大変だったんだからっ」と怒っていた。……酒飲みは、酔っ払っても愛嬌で済む範囲で飲まないとね。教訓。 ■休肝日にしてみました。 ●古谷野敦『性と愛の日本語講座』ちくま新書 /『もてない男』(<学者とは思えない捨て身さで売れた)以来ほとんど専門書の類まで全部単行本は買っているのけど、なかでもこの手の本(いや、テーマはイロモノだけど、ちゃんと古典とか文学作品引いてきてるんだけどね。手間はすごくかかってると思います)は続けて読むと疲れます。説の誤りを実名挙げて糺すのはともかくとして、容貌に実名挙げるのはちょっとどうかと思うんですが……。 6月22日(日) 流血…生理の時に酒飲んだら血行よくなるからマズいよね。とか思いながら、定例のドイツワインの試飲会にのこのこと出かける。私、悪い癖なのだが、体調が悪いと高い買い物をしてなんか発散するらしい。多分明日になると後悔するであろう金額の化粧品などを手にしつつ、浅草橋の会場に向かう途中、たくさんの女性とすれ違う。全部黒尽くめ。ああ今日なんかイベントあったんだなあ…と思ったら、なんかテニプリの特定CPのが同じビル隣の部屋だったらしい(<興味ないので覚えられませんでした)。ふーんとか思いつつ、本日が最終日なので、在庫がなくなる前に私がいつも買ってる醸造所のワインを2本確保。そして「夏用に12本で13,000円!!」とかいう大変お買い得なセットの試飲をしているあたりで藍里さんとちゃーきさんがやってきた。これが二人も認めてくれるくらいのお買い得な内容で………カードでお願いします…(敗北)。 二時間、間違いなく入場料(<1,000円)のモトを取るくらいには飲んでから、近所の洋食屋で夕食。和風ハンバーグ美味しかったです。藍里さんがノートPC買いたいというのでタクシーで閉店間際の秋葉原まで。…自分の職場からせいぜい1駅の辺りなのに、今自分がどこにいるのか全然わかりません。うろうろとくっついて店に入ってみた挙句、「カラオケ行きたい」と駄々をこねてみた。秋葉原ならパセラあるし。休日夜で中途半端な時間なせいか、待ち時間なしで入れた。1時間。しかし曲の検索待ちの間、なぜか延々と『聖闘士☆星矢』のアニメが流れる。しかも十二宮編辺り。さすが秋葉原店。ついうっかり曲も入れずに画面に見入ってしまう。「懐かしいー、マーマだって」「ねえねえこの頃カミュっていくつくらいでしたっけ」「21、2歳でしょ」「げ」「あれこの人誰だっけ」「あ、シルバーセイントだ」「えーと、ミスティって人です。リザドだっけ」「よく覚えてるね」「そりゃここら辺からオタクに足つっこんだんですもん」……1時間のカラオケ代の何分の一かは、このビデオ視聴代金に消えてる気が。さすが秋葉原店。そして秋葉原店オリジナルメニューが「仮面ライダー」の顔型に盛られたピラフである辺り、さすが秋葉原だとなんか妙に感心してしまうのでした……。 ■ワイン=ほとんどドイツワインの白。私の愛するシャーレス醸造所を中心に…試飲で1本分くらいは飲んだかもしれないな。2時間半弱で。あと夕食時とか家でとかであわせてビール2本とチューハイ3本とその他いろいろ。 6月21日(土) 予定もなく休み。原稿やらなきゃという後ろめたさを覚えつつも、だらだらと本を読んで終わる。寝てる場合じゃないんだけど。わかってはいるんだけど…… ■チューハイ3本とエビスビール1本。あとブラックニッカの水割り。 ●古川薫『山河ありき 明治の武人宰相 桂太郎の人生』文春文庫 /私の桂太郎に関する知識。桂園時代の片割れ。以上。日露戦争の本読んで、児玉源太郎(満州軍参謀長)の伝記を買おうと思ったら書店になかったので、代わりに同じ作者の本を買ってみた。まあ同時代だし似たようなもんだろう(<いい加減)。著者は山口出身者の歴史小説をずっと書き続けている人だけど、そのせいか乃木希典に甘いような気がします。拓殖大学の学祖が桂だったとは知らなかった。結構大学の創設者が誰かってのは意外な人が多くて、調べてみたら面白いかも。 ●『手塚治虫COVER エロス編』徳間デュアル文庫 /当代の作家が描く手塚治虫パロディ。エロス編と銘打たれていますが、別にそんなこともなし。昔『SFバカ本』という文庫が「たいやき編」だの「ペンギン編」だのとつけてたのと同じ程度の意味しかない気が…。<まあ手塚治虫でエロやるのは勇気いるだろうしな。私、オタクの基礎教養が足りない人なので、手塚治虫もまともに読んだのブラックジャックくらいしかない……アトムですらよくわかんないもんな。でもそれなりに楽しめました。執筆者が梶尾真治、森奈津子、大塚英志、井上雅彦と豪華(ついでにイラストも海野チカ、多田由美他豪華です)。そして各作家の特性がものすごく出てて非常におかしい(特に森、大塚)。無表情で暴虐を尽くす唐沢なをきのトキも素敵でした。 本日の記事。レンタルペットの店が増えているらしい。確かに一人暮らしで動物は飼うのは大変だろうし、でも一人は寂しいという気持ちはわからないでもないけど、ただペットの都合のいいところだけを拾って、病気だとか老いという負担の部分を引き受けないのはちょっとズルイんじゃ?と思う。<二十年鳥を飼っての感想。 6月20日(金) やっと週末ー。最近、週末にいっこ楽しみ作って、それだけを楽しみに会社に行ってるような気が…。 今日のテーマは「餃子の会」。よくわかんないけど「来ない?」といつも一緒に飲みに行くNさんが誘ってくれたのでついていく。今日は主催がNさんの部下の女性でした。私、話したこともないや。「彼女には、はるか(仮名)デビューだなって言っといたから」……デビューって。 お店は蒲田の「歓迎(ファンヨン)」というとこ。大田区役所のちょっと先。ごく普通の中華料理店という店構えだけど、結構有名な店らしくて、外はずっと並んでる。餃子いろんな種類が……5〜6種類は食べたかな。にんにくの入ったたれをたっぷりかけるやつが美味しかったです。臭いそうだなーというのが心の中を過ぎりつつも、こういうのは食べた本人にはわかんないしね!!!食べちゃえ。 お話しするのも初めてなので、主催のMさんの隣に座ってみる。面白い方でした。社内でとても顔が広い様子。仲良く生ビールなぞ飲んでいたら、向かいのSさんが「こないだ常務と飲みに行ったんだけど、『社内の女性で誰が酒強いのかな』って言ってて、S課長が『Mさんとはるか(仮名)さん』って答えてたよ」……私、一緒に飲んだことないよねS課長……。これだから小さい会社って。 「紹興酒、飲む?」とNさんが訊いてる。「はるか(仮名)さんは飲むでしょ」とか遠くでSさんが言ってるから「あんまり好きじゃありませーん」と答えておいた。