JWOC2003 現地レポート


7月1日
 成田集合組は8人。
 コペンの空港で乗り換えに4時間。
 タリン空港到着後、Mahtra Hostelの向かえ+タクシーでホステルへ。先着5名は
 就寝済み。

7月2日
 タクシーでフェリーのDターミナルへ。5人、5人、3人の3台で100、100、70EEK
 とまずまず。10時に山田が到着していくつかに別れて旧市街へ。石畳を歩いたり搭の
 階段を登ったりして観光。郵便局でJWOC切手を発見。選手は絵葉書も含めて大量に
 買い付ける。4時半に善徳とも合流して主催者のバスに乗車。空港でイタリアチームを
 乗せる。エアコンの利かないバスで3時間揺られてやっと到着。即、夕食になる。ホンコン
 チームが来ていて元気そうだ。
 宿舎は大部屋で男子6人、女子6人+ひろみ、男子コーチの3部屋がもらえたが、大部屋
 でストレスが溜まりそう。ECまでは300mの至近距離で楽そう。ネット環境は見つからず。
 もらった地図を見て初日に2つ入ることとした。あとは1日1箇所。
 夜のMTGでその辺りのトレキャンの狙いを説明。
 善徳に組んでもらったコースに従って全ポの線を結ぶ。12:30就寝。

7月3日 トレキャン初日
 5時前から目が覚め6時過ぎに起床。雨だ。朝食はECで7時から。
 その頃には雨は上がる。7時に行くとまだで5分待たされる。
 シリアル類もあって普通の朝食。
 バスで35km、トラクターと出くわして300m手前から歩き。
 オープンの草が足にからんでそれなりの負荷になる。
 Bやぶ湿地を慎重に進んで1番へ。調子に乗って進んだら2番でロスト。
 同じ特徴の関係なのにコントロールが無い! 仕方なく3番へ進んだら
 そこは容易。4番へ進む途中のやぶで戦意喪失。時間にもなったのでゴールへ直行。
 選手も男女とも半数が1番のみしか行けないという結果だった。
 戻って来てすぐに昼食。今日は野菜がある。
 選手と早速反省会。湿地は通れない、通りたくないという意識がプランを難しく
 して失敗した選手が多いことが分かった。完走できなかった選手の元気が無い。
 全体でのレビューのあと、男女4つに分かれてレッグごとの反省。
 ひろみがマーケットでバナナや飲み物を調達してきてくれる。
 夕方のトレ2に出発。近めでやぶの少ないテレイン。すぐに飛び出して快調に走る。
 延々とオープンをショートカットする部分が多くてくたびれる。コントロールの設置位置が
 やや甘いところがある。今回は全員完走してやや安堵の色が見える。
 山田、下村、原はまずまずの調子。後藤と築山の元気が無い。坂本が腹を下した。
 全員早くゴールしたので早便のバスで宿に帰る。
 マーケットに買い物。
 夕食もピラフにシチューをかけたようなものでまずまず口に合う。
 夜はMTG無しでフリーとし、選手には体のケアと早めに寝て疲れを取るように指示。
 善徳とビールを飲みながら選手の評価をする。ラップ解析で詳細検討。
 11:30就寝

◆宿舎と食事

7月4日
 昼のトレキャンはパス。朝はゆっくりして10時から机上トレとする。
 男女に分かれて入らないトレキャン地図で勉強。
 お礼状のはがき書き。4時になったので夕方のトレキャンに出かける。
 雨が降っていたが少しこやみになって来た。テレインは走りやすいAの林が続く。
 着替える時に蚊が多くて閉口。次第に選手が増えてきて夕食の食堂は満員。
 デンマークチームから走りのリレー競争リベンジの挑戦があって日曜日にやることに
 なった。高橋雄が風邪気味。ミーティングで全員に今までの反省・現状報告を書いて
 もらうことにした。オフィシャルで打ち合わせ。各選手の状況把握のための情報交換を
 行った。

