JWOC 2001 日本代表選手紹介

今年のジュニア世界選手権大会(JWOC2001)は、7915日の日程でハンガリーで開催される。33ヶ国から379名がエントリーしており、競技はショート(予選、決勝)、クラシック、リレーが行われる。日本からの代表選手は以下の男女各6名であり、430日に男子49名、女子20名という過去最大人数の選考会で全国の若手精鋭の中から選ばれた。

今回の女子は、昨年のJWOC2000に引き続いて2回目の出場になる澤田を含めて、早生まれの現役3年生が多いのが特徴であり、そういう意味では結果を残したいところだ。2005年に日本で開催される世界選手権に向けて若手の台頭が望まれるところだが、今回の男子は久しぶりに高校生が一人メンバーとなった。この中から次世代を担う選手が育って欲しいところだが期待を持って見守ろう。ここではまずその選手達を紹介する。



<女子選手>
 
氏名 大学 学年 セレ順位 主な戦績
澤田留己 京都女子 1 JWOC2000、ICS00 WE-FA 6位
石川裕理 京都 3 2 早大W21A 7位、IC00 WE 9位 
田島聖子 東京女子 3 3  千葉大W21A 7位、全日本W20E 2位
川島沙耶香 東京女子 2 4 千葉大W20A 1位、早大W20A 2位
浅井千穂 京都 2 5  ICS00 WF 3位
櫻井優子 宮城学院 2 6  IC00 WF 12位

澤田留己 (京都女子大学 卒)

メンバーの中で唯一のJWOC経験者である。昨年のインカレショートの6位入賞をピークにやや下降気味だったがセレクションは堂々のトップ通過。4月から社会人となったのでトレーニング時間を確保し持久力アップを図るのが当面の課題か。今年は「昨年の2/3の順位を目指したい」と意欲を燃やす。
 

石川裕理 (京都大学 3年)

インカレショートこそ予選で飛んでしまったが、早大大会、愛知インカレ、全日本と非常に安定した実績を残している。3年で学業との両立など悩みは多いが「最後まで楽しむこと」を目標に、集中力を切らさない体力をつけて世界に挑戦する。
 

田島聖子 (東京女子大学 3年)

昨年度後半に入ってから着実に伸びてきた選手である。東日本、千葉大で結果を出し、インカレ団体戦で1走3位という大活躍、さらに全日本はW20Eで2位入賞と上昇基調が続く。「世界のオリエンテーリングを見て来たい」と言うように早くも視点は世界に向いている。
 

川島沙耶香 (東京女子大学 2年)

千葉大、早大で結果を出し、インカレでもWF6位と着実に次への歩みを進めている。技術的にも体力的にも課題は多いが短期間に多くを吸収している。田島と共に東大OLKの中で切磋琢磨できる環境が何よりも嬉しい。
 

浅井千穂 (京都大学 2年)

昨年は大会参加も少なく目立たない選手だった。「満足できるレース」を目指してインカレ前から始めたトレーニングを継続している。石川と共にインカレチャンプの番場洋子が身近な先輩にいることは何よりも心強い。技術的課題も多いが飲み込みが早く着実にレベルアップしている。
 

櫻井優子 (宮城学院大学 2年)

宮城学院からは初めてのJWOC出場である。元気のよい同期の仲間と共にインカレでオリエンテーリングの魅力に取り付かれた。今までの実績は寂しいが「楽しめていることが成績に結びつくように頑張りたい」と意欲的な取り組みを見せている。これから伸びる1番手として期待しよう。
 



<男子選手>
 
氏名 大学 学年 セレ順位 主な戦績
山田高志 桐朋学園 高3 1 IH00 ME 1位、全日本M20E 4位
北島聡之 東京農業 2 2  関東新人戦2位、ICS00 MF2 2位
久野雄介 東京 2 3  関東新人戦1位、ICS00 MF1 1位
堀江守弘 東北 2 4 千葉大M21A2 45位、IC00 MF1 6位
後藤 崇 東京 3 5 筑波大M21A1 15位、早大M20A 1位 
纓坂 尚 早稲田 2 6  筑波大M21A1 15位、千葉大M21A1 25位

山田高志 (桐朋学園 高校3年)

インターハイ連覇を果たした高校OL界トップの実力者で鹿島田二世の到来を期待させる。強豪が顔を揃えた全日本のM20Eで堂々の4位、セレもトップ通過と快進撃は続く。JWOCへの参戦は一つのステップに過ぎず、2年後の新人インカレチャンプ、2005年のWOC日本代表へと夢は大きい。
 

北島聡之 (東京農業大学 2年)

先輩の田崎友康に誘われたのがきっかけでオリエンテーリングを始めた。後を追うように海外遠征を夢見てJWOCセレに挑戦、見事に2位通過を果たした。目標は「現状に甘んじないで常に挑戦的な姿勢でオリエンテーリングに臨むこと」。現在はまだ未知数だが遠征をきっかけに一変する予感も。
 

久野雄介 (東京大学 2年)

関東新人戦で優勝、インカレショートMF1で優勝を始め、参加した大会では確実に一桁上位に入る安定さを有している。トップ比150%を目標に「代表の責任を果たしたい」と語る。自己分析はよくできているので後は準備を通じて自信をつけたいところだ。
 

堀江守弘 (東北大学 2年)

スキーOのJWOC経験者。目標は「ショートBファイナル30位、クラシック100位」と明快。トレーニング計画も明確で、あとはフィジカル面の強みを生かした技術の習得が課題か。2005年のWOC日本代表へも照準は向いている。
 

後藤 崇 (東京大学 3年)

JWOCへ行くことがここ2年間の目標だったと言う。月200kmのトレーニングを続けており準備不足を言い訳にしないと言い切る。目標は「1秒を争うような勝負をすること」だそうだ。
 

纓坂 尚 (早稲田大学 2年)

早くから21Aクラスに出場し顕著な実績を残している。目標はトップ比150%以内でショートはBファイナル。これからの2ヶ月は「飲みも絶対止めます」と宣言し万全を期す。
 


チームオフィシャルは以下の4名で選手12名と合わせて16名のフルエントリーとなる。

団長 尾上秀雄

  スコード強化部JWOC担当、サン・スーシ所属
  JWOC99に引き続き2回目の遠征

男子コーチ 柿並義宏

  東北大学OB、Team白樺所属、ユニバー00

女子コーチ 武藤拓王

  筑波大学OB、OL歴17年、横浜OLクラブ所属

女子コーチ 千葉あかね

  津田塾大学OG、英国在住、ユニバー95
 

以上