医療法人 石原小児科クリニック理事長 石原 修さん profile いしはらおさむ 1976年 久留米大学医学部卒業後、小児科学教室に入局、小児科神経学 を専攻。1983年 大野城市に「医療法人 石原小児科クリニックを開業、地域のお医者さんとして、子どもたちの成長を見守る傍ら、福岡県中央児童相談所の非常勤嘱託医。筑紫医師会にて子どもの虐待防止活動を行う。 最近、オムツのはずれる時期が遅くなっています。三歳児検診では半数の子どもがオムツをしています。オムツの性能がよくなって子どもが不快感を感じなくなっていると私は思います。オムツのはずれる時期の早い、遅いは問題ではありません。大切なのは、はずれるまでの過程です。 2歳から3歳にかけて、子どもの脳は急激に発達します。この頃、子どもは多くの基本的生活習慣を獲得します。排便の自立にも子どもの脳の成長が深く関わっています。子どもはオムツがとれる過程で、失敗、成功を繰り返し、その時「学習」をします。親は適切な助言、ほめ言葉、そして、たしなめを与えてください。 排泄は食事と同様、楽しい事です。「たくさん食べたよ」と同じく「たくさんうんちが出たよ」という言葉が出て欲しいものです。排泄の正しい習慣づけは、小学校、中学校での集団生活での規則正しい生活の基礎となるものです。お母さん頑張ってください。
石原小児科クリニック理事長 石原 修さん 子どもの指しゃぶりは20〜30%の子どもに認められ、最近歯並びへの影響が問題とされています。今回は指しゃぶりをまとめてみたいと思います。 @胎生期:指しゃぶりは母親の胎内にいるときから認められ、生まれて直ぐに母乳を飲むための練習と考えられています。 A乳児期:5ヶ月頃になれば、何でも口に持っていって吸おうとします。これは色々な物をしゃぶって形、味、性状を学ぶためと考えられています。この時はこのまま見守ってください。 B1〜2歳:眠い時、手持ち無沙汰の時に無意識におしゃぶりをします。緊張や不安を解消しようとしていると思ってください。無理にやめさせる必要はありません。 C3〜5歳:この頃になると子どもは集団の中に入り、一人遊びである指しゃぶりは減ってきます。しかし、この頃になっても昼間に指しゃぶりが頻回に認められたり、一度治まったものが再発した場合は、緊張や不安の原因追究が必要となります。歯科的にも乳臼歯が生えそろうため、歯並びや噛みあわせへの影響が出てきやすい時期です。日中は指手を使った遊びを沢山させて下さい。小児科医、小児歯科医に相談するのも良いと思います。子どもの癖は、その「くせ」を見るのではなく、その「くせをしている子ども」を見守りながら対応を選んでいく事が大切です。 最後に、最近おしゃぶりを使用している子を多く見かけます。理由は「これを付けるとおとなしくなるから」との返事。おしゃぶりの評価はまだ確定していません。しかし、わたしは「とりあえず泣き止むから」という理由で安易に与える事には賛成できません。
石原小児科クリニック理事長 石原 修さん 子どもはよく頭を打ちます。どう処置したら良いのでしょう。まず、打った部位を確認してください。傷が開いている時はその部部位を軽く圧迫して病院へ。骨が明らかにへこんでいる時も病院へ。交通事故の時、高い所から落ちた時、まだ首が完全に据わっていない乳児(4ヶ月以内)を謝って落とした時など、非常に強い力がかかった可能性が高い場合も病院へ連れて行ってください。次に5つの症状を見ます。1、けいれんは起こっていないか。 2、吐いていないか。3、ぼーっとしていないか。4、顔色は悪くないか。5、手足はちゃんと動いているか。 頭を打って何かが起こると、以上の5つの症状が直後、あるいは受傷数時間後に出ます。その日はいつもどおり食事をし、お風呂も入れていつもと変わったところがないかを見てください。翌朝、機嫌よく起きていつもとまったく変わった様子がなく、元気に動いていれば大丈夫です。子どもは大人に比べて身体が柔らかく、体重も軽いので頭への衝撃は少なく、頭の中に何かが起こることはめったにありません。まずは慌てず、子どもの状態をきちんと見てくださ