他の人もあんまりーとか言ってる。でも来ると飲むんだよな、全員。これが。なくなると隣のNさんが注いでくれるので(<7年も年次上の人に注がせている人)、延々と飲み続ける私。「結局飲むんじゃん、はるか(仮名)…」とか言われながら、気がつくとボトルは3本目になっていた(※総勢8人)。1本分くらいは私が飲んだかもしれない。すいません。 ■生ビールが5杯くらい。あと紹興酒。「紹興酒残ってるのになに生頼んでんの」「あれはチェイサーなんでしょきっと」……すいません、チェイサーです。紹興酒、のど乾くんだもん。あと家で缶チューハイ1本。 6月19日(木) 夜、家に電話がかかってきた。数年前に我が家は葬式を出したのだが、その故人宛。どうやらDMの類ではなく、友人であるらしい。しかしいきなりそう言うのもなんなので、「もうこちらにはおりませんが…」と言葉を濁す。 「ああそうですか、では携帯の方にかけなおします」 「いえ、携帯は……」(<当然解約済) 「あ、番号はわかりますからだいじょうぶです。三ヶ月ほど前にも携帯で話したばかりですし」 ……葬式を出したのは四年前です。携帯は間違いなく解約済。<私がドコモに行って手続きしたんだから確かだ。「え、あの、そんなはずは…」とか言ってる間に電話は切れました。いったいこの方はどなたと話されたのでしょう。それとも携帯にかけたらちゃんと「もしもし」と返事がかえってくるのだろうか。ホラーだ。「その携帯番号、何番か訊いてみればよかった」とくやしがることしきり。夏の夜の小さな怪談でございました…… ■休肝日。 ●宮部みゆき『平成お徒歩日記』新潮社 /雑誌の掲載時期の都合上、ほとんど夏と冬の季節に決まっていると一行は嘆くが、私も真夏にやったことがあります。友達に引っ張り出されて。根津神社から上野寛永寺まで歩くご利益散歩。8月下旬、スタートは午後1時。…一番暑い時刻です。無理がありました。あまりに暑いのでしょっちゅう冷房のある店に逃げ込み、寛永寺までたどり着いた時にはもう門が閉まっておりました…しょうがないので近くの「性病にきく」とか書いてあったお稲荷様に、当時風俗に勤めていた共通の友人が病気にかかりませんようにとお参りして帰ってきた(……なんだかなあ)。ご利益があったかは定かでないけど、でも二人してチューハイ片手に(<相手も酒飲みだ。酒乱度は私の上を行く)暑い暑いとボヤきながら歩くのはそれでも楽しかったような。またたまには歩いてみるかな…今度は気候のいい時期に。鎌倉辺りとか。 書店で見かけた東京創元社の雑誌に「有栖川有栖 日本推理作家協会賞受賞後第一作」とありました。えっ、いつの間に。ていうか何でとったの?と調べてみたら、『マレー鉄道の謎』でありました…えーあれ…?(以下一文削除)受賞したってことは、あれもいつか双葉社で出てる日本推理作家協会賞受賞作全集文庫に入るのか……火村のシリーズが。雑誌に載ってたのは江神さんの短編らしかったけど、読みたいような読みたくないような……。 6月18日(水) Libraryに昨日読んだ米原万里『ガセネッタ&シモネッタ』を追加。 会社を休んだ翌日、何がイヤといってOutlookを立ち上げるほどイヤなことはない。仕事、業界連絡文書、組合関連のがごっそりCCでメールが届いており、合間に業界ニュースにメルマガ(…たまに素材やさんの更新情報とか混じってるけど)などなど。朝来ているものいらないものに仕分けして、必要あるものには返事を書いて……半分くらいに添付ファイル(※ウィルスではなく)がついてたりすると、やっぱりもう一日休めばよかったと思う。<それは問題を先送りにしているだけ… うちの会社の場合、メールボックスのキャパが一定水準を超えると警告メールが届くように設定されている。それも15分に1回。仕事してパソコンの前に座ってる時なら慌てていらないメールを削除すればいいのだが、それがうっかり土日などに届いたメールで超えた場合。「15分に1回、延々警告メールが入っててさ、何百通だよ」……ため息をつく同期に同情しつつ、ふと長期療養中の主任のメールはどうなってるのだろうと気づく。私のとこにCCで入ってる仕事の添付ファイル付メール、全部主任とこにも入ってるよねえ……1ヶ月分……。システム部に連絡してみたら「もうじきキャパ超えますね」と調べてくれた。でもメールボックスはプライバシーもありますからね、触れません。とあっさり却下されてしまった……というわけで主任の最初の仕事は、まず1ヶ月分のメールの仕分けと削除かららしい。それが終わらないとメールも出せないのだ。キャパ超えてて。恐ろしい。健康には気をつけようとしみじみ思ったことでした。 ■というわけで休肝日。久々に。 ●高島俊男『お言葉ですが…C 広辞苑の神話』文春文庫 /学者ってのはよくまあこんな古いことを覚えているものだと感心。最近読んだ本の内容を片端から忘れていく私にすれば驚異です。世代が違うせいか、考え方に大きくズレるところはあるけど、概ね面白く読めます。<百人一首の『わが庵は都の巽しかぞ住む…』すいません私これ27年間「鹿」だと思ってました。違ったのか……(うちにあった百人一首の取り札にはちゃんと鹿が描いてあったのよ…)。 6月17日(火) ああなんかもうやだ。というわけで、今日は休みを取ってみた。具合が悪いっつーかどうにもだるいのじゃ。昨日仕事も組合の用事も急ぎのは全部片付けてきたからもういいよね?三週間以上前から休む休むって思ってたのに。休むぞ。雨降ってるし(<カメハメハ大王並み)。 なんか仕事の時間帯にぽやんと寝てていいのって幸せ〜。原稿の〆切が心の隅っこにひっかかってるけど、布団かぶって寝ちゃる。ついでにビールも引っ張り出してみたりして。ほほほ。 ■新商品らしき缶の烏龍割。エビスビール。その他いろいろ。仕事の時間帯に飲んでるのも幸せです…… ●東野圭吾『嘘をもうひとつだけ』講談社文庫/ 再読。狂言廻しの加賀刑事が主役の『雪月花殺人事件』どこかにあるはずなんだが…どこにいったのかしら。 ●米原万里『ガセネッタ&シモネッタ』文春文庫/ ロシア語同時通訳者のエッセイ。私、この人のエッセイのファンなのです。中国語でラブホテルが「色情旅館」だとか映画『危険な情事』が『致命的吸着』(<すごい訳)だとか、ヘンな知識もいろいろ手に入ります。でもすごいなーと思ったのは、採算性を度外視したソ連という国が外国語に力を入れまくり、万葉集や源氏はおろか、大宝律令までロシア語訳したという話。そんなもん、日本人でも読んだことある人ほとんどいないよ…… ●なだいなだ『アルコーリズム 社会的人間の病気』朝日文庫/ 精神科でもアルコールが専門なんですねこの方。