IC01 女子団体戦展望 
Ver3.0(補足)  2月28日

3.0を最終バージョンとしたが「もう少し教えて」という声があったので、「トト郎完全ガイド」に寄稿した内容の中から各校の解説部分を追加して紹介する。2月19日の走順予想表と合わせて参照されたい。この後の予想部分に関しては完全ガイドをどうぞ!

女子はもともと層が薄いので今年は主要メンバーの卒業による世代交代の影響が大きい。やはり上級生の揃っているところがそれなりの安定感を示している。しかし若手による活性化も重要な要素だ。今年の特徴は昨年の新歓に成功して現2年生に恵まれたところが上位に来ていることだ。リレーはエースの存在も必要だが3人目までタイムの読める選手がいることは不可欠だ。エースがいながらメンバーの減少でピンチに見舞われているところも見受けられる。以下、大学別にコメントしよう。

<京都>
クラシック優勝候補筆頭の番場を含めシード選手を3人揃えた京都が今回の優勝候補ナンバーワンである。しかしそのシード選手の1人である宮内の替わりにJWOC01の浅井千穂選手を使う公算が高くなった。12月と1月に関西で行われたリレーではいずれも浅井が走っており、宮内は別チームで走っているのだ。但し走順は流動的だ。上述のリレーでは浅井→石川→番場と石川→番場→浅井を試している。関東IC団体戦での走順が注目されるところだ。足が完調でない番場がクラシックを走って何らかの影響が出た場合は、万が一の最後の競り合いを避けるために浅井→番場→石川もあると見ている。番場1走以外はすべて可能性があると見た方が良い。
<筑波>
塩田美佐、上松佐知子の卒業でさすがに一大黄金期の去った感があり、春先はかなり見劣りしていたが、さすがに筑波の環境はすばらしく残されたメンバーも1年間でしっかりレベルアップして来た。メンバーは昨年の優勝メンバーの二俣と、やっと調子を上げてきた切れ味鋭い黒河、それに2年生ながら安定感さえ出てきた成長株の高野麻記子で間違いない。走順は高野→黒河→二俣と見ているが微妙。京都を脅かすにはまだバラツキのある黒河が良い方のレースをすることが大条件となる。
<東京女子>
今年の新しい顔は間違いなくここだろう。いきなりショートチャンプになった田島と本セレトップ通過の山本が軸になり、元気な2年生の1人とチームを組む。JWOC選手の川島沙耶香が一番の候補だが、関東IC団体戦では不出場で上野恵美子が名前を連ねており最後まで分からない。いずれにしても3人目がこのチームのかぎである。走順は田島を2走に持って来るパターンの可能性が高く、2年生に1走を走らせるオーソドックスな作戦か、山本が1走を走ってしっかり情報伝達を行うかという選択になろう。
<東北>
昨年までの一大勢力であった小林啓恵ら5人の卒業により、さすがに大幅戦力ダウンは否めない。春先は予想以上にモチベーションも低く心配したが、秋口からようやく上昇の兆しが見えて来た。姫野祐子の活躍や活動を共にする宮城学院若手の刺激を受けて最終学年の本多祐子、半澤美咲らもいよいよ始動したようだ。メンバーはこの3人で間違いない。エース格の本多がベストレースをすればそれが即ち有終の美を飾ることにつながる。
<千葉>
昨年の6位入賞メンバーの蓬莱真子を中心に若手の原響子と掛谷朋美で組むチームは強力だ。掛谷の替わりに先輩格の高瀬ということも十分ありえる。千葉は毎年あまり目立たないが今年も2年生がしっかりレベルアップしてきており入賞ラインに入って来た。
<宮城学院>
6人の宮城学院の2年生軍団が元気だ。JWOC01の櫻井優子、双子姉妹の1人高橋舞あたりがそれなりの実績を残すようになって来たので全員にやる気が出て来ている。しかし時々飛ぶことも多く、各人とも大きく悪いレースを無くさないとレースをまとめ上げるのは難しいかもしれない。まずは素朴にぶつかって来年につなぐレベルだが、意外に挑戦する気持ちで来た時の強さがでるかもしれない。3人目は同列で誰が出てくるか不明。
<相模女子>