7月5日
 トレキャン最終日として本番に近いテレインでレース。マーケットで虫除けスプレーなどを
 買い込む。バスに乗るときにJWOCの小旗が各選手に配られた。
 夕方のトレキャンの希望者(女子4人)が現れたので善徳に頼んで行ってもらう。
 チームウェアがまだ着かないので明朝電話してみることにする。低血圧の薬を使っても
 良いかと聞いて来たので調べた結果、ジヒデルゴットは禁止薬剤では無いのでOKを出 
 す。武田漢方便秘薬の方はすぐには分からない。
 リレーチームを発表した。
  男子A 山田 山崎 坂本   女子A 下村 朴峠 原 
  男子B 保呂 後藤 高橋   女子B 千葉 築山 阿久津
 男子は山田、坂本以外では、山崎が比較的安定したレースをしている。保呂もそれに次 
 ぐ。後藤もやっと最終日に調子を取り戻して来たようだ。高橋はコース次第だ。
 女子は下村、原以外は全員苦戦。そ中でも朴峠がやや調子を出して来たようなので期待。
 千葉も築山も良い部分もあるのでこれから。阿久津は遅めのペースで何とかこなしている。
 いずれにしても、良いチームができた。リレー前日までの目標設定を指示。
 ブリテン4のプログラムをECからフライイングで入手。スケジュールなどを含め、いくつかの
 変更事項がある。

7月6日
 朝、村越久子さんと小林達郎氏に電話。前者は携帯に掛からず(なのに料金は落ちる)、後者
 は留守電で薬について照会、午後からメールが使えそうなのでメールでの返答を依頼。
 10時からレジストレーション。確認事項をいろいろサインさせられる。トレキャンの日数が
 1日多いということで450ユーロを追加請求される。
 お昼前にトラックで12人リレー競争が行われた。結局チームはデンマーク、日本、ホンコン、
 そしてアイルランド、イギリス、ニュージランドの英語を話す国々チームの4チームとなった。
 まずは走順どおりに並んで記念撮影。バトンは空ボトルを使うことになる。フィールドの4隅
 に各走順の選手が集まって準備完了。日本チームは朴峠が1走でスタート。みんな良い走りを
 したのだが、次第にデンマークと混成チームが抜け出し最後はデンマークが鼻の差で逃げ切った。
 日本チームは100m遅れの3位、ホンコンは4位。終了後も記念撮影などをして大いに盛り
 上がった。単純な走力だけならデンマークとも1割程度した違わないことも分かった。

12人リレー
 
 インターネットは大学棟の2階にあって15台のPCが置いてあるが、いずれも日本語表示が
 できなくて役に立たない。20分が15クローネ。
 チームウェアの状況が分からないので替わりに購入できるものが無いかオーガナイザに相談
 したところ、ISCの店を紹介される。TARTUにある工場行けば形もサイズもいろいろあるという
 ことなので、オーガナイザの人に明朝8時に連れて行ってもらうことにした。上だけでも揃い
 のものがひとり1万円以下で手に入れば買うことにする。
 夜のミーティングでは事前に手に入ったモデルイベントの地図を元に、確認したいことを
 列挙した。

7月7日
 モデルイベントはコーチに任せてTARTUの町へ。車で30分くらいだ。ISCはスポーツウェアの
 会社で3階経てのビルが工場になっていてブラザーの工業用ミシンがずらっと並んだフロアで
 450人の作業者が縫製を行っている。ストックのかけてある倉庫に通されて適当なものを探す。
 結局サイズと数量が揃っているもので赤白のものは無く、白っぽいものに赤文字でJAPANを
 入れてもらうことにした。交渉した結果4割引くらいで買えそうだったので、ついでにグレー
 の下も一緒に購入。さらにディスカウント交渉をして1人分を9000円程度にしてもらった。
 終わったあと工場を見学させてもらった。ロゴデザインをする8人の別会社が1階のフロアに
 あり、その横に文字入れの刺繍の機械まであった、
 帰りは直接モデルテレインに送ってもらったが、みんなテレインに出かけた後だったのと、
 山に入る準備をしていなかったので、その辺りを歩いて回るしかできなかった。崖の分岐
 だけはどんなものか良く分かった。やがて帰ってきた選手と一緒に宿舎へ。

モデルイベント

 開会式までの間にインターネットへ出かけ、1台だけ日本語が表示できるようにしてみんなに
 アナウンスした。小林ドクターから漢方薬の使用OKのメールが来ていた。
 チームリーダーズミーティングでショート予選の話。
 夕方にイベントセンターで整列した後、パレードをして湖の近くの広場で開会式が行われた。
 各国に選手も集まりいよいよ雰囲気も盛り上がってきた。かわいいビーバーのマスコットが
 歩き回っている。ダンスの出し物と最後の花火の音が印象に残った。