こんな本を飲みながら読んでる私もどうかと思うけど……アルコール依存者というのは、「自分はまだ違う」と思っても、ノンストップの名古屋行き新幹線に乗って「まだ静岡」とか思ってるだけなんだそうです。怖い話ですね。<ヒトゴトかほんとに。 ●加納朋子『ガラスの麒麟』講談社/ なんか痛々しい話ではあるのだけど、私は結構好きです。デビュー作の悪意のないヒロインが苦手だったので。年を経てひねた私は、まったく悪意のない物語を信じられなくなってしまったらしい。やな性分。 6月16日(月) 総務の部長がやってきて5年も前の業界連絡文書が見たいと言う。そんな古いもん、フロアには置いてませんよ。でも急がないから探しといてと嘆願されたので、しょうがなく警備室で鍵を借りて、地下倉庫まで書類を探しに行った。めんどくさ。稲川淳二の世界なら、ここで奥の方の暗い辺りで髪の長い女が一人で作業してるのに遭遇するとこですが、別に誰もいなかったので(<当たり前)、ひとり寂しくダンボールを開けて書類探し。ふと壁を見ると、こんな貼り紙がされていた。「ところどころに殺鼠剤が置かれていますので、十分留意して行動してください」……これは拾い食いをするなという意味だろうか、それともネズミの死体を見ても騒ぐなという意味だろうか。いったいどういう意図を持って貼られた紙なのか。わからん。そしてここ、ネズミ出るのか……。 無事書類は発見され、首吊り死体のシルエットを見ることもなく、ネズミにも遭遇しませんでした。よかったよかった。 ■ブラックニッカのお湯割り。 ●黒川博行『てとろどときしん』講談社文庫 /大阪府警捜査一課を舞台にした短編集。デビュー当時の絶版になってたのが文庫になったらしい。初出が91年ということで、まだ地上げ屋が新しい単語だった頃なのか……ていうかバブルの頃なのか……としばし遠い目になってしまった。大阪弁の会話が軽くてよろしいです。多分読み返すことはないだろうけど。 6月15日(日) 友達と夜の部の歌舞伎座チケットを取ったのだけど、昼の部の玉三郎が踊る「藤娘」が気になって、自分の分だけ一番安いチケットを取ってみた。別に途中からでも入れるから、最後のそれだけ観に行ってもいいんだけど、20分の踊りに2,400円か〜。10分1,200円。マッサージ並みの値段だな。と変な比較をして、勿体ないから他のも観ることにした。しかし昼と夜全部通して観ると、幕間あわせて計9時間。体力勝負に近い。明日が休みならやってもいいけど、さすがにちょっと……ということで、真ん中の「葛の葉」を抜けることにした。前に観たし。<晴明の母狐が歌を残して帰る話。んじゃ10時に家を出ればいいな…と思っていたのだが、よくチケットを見直してみたら、一幕目は11時開演だった……何年歌舞伎座通ってんだよ!!という初歩的なミスを犯し、もうどうでもよくなってきたので一幕目の熊谷直実と敦盛の話も諦める。そしたらあと一時間あるなと思うとさらにどうでもよくなってきてビールを引っ張り出し、さらに日本酒まで出してきて、ますます行く気下がってくる。が、勿体無いので、二幕目の「棒縛り」には間に合わせた。結局踊りふたつ観て、昼の部計1時間くらい。……「葛の葉」観てってもよかったんだけど、私の隣からずらっと三十人くらい、ハトバスツアーの団体で、一緒に座り続ける気力がなかったから……頼むよオバチャンたち、せめてオペラグラスの調整とせんべいをまわすのくらいは幕間でやってくれないかね……。 さて、気を取り直して夜の部。最初の「鈴が森」は前にも観たので割とどうでもいいのだけど(<17歳の美少年役を何故か60歳を越えた富十郎がやって「斬新な配役」と劇評にまで書かれていたが…)、今回の目当ては黙阿弥歿後百十年『曽我綉侠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)』。前半は「時鳥(ほととぎす)殺し」という話で、あんまり上演されないらしい。大名が盗賊に絡まれている身寄りのない美少女を助けて愛妾にしたせいで正室への寵愛が薄れてしまった為に、正室の母親が時鳥と名づけられた愛妾に毒を盛るわ刺客を送るわの大活躍、最後は愛妾の髪をつかんでひきずりまわし嬲り殺し、目撃者の子どもまで惨殺するという話。で、後半は「御所五郎蔵」。前半の大名家に仕えているうちに恋仲になり、不義として成敗されるところを追放で済まされた夫婦が、花魁に入れあげて借金を作った元主人の大名の為に金策に走り回った挙句、行き違いがあって最後心中するという話。前半の正室の母親を仁左衛門(これが鬼女で凄かった…こんな役もできるんだね、孝夫って…)、愛妾を玉三郎。後半の夫婦も同じ二人が演じるというのが趣向になっているのだが……あの。これ、いったいひとつの話である意味がどこに?前半の鬼のような正室の母親はその後殺人の報いを受けることもなく、大名は愛妾が殺された後は花魁に通い詰めてるから殺害の意味もなく。しかも愛妾と同じ玉三郎が演じている後半主役夫婦の妻も同じ店で花魁になっているのだが、それとは別の花魁に入れあげてるし。玉三郎なら判るのよ、殺された愛妾とそっくりとかいう設定で。なんなんだこの大名。「……もしかしてこの話、このバカ大名が諸悪の根源なんじゃ…」うん。私もそう思うよ。そして前半の愛妾は殺され損だな。これ、通し狂言ってことは、今日観たので全部ってことなんだよな……わからん。後半だけ上演の例が多いというのがよくわかりました……だって通しで観てもわかんないもん。ちなみにバカ大名役は染五郎でありました。 ■ビールはえちご土産のスタウト(黒)が1本と、サッポロの生搾りHalf&Half1本(…カロリーは半分かもしれないが、私は二度と飲みたくない…)。チューハイが2本。あと金曜に分けていただいた「江戸樽泡」が4号瓶の半分弱……。 6月14日(土) Libraryに1冊追加。<近藤史恵『天使はモップを持って』 〆切まで、一週間きりました。時間は着々と進んでいくが、原稿は着々とは進まない。うーん。ずっとパソコン立ち上げてる割に全然関係ない原稿進めてみたり(笑)、書評書いてみたり、人様のサイト覗いてみたり。なんか話を聞くと同じお題ですごい大作を書いてる人もいるみたいですが、私は地球に優しく紙代のかからない原稿を目指してみたいと思います。……そういう問題じゃないか。間に合うのかなあ。 というわけで、ネット徘徊中に見つけた本日の脱力記事。マダム・タッソーの蝋人形館、イギリス行ったら覗いてみたかったんだけど(<ホームズ好きとしてはね)……ちょっと萎えました。