早くからレベルの揃った4人の選手がいるのだが、各人とももう一つ伸び悩んでいる。しかしチームとしての力は十分見込める。エース格の井手千寛がショート以降足を痛めて本セレを欠場し選手権クラスには出られないが、残りの3人はしっかり選手権クラスを走る。リレーに絞って準備して来ているはずの井手と、地図読みの上手な鈴木詩奈子、走力のある望月順子の3人と見た。もっとも関東IC団体戦は望月順子ではなく松永彩が名前を連ねているのでどちらになるかは不明。
<日本女子>
最近レースに出てくるのは水野真理と矢口恭子だけと層が薄くなってちょっとピンチ。3人目は筑波大大会で久しぶりに元気な顔を見せた3年生同期の西野方子しかいない。西野はJWOCのセレに通過するなど力のある選手なのでブランクがあったとしても何とかレースをこなすだろう。関東IC団体戦にはこの3人でエントリーしているので、チームとしてどの程度の力を発揮するか注目したい。相模女子の4人と同期の関係にあり対抗心を燃やしてくるはずで、入賞を目指して熾烈な戦いが期待できる。
<実践女子>
伊是名奈津子、竹内麻里、柴田絵里、さらには関根亜紀子あたりまで中堅どころが揃っている。際立って切れ味のある選手はいないが、みんなそつ無くこなしてくるタイプなので大きくずれない順位を確保するだろう。OLKの恵まれた環境の中で残された期間でさらにレベルアップしてくることも期待できる。
<金沢>
上回生が揃っていて今年こそ入賞のチャンスと思っていたが、最近藤田三樹の顔が見えないので突然予想が困難になってしまった。4年生の上田慶子と南朋江に2年生の大塚泰恵がチームを組む公算が高い。頼りになる先輩を信じて大塚が頑張れば十分入賞圏内に入って来る。
<京都橘女子>
入賞の常連校だったが横江君香らの卒業で今年は大幅に戦力ダウン。その中で塩田純子1人は全国各地の大会のみならず海外遠征までしてレベルアップしており期待大だが、チームとしては残念ながら他が読めない。3回生の横澤夕香、松田亜紀子でチームを組むことに決まったようだが、今のままでは塩田1人での苦しい戦いだ。残された期間でのレベルアップに期待しよう。
<茨城>
上回生のレース参加が少ないので最終的なメンバーは予想しずらいが、熱心な小泉沙織や鳥羽田恵理を中心に組み立てるだろう。あまりレースに出てこなかったが、もともと力のある四ノ宮恵美子がこれからしっかり準備して加われば十分戦えるチームとなるだろう。
<新潟>
増山歩が中心となって同期の山越千鶴と共にチームを組む。最後の年でもあり特に増山は栃木出身ということで気合を入れて準備してくるはずだ。3人目は佐藤祐子か三浦恵美子になるだろう。3回生たちがいま一歩伸び悩んでいるので、これからのチーム作りの中での上積みが望まれる。期待しよう。
<大東文化>
目黒未紀と服部絵梨子に吉田知春か跡部江里でチームを組む。未知数な部分が多いが粒が揃っているだけに一桁順位に食い込むシーンも。
<京都女子>
澤田留己が社会人になって抜けてしまったのが痛いがメンバー的にはそれなりのレベルが揃っている。ただ核になる選手が育っていないのが苦しい。足立悠紀子あたりがもっと出てくれば強いチームになるのだが、まだそこまでには至っていない。メンバーは岸川紀子、足立悠紀子、須貝洋美の3人だろう。
<静岡>
森田有紀子の代が卒業して戦力ダウンとなったが、ショートでは好レースをする幸香奈江と同じく最終学年の大関恵子、さらに若手で元気な松島佳代子や秋山麗子でチームを組む。昨年成功したチーム作りを今年も継承してどこまで頑張れるか見守りたいところだ。
<東京農工>
2回生の皆川美紀子が力を付けて来たのだがポカもあってポイントを上げきれないでいる。田島利佳がコーチとしてバックアップすることになったので残された期間で仕上げて来るだろう。残りのメンバーは4年生たちが辞めたそうなので、同じ2年生で熱心な土屋紀子、野村泰子を予想した。2年生のみのチームなので今年に多くを望むのは難しいがそこそこ頑張るだろう。



Ver3.0  2月19日

OC大会の時から「トト郎完全ガイド」が発売開始になったので、そのトト郎予想に向けて作った最終的な表を掲載しておく。詳細解説および買い目はガイドをどうぞ!
 
