WMOC現地レポート              by Hideo Onoe



10月11日 決勝

   決勝の地図と写真



10月10日 モデルイベント2
 決勝テレインの隣接地域で2つ目のモデルイベントがあった。かつて世界選手権が開催された難解なテレインとの前評判を聞かされていたが、果たして岩と緑のテレインは興味深いものであった。ゆっくり進めば分かることは確認できたが、レースでどこまで同様に進めるかが問題である。いくつかのレッグでは意識的にレースモードで走ったりして感触をつかんだ。

   モデルイベント2の地図と写真

 スタートリストが発表された。筆者はM55クラスでA決勝進出の80名の中で10位の位置(後ろから10番目)のスタートとなる。決勝はウイニングが10分長いので難解なコースを無理せずに走る予定。足はかなり疲れ気味。



10月9日 予選2日目
 同じ会場で今度は北側を使用するレイアウトになっている。後で分かったことだが実はすべて北側ではなく、前日に使った部分もかなりの範囲で重複していた。(各クラスとも同じ場所は使わないようにコースが組まれていたが)
 前日よりもコース距離やアップがやや多めではあったがほぼ同程度のウイニングだった。M50、M55、M60以外は全員決勝進出が決まっているので単にそのスタート順を決める予選ではあったが、みなそれなりに頑張って走った。
 筆者は後半に追いつかれた2分後のスウェーデン選手と抜きつ抜かれつの競り合いを演じそのままゴールへ。彼が48分、筆者が50分とまずまずのタイムでまとめた。2日間の総合では100分をかろうじて切り、M55-1で5位に終わった。決勝は金曜日に両ヒートの40位までが遅かった方からスタートする。

   予選の公式結果はこちら

 夜はWMOC主催のディナーパーティがあった。10人の丸テーブルが50近くあっただろうか、ピアノ演奏、バンド演奏のアトラクションがあり、前のスペースで踊る人も多かった。

  予選2の地図、ディナーパーティの写真

 後日もラップ表によると、9→10の尾根越えで反対側の小尾根を捉えるレッグでなんとベストラップを出していることが判明。それも筆者が1:08、2番目が1:16、その後はみな1:20以上掛かっているというもの。海外のレースでかつ63名出走のクラスでは初めての経験である。



10月8日 予選1日目
 今回の大会には北欧3国から全体の3割以上にあたる400名に近い参加があり競技レベルはかなり高い。予選は2日間行われその合計タイムの順位で80位までがA決勝に進出する。とはいえM50、M55、M60以外のクラスは人数の関係で全員通過である。筆者の出場するM55は140名が競う最激戦区である。その次がM50とM60の120〜130名である。
 会場はベンディゴから55km離れた場所で時折みぞれの降る寒い朝だった。結果の詳細は公式HPに譲るが、速報から拾った情報(一部のみ)を載せる。

クラス  氏 名    タイム トップ トップ比
M35-2 羽鳥和重 1:13:59 1:05:53 112%
M40-2 藤井範久 1:16:17 0:59:35 128%
M40-2 小山 清 1:21:15 0:59:35 136%
M45-2 杉山隆司 1:05:54 0:57:19 115%
M50-1 酒井克明 1:15:20 0:47:02 160%
M55-1 尾上秀雄 0:49:31 0:45:55 108%
M60-1 尾上俊雄 0:48:55 0:38:13 128%
W45  村越久子 0:58:24 0:40:30 144%

  予選1の地図と写真



10月7日 開会式、モデルイベント
 オリエンテーリング競技は他の大半のマスターズゲームズの競技がメルボルン市内で行われるのと異なり、170km離れたベンディゴ市が会場となっている。7日の午前中に同市にてWMOCの開会式が行われた。オリエンテーリングは1250名の参加があり、すべてのマスターズゲームズの中で最多の参加者を誇っているとの報告があった。
 午後は予選に類似のテレインでのモデルイベントが開催された。ここはオーストラリアで最初に金鉱が発見された場所でその発掘による微地形が含まれる場所である。以下に地図の一部といくつかの写真を示す。地図は99%がAの林であり、それもユーカリの木の疎林に近い状態のため走行可能度は120%という感じである。実際に歩測は1割くらいショート気味だった。参加者は皆南半球用のコンパスを手に試走を行った。

  開会式、モデルイベントの写真