それでいいのかブリトニー。 ■延々とブラックニッカの水割りを。 ●山田風太郎『エドの舞踏会』ちくま文庫/ ブックレビュー参照。久々に発見して再読したけど、やっぱり最後の辺り、泣けます。上手い。このところ日露戦争関連の本とかも読んでたので、狂言回し役の山本権兵衛という人の伝記も読んだ。辣腕だったことも、女婿を引き上げて出世させたりとあまり褒められないことも、今では知っているけれど、それでもこの本に出てくる山本権兵衛はほんとにかわいいのだ。なんというか、愛嬌?もう、ほんとお気に入りの一冊。 6月13日(金) 上司が「週末くらい早く帰った方がいいよ」と言ってる。新しく上司になった彼が、急ぎの仕事を突然ふるので私が昨日キレかけてものすごい低気圧状態だったのを気にしているらしい。週末が近づくと現金に機嫌が上向く私。言われなくても帰りまーす。これだけを楽しみに今週乗り切ったんだから。さ、飲みに行ってきます。 今日は春日部のバーで秋芳さんと待ち合わせ。前にそこのバーのお客さんが作ったという日本酒「江戸樽泡」(<モルト「エドラダワー」のパクリ)を飲ませてもらって大うけしたので、是非分けて欲しい!!と言ってたら、譲っていただけるらしい。というわけで取りに来たわけだ。はるばる千葉県から。7時半過ぎにたどりついてミントジュレップを頼んでると(ここの店はシーズンにミント系のものを頼むと、お店の人がひっそりと外に出てプランタからミントを収穫してきてくれる)、秋芳さん登場。あ、これ谷川岳のお土産ね、バカ土産。と言って渡したら投げつけられそうになった。焼いたサケの切り身のキーホルダー。……いや、これが実にいい出来でね。照りといい焦げ目といい。幕の内弁当に入ってたら間違いなく箸つけちゃうよ。こんなくだらんものをMADE IN JAPANで作るなんて、なんて技術力の無駄づかい。と藍里さんと遠い目になった逸品だ。<シリーズにのしいか、ししゃも、アジの開きなどがあったがやはりこのシャケが一番。無事秋芳さんのお母さんの自転車のキーへと行き先が決まった。……それをぶらさげたまま自転車が走るのかと思うと、ちょっと感慨深いものが。 そんなバカ土産をサカナに飲んでいると、日本酒を譲ってくれる人が登場。店にあったというかわいい箱に入れて、手作りの「読み捨て新聞」というペーパーもつけてくれた。この新聞がよくできてるのだ。HPとか作って欲しいくらい。自家製の日本酒ってどうやって造るんですか?と訊いてみると、そういう試みをしている蔵があるんだそうで。自分で米を洗うところから始めて、毎週通って作業をするんだとか。米を自分で選んでブレンドすることもできるけど、私たちが分けて頂いた「江戸樽泡」は新潟のなんとかいう米100%だとか。杜氏さんの腕ですよ〜というけど、発酵の度合いによって日々味が変わるから面白いそうだ。去年作ったのが「真赤蘭」(<『マッカラン』でこの当て字は予想ついたな)とモルト続きだったので、次もモルトですか?と訊くと「次は『カンパリ』なんていいかなと思ってるんですよね」とのこと。私が「そしたら『寒い巴里』かな?」と言ったら秋芳さんは「…私はてっきり『オトコ巴里』かと」……「漢巴里」はねえだろ!!相変わらず彼女はオトコマエでした。せっかく今日は女の子っぽいカワイイかっこしてるのにな!!(笑) だいぶん時刻が遅くなった頃にオーナーが登場。明日フランスへ発つのだそうで、今日はせっせと荷造りしてたらしい。マニキュアとかする?というので頷いたらお土産買ってきてくれるらしい。遠くてなかなか来ないのにすいません。と思ってたら秋芳さんが「時々来るとオーナーが『今日はアネゴは来ないの?』って訊かれるんだよね〜」……私の名前は「アネゴ」ではないですよオーナー…。「たまにはオトコ連れてこいよ〜」と毎回言われるのですが、オトコ居たらお互いこんな相手と遅くまで飲んだくれてないっての!!と毎回答えてます。「またまた〜、そういうこと言ってるのが急に『結婚します』とか言うんだよ〜」……会社でそう言った同期の女の子と私賭けてるんですけど。彼女が私より先に結婚したら、目白の椿山荘一泊料金奢ってくれるそうです。ふふん。私自信あるよ〜?バーで飲み放題つけてくれるのよね?と言ったらしばらく考えた末に「宿泊料金込で十万円まで…」と制限がついてきました。自信ないならやめればいいのに(笑)<ま、勝ってもお祝儀代わりに辞退だろうけど。ちぇ、泊まりたかったな山県有朋邸……<それか!! ちなみに私はあまりに自信がありすぎて、彼女が勝った場合の条件がなんだったか忘れました(笑) …ほんと、いい店です…いろんな意味でも(笑)。こんだけお酒揃ってるのに、4時間近く飲んでもこの値段だもんな〜。都内で飲んだらこの倍は取られるだろう……私が知ってるバーで、店内に並んでる酒瓶の数だけでも間違いなくトップです。居心地よくて地元の駅まで行く電車は終電でした。危ないとこだった。また来ます。 ■ミントジュレップ。クエルボ(テキーラ)。ビールにクレームドミントとミントの葉を落としてもらったもの。モルトがクライヌリッシュのカスクストレングスと8年もの、グレンなんとかが2種類くらい。あとやっぱり名前が覚えられなかった60度くらいのモルト。ご馳走様でした♪ 6月12日(木) 久々に100SSを更新しました。032「鍵穴」です。元の話は恩田陸の『ネバーランド』。<また誰が読んでるのかわからないような話を…。今朝から再読して面白かったので。やれば原稿って一日であがるのだということがわかりました。なのにどうして目前に〆切の迫った原稿は全然進まないんだろう……あと一週間……? 階段から落ちて折った足首の手術痕がどうも痛むなあと思っていたら、梅雨時だからか。雨の季節は通勤電車の中が湿っぽくてイヤです。 「古傷って雨が降ると痛むっていうけど、もうじき降るとかいうの、わかる?」と訊いたのは私の大学時代の友人だ。「ううん、降り始めたら痛いけど、降る前はよくわかんない」と答えたら「なんだ、使えねえな」と彼はほざきました。<天気予報代わりにしようと思ったらしい。…ちょっと数年間の友情にヒビが入った瞬間。 ■エビスの黒。これって売れ行き好調過ぎて7月初旬まで在庫ないから販売停止らしい… ●恩田陸『ネバーランド』 集英社文庫 /ブックレビュー参照。 ●五條瑛『心洞 Open Sesami』 双葉社 /革命シリーズ第3弾。全巻買って読んでる癖に、どうして私はこんなに全然前の話を思い出せないのだろうか……<前の巻なんて「鳩」(※主人公の名前)という単語のみ。健忘症?しかし人物紹介の「サーシャ……謎の男」という説明には何か意味があんのか。