大学 順位幅 メンバー・走順予想       控えメンバー
    1走 2走 3走    
京都 1〜2 浅井千穂(2) 石川裕理(3) 番場洋子(4)   宮内佐季子(1)
筑波 1〜4 高野麻記子(2) 黒河幸子(3) 二俣みな子(4)   新宅未笛(4)
東京女子 1〜4 川島沙耶香(2) 田島聖子(3) 山本真美(4)   上野恵美子(2)
東北 3〜6 本多祐子(4) 半澤美咲(4) 姫野祐子(2)   藤谷弘美(3)
千葉 3〜6 蓬莱真子(4) 原 響子(2) 高瀬彩和(4)   掛谷朋美(2)
相模女子 5〜 望月純子(3) 鈴木詩奈子(3) 井手千寛(3)   松永 彩(3)
日本女子 5〜 矢口恭子(3) 水野真理(3) 西野方子(3)   西片麻里子(2)
金沢 5〜 南 朋江(4) 上田慶子(4) 大塚泰恵(2)   藤田三樹(4)
宮城学院 6〜 櫻井優子(2) 高橋舞(2) 高橋 睦(2)   高橋英子(2)
新潟 6〜 佐藤祐子(3) 増山 歩(4) 山越千鶴(4)   三浦美津子(3)
実践女子 5〜 竹内麻里(4) 伊是名奈津子(3) 柴田絵里(2)   関根亜紀子(2)
茨城 6〜 鳥羽田恵理(2) 小泉沙織(3) 四ノ宮由美子(4)   田口久美子(2)
京都女子 7〜 足立悠紀子(3) 須貝洋美(3) 岸川紀子(4)   西田智佐(2)
京都橘 7〜 塩田純子(4) 横澤夕香(3) 松田亜希子(3)   戸来亜沙美(3)
静岡 7〜 松島佳代子(2) 大関恵子(4) 幸香奈江(4)   秋山麗子(2)
大東文化   服部絵梨子(4) 目黒未紀(4) 吉田知春(3)   跡部江里(2)
奈良女子   江田美晴(3) 飯田麦子(2) 宮下矢誉衣(3)   永田恵子(2)
東京農工   土屋紀子(2) 野村泰子(2) 皆川美紀子(2)   児島江里奈(2)
津田塾   横井温子(3) 関戸紀子(2) 山口裕子(2)   増田沙織(4)
山口   板谷麻由(3) 川村奈緒(4) 矢田部尚子(3)    
椙山女学園   伊村優子(2) 水口愛子(3) 小出晶子(3)   西脇千可子(1)
図書館情報   前田 穂(3) 庄山美子(2) 清水麻里子(2)   佐野 恵(1)
埼玉   三ツ矢麻子(1) 佐藤ひとみ(2) 坂元君江(1)   内山貴美子(2)
立命館   梅原直子(3) 吉田歩美(1) 市川裕子(1)    



Ver2.5  1月18日

黒河、高野らの伸長で遂に筑波が東京女子を逆転して2番手に入って来た。トップは相変わらず京都だが走順を若干入れ替えた。番場を2走に持って来て昨年の筑波のように2走まででリードを作る先行逃げ切り作戦と見た。3走は宮内ではなく浅井。東北は全体で少しずつ着実に伸長して来た模様。千葉も蓬莱を軸に2年生3人が良いライバル関係で切磋琢磨している模様。相模女子は故障の井手を敢えて外したが微妙。京都橘女子は塩田1走でトップグループを死守し下げ止まり作戦に出るものと読んだ。あとは現時点では変更なし。

