今年のジュニア世界選手権大会(JWOC2002)は、7月8〜13日の日程でスペインで開催される。31ヶ国から364名がエントリーしており、競技はショート(予選、決勝)、クラシック、リレーが行われる。日本からの代表選手は以下の男女各6名であり、4月28日に男子49名、女子15名という昨年に次ぐ人数の選考会で全国の若手精鋭の中から選ばれた。
今年は男女とも昨年に引き続きJWOCに出場する選手が2人ずついる。チームの中に経験者がいることはチーム全体に有形無形の落ち着きを与えるはずだ。期待しよう。また今回初めて走力優先で推薦した選手が含まれている。彼らがJWOCおよびその後でどういう成長を見せるかに注目しよう。今後の可能性を広げる試金石となるはずだ。この中から次世代を担う選手が育って欲しいところだ。ここではまずその選手達を紹介する。
氏名 | 大学 | 学年 | セレ順位 | 主な戦績 |
下村佳奈 | 岩手大学 | 2 | 1 | ICS01 WE-AF出場 |
花木睦子 | 千葉大学 | 2 | 2 | ICS01 WF優勝 |
川島沙耶香 | 東京女子大学 | 3 | 3 | IC01 WE 11位、JWOC2001 |
櫻井優子 | 宮城学院女子大学 | 3 | 4 | ICS01 WE-AF 7位、JWOC2001 |
塚八ゆかり | 京都橘女子大学 | 2 | 5 | 全日本W20A 1位 |
中野真希 | 日本女子大学 | 2 | 6 | 全日本W20A 2位 |
下村佳奈 (岩手大学 2年)
岩手大学から初めてのJWOC選手の誕生。岩手大学の今後の発展を願うにも自分が頑張らねばとの意気に燃える。小柄ながら山の中の走りは力強く速い。
花木睦子 (千葉大学 2年)
この春のインカレを含め過去に何人もインカレ上位入賞を果たした名門千葉大学もJWOC選手は初めてになる。インカレ、全日本など新人クラスで上位入賞を果たし安定した実績を残している。
川島沙耶香 (東京女子大学 3年)
この春のインカレのリレーでは、東京女子大学の代表として2走をしっかりつなぎ団体優勝の一躍を担った。クラシックはWEで11位。2回目の挑戦となる今年のJWOCでさらに上を目指す。
櫻井優子 (宮城学院女子大学 3年)
インカレショートではAファイナル7位と惜しくも入賞を逃したが、着実にレベルアップしてきている。今年はJWOC2回目の挑戦であり、昨年以上の結果が目標である。
塚八ゆかり (京都橘女子大学 2年)
JWOCの先輩を多く送り出している名門大学からの代表だけあってOGやコーチに教え込まれたことをしっかり吸収している。これからは体力アップが課題と言う。
中野真希 (日本女子大学 2年)
インカレに感動してやる気を出している1人。早稲田OCの恵まれた環境の中でこれからの伸びが期待される。まずはJWOCできっかけをつかみたいところだ。キロ10分を切るレースが目標。
氏名 | 大学 | 学年 | セレ順位 | 主な戦績 |
久野雄介 | 東京大学 | 3 | 1 | IC01 MEクラス出場、JWOC2001 |
山田高志 | 桐朋学園高校卒 | 2 | 全日本M20E優勝、JWOC2001 | |
濱田 尚 | 東北大学 | 2 | 3 | 山岳出身、国体出場 |
横山友彦 | 東北大学 | 3 | 4 | ICS01 ME-AF出場 |
楠本俊壮 | 京都大学 | 2 | 5 | 陸上出身、ICS01 MF1 2位 |
小林恭輔 | 東北大学 | 2 | 21 | 陸上出身、IC01 MF1 優勝 |
久野雄介 (東京大学 3年)
昨年に引き続きJWOCに参戦。昨年秋の秩父横瀬ショート大会の予選では松澤俊行を始めとする日本のトップエリートを抑えてトップ通過。また春のインカレのリレーでは東京大学の3走として一気にトップに出る活躍で大器の片鱗を見せた。
山田高志 (桐朋高校卒)
インターハイ3連覇、全日本M20E優勝の山田もこの春に高校卒業。夏から長期ヨーロッパ遠征に入る。2005年を目指すにはこの夏に何かを掴んで来ることが必要だろう。昨年のJWOCではショートでBファイナル進出を果たしたので今年はそれ以上を目指す。
濱田 尚 (東北大学 2年)
山岳部出身でインターハイおよび国体出場経験を持つ。その経験を生かしてオリエンテーリングの立ち上がりも早い。独特の明るいキャラクターでチームに活気を与えている。
横山友彦 (東北大学 3年)
早生まれのため大学3年でのJWOC挑戦となる。これを機に基礎を見直しトレーニング量も増やしてショート競技でのBファイナル進出を目指す。
楠本俊壮 (京都大学 2年)
陸上出身。5kmの記録は16:01。インカレで大活躍している京都大学の中にあって次世代への期待は大きい。体力を建て直し、オリエンテーリングの基礎技術の強化が当面の課題である。
小林恭輔 (東北大学 2年)
陸上出身。5kmの記録は16:14。走力を生かして春秋のインカレでは新人クラスで共に優勝している。地図読みに注力しレベルアップを図る。
チームオフィシャルは以下の4名で選手12名と合わせて16名のフルエントリーとなる。
団長 尾上秀雄
スコード強化部JWOC担当、サン・スーシ所属
男子コーチ 藤井範久
スコード強化部長、つくばROC所属
女子コーチ 伊藤恭子
筑波大学OG、JWOC97
女子コーチ 志村直子
図書館情報大学OG
以上