<書いてる意味ないし。私の中で彼のイメージは、BANANA FISHのブランカです。うさんくさそうな笑顔のせいだろうか。 6月11日(水) リンクページに1件追加。<あらたさんのサイト「a*s」です。BDも更新待ってるからね〜。 会社のお昼休み、「そういやOくんから結婚通知来なかった?」「あー来てました」という話になった。 Oさんは私の一年上の先輩で、こないだ結婚した。二次会には私も行った。すごい快活そうなお嫁さんでした。でもさ。「なんか並ぶと、すっごい似てませんか、O先輩とあのお嫁さん・・・」私の目の錯覚かと思ったけど、皆が激しく同意した。「似てるよねー」「結婚すると夫婦って顔似てくるっていうけどさ、あの二人、結婚前から顔似てるよ」「似てますよね」そうか、私だけじゃないのか、そう思ってたのは。<面長な顔立ちと、通った鼻筋のかたちが非常によく似てるのだ。 「まあね、Oくんてナルシストだから」……うわ、一言で切り捨てたな。同期って厳しいな。と思う一瞬。私も気をつけよっと。 ■新潟の46度の日本酒『さむらい』。日本一強い日本酒だそうです。<箱に「貴方の眠りを醒ます武士(さむらい)酒・・・いざ出陣」というステキなコピー付。うん、確かに度数は高いんだけどね……なんかちょっと粕漬けっぽい味がするよ・・・?あとエビスビールの黒をはじめて飲んでみました。なんとなく美味しいような気がする。なんとなく。名前のせい? 6月10日(火) 昼休み、ぷらぷら歩いて丸善まで行って本を買った。文庫本三冊。帰り道、自分が手にした袋を見て首を傾げる。はて、二冊までは何買ったんだか覚えてるんだけど。あと一冊なんだっけー。……って、昼に買った本すら思い出せない辺り、重症。ボケが始まったかしら。正解は乙一の『失踪HOLIDAY』でした。角川スニーカー文庫などという最近買ったことないレーベルの本。うっかり帰りの電車の中で開いて、はさんであったしおりのきらきらしさに負けそうになって年を自覚。そして家に帰り着いた今頃になって「そういや三島の『サド侯爵夫人』読んでみようと思って書店へ…」ということを思い出す。ボケの二乗。なんだかねえ。そして最近戦争関連の本、あんまり読んでないわと気づく。いかんあとまだ百冊以上残ってるのに。やはりあれは体力のある時に読む本だと思う。ま、気長に気長に……そして資料代のモトを取る前に醒めませんように……(<前科がたくさん)。 ■休肝日。冷蔵庫にまだビールが残ってるはずなのだが、発掘できなかったから…でも冷凍庫からズブロッカは発見。今、ちょっとだけ葛藤中。 ●真保裕一『ホワイトアウト』新潮社 /祝・奥只見ダム踏破。というわけで本棚から引っ張り出してみました。再読で展開知ってるけど、それでも何度読んでも面白い。そういや意識してなかったけど、表紙のこの青っぽい絵、私が下覗き込んで「ほえー」って言ってた壁のとこだわ。で、こっちをあがっていくと遊覧船乗り場、と。そして本文中では私たちに熱く説明してくれたおじさんのいる電力記念館は爆破されていた……(笑) ●乙一『失踪HOLIDAY』角川スニーカー文庫 /短い話が2本。1本目はなんだか基本設定が『暗いところで待ちあわせ』を思い出されたりしてしまうのだけど、センチメンタルでいい話。2本目はうってかわって一人称はお金持ちな中学生の女の子。たしかにジャイアンみたいだ……でもわがままさが「かわいい」で済むのは、語り口が面白いから。この人、基本的に文章上手いのに、表現がちょっと変わってる。他のも買ってもいいな、これなら。しかしこれ、大学の卒論書きながらか…ほんとに若いんだなあ。 6月9日(月) カウンタ、11111をまわりました。しかし申告が2件あったのはどういうわけだろう…まあいいや。お二人ということで、お題をお待ちしております。その前の分も。 相変わらず足はだるいけど(水分とりすぎ…)昨日飲んだ酒の影響はまったく出ていない辺りがなんかちょっと寂しいです。いや、二日酔いは嫌いだけど。なんとなく。 入院中の主任は、手術のために転院だとかでまだあと二週間はかかるらしい…今月いっぱいはムリってことか。なんだかなあ。週の最初からテンション下がります。週末に向けてがんばろっと。 ■新潟帰りのビール『越後ビール「こしひかり」』を1缶。 6月8日(日) 目が覚めると部屋は真っ暗だった。ああまた寝ちゃったのか。携帯で確認してみると、午前4時前。もったいないからもう一度温泉行こうかな。洗面用具をまとめて湯まで行ってみると、さすがに誰もいなかった。貸切ーvと思っていたら、十五分くらいで誰か来た。見覚えのある顔…と思えば、昨晩夕食の配膳をしてくれた人だ。やっぱり宿の人の朝は早い。 風呂入ってあったまったら目が覚めてしまったので、夜も明けたことだし、もってきた単行本をめくりながらビールを飲む。ついでに昨日の飲み残しの日本酒も。しばらくして藍里さんが起きてきたので、もう1回風呂入ってから朝食食べて、チェックアウト。 さて、今回の私たちの目的地はもうひとつある。それは大湯温泉へ向かう道のすぐ近くにある道……「奥只見シルバーライン」。ん、なんか聞いた覚えのある名前。そう、『ホワイトアウト』の舞台となった奥遠和ダムのモデル、奥只見ダムへ向かう道なのだ。せっかく近くまで来たんだし、行ってみたーい。そんな軽い気持ちで車を走らせた私たちの前に、現実は厳しかった。「この先、奥只見ダムまで20キロ」……だいぶ遠い。しかもただの20キロではなかった。ダムの傍の掲示板には「奥只見シルバーラインは、全長22キロのうち約18キロがトンネルの観光道路です」とあった。……18キロトンネルが続く道は本当に観光道路と言えるのか!?そしてこのトンネルが、昭和30年代のダム建設時の資材運搬用であるため、ものすごく中が暗いのだ。オレンジ色の光は暗く、壁は掘削時そのままの岩盤剥き出しで、天井は低い。しかもカーブ多い。19本のトンネルが続くのだが、長いものは3キロ以上ある。前を走ってる車のライトはわかるけど、ぜんぜん車は闇に溶け込んじゃって見えないし。しかも何より恐ろしいのが、トンネルを抜ける瞬間。今日は真夏日さながらの上天気なので、トンネル出た瞬間は眩しくてまともに目が開けられない。この長いトンネルを抜けるたびに見える「事故多発」の看板は、間違いなくカーブというより眩しさのせいだろう、これ…っ!! そんなステキなトンネルですが「爆破されちゃったのってここらへんかな?」「多分ここら辺で課長が撃たれたのね!!」と盛り上がる。それにしてもこのトンネル、寒いです・・・夏なのになんでこんなに肌寒いの?夏でこれなら冬ってどれくらいなのかしら。