トト郎企画もあるので「有り得る順位」を示した。
  大学 ランク メンバー・走順予想 控えメンバー 有り得る順位
1 京都 石川裕理(3)→番場洋子(4)→浅井千穂(2) 宮内佐季子(1) 1〜2
2 筑波 高野麻記子(2)→黒河幸子(3)→二俣みな子(4) 新宅未笛(4) 1〜3
3 東京女子 川島沙耶香(2)→田島聖子(3)→山本真美(4) 上野恵美子(2)、木暮なつ樹(2) 1〜3
4 東北 B 姫野祐子(2)→本多祐子(4)→半澤美咲(4) 藤谷弘美(3) 4〜6
5 千葉 B 原響子(2)→掛谷朋美(2)→蓬莱真子(4) 高瀬彩和(4)、西澤瑠美(2) 4〜7
6 宮城学院 B 高橋舞(2)→櫻井優子(2)→高橋英子(2) 中塚美幸(2)、高泉佳苗(2) 5〜8
7 相模女子 B 望月純子(3)→松永彩(3)→鈴木詩奈子(3) 井手千寛(3) 4〜8
8 日本女子 B 水野真理(3)→矢口恭子(3)→西野方子(3) 西片麻里子(2) 6〜
9 実践女子 B 伊是名奈津子(3)→柴田絵里(2)→竹内麻里(4) 関根亜紀子(2) 6〜
10 金沢 B 南朋江(4)→上田慶子(4)→大塚泰恵(2) 藤田三樹(4) 6〜
11 京都橘女子 C 塩田純子(4)→横澤夕香(3)→松田亜希子(3) 戸来亜沙美(3) 7〜
12 茨城 C 小泉沙織(3)→鳥羽田恵理(2)→四ノ宮恵美子(4) 田口久美子(2) 7〜
13 新潟 C 三浦美津子(3)→増山歩(4)→山越千鶴(4) 佐藤祐子(3) 7〜
14 大東文化 C 服部絵梨子(4)→目黒未紀(4)→吉田知春(3) 跡部江里(2) 7〜
15 京都女子 C 足立悠紀子(3)→須貝洋美(3)→岸川紀子(4) 熊岡恵美(4)、原由依子(4) 7〜
16 静岡 C 幸香奈江(4)→松島佳代子(2)→大関恵子(4) 秋山麗子(2) 7〜
17 東京農工 C 野村泰子(2)→皆川美紀子(2)→土屋紀子(2) 白瀬有紀(4)、石黒香織(4) 7〜
  津田塾   関戸紀子(2)→山口裕子(2)→横井温子(3) 増田沙織(4)
  東京農業   市川あさ子(2)→横関梓(2)→倉橋良子(3) 水島陽子(3)
  奈良女子   江田美晴(3)→藤原麻理(2)→宮下矢誉衣(3) 永田恵子(2)、飯田麦子(2)
  立正   松浦友紀(4)→佐野和子(4)→大澤悦子(4)  
  椙山女学園   伊村優子(2)→水口愛子(3)→小出晶子(3) 西脇千可子(1)
  立命館   吉田歩美(1)→梅原直子(3)→市川裕子(1)  
  埼玉   坂元君江(1)→佐藤ひとみ(2)→三ツ矢麻子(1) 内山貴美子(2)


Ver2.1  1月3日

埼玉大学を追加。茨城大学の田村景子さんを削除(2年からの学連登録でM1のため)


Ver2.0  12月22日

女子はもともと層が薄いので団体戦はエースの存在も必要だが3人目までタイムの読める選手がいるかどうかに掛かっている。今年の特徴は昨年の新歓に成功して現2回生に恵まれたところが上位に来ていることだろう。東京女子、千葉、宮城学院などがその例だ。

以下に各選手の評価ポイント合計によるランク分けと、知る限りの特性を加味した走順予想を示した。今年のランク間の格差はかなり大きい。試算ではSとA、AとBのランクの段差はそれぞれ約10数分ある。つまり京都の牙城は固く2番手を東京女子と筑波が争うという構図だ。逆にBランク内の優劣は顕著ではなく混沌としている。入賞が掛かるレベルだけに熾烈な戦いが予想されこれからのチーム作り次第と言えよう。