開会式

 ひろみがバナナとジュースを調達してくれた。買い物も大変だが手伝ってもらえてありがたい。

7月8日 ショート予選
 ・緊張感 山田、朴峠
 ・2バス延着のためスタートが30分遅延
 ・ウォーミングアップ地図 モデルイベントに行けなかったのでこれで地図表記の確認
 ・虫除け、ジュース、バナナ
 ・ゴールへバスで移動
 ・山田トップゴールならず
 ・山崎、好タイム、高橋が飛ぶ
 ・山田が40位でBファイナル
 ・下村、千葉がまずまず
 ・朴峠、阿久津が全く対応できず
 ・原、築山も冴えず

ショート競技予選

 ・チームリーダーによる記念植樹と市長の挨拶があるということだったので一人で行く。
  各国ごとに植える前の木と簡単な穴とバケツ1杯の水とスコップが置いてあるので
  それぞれ植樹を行う。終了後にレセプションで市長の長い挨拶。その分ワインが飲めた
  のと、リトアニアの女子選手とも知り合えたのでよしとする。

記念植樹とレセプション

7月9日 ショート決勝
 ・山田は小さいミスを繰り返す
 ・坂本がやっとそれなりのレースを
 ・山崎はまずまずで好調を維持
 ・後藤はまだ調子が掴めず
 ・高橋は一つの大きいミス
 ・保呂は不調に終わる
 ・下村を中心に、原、千葉がまとめる
 ・築山、朴峠、阿久津はまだ対応できず
 ・村越久子さんからのメールでウェア関係は7日に日本に届いたことが分かる。
 ・選手に相談した結果、日本に届いたウェア類はすべて購入したいということと、
  リレーでは揃いのウェアで走りたいという希望が強かったので購入を検討することにする。
 ・オーガナイザに相談したら、ISCでウェアも揃えられるという。クラシックの時に
  ショップが出るのでそれを見て頼むことにする。

ショート競技決勝

7月10日 クラシック
 ・長い1日
 ・山田は出だしでいきなりつまずく。それでも100分以内にまとめる。
 ・坂本、保呂がまずまずのタイムで帰ってくる。
 ・山崎、高橋、後藤はかなり痛めつけられた
 ・女子で2時間を切ったのは下村と千葉のみ。原は少しさえない。
  朴峠がコントロール飛ばしを仕掛けたことを考慮すれば、きっかけを掴む兆しが見えて
  リレーへの期待が高まる。
 ・築山が制限時間の2時間半に1分足りずにゴールしたものの、これまた完走できたので
  最後ではやれそうな予感がしてきた。
 ・阿久津がP1で帰ってきて唯一心配が残った。

クラシック競技

7月11日 レスト
 ・雨のためリレーモデルはパス(朴峠のみ一部回って来た)
 ・エストニアTVの録画ビデオ鑑賞
 ・HPの更新にトライ、一部更新したものの中途半端に終わる。
 ・フューチャーJWOCのミーティング
  IOFのブライアンと杉山隆司の話をする。
   クラシックの選手数はそのまま継続 コーチの椅子の設置案など
   ショート予選のスタートは早/遅にわけて抽選
   開催地はヨーロッパに限らずオープンに 1月末に4年後の開催に立候補するルール
   スプリント導入は基本的に賛成多数 実施の方法論に移る
   2004年ビザ取得の件、セレ時期に影響。
   ホテルになって費用が少し高くなる件
 ・夕食前に選手たちとトランプゲーム
 ・リレーチームごとの目標発表

7月12日 リレー&バンケット
 ・山田がベストレースでゴール。山崎も快調につないでニュージーランド、アメリカ、
  スペイン、などにもリードして期待を抱かせたが、坂本が一箇所で大きくミスをして
  後退してしまう。
 ・女子は下村からつないだ朴峠がやっと良いレースをしたが、今度は原が不調に終わった。
 ・第2チームもウムには十分すぎるくらいの余裕を持ってタッチ。表彰式前には全員ゴールした。
 ・築山も最後にまとまったレースができて笑顔を取り戻したが、阿久津は最後まで対応できずに
  終わった。しかし今回の遠征で何かをつかんだはずだ。今後に期待しよう。
 ・最後のミーティングで遠征の総括と今後の目標などを選手に述べてもらった。
  この気持ちを持ち続ければ進歩が続く。
 ・パッキングをして閉会式&バンケットへ。
 ・今年も女子の浴衣姿はフォトジェニック。