<少なくとも地図には「豪雪のため冬期は閉鎖されるスキー場」と書かれていた。春にしかあかないスキー場って!! 遠い道のりを踏破して、抜けた奥只見ダムはとてもいいとこだった。緑がすごくきれい。奥只見ダムというのは人造湖としては日本一の貯水量なのだそうで、周囲の山々の木の色を映した湖面は深緑に染まっている。遠くの山並みにはうっすらと万年雪が望めるし、今日などはよく晴れて遊覧船に乗るのも気分が良さそう。結構観光客も来ているし。で、あれだね?映画の最初で織田裕二がぶらさがっていたダムの壁面って。どれどれ。 「これですよねー最初の場面のって」 「そうそう、あのアップになるとこのね」 「わー高ーい……」 「……」 「……」 私は高所恐怖症ではなく、むしろナントカは高いところが好き、のクチだ。でも私は金輪際この場所からぶらさがるのは願い下げだ。ねえこれ地上までどれくらい?高すぎて遠近感狂いそうです。そして織田裕二は高所恐怖症だそうだ。地面を見下ろしながら、二人とも「うひょー」とかヘンな声しか出ません。俳優という職業は大変だ……。気持ちを奮い起こして、原作の舞台はどこかなーと周囲を見回してみる。レストハウスってあれかな。でもって凍結してた湖面があっち。せっかくだから遊覧船乗って行こうね〜と一周30分の小さな船に乗ってみる。ここのスタッフが若い子が揃ってて、チケット売り場の女の子は美人だった。なんというかこう「美貌の無駄遣い」と頷きあってしまうような。何でこんなに若い子がいるの?と思えば、どうやら発電所の「でんぱつ」の営業部勤務らしい……こんな船の運転まで営業の仕事なのかー。ビール片手にテープの観光アナウンスを聞きつつ、船に揺られる。やっぱり山の緑がきれいだけど、そこかしこに雪で木がたわんだあとが。斜面に生えている木も「ほら、高い木があるのは尾根のかたちにそってだけで、雪が溜まるとこには低い木しか生えてないでしょ」と、本当に雪に支配された地域なんだなと実感。この湖の中央辺りで県境なんだそうで、帰り道の十分くらいだけ福島にも滞留したことに。<実は東北もほとんど行ったことないので、行きたい…… 船を下りてから、発電館にも足を伸ばしてみた。高台に立つこの建物は奥只見ダムの建設や施設などの紹介をする施設。入口付近の自転車漕いで発電させる機械に「あっ、洗濯機に負けた」とか大人気ない争いをしている私(<子ども用らしく、足がぶつかる…)とシニカルな藍里さんの受け答えが気に入られたのか、館長らしき人から熱くいろんな説明を受ける。『ホワイトアウト』の映画を観て来たの、といったらいろいろ飾ってある映画グッズの説明をしてくれた。まあ私ら別にそんな織田裕二が好きとかいうわけじゃないんで、使用した手袋に頬擦りするような趣味はありませんが……しかし織田裕二ファンは結構遠くから来るらしく、最高記録は札幌から来場だそうです。お疲れ様。そういうグッズよりも、高度経済成長とダムとオリンピックの関係の説明なんかが面白くて、私たちはだいぶん楽しめた。でもやっぱり映画もう一回観てから来ればよかったなーとちょっと後悔。原作も久しく読んでないし。 お昼食べてからの帰り道。カーナビあるし日も長くなったから家まで送ったげるよと藍里さんが言ってくれた。わーい♪…・・・って、ほんとに千葉までいいんですか?ものすごく遠いので恐縮しながらも、知らない道走るのは風景が変わるのが楽しいので、嬉しいです。時々PAやコンビニに寄りつつ、高速と一般道を乗り継いでのドライブ。楽しい。でも車ずっと乗ってると足むくみますよねと言った私への藍里さんの冷静な指摘。 「はるかさん、その缶、今朝から何本目?」 「えーっと、朝4時に起きてー、えちごビールが4本と、チューハイが2本と、水割りが1本と、あと日本酒が4合瓶の半分弱くらいと…」 「その段階でもう3リットル近いでしょーが。そりゃ水分の取りすぎだよ」 そっか。そりゃそーですね。当たり前。 カーナビはいろんな道を教えてくれます。そしてちょっと見ないうちに、予定地到着時刻をこっそりと一生懸命修正しています。どんどん早まってるなと思うと、途中で御飯食べたりするとまた時間をもとに調節しようと頑張っている辺りが、なんとなくけなげでかわいいです。いいなあカーナビ……車以前に免許すら持ってないけど。 藍里さんが自宅まで送ってくれたので、自宅から近いはずなのに全然知らない道をたくさん走れて楽しかったです。遅くまで、二日間本当にお世話になりました♪ ■えちごビールが4本(白缶とスタウト、それに「こしひかり」ビールが2缶)。チューハイが2缶(『氷結果汁』のシャルドネとか<新しもの好き)。ブラックニッカの水割が2缶と日本酒「長者盛」がちょっと。 6月7日(土) 藍里さんが「温泉行かない?」と声をかけてくれたので、荷物を詰めてのこのこと電車に乗る。宿(というか温泉…というか県?)を決めたのが二日前だったのでいまいちどこに行くのかあまりよく理解してません。相変わらず人様にお任せの旅をしております。候補は群馬と長野と新潟と栃木にあったんだけど、新潟を選択したのは私。一度も新潟行ったことないから。しかも米どころですよ!!地酒!!<結局それなのか。 高崎から車で拾ってもらって(<今日は普段乗せてもらう車と違うやつで、カーナビがついてる。免許持ってない私はそもそも車はほとんど乗る機会がないので、カーナビ自体が珍しい。おもしろーい。説明された道と違うところで曲がると必死に軌道修正しようとするあたりが笑える)、高速乗って新潟へ。私は雪国で生活したことないのでよくわからなかったのだけど、説明してもらうと確かにいろいろ豪雪対策が。床はコンクリートで打って1階部分は車庫にするとか、屋根の上に融水設備とか、屋根の傾斜の角度に道脇の雪を溜めるスペース、それに車道の信号機が縦。なるほどねえ。ふんふんと説明してもらいながら見回すと、やっぱりだいぶんこちらと気候が違う様子で、咲いている花がかなり時期が遅い。遠くに来たんだなーと思いながら……しかし目的地ってこの辺りの温泉よね?宿ってどこ?と車でぐるぐるまわってみたのに全然見つからない。どこ?諦めて宿に電話して説明された道…ってここかよ!!ほんとにこの車入るのか!?という細い路地で、両脇の店が道に張り出してる。旅館の駐車場がこの先というのが恐ろしいです。あの4WDとかどうやってここまでたどり着いたんだろう……。 本日の宿は湯之谷温泉郷大湯温泉「湯元庄屋 和泉屋旅館」。こないだのダンジョンみたいな(笑)旅館とは違って、シンプルなつくり。でも部屋が広くていい。十畳に二人なんて勿体ないくらい。夕食も部屋に運んでくれるので、楽。