  大学 ランク メンバー・走順予想 控えメンバー
1 京都 石川裕理(3)→浅井千穂(2)→番場洋子(4) 宮内佐季子(1)
2 東京女子 川島沙耶香(2)→田島聖子(3)→山本真美(4) 上野恵美子(2)、木暮なつ樹(2)
3 筑波 高野麻記子(2)→黒河幸子(3)→二俣みな子(4) 新宅未笛(4)
4 東北 B 姫野祐子(2)→本多祐子(4)→半澤美咲(4) 藤谷弘美(3)
5 千葉 B 原響子(2)→掛谷朋美(2)→蓬莱真子(4) 高瀬彩和(4)、西澤瑠美(2)
6 宮城学院 B 高橋舞(2)→櫻井優子(2)→高橋英子(2) 中塚美幸(2)、高泉佳苗(2)
7 相模女子 B 望月純子(3)→鈴木詩奈子(3)→井手千寛(3) 松永彩(3)
8 日本女子 B 水野真理(3)→矢口恭子(3)→西野方子(3) 西片麻里子(2)
9 実践女子 B 伊是名奈津子(3)→柴田絵里(2)→竹内麻里(4) 関根亜紀子(2)
10 金沢 B 南朋江(4)→上田慶子(4)→大塚泰恵(2) 藤田三樹(4)
11 京都橘女子 C 横澤夕香(3)→塩田純子(4)→松田亜希子(3) 戸来亜沙美(3)
12 茨城 C 小泉沙織(3)→鳥羽田恵理(2)→四ノ宮恵美子(4) 田口久美子(2)
13 新潟 C 三浦美津子(3)→増山歩(4)→山越千鶴(4) 佐藤祐子(3)
14 大東文化 C 服部絵梨子(4)→目黒未紀(4)→吉田知春(3) 跡部江里(2)
15 京都女子 C 足立悠紀子(3)→須貝洋美(3)→岸川紀子(4) 熊岡恵美(4)、原由依子(4)
16 静岡 C 幸香奈江(4)→松島佳代子(2)→大関恵子(4) 秋山麗子(2)
17 東京農工 C 野村泰子(2)→皆川美紀子(2)→土屋紀子(2) 白瀬有紀(4)、石黒香織(4)
  津田塾   関戸紀子(2)→山口裕子(2)→横井温子(3) 増田沙織(4)
  東京農業   市川あさ子(2)→横関梓(2)→倉橋良子(3) 水島陽子(3)
  奈良女子   江田美晴(3)→藤原麻理(2)→宮下矢誉衣(3) 永田恵子(2)、飯田麦子(2)
  立正   松浦友紀(4)→佐野和子(4)→大澤悦子(4)  
  椙山女学園   伊村優子(2)→水口愛子(3)→小出晶子(3) 西脇千可子(1)
  立命館   吉田歩美(1)→梅原直子(3)→市川裕子(1)  
  埼玉   坂元君江(1)→佐藤ひとみ(2)→三ツ矢麻子(1) 内山貴美子(2)