料理も美味しかったし。温泉自体は小さいけど(露天はなしで男女各ひとつだけ)、かけ流しなのでお湯は贅沢。湯温は高めだけど、効能書きがどうやら男湯にしかないので(仕切りからちょっとだけ天井辺りに見える)、何度かわかりません…これはちゃんと貼っといて欲しかったかな。でも飲んだあとに温泉入ったので、お酒がいい感じにまわって暑い。ビール飲んで、布団に転がって……そこで記憶はおしまい。 ■出掛けにビールとチューハイを飲んできて、夕食時に「緑川」の冷を。あと酒屋で買った地酒「長者盛」を少々。お風呂入ってから「えちごビール」の金色の缶のやつ。<全国の地ビール第1号だそうです。 6月6日(金) 会社の社内メールで通知。「金曜、ヒマ?空いてたら飲み会ジョインしない?」…行きます。翌日から温泉旅行だけど。体力値だいぶん限界っぽいけど。で、今日の趣旨は?「今度異動してきたAさんとの懇親会」…はあ。それは構いませんが、そこに私がいる意味って…?「えっとね、人数少ないと寂しいから。はるか(仮名)さんなら知らない人とでも話合わせられるし」……要するに人数合わせってことかな。しかしAさん、私ってば顔もわかんねえや…ま、呼んでもらえるうちが華だしな!!! まずは月島でもんじゃ。花見の折にも出かけた「風ぐるま」という店にてせっせと焼いてみる。美味です。こないだ石田衣良の『4TEEN』を読んで、月島が舞台の中学生の話だったので、無性にもんじゃが食べたかったの。Aさんとは隣だったのでしばらく喋ったけど……結構モノの見方がシニカルな人かしら〜。結局彼とは一次会でお別れして、次の予定地は?とNさんに訊いてみると「たまには夜景を観に行こう」というわけで、てくてく歩いて銀座方面へ。かちどき橋の上から見る夜景は、ちょうど水面にビルの灯りが落ちてとても綺麗でした……が、根性ない大人は、そこからタクシーに乗る。銀座駅前なんて、すごい近所なのにね…。二次会はワインの店(名前忘れた)で。珍しくだいぶん終電より早めに帰って、寝る。荷物はまた明日の朝…<ここら辺がいつも私のダメなとこなんだな。 ■生ビール3杯とレモンハイ1杯、あとワインが白でグラス3〜4杯。そんなとこ。 月島のもんじゃは美味しかったです。でもさすがに午前様が一週間に三回目だとちょっと辛い… 週末は新潟の温泉まで行ってきます。この疲れた肌に喝を。 ところで二十日〆切の原稿、まだ一行も書いてないと言ったら「それはまずいのでは」と言われました。やっぱりまずいか……私も密かにそんな気がしてたんだけど……。 6月5日(木) 六時には会社を出ようと思っていたのに、内線がかかってくるので帰れない。上司は先に帰ってるしさ。どういうこと。とか口の中で罵りながら六時半にダッシュで退社。七時開演なのに〜。本日の舞台は、『サド侯爵夫人』。脚本は三島由紀夫、内容は澁澤龍彦『サド侯爵の生涯』によるもので、演出はTHE ガジラの鐘下辰男。…だいぶ三重苦っぽい感じ。三島は昨年12月の歌舞伎『椿説弓張月』で見てて苦しんだし、鐘下といえば作・演出を務めた舞台『PW』は私が人生で見た舞台の中で三大落ち込んだ舞台のひとつだった。<「へこたれた舞台」(ex:星屑in上海)とは違う。戦中の捕虜収容所の人間関係をそのまま引きずった戦後の殺人事件の話は、1人で観に来ていた私を心底落ち込ませた(さっきパンフ見て、それが演劇大賞その他を受賞していることを知ってさらに落ち込む)。「なんで君はわざわざ金払ってまで討たれに行くかな」……私もそう思うよ。そのときは観ようと思うの。多分このチケットは酔っ払った状態で取ったのがいけなかったのかと…。ついでに言うと、新国立劇場小劇場って、見覚えあると思ったら、オペラ『シャーロック・ホームズ』観た会場……。 という不吉な予感をよそに、出来は良かった。私、三島は高校時代に結構凝って新潮文庫はかなり読んだはずなんだけど、これは未読。読んでから行くかなとも思ったけど、戯曲が評判いいなら下手な予備知識を得てから行くよりいいかと。非常に怖い舞台でした。サドを取り巻く女性六人の会話だけでサド侯爵を浮かび上がらせるという趣向なので、とうとうサドは出てこない。サドの妻、妹(兼愛人)、義母その他がそれぞれ道徳と法、貞淑、奔放、悪徳、信仰、民衆(<フランス革命の時代だから)を体現しているのだけど、とにかくものすごい台詞の量。一室だけを舞台に展開されるので、動きはほとんどなく、すべて会話だけでイデアの対立が語られるという内容。真正面からぶつかりあう女二人、また三人の会話の応酬は怖い。そしてこの絢爛豪華な三島の台詞がぜんぶ頭の中に入る女優という職業も怖い。動きのシンプルな割に圧倒的な舞台でした。いやすごかった。暗くなったのでぱちぱちと手を叩いて帰ろうとした時のアナウンス。 「ただいまより、十五分間の休憩となります」……マジ?これから休憩?もう九時回ってんだけど!?……結局終演は十時二十分でした。平日夜に休憩ある舞台ってほとんど観た覚えないよ私。…結果として、5000円のチケット三時間の上演時間だけの価値はあり。サド侯爵夫人の妻ルネを演じた女性が背高くて美人だなーと思ってたら、『天保十二年のシェイクスピア』でオフィーリアにあたるお冬をやった高橋礼恵という女優だった。やっぱり全員基礎がしっかりしてるというのはすごい。<一番台詞の少ない女中役が映画『敦煌』のヒロインやった中川安奈で、顔観てやっぱり年月経ったんだ…と思ったけど、当たり前だな十五年近く経ってるし(苦笑) ぎりぎり日付変わる前に家着いたと思ったら親から電話かかってきて、「今、近所の寿司屋にいるんだけど」…行く。夕食食べ損ねたの。結局午前様でした。フジツボ(<東北の方だと食べるそうです。やたらデカい。味は蟹ミソに似てます)が美味しかった…。 ■寿司屋で生ジョッキ2杯。今、チューハイのグレープ1本。 ●近藤史恵『天使はモップを持って』実業之日本社JOY NOVELS /好きな作家かと言われると悩むところだけど、これは結構好き。すごい内容的にはライトだけど(本格というには…)、ヒロインのキリコという清掃員の女の子がかわいいので。 6月4日(水) 昨晩、そろそろ十一時になろうとする頃、二次会で「あの、私そろそろ…」と腰をあげようとすると「はるか(仮名)さん、明日午前中休んでいいから」と人事担当の部長と役員に言われた。ほんとに休んじゃうぞ。と思いながらも、ここで休むと自分に対して負け決定なので、出勤する(<というか、ここで休んだら自分の首を絞めるだけ…)。朝、常務に会社で会ったときに「お疲れ様でした」と挨拶したら「おまえ、妙に元気だな」と言われてしまった。「俺はだいぶ酒が残ってるのに」……だってかなりお酒控えめだったもん。それにしても寝たのが3時近かったから3時間くらいしか寝てない割に、前日より元気なのはどういうわけだろう……いい気分でお酒飲めたからかな。ちょっと浮上してきたかも。 ■Hi-Boyという名前のチューハイのアップル。美味しいけど甘くてジュースみたい…飲んだ気しないや。 6月3日(火) 「私がここにいる。」…と躰の中で胃がそう言っている。ということがわかるということは、だいぶん胃が荒れているということなのではなかろうか。なんだかなーそろそろ休もうかなーと思いながら出勤する今晩の予定は、部署の歓送迎別会だ。でもねドタキャンは幹事さんに悪いしね。と思って出勤してみたら、営業部から女性が来てた。「ねえねえOさんの休暇届の書類こっちにある?」…ありますけど。でもOさんてば今日の主賓…(※異動していった私の元上司)。「それがねえ、じんましんなんだって」異動二日目にしてじんましん。そりゃまた。私は異動しないしなー帰ろうかなー。 と思っているうちに、集合時間になってしまった。わかったことは、とりあえず私の場合、一番具合が悪いのが午前中で、昼を越えるとマシになってくるということ。…午後五時以降に向けてテンションがあがってきているということかしら。本日の会場は「月の蔵」。人数が多かったので、個室ながら席がふたつに別れたが、だいぶん喋りの面白い面子だったので、楽しくお酒が飲めた。なぜか話題がサンダーバードから謀図かずおの『へびおんな』になった辺りで一次会お開き。 問題はこのあと。私の最寄駅の隣が、今度新しく昇格して部長になった人が住んでいる駅。で、こないだの忘年会、一緒に帰ったんだけど、別れたときの記憶がないの……「はるか(仮名)さん、どんだけ呼んでも起きないから」そうでしょうとも。目が覚めたら終点で、折り返しましたともさ。あの日は具合悪くて店のトイレで吐いてたの、あのね今日も具合が…とかもごもご言ってるうちに「帰らないの?」「いや、帰りたいんですけど、駅に向かう方向に『二次会行く人たち』の集団が…」気がつけば女性は新人と私しかいない。しまった逃げ損ねた。「あと一時間だけだから」「…わかりました、あと一時間だけですね?」「はーい、はるか(仮名)さん、ゲット♪」……毎回これで失敗しているような気がする。でも今回は酒も控えめにして、終電ギリギリで電車にも乗って、隣の駅在住の部長(※私の人事考課者)もちゃんと起こしたので私の勝ち。……まだ今日が火曜だということを考えなければ。週末はだいぶ遠い。 ■しばらく生ビール飲んで、目の前がソムリエ資格者が座ってたので、白と赤でワインを選んでもらい、だいぶん飲んだ…ひそかに1人で1本近くは。あと二次会の『天狗』で生ビールと、最後によくわからないハウスウィスキー?のストレートを。<なんか私がストレートを飲むまで周囲の人が落ち着かなくメニューを渡してくれるので……。帰宅してから烏龍割。 本日は個室だけどテーブルがふたつにわかれていて、だいぶん遠い。手洗いに立つとき、隣のテーブルから「同人誌とかいうの」「コミなんとか」という単語が聞こえた。あれは常務の声。……そういえば担当役員の常務(というかこないだまでうちの部長)のおうちの最寄り駅は、山手線の大崎駅なのでした…りんかい線と直通になった駅(※ビッグサイトから一本で山手線との接続駅)。確かそこにあるアイリッシュバーも行きつけだと聞いた覚えが。……多分「混んでて困る」という話だと思うのですが…すいません今度からルート変えようかと思います…絶対会いたくないもん(泣)。 6月2日(月) 朝起きて、ちょっと頭痛と吐き気が。風邪ひいたかな。でも昨日の夜中に冷凍庫から引っ張り出したズブロッカが敗因という可能性も。私は酒飲んだ翌日はちゃんと出勤するというマイルールがある。休んだら私の負け。飲み会の翌日なら、どんなに具合が悪くても行く。ルールだから。…というわけで、もし二日酔いだとしたら休んだ私が負けなので、とりあえずは午前中だけでも出勤。ほんとに調子悪かったら午後休みとろう。さすがに異動してきた人がいる初日に休むのも感じ悪いし。と思って出勤してみたら、部署名が変わった新しい名刺が間違っていた。まーねー確かによく漢字間違われるんだけどさ私の苗字って。しかし名刺だよ?普段なら我慢するけどさすがに名刺じゃなあ。くすぶり。やっぱもう帰ろうかな。具合良くないし。すいませーん……「あ、これ明後日の午前中までの照会だって。だから明日の午後これうちあわせね。あ、はるか(仮名)さん、なんか言った?」……いーえ、この資料は午後配っちゃっていいですかーって訊こうと思っただけですー……とほ。 午後まで頑張ったら、頭痛はおさまったので、やっぱりどうやらズブロッカがよろしくなかったらしい……。<それは単なる自業自得か。。。 ■缶チューハイ1本。 ●石田衣良『4TEEN フォーティーン』新潮社 /中学生の男の子たち4人の1年間を描く話。起きる出来事はなかなかヘビーだけど、この作家の描く主人公たちっていいコが多い。<「優等生」という意味ではなく、優しい。私が一番好きなのは、病院で死にたくないと逃げてきた老人と出会う夏休みの話。こないだもんじゃ食べて佃公園の辺りで花見をしたばかりなので、月島を舞台にしたこの話の中でちょうど彼らの目に映る風景が記憶に残ってるのもあって、描写にそうそうと頷けるのも楽しい。時折りふっと面白い表現があるのも。 6月1日(日) 昨日の帰り道、電車の中で隣の席が空いたのでやってきた同期が「何読んでるの?宮部みゆき?」と言われた。確かに私は宮部好きだけどね……惜しい。「…って、『陸軍がよくわかる本』ってなに読んでるわけ」だからその宮部の資料。『蒲生邸事件』の資料を……って、普通はせいぜい読んでも二・二六事件の本くらいまでだよね……いや、どうしても蒲生大将の経歴がよくわかんなくてさ。だいぶん怪しいけどこの本(明らかに間違ってるとこあるし)。……こういうのって調べだすとドツボにはまるんだよね……今はWebで調べれば簡単にいろんなデータベースが見つかるのでさらにどうしようもなく。ああなんか楽しいなあ……(現実逃避)。 ■チューハイが2本とビールが1本、それに冷凍庫から発掘したいつのか定かでないズブロッカ(ウォッカ)。<冷凍庫に入れておくと、冷たくなるけど凍らずにとろりとなります(と高村薫『神の火』で覚えた…)。 虎やのHPを見ていて見つけたお菓子。そんなに和菓子って好きでもないんだけど、デザイン見るのは好き。夏らしくてかわいい。渋沢栄一がこれ食べてたのかと思うと…。 |