<京都>
宮内が意欲的な取り組みで着々とレベルアップしており東日本で全日本E権まで取ってしまった。しかし安定度まで含めて考えた時、浅井との選択は最後まで悩むだろう。番場、石川に絶対の信頼感があるのでぶっちぎって勝とうと思わなければ安定感のある浅井が無難につなげば勝てる。どちらが出ても今回の優勝候補ナンバーワンの座は揺るがない。今年の京大は新人があと2人いるので宮内を新人チームに回して新人特別表彰とのダブル優勝を狙う選択肢も出て来る。その番場は現在こそ故障気味だが本番までにはしっかりリハビリして来るだろう。3人目が浅井の場合は浅井2走、宮内の場合は宮内アンカーが面白い。走力で絶対の強みを発揮する宮内をアンカーに配置すれば事実上ラス前までで勝負は終る。もし他のチームが競ったとしても、ラス前で姿が見える位置にいたら勝てないからだ。
<東京女子>
今年の新しい顔は間違いなくここだろう。今年のJWOC選手、田島と川島を擁している。その田島はいきなりショートチャンプになり今や最も信頼できるエース的存在。一方の川島は今一つ雑なレースから抜け出られなくて同期のメンバーと競り合っている状態だが、春までには意地でも仕上げて来るだろう。川島が一皮むけるか他の同期メンバーが台頭するか、いずれにしても3人目がこのチームのかぎである。最後の年の山本も元気な後輩達の刺激を受けて頑張っており本セレを1位で通過した。ここで自信をつけたのは大きい。OLKの応援を背に上位入賞は必至で京都を追う一番手だろう。
<筑波>
塩田、上松の卒業でさすがに一大黄金期の去った感があり、春先はかなり見劣りしていたが、どうしてどうして残されたメンバーもあっという間にレベルアップして来た。筑波の層は実に厚い。昨年の優勝メンバーである二俣が今年は自分がこのチームを引っ張って行くんだという自覚を持っているだろうし、黒河もようやく切れ味鋭い片鱗が見えてきた。この黒河のできがこのチームのかぎである。積み上げ次第では京都に肉薄することも考えられる。3人目は新宅もいるが、成長株の高野を1走で使いたい。熱心な取り組みでさらにレベルアップして来るはずだ。
東京女子とは川島(2)vs高野(2)、田島(3)vs黒河(3)、山本(4)vs二俣(4)とがっぷり四つに組んだ戦いとなるだろう。
<東北>
昨年までの一大勢力であった小林ら5人の卒業により、さすがに大幅戦力ダウンは否めない。春先は予想以上にモチベーションも低く心配したが、秋口からようやく上昇の兆しが見えて来た。姫野の活躍や宮城学院の若手に刺激を受けて最終年の本多、半澤らもようやく始動したようだ。他にも藤谷や平林もいるのでどんなチームを組んでくるのか楽しみだ。常連東北の意地をみせて欲しい。
<千葉>
蓬莱を中心に若手の原と掛谷を選んだが、掛谷の替わりに先輩格の高瀬ということも十分ありえる。千葉は毎年あまり目立たない中でしっかりレベルアップして来るので侮れない。今年もこのメンバーはかなり強力で十分入賞が狙える。できれば同じ入賞でも上位を狙いたいところ。
<宮城学院>
若手の元気な宮城学院が集計してみると突然入賞が見える位置に入って来た。櫻井、高橋舞あたりがようやくそれなりの実績を残すようになって来たからだ。しかしまだばらつきがあるので、大きく悪いレースがなくならないとまとめ上げるのは難しいかもしれない。まずは素朴にぶつかって来年につなぐことだ。
<相模女子>
レベルの揃った選手が4人いるのだが個々にはそれぞれもっとレベルアップして欲しいところだ。しかしチームとしての力は十分見込める。故障気味の井手に上手さが出てきて鈴木に切れ味が備わればさらに強力なチームとなるだろう。望月は波が大きいのでメンタルコントロールが必要だろう。松永は例年際どくインカレセレを通過しており運の良さがチャンスを広げるかもしれない。次のインカレで優勝を狙うにも今年は入賞しておきたいところだ。
<日本女子>
最近レースに出てくるのは常連の水野と矢口だけと層が薄くなってちょっとピンチ。3人目は筑波大大会で久しぶりに元気な顔を見せてくれた3回生同期の西野しかいない。もともと力のある選手なので残された時間で感を取り戻せればチームとしての結果も期待できる。同期の相模女子には対抗心を燃やしてくるだろう。
<実践女子>
伊是名、竹内、柴田、さらには関根あたりまで中堅どころが揃っており、OLKの恵まれた環境の中でさらにレベルアップしてくるだろう。期待しよう。
<金沢>
上回生が揃っていて今年こそ入賞のチャンスと思っていたが、最近藤田の顔が見えないので突然予想が困難になってしまった。2回生の大塚か佐藤が、上田と南を信頼してレースをこなせれば上位進出も有り得る。
<京都橘女子>
入賞の常連校だったが横江らの卒業で今年は大幅に戦力ダウン。その中で塩田1人は全国各地の大会のみならず海外遠征までしてレベルアップしており期待大だが、チームとしては他が読めない。3回生の横澤、戸来、松田あたりでチームを組むことになるのだろうが、ここは例年部内セレでメンバーを決めてくるので誰になるのか全く予想が付かない。いずれにしても塩田1人での苦しい戦いだ。
<茨城>
上回生のレース参加が少ないので最終的なメンバーは予想しずらいが、熱心な小泉や鳥羽田を中心に組み立てるだろう。力のある上回生がこれからしっかり準備して加われば十分戦えるチームとなるだろう。
<新潟>
増山が中心となって同期の山越と共にチームを組む。最後の年でもあり特に増山は栃木出身ということで気合を入れて準備してくるはずだ。3人目は佐藤か三浦になるだろう。3回生たちがいま一歩伸び悩んでいるので、これからのチーム作りの中での研鑚が望まれる。期待しよう。
<大東文化>
目黒と服部に吉田か跡部でチームを組む。未知数な部分が多いが粒が揃っているだけに一桁順位に食い込むシーンも。
<京都女子>
澤田が社会人になって抜けてしまったのが痛いがメンバー的にはそれなりのレベルが揃っている。ただ核になる選手が育っていないのが苦しい。足立あたりがもっと出てくるかと期待していたが先日の関西インカレセレでも落ちてしまい、今一つ元気がないのが気になる。メンバーは岸川、足立、須貝の3人だろう。
<静岡>
森田の代が卒業して戦力ダウンとなったが、ショートでは好レースをする幸と同じく最終学年の大関、さらに若手で元気な松島や秋山でチームを組む。昨年成功したチーム作りを今年も継承してどこまで頑張れるか見守りたいところだ。
<東京農工>
2回生の皆川が力を付けて来たのだがポカもあってポイントを上げきれないでいる。田島利佳がコーチとしてバックアップすることになったので残された期間で仕上げて来るだろう。残りのメンバーは4回生たちが最近レースに出ていないので、同じ2回生で元気な土屋、野村を予想した。その場合は今年に多くを望むのは難しい。

※その他
高橋の慶応、古澤の広島は3人目が不在で残念ながらチームが組めない。図書館情報は? 津田塾の増田は果たして出てくるのか?



Ver1.0  6月15日

全般的に女子は層が薄いため今年は主要メンバーの卒業による世代交代の影響が大きい。やはり上回生の揃っているところがそれなりの安定感を示している一方、元気な若手による活性化も重要な要素だ。新歓に成功したところが1〜2年後の力を生んでいる一方、メンバーの減少でピンチに見舞われているところも見受けられる。

  大学 ランク メンバー予想 控えメンバー
1 京都 石川裕理(3)→浅井千穂(2)→番場洋子(4) 杉山直美(4)、奥野恵理子(3)、宮内佐季子(1)
2 筑波 黒河幸子(3)→新宅未笛(4)→二俣みな子(4) 落合千鶴(3)、河野優香(3)、高野麻記子(2)
3 東京女子 川島沙耶香(2)→山本真美(4)→田島聖子(3) 菊重洋子(4)、倉島直美(4)、八木香代子(3)
4 千葉 B 原響子(2)→蓬莱真子(4)→高瀬彩和(4) 掛谷朋美(2)、佐久間裕子(2)
5 相模女子 B 鈴木詩奈子(3)→望月純子(3)→井手千寛(3) 松永彩(3)、山崎佳美(2)、亀田里沙(2)
6 茨城 C 四ノ宮恵美子(4)→小泉沙織(3)→田村景子(4) 井上良子(3)、本田恭子(2)、田口久美子(2)
7 東京農工 C 白瀬有紀(4)→皆川美紀子(2)→石黒香織(4) 野村泰子(2)、土屋紀子(2)、児島江里奈(2)
8 新潟 C 三浦美津子(3)→増山歩(4)→山越千鶴(4) 小林真理(3)、野上恵美子(3)
9 京都橘女子 C 横澤夕香(3)→塩田純子(4)→松田亜希子(3) 藤原和美(3)、戸来亜沙美(3)
10 日本女子 C 水野真理(3)→矢口恭子(3)→西野方子(3) 西片麻里子(2)
11 京都女子 C 足立悠紀子(3)→須貝洋美(3)→原由依子(4) 岸川紀子(4)、熊岡恵美(4)、赤柴弥苑(2)
12 東北 C 藤谷弘美(3)→本多祐子(4)→半澤美咲(4) 平林静保(3)、姫野祐子(2)、山田久仁子(2)
13 静岡 C 幸香奈江(4)→松島佳代子(2)→大関恵子(4) 秋山麗子(2)、宮武海(3)
14 実践女子 C 伊是名奈津子(3)→柴田絵里(2)→竹内麻里(4) 関根亜紀子(2)
  金沢 D 南朋江(4)→上田慶子(4)→藤田三樹(4) 森川晴子(4)
  津田塾 D 横井温子(3)→山口裕子(2)→増田沙織(4) 関戸紀子(2)、横山紘子(2)
  宮城学院 D 高橋英子(2)→櫻井優子(2)→高泉佳苗(2) 高橋睦(2)、高橋舞(2)
  大東文化 D 服部絵梨子(4)→目黒未紀(4)→吉田知春(3) 関美佐(3)、澤田絵美(3)
  東京農業 D 市川あさ子(2)→横関梓(2)→倉橋良子(3) 水島陽子(3)
  図書館情報 D 前田穂(3)→高島友紀子(2)→清水真理子(2) 中西麻衣子(2)、庄山美子(2)
  奈良女子 D 江田美晴(3)→飯田麦子(2)→永田恵子(2) 佐藤友佳(2)、藤原真理(2)
  立正 D 松浦友紀(4)→佐野和子(4)→大沢悦子(4)  
  慶応義塾 × 高橋ひろみ(4)→葛西弥生(3)→?  
  広島 × 古澤裕子(3)→堤理恵子(2)→?  

<京都>
レベルの高かった昨年度のチャンプ、番場を中心に後輩がしっかりレベルアップしていて今年度の優勝候補ナンバーワンである。メンバーには今年度のJWOC選手の石川(インカレ9位)と浅井を並べたが昨年の3位入賞メンバーの杉山もいる。さらに特筆すべきは9回生新人の宮内の入部であろう。アドベンチャーレーサーでサブスリーランナーという超大型新人が来春までに大化けすればさらに上積みが期待できる。
<筑波>
塩田、上松の卒業でさすがに一大黄金期の去った感があるが、残されたメンバーも十分なレベルを保持しており筑波の層は実に厚い。昨年の優勝メンバーである二俣が今度は自分がチームを引っ張って行くんだという自覚を持ち、黒河、新宅あたりと共にチーム作りに成功すれば京都を脅かす存在になるのは間違いない。
<東京女子>
今年の新しい顔は間違いなくここだろう。昨年の大量入部組の一人である川島と、今やエース的存在になった田島が共に今年のJWOCに参戦する。高いモチベーションでさらにレベルアップして来るだろう。元気な後輩達の刺激を受けて山本、菊重、倉島らが黙っているはずもなく切磋琢磨して上位入賞を狙う。
<千葉>
蓬莱と高瀬を中心に若手の原を選んだがこのメンバーはかなり強力である。千葉は毎年あまり目立たない中でしっかりレベルアップして来るので侮れない。今年は十分入賞圏内なので上位を狙いたいところ。
<相模女子>
レベルの揃った選手が4人いるのが最大の強み。逆にメンバーを3人にするのに最後まで悩むだろう。個々にはそれぞれもう一皮も二皮も剥けて欲しいところだが、チームとしての力は十分見込める。井手に上手さが出てきて鈴木に切れ味が備わればさらに強力なチームになりそう。次のインカレで優勝を狙うにも今年入賞しておきたいところだ。
<茨城>
上回生の揃った茨城も十分入賞の狙える位置にいる。しかしその4回生がショートセレにエントリーしていないのが気になる。
<東京農工>
2回生の皆川が力を付けて来たのでこのメンバーだろう。他の2回生も元気なので来年が楽しみ。
<新潟>
人材がいないわけではない。結果を出すためには増山を中心にチーム作りへの強い意志が必要だろう。
<京都橘女子>
入賞の常連校だったが横江らの卒業で大幅に戦力ダウン。塩田1人ではすぐの立て直しも難しいだろう。
<日本女子>
気の合った3回生トリオでチームを組む。同期の相模女子には対抗心を燃やしてくるだろう。層が薄くなってちょっとピンチ。
<京都女子>
メンバー的にはレベルが揃っており良いチームが組めるはず。春までにどこまで上積みできるかにかかっている。
<東北>
昨年までの一大勢力であった小林ら5人の卒業により、さすがに大幅戦力ダウンは否めない。本多を中心に東北の意地をみせて欲しいところだが、現状のモチベーションが予想以上に低いのが気になる。
<静岡>
森田の代が卒業して戦力ダウンとなったが、昨年成功したチーム作りを今年も継承して頑張りたいところだ。
<実践女子>
OLKの他大学からの刺激で発奮すれば十分レベルアップも可能。期待しよう。

※その他
宮城学院が元気。図書館情報は若手次第。高橋の慶応がメンバー不足で出場ピンチ。